「ガンダム・グシオンリベイク」の版間の差分

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
2行目: 2行目:
 
| 外国語表記 = Gundam Gusion Rebake
 
| 外国語表記 = Gundam Gusion Rebake
 
| 登場作品 = [[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
 
| 登場作品 = [[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
| デザイン =  
+
| デザイナー =  
鷲尾直広
+
*鷲尾直広
海老川兼武(コクピット内部デザイン)
+
*海老川兼武 (コクピット内部デザイン)
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
10行目: 10行目:
 
| タイトル = スペック
 
| タイトル = スペック
 
| 分類 = [[モビルスーツ]]
 
| 分類 = [[モビルスーツ]]
 +
| 生産形態 = ワンオフ機
 
| 型式番号 = ASW-G-11
 
| 型式番号 = ASW-G-11
 
| 全高 = 18.0m
 
| 全高 = 18.0m
 
| 本体重量 = 35.1t
 
| 本体重量 = 35.1t
| 主動力 = [[エイハブ・リアクター]]×2(ツインリアクターシステム)
+
| 主動力 = [[エイハブ・リアクター]]×2 (ツインリアクターシステム)
 
| 装甲材質 = [[ナノラミネートアーマー]]
 
| 装甲材質 = [[ナノラミネートアーマー]]
 
| フレーム = [[ガンダム・フレーム]]
 
| フレーム = [[ガンダム・フレーム]]
22行目: 23行目:
 
| 母艦 = [[イサリビ]]
 
| 母艦 = [[イサリビ]]
 
| 主なパイロット = [[昭弘・アルトランド]]
 
| 主なパイロット = [[昭弘・アルトランド]]
 
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[鉄華団]][[モビルスーツ|MS]][[ブルワーズ]]から鹵獲した[[ガンダム・グシオン]][[テイワズ]]の技術者達が改修した機体である。<br />ブルワーズはグシオンを超重装甲とツインリアクターシステムによる高出力に物を言わせた近接突撃強襲重視の機体として内部フレームレベルから改造・調整していたが、本機は頭部に高感度センサーを搭載する遠距離からの支援攻撃も可能な機体として生まれ変わった。内部フレームはガンダム・フレームの元の状態に戻され、外装パーツは一度全て取り外された後、同じ[[ガンダム・フレーム]]採用機である[[ガンダム・バルバトス|バルバトス]]の予備の装甲パーツを流用する事で構成し直された。以前の超重装甲部はリアスカートやバックパックユニットに使用されるのみであり、その外見は改修前のずんぐりとしたグシオンよりもスマートなバルバトスに近くなっている。リアスカートは手持ちのシールドとして使える為グシオンが持っていた高い防御力は健在であり、それでいて装甲が軽量化された事でフレームが本来持っていた高い汎用性を取り戻しており、惑星重力下での運用も可能となった。コクピットは[[グレイズ]]の物をベースとして[[マン・ロディ]]から流用した[[阿頼耶識システム]]のインターフェイス搭載型シートを設置している(システムの接続端子はバルバトスの物と同型)。ガンダム・フレーム用の本来の操縦インターフェースである阿頼耶識システムに置き換わった事で、本来の性能を十分に発揮出来る様になった。<br />武装は射撃用のライフルの他にハルバードを装備し、近接戦闘にも対応可能。左右のバックパックユニットにはサブアームが装備されており、こちらに武器を持たせて戦う事もできる。また300mm滑腔砲を両手に持ち支援砲撃を行う事も有った。
+
[[鉄華団]]が捕獲した[[ガンダム・グシオン]]を、[[昭弘・アルトランド]]の要望で[[テイワズ]]が全面的に改修した機体。名称の「リベイク」は英語で「焼き直す」を意味する。
 +
 
 +
[[ブルワーズ]]で運用されていたグシオンは強固な装甲とツインリアクターシステムによる高出力に物を言わせた宇宙戦特化の近接戦闘主体の機体だったが、グシオンリベイクは汎用性を重視すると共に、遠距離支援の方向性も模索した対照的な機体となっている。改修には同じ鉄華団で運用されている[[ガンダム・バルバトス]]の予備パーツや捕獲したパーツなどが流用され、早期に改修が完了し実戦に投入可能となった。
 +
 
 +
内部の[[ガンダム・フレーム]]は延長フレームが廃されて元の状態に戻り、グシオンの重装甲が取り払われて、代わりにバルバトスの予備パーツで装甲が構成し直されている。一部グシオンの重装甲も流用されており、脚部装甲がバックパックのスラスターに、背面装甲はシールドに転用されている。これらの改修により一般的なMSのシルエットに近づいており、本来の高い汎用性を取り戻し惑星重力下での運用も可能となっている。
 +
 
 +
頭部には遠距離支援用の高感度センサーが搭載され、通常モードと照準モードを使い分けることで、近距離から遠距離の戦闘に幅広く対応可能。コックピットの構造はバルバトスを踏襲した物に変更され、インターフェースも同じく捕獲した[[マン・ロディ]][[阿頼耶識システム]]が移植されたことで、ガンダム・フレーム本来の性能が発揮可能となっている。バックパックに収納されているサブアームは[[グレイズ]]の腕部を転用した物で、阿頼耶識システムのサポートによりメインアームとの同時使用が可能となっている。
 +
 
 +
武装は新たにロングレンジライフルが用意された他、バルバトスも使用した滑腔砲等も使用することで遠距離支援攻撃が可能となっている。また、専用のハルバートも追加され、パイロットの性格もありガンダム・フレームのパワーを活かした格闘戦も得意とする。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
 
;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
:パイロットは[[昭弘・アルトランド]]。<br />[[ドルトコロニー群]]での戦闘で初出撃し、窮地に陥っていた[[三日月・オーガス|三日月]]の[[ガンダム・バルバトス]]を助けて[[ガエリオ・ボードウィン|ガエリオ]]の[[ガンダム・キマリス]]を追い詰め、エドモントンの決戦に於いてはグレイズ部隊を壊滅させている。
+
:初出作品。パイロットは[[昭弘・アルトランド]]。<br />[[ドルトコロニー群]]での戦闘で初出撃し、窮地に陥っていた[[三日月・オーガス|三日月]]の[[ガンダム・バルバトス]]を助けて[[ガエリオ・ボードウィン|ガエリオ]]の[[ガンダム・キマリス]]を追い詰め、エドモントンの決戦に於いてはグレイズ部隊を壊滅させている。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
  
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 +
;[[阿頼耶識システム]]
 +
:ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを繋げる有機操縦デバイスシステム。本機の物は[[マン・ロディ]]から移植されている。
 
;照準モード
 
;照準モード
:遠距離攻撃時、頭部装甲を閉じる事で照準モードへと移行してセンサーの性能を最大まで発揮させる。この時パイロットには阿頼耶識システムを介して肉眼では見られない超長距離や電磁波の流れを視覚化して感知する事が可能となる。ちなみに、通常時もパイロットに生身の距離感に応じた感覚を伝えている。劇中では遠距離センサーでの周囲状況把握が必要な状況が多かった為かこちらのモードを常用しているケースが多く逆に「近接白兵戦時にフェイスオープンした近接白兵モードになる」かの様な描写となっていた。
+
:頭部を閉じることで高感度センサーの能力を最大限発揮するモード。阿頼耶識システムと連動することで肉眼では見えない超長距離の目標物や電磁波の流れなど、様々な情報を視覚化してパイロットに伝達する。頭部を開いた通常モードでは、より生身の距離感に近い感覚に変更される。劇中では遠距離センサーでの周囲状況把握が必要な状況が多かった為かこちらのモードを常用しているケースが多く逆に「近接白兵戦時にフェイスオープンした近接白兵モードになる」かの様な描写となっていた。
 
;サブアーム
 
;サブアーム
 
:[[グレイズ]]の両腕部を転用した物で、グシオンの脛モジュールを流用したバックパックユニットに格納されている。メインアームと同等の出力と動作精度を有し、120mmライフル程度なら片腕で集弾性の高い射撃を行える。近接戦闘時に相手の不意を衝く攻撃を行う事も可能。コントロールには阿頼耶識システムのサポートが必要となる。
 
:[[グレイズ]]の両腕部を転用した物で、グシオンの脛モジュールを流用したバックパックユニットに格納されている。メインアームと同等の出力と動作精度を有し、120mmライフル程度なら片腕で集弾性の高い射撃を行える。近接戦闘時に相手の不意を衝く攻撃を行う事も可能。コントロールには阿頼耶識システムのサポートが必要となる。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;ロングレンジライフル
+
;120mmロングレンジライフル
:テイワズの技術者がグレイズの「GR-W01 120mm25口径ライフル」をベースとして独自改修を加えた武器。バレルを50口径と倍に長大化し、スコープを増設する事で遠距離攻撃時の命中精度を飛躍的に高めており、また有効射程は1.5倍に延びた。基幹部や使用弾薬などのパーツはグレイズ用ライフルと変わらない為鹵獲品の調達などで弾薬以下消耗部品は交換可能であり整備性にも優れ、兵站的負担も抑えられている。1/100プラモのオリジナル設定では弾倉や基幹部などパーツ毎に分割しシールド裏面に懸架搭載可能になっている。
+
:[[テイワズ]]の技術者がグレイズのGR-W01をベースに独自の改修を加えた120mm口径ライフル。50口径のロングバレルとスコープを追加することで長距離射撃用にカスタマイズしており、遠距離での命中精度が飛躍的に向上している。砲口速度も強化され、有効射程は1.5倍延長されている。基幹部や使用弾薬などのパーツはグレイズ用ライフルと変わらない為、鹵獲品の調達などで弾薬以下消耗部品は交換可能であり整備性にも優れ、兵站的負担も抑えられている。
 +
;グシオンリベイクハルバード
 +
:グシオンリベイク用の戦斧。長柄による広い間合いが特徴の武装で、振り下ろした際の破壊力も増強されている。[[ガンダム・バルバトス|バルバトス]]のメイスと共通点が多く、柄は伸縮自在でショートアックスとしての運用も可能。先端部にはパイルバンカーのような杭状パーツを有する。非使用時には柄を短縮化しシールド裏にマウント可能。
 
;シールド
 
;シールド
:リアスカートを分離して手持ち式のシールドとする。ブルワーズグシオンの背部装甲を転用している為、非常に高い防御力を持つ。裏面にはハルバードなど自機用装備をマウント可能となっている。リアスカートとして接続している際はシールド各所に配されたスラスターを使用可能でこの機能で運動性や機動性を補佐している。また緊急時には質量武器として敵に打ち込む事も可能で1期最終話のエドモントン戦のカットでは倒されたグレイズに打ち込まれているのが確認出来る。
+
:[[ブルワーズ]]の[[ガンダム・グシオン|グシオン]]の背面装甲を転用した大型シールド。グシオン譲りの非常に高い防御力を持つ。非使用時には腰背部にリアスカートとして接続され、シールド各所に搭載されたスラスターにより運動性や機動性を補佐する。高い防御力を活かして質量武器として使用することも可能。
;グシオンリベイクハルバード
 
:近接白兵戦用の戦斧。バルバトスのメイスを基に開発された物。長い柄を持つ為に間合いが長く、振り下ろした際の威力も高い。<br />柄は基になったメイス同様上部が伸縮自在で、短縮すればショートアックスとしても使用可能。投擲武器として使われる事もある。また使用してはいないが先端部にメイス同様の射出可能な杭状パーツを有する。非使用時は上記のリアアーマー裏に柄を短縮化してマウントしている。
 
 
;300mm滑腔砲
 
;300mm滑腔砲
:バルバトスの装備と同じ物。グシオンリベイクでは遠距離センサーが充実している事や僚機であるバルバトスや[[流星号]]が近接白兵志向の為、主に長距離の支援砲撃目的で用いられた。またリベイクでは両腕に一丁づつ持った二丁持ちで運用している。
+
:バルバトスと同様の滑腔砲。本機の高感度センサーを活かして長距離支援攻撃に用いることが可能で、2挺装備で運用された。
 
 
 
 
'''※以下は応急一時的に使用した装備であり、性能詳細は本来の装備機項目を参照。
 
 
;グシオンチョッパー
 
;グシオンチョッパー
:[[ガンダム・グシオン]]用装備。エドモントンの戦闘でグレイズ部隊に対し使用。
+
:グシオン用の鉈型武器。エドモントンの戦闘が終わった際にグレイズに突き刺さっていた。
 
;バトルブレード
 
;バトルブレード
:[[グレイズ]]用装備。エドモントンの戦闘でグレイズ部隊の物を奪って使用。
+
:グレイズ用の剣。エドモントンの戦闘が終わった際に携行していた。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
62行目: 69行目:
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ガンダム・グシオン]]
 
;[[ガンダム・グシオン]]
:原型機。
+
:原型機。改修時には一部パーツ転用されている。
 
;[[ガンダム・グシオンリベイクフルシティ]]
 
;[[ガンダム・グシオンリベイクフルシティ]]
:エドモントンの戦闘の後、バルバトスルプスと同じくテイワズの協力で改修された形態。
+
:エドモントンの戦闘の後、[[ガンダム・バルバトスルプス|バルバトスルプス]]と同じく[[テイワズ]]の協力で改修された形態。
;[[ガンダム・バエル]][[ガンダム・バルバトス]][[ガンダム・キマリス]][[ガンダム・フラウロス]]、[[ガンダム・アスタロト]]、[[ガンダム・ウヴァル]]、[[ガンダム・マルコシアス]]、[[ガンダム・端白星]]
+
;[[ガンダム・バルバトス]] / [[グレイズ]] / [[マン・ロディ]]
:[[ガンダム・フレーム]]を採用した機体。
+
:パーツや装備等が流用されている。
;[[マン・ロディ]]、[[グレイズ]]
 
:パーツや武装等を流用している。
 
 
;[[ガルバルディリベイク]]
 
;[[ガルバルディリベイク]]
:[[ガンダムビルドダイバーズ]]に登場する本機をモチーフにした[[ガンプラ]]
+
:[[ガンダムビルドダイバーズ]]』に登場する[[ガルバルディβ]]ベースの[[ガンプラ]]。本機がモチーフとなっている。
 
 
 
<!-- == 余談 == -->
 
<!-- == 余談 == -->
 
<!-- *説明 -->
 
<!-- *説明 -->
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
*<amazon>B017JT76R4</amazon><amazon>B018TGV2XU</amazon>
+
=== [[ガンプラ]] ===
 +
<amazon>B017JT76R4</amazon>
 +
<amazon>B017JT783G</amazon>
 +
<amazon>B018TGV2XU</amazon>
 +
<!-- === フィギュア === -->
 +
<!-- <amazon>ASIN</amazon> -->
 +
<!-- ASINにはAmazonの商品ページに記載されている10桁の番号を入力してください。 -->
  
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
<!-- *[[一覧:ガンダム・グシオンリベイク]] -->
+
*[http://g-tekketsu.com/1st/ms/22.php 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』公式サイト:ガンダム・グシオンリベイク]
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==
87行目: 97行目:
 
<!-- <references /> -->
 
<!-- <references /> -->
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 +
 
{{DEFAULTSORT:かんたむ くしおんりへいく}}
 
{{DEFAULTSORT:かんたむ くしおんりへいく}}
 
[[Category:登場メカか行]]
 
[[Category:登場メカか行]]
 
[[Category:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
 
[[Category:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
 
<!-- DEFAULTSORTとCategoryを元に、各カテゴリページに表示・自動整列されます。 -->
 
<!-- DEFAULTSORTとCategoryを元に、各カテゴリページに表示・自動整列されます。 -->

2021年11月9日 (火) 16:42時点における版

ガンダム・グシオンリベイク
外国語表記 Gundam Gusion Rebake
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
デザイナー
  • 鷲尾直広
  • 海老川兼武 (コクピット内部デザイン)
テンプレートを表示
スペック
分類 モビルスーツ
生産形態 ワンオフ機
型式番号 ASW-G-11
全高 18.0m
本体重量 35.1t
主動力 エイハブ・リアクター×2 (ツインリアクターシステム)
装甲材質 ナノラミネートアーマー
フレーム ガンダム・フレーム
搭載システム 阿頼耶識システム
原型機 ガンダム・グシオン
改修 テイワズ
所属 鉄華団
母艦 イサリビ
主なパイロット 昭弘・アルトランド
テンプレートを表示

概要

鉄華団が捕獲したガンダム・グシオンを、昭弘・アルトランドの要望でテイワズが全面的に改修した機体。名称の「リベイク」は英語で「焼き直す」を意味する。

ブルワーズで運用されていたグシオンは強固な装甲とツインリアクターシステムによる高出力に物を言わせた宇宙戦特化の近接戦闘主体の機体だったが、グシオンリベイクは汎用性を重視すると共に、遠距離支援の方向性も模索した対照的な機体となっている。改修には同じ鉄華団で運用されているガンダム・バルバトスの予備パーツや捕獲したパーツなどが流用され、早期に改修が完了し実戦に投入可能となった。

内部のガンダム・フレームは延長フレームが廃されて元の状態に戻り、グシオンの重装甲が取り払われて、代わりにバルバトスの予備パーツで装甲が構成し直されている。一部グシオンの重装甲も流用されており、脚部装甲がバックパックのスラスターに、背面装甲はシールドに転用されている。これらの改修により一般的なMSのシルエットに近づいており、本来の高い汎用性を取り戻し惑星重力下での運用も可能となっている。

頭部には遠距離支援用の高感度センサーが搭載され、通常モードと照準モードを使い分けることで、近距離から遠距離の戦闘に幅広く対応可能。コックピットの構造はバルバトスを踏襲した物に変更され、インターフェースも同じく捕獲したマン・ロディ阿頼耶識システムが移植されたことで、ガンダム・フレーム本来の性能が発揮可能となっている。バックパックに収納されているサブアームはグレイズの腕部を転用した物で、阿頼耶識システムのサポートによりメインアームとの同時使用が可能となっている。

武装は新たにロングレンジライフルが用意された他、バルバトスも使用した滑腔砲等も使用することで遠距離支援攻撃が可能となっている。また、専用のハルバートも追加され、パイロットの性格もありガンダム・フレームのパワーを活かした格闘戦も得意とする。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
初出作品。パイロットは昭弘・アルトランド
ドルトコロニー群での戦闘で初出撃し、窮地に陥っていた三日月ガンダム・バルバトスを助けてガエリオガンダム・キマリスを追い詰め、エドモントンの決戦に於いてはグレイズ部隊を壊滅させている。

装備・機能

特殊機能

阿頼耶識システム
ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを繋げる有機操縦デバイスシステム。本機の物はマン・ロディから移植されている。
照準モード
頭部を閉じることで高感度センサーの能力を最大限発揮するモード。阿頼耶識システムと連動することで肉眼では見えない超長距離の目標物や電磁波の流れなど、様々な情報を視覚化してパイロットに伝達する。頭部を開いた通常モードでは、より生身の距離感に近い感覚に変更される。劇中では遠距離センサーでの周囲状況把握が必要な状況が多かった為かこちらのモードを常用しているケースが多く逆に「近接白兵戦時にフェイスオープンした近接白兵モードになる」かの様な描写となっていた。
サブアーム
グレイズの両腕部を転用した物で、グシオンの脛モジュールを流用したバックパックユニットに格納されている。メインアームと同等の出力と動作精度を有し、120mmライフル程度なら片腕で集弾性の高い射撃を行える。近接戦闘時に相手の不意を衝く攻撃を行う事も可能。コントロールには阿頼耶識システムのサポートが必要となる。

武装・必殺攻撃

120mmロングレンジライフル
テイワズの技術者がグレイズのGR-W01をベースに独自の改修を加えた120mm口径ライフル。50口径のロングバレルとスコープを追加することで長距離射撃用にカスタマイズしており、遠距離での命中精度が飛躍的に向上している。砲口速度も強化され、有効射程は1.5倍延長されている。基幹部や使用弾薬などのパーツはグレイズ用ライフルと変わらない為、鹵獲品の調達などで弾薬以下消耗部品は交換可能であり整備性にも優れ、兵站的負担も抑えられている。
グシオンリベイクハルバード
グシオンリベイク用の戦斧。長柄による広い間合いが特徴の武装で、振り下ろした際の破壊力も増強されている。バルバトスのメイスと共通点が多く、柄は伸縮自在でショートアックスとしての運用も可能。先端部にはパイルバンカーのような杭状パーツを有する。非使用時には柄を短縮化しシールド裏にマウント可能。
シールド
ブルワーズグシオンの背面装甲を転用した大型シールド。グシオン譲りの非常に高い防御力を持つ。非使用時には腰背部にリアスカートとして接続され、シールド各所に搭載されたスラスターにより運動性や機動性を補佐する。高い防御力を活かして質量武器として使用することも可能。
300mm滑腔砲
バルバトスと同様の滑腔砲。本機の高感度センサーを活かして長距離支援攻撃に用いることが可能で、2挺装備で運用された。
グシオンチョッパー
グシオン用の鉈型武器。エドモントンの戦闘が終わった際にグレイズに突き刺さっていた。
バトルブレード
グレイズ用の剣。エドモントンの戦闘が終わった際に携行していた。

対決・名場面

関連機体

ガンダム・グシオン
原型機。改修時には一部パーツ転用されている。
ガンダム・グシオンリベイクフルシティ
エドモントンの戦闘の後、バルバトスルプスと同じくテイワズの協力で改修された形態。
ガンダム・バルバトス / グレイズ / マン・ロディ
パーツや装備等が流用されている。
ガルバルディリベイク
ガンダムビルドダイバーズ』に登場するガルバルディβベースのガンプラ。本機がモチーフとなっている。

商品情報

ガンプラ

資料リンク

リンク