カラミティガンダム

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カラミティガンダム
外国語表記 Calamity Gundam
登場作品 機動戦士ガンダムSEED
デザイナー 大河原邦男
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スペック
正式名称 カラミティ
分類 支援用試作型モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 GAT-X131
全高 18.26m
本体重量 81.48t
動力 バッテリー
装甲材質 トランスフェイズ装甲
開発組織 地球連合軍
所属 地球連合軍
母艦 タラワ級パウエル ⇒ ドミニオン
主なパイロット オルガ・サブナック
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概要

地球連合軍が対ザフトの切り札として開発した第2期GAT-Xシリーズの1機。第1期GAT-Xシリーズのデータを基に、アズラエル財団傘下の国防連合企業体によって開発された。名称の「カラミティ」は英語で「災厄・疫病神」を意味し、(仇敵であるコーディネイターに対し)聖書における「ヨハネの黙示録」において起こり得る災禍から命名されている。バスター等の系譜にあたるX-100系であるが、トランスフェイズ装甲ブーステッドマンの採用など、先行機以上に凶暴な攻撃性を備えている。

モビルスーツ単機での高火力を追求しており、背部の大型ビーム砲をはじめとする多彩な長距離装備を誇る。また、第1期GAT-Xシリーズにおけるストライクなどと同じくX-100系フレームを採用し、特にバスターのコンセプトを継承した後方支援特化機であはあるが、同機では汎用性を向上させた新造フレームが採用されている。

大気圏内外での運用も可能な他、地上ではホバー移動も可能。一方で高性能化が進んだ事で操縦系統は複雑化しており、パイロットへの負荷も高い事から、ブーステッドマンによって運用された。

地球連合軍所属機としてオーブ解放作戦に投入され、オーブ軍のMS部隊を壊滅へと追い込みその名に相応しい戦果を挙げた。以降は対コーディネイター戦の切り札としてボアズ攻略作戦、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦などに参戦した。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダムSEED
初出作品。第38話 (HDリマスター版第36話)で初登場。パイロットはオルガ・サブナックオーブ解放作戦で初めて実戦投入され、単独での飛行能力が無い事から、海上ではレイダーの背中に乗る形で空輸される場面もあった。ボアズ攻略戦や第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でも圧倒的な火力で多数の敵機を葬った。最後はキラとアスランの連携攻撃によって撃破されている。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
第1話冒頭のシン・アスカの過去シーンに登場。フリーダムとの撃ち合いの直後、シンの両親とマユが死亡。双方どちらかの流れ弾に巻き込まれたと思わしき描写がされている。

装備・機能

特殊機能

トランスフェイズ装甲
実体弾を無力化するフェイズシフト装甲の発展型。従来のPS装甲と異なり、被弾時のみに自動起動する事でエネルギー消費が軽減されている。また、通常装甲の裏に配置されており、外見上では非起動状態のフェイズシフトダウンが敵機に悟られないようになった。

武装・必殺攻撃

337mmプラズマサボット・バズーカ砲「トーデスブロック」
300mmを超える大型弾頭を放つ携行式実体弾兵器。荷電粒子群と電磁場が相互作用するプラズマで弾頭を加速させる事で破壊力を高めている。「トーデスブロック」はドイツ語で「死の魂」を意味する。
125mm2連装高エネルギー長射程ビーム砲「シュラーク」
背背部に搭載されている大口径の2連装エネルギービーム砲。照射時間が長いため、1回の発射で複数機の敵へ攻撃が可能。長距離のみならず、中距離戦闘でも威力を発揮する。カラミティはこれにより移動砲台の役割を果たす強力な破壊力を有するに至った。「シュラーク」はドイツ語で「打撃」や「落雷」を意味する。
580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」
胸部に固定兵装として備えている高火力大型ビーム砲。近中距離用の兵器で、艦船すら鎮める破壊力を誇り、ゼロ距離射撃も可能。イージスと同一の武装で、皮肉にも自軍艦船がその餌食になっていくのを目の当たりにして採用された。イージスはMA形態で運用されたが、カラミティではMS形態で使用が可能。
対ビームシールド
ザフト軍ローラシア級等の外装技術を転用し完成された軽量かつ超硬度の盾。表面には耐ビーム兵器処理が施され、先端の衝角を生かした打突兵器としても使用可能。
115mm2連装衝角砲「ケーファー・ツヴァイ」
攻盾システムとしてシールドに搭載されている2連装中距離ビーム砲[1]。名称の「ケーファー」と「ツヴァイ」はそれぞれドイツ語で「虫」と「2」を意味する。

対決・名場面

関連機体

ソードカラミティ / ソードカラミティ初号機
「リビルド1416プログラム」に基づいてカラミティを接近戦重視に変更した機体。初号機はカラミティを改装した機体である。
エールカラミティガンダム
エールユニットを装備した飛行型。
ブラウカラミティ
アクタイオン・プロジェクト」に基づいて改良された機体。
デュエルガンダム / バスターガンダム / ストライクガンダム
X100系フレームを採用している初期GAT-Xシリーズの機体。本機はその中のバスターのコンセプトを継承している。
フォビドゥンガンダム / レイダーガンダム
本機と同じく後期GAT-Xシリーズに属する機体。この2機との連携を前提に開発されている。

余談 

  • パイロットであるオルガを演じた涼平氏は、特撮作品『仮面ライダー龍騎(りゅうき)』で仮面ライダーゾルダの変身前役・変身後の声当てを担当していたので、「ガンダムゾルダ」とネタにされる事がある。ちなみにそのゾルダも砲撃が得意なライダーだった。

商品情報

ガンプラ

フィギュア 

リンク

脚注

  1. 実体弾砲との説も存在する。