「ガンダム7号機」の版間の差分
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+ | ;[[機動戦士ガンダム戦記 (PS3版)|機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081 ―水天の涙―]] | ||
+ | :ゲーム本編での活躍以外にも「EXTRA MISSION シェリーとタチアナ」では[[シェリー・アリスン]]によるテスト運用の風景が描かれている。作中ではそれが原因で軍上層部が機動補正プログラムの引き抜きを行い、結果として実戦投入早々にアクシデントに見舞われるエピソードが盛り込まれた。 | ||
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+ | :「マスターアーカイブ モビルスーツ FA-78-1 フルアーマー・ガンダム」に素体の7号機から重装フルアーマーまでの一連の形態が掲載されており、瀧川虚至氏によりM-MSV版とカトキ版の中間的デザインとして描き下ろされている。機体の実戦参加に関する記述については漫画『水天の涙』に準じた内容となっている。 | ||
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:7号機用に開発されたシールド、先端が打撃用のスパイクの様な形状になっている。リファイン後はジーラインと共通規格の装備になり、本機が装備するものはシールド下部の装甲版に横一文字の突起が追加されている。 | :7号機用に開発されたシールド、先端が打撃用のスパイクの様な形状になっている。リファイン後はジーラインと共通規格の装備になり、本機が装備するものはシールド下部の装甲版に横一文字の突起が追加されている。 | ||
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− | : | + | :追加装甲であるファーストアーマーを装備した状態。 |
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− | :: | + | ::ファーストアーマーからさらにセカンドアーマーを追加装備した状態。 |
− | ;[[プロトタイプガンダム]] | + | ;[[プロトタイプガンダム]] |
− | : | + | :MSV設定における原型機。4号機から8号機までがジャブローで製造された時の状態(初期試作型)で[[ジム]]の母体となり、後から個々で改修が行われた。 |
− | ;[[ガンダム4号機]] | + | ;[[ガンダム]] / [[G-3ガンダム]] |
+ | :ファーストロットの内、後期試作型(RX-78-2、3仕様)に改装された機体。 | ||
+ | ;[[ガンダム4号機]] / [[ガンダム5号機]] / [[ガンダム6号機]] / ガンダム8号機 | ||
:本機とは別の仕様に改修されたセカンドロット機。 | :本機とは別の仕様に改修されたセカンドロット機。 | ||
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2022年7月22日 (金) 22:06時点における版
ガンダム7号機 | |
---|---|
外国語表記 | Gundam 7th |
登場作品 | |
デザイナー |
大河原邦男 (M-MSV版) カトキハジメ(リデザイン版) |
スペック | |
---|---|
分類 | 試作型モビルスーツ |
型式番号 | RX-78-7 |
頭頂高 | 18.3m |
本体重量 | 39.2t |
全備重量 | 78.7t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,670kW |
スラスター総推力 | 70,800kg |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
センサー有効半径 | 6,130m |
開発組織 | 地球連邦軍 |
開発拠点 | ジャブロー |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | ファントムスイープ隊 |
母艦 | サラブレッド |
主なパイロット | ユーグ・クーロ |
概要
一年戦争時に開発が進められたRX-78系列機の内、セカンドロット系に属する7番目に開発されたガンダム。
本機は初めからFSWS計画による追加装甲を装備する前提で開発されており、機体各所にマウントラッチや各種インターフェイスのオプションポートが備わっている。素体自体もガンダムNT-1に匹敵する高い性能を有しており、マグネットコーティングを標準装備し、サブスラスターが機体各所に配置されている。背部のバーニアは6基を個別にコントロールすることが可能。また、コックピットには試作型の全天周囲モニターが採用されている。
本機は一年戦争末期に開発が始められたが、設計段階で終戦を迎えてしまい、基本フレーム以外は完成しないままに終わった。しかし戦後も開発は続けられ、宇宙世紀0080年末には機動テストを行える段階まで到達。オーガスタ基地でテスト運用や調整が繰り返し行われ、宇宙世紀0081年9月にはジオン残党軍による「水天の涙」作戦の阻止にあたっていたファントムスイープ隊に配備され、同部隊の隊長機として実戦投入に至っている。
登場作品と操縦者
- ガンダムセンチュリー
- RX-78が計8機製造された設定の初出。『MSV』にもプロトタイプガンダムの設定として反映された。
- MSV
- プロトタイプガンダムの設定で、3号機以降の4~8号機の事が軽く触れられている。この段階では4~8号機に詳細な設定は設けられておらず、参戦記録等が現存していないという扱いだった。
- M-MSV
- 出典元。大河原邦男氏により機体デザインが新たに描かれ、明確な機体設定が設けられた。
- 機動戦士ガンダム戦記 (PS3版)
- カトキハジメ氏によりM-MSV版デザインからリデザインされ、元の重厚感溢れる体型からスマートな体型へと一新。一年戦争の機体群よりも先を行き過ぎていたデザインも時代相応のデザインに変更された。水天の涙を阻止するべく宇宙へ上がるファントムスイープ隊にサラブレッドと共に配備され、阻止作戦の先鋒を担った。ストーリーモードの連邦編では15話目から使用可能となり、第14話でセカンド、ファーストアーマーを一度に喪失しているため、ラスト2ステージをこの機体で戦い抜く事になる。一方、ジオン編ではラスボスとして登場する。
- 機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081 ―水天の涙―
- ゲーム本編での活躍以外にも「EXTRA MISSION シェリーとタチアナ」ではシェリー・アリスンによるテスト運用の風景が描かれている。作中ではそれが原因で軍上層部が機動補正プログラムの引き抜きを行い、結果として実戦投入早々にアクシデントに見舞われるエピソードが盛り込まれた。
- マスターアーカイブ モビルスーツ
- 「マスターアーカイブ モビルスーツ FA-78-1 フルアーマー・ガンダム」に素体の7号機から重装フルアーマーまでの一連の形態が掲載されており、瀧川虚至氏によりM-MSV版とカトキ版の中間的デザインとして描き下ろされている。機体の実戦参加に関する記述については漫画『水天の涙』に準じた内容となっている。
装備・機能
特殊機能
- 換装
- ファーストアーマーを装着することによってフルアーマーガンダム7号機へ換装する。
武装・必殺攻撃
- 60mmバルカン砲
- 頭部こめかみ部に左右一対2門内蔵されている機関砲。
- ビーム・ライフル
- 本機の主兵装。速射性や射程、威力が以前のものに比べ強化されている。
- ビーム・サーベル
- 近接戦闘用のビーム兵器。バックパックに2本マウントしている。
- ハイパー・バズーカ
- 肩掛け式の無反動砲。スペック表に記載されている。
- グレネード・ランチャー
- スペック表に記載されているものの搭載箇所は不明。『M-MSV』より後発の資料では他のセカンドロット機に倣い、両腕部の内蔵武器として扱われる事が多い。
- シールド
- 7号機用に開発されたシールド、先端が打撃用のスパイクの様な形状になっている。リファイン後はジーラインと共通規格の装備になり、本機が装備するものはシールド下部の装甲版に横一文字の突起が追加されている。
対決・名場面
- 対高機動型ゲルググ (エリク・ブランケ機)
- 『ガンダム戦記 (PS3版)』15ステージ目および漫画『水天の涙』MISSION 20~21より、インビジブル・ナイツに占拠された月面マスドライバー施設での水天の涙作戦の成否をかけたエリク・ブランケとの最後の一騎打ち。結末は連邦編とジオン編で異なり、連邦編では死闘の末、相手を撃破。発射寸前のマスドライバーに突撃をかけるが、斬り掛かる寸前でサラブレッドの砲撃がマスドライバーを破壊したため発射は免れた。一方ジオン編では対決に破れ大破。発射の阻止に失敗している。漫画版は連邦編をベースとしつつジオン編と掛け合わせたものになっており、発射寸前のマスドライバーを必死に斬り付けている最中にサラブレッドが砲撃でマスドライバーを破壊。発射自体の阻止には至らなかったものの軌道を逸らす事には成功し、地球への直撃コースは免れた。
関連機体
- フルアーマーガンダム7号機
- 追加装甲であるファーストアーマーを装備した状態。
- 重装フルアーマーガンダム
- ファーストアーマーからさらにセカンドアーマーを追加装備した状態。
- プロトタイプガンダム
- MSV設定における原型機。4号機から8号機までがジャブローで製造された時の状態(初期試作型)でジムの母体となり、後から個々で改修が行われた。
- ガンダム / G-3ガンダム
- ファーストロットの内、後期試作型(RX-78-2、3仕様)に改装された機体。
- ガンダム4号機 / ガンダム5号機 / ガンダム6号機 / ガンダム8号機
- 本機とは別の仕様に改修されたセカンドロット機。
- ガンダムF90
- 同じく大河原氏にデザインされた機体。『F90』と『M-MSV』の企画展開がほぼ同時期であったため、機体デザインや配色に類似点が見られる。