Hi-νガンダム
Hi-νガンダム | |
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読み | ハイ ニューガンダム |
外国語表記 | Hi-ν Gundam |
登場作品 | |
デザイン |
出渕裕(小説『ベルトーチカ・チルドレン』、ガンプラなど) 柳瀬敬之(漫画『ベルトーチカ・チルドレン』) カトキハジメ(ガンプラ) |
スペック | |
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分類 | ニュータイプ専用試作型モビルスーツ |
型式番号 | RX-93-ν2 |
全高 | 20m |
本体重量 | 27.9t |
主動力 | 熱核融合炉 |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
開発組織 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | ロンド・ベル |
母艦 | ラー・カイラム |
主なパイロット | アムロ・レイ |
概要
小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』や『CCA-MSV』に登場する機体で、νガンダムの別デザインまたは発展機である。
初出である前者ではνガンダムの出渕裕版デザインという扱いで、サイコフレームの実装過程や武装に違いはあれども、呼称は「νガンダム」のままだった。
そして、後者に登場した際には、νガンダムの発展系である「Hi-νガンダム」として設定され、発展前のνガンダムが急造機だったのに対し、十分なテストを重ねて完成された完成型という扱いになった。
『ベルトーチカ・チルドレン』での設定
元々は地球連邦軍がアナハイム・エレクトロニクス社に開発させていたモビルスーツ。それをブライト・ノアがロンド・ベルに赴任する際に手土産として本機がロンド・ベルに配備されるように手配し、さらにアムロ・レイが自ら設計したサイコミュを搭載して制式採用とした。その後、鹵獲したネオ・ジオン軍のサイコ・ドーガからサイコフレームを移植し、性能を強化している。
サンライズが公式設定としているのはこちらの方である。
『CCA-MSV』での設定
νガンダムの発展型とされるモビルスーツ。νガンダムが3ヶ月で急造された機体であるのに対し、本機は充分にテストを行った上で完成された機体である。背部にファンネルラックやロングテールスタビライザーを装備する等、性能の強化が図られている。
アムロ・レイの搭乗を想定していたが、彼がシャアの反乱で行方不明になった為、搭乗する事はなかった。
備考
元々は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』に登場するνガンダムの別機体。イラストの挿絵1枚で全体像は不明であった(同作の表紙には通常のνガンダムが描かれている為、ややこしい)が、1990年のホビージャパンで行われた特集で本機の全体像を出渕氏が描き、現在のHi-νガンダムが形作られた。その後、1998年8月15日にメディアワークスから発行された『データコレクション⑦ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にて、改定されたHi-νガンダムの全体像のイラストが公開され、設定も改定された(CCA-MSVの方)。同時に、同小説に登場したナイチンゲールもサザビーの発展型として記載されている。これにより、現在のHi-νガンダムの設定は完成を見た。
近年、サンライズにより公式設定化され、マスターグレード1/100スケールも発売された。その際、出渕氏よりリデザインされ、スマートな印象となったため、ファンの間では賛否両論となった。
元々、νガンダムは「シャアを越える」という意味で「Hi-Sガンダム」という初期名称だったが、御存知の通りシャア・アズナブルのイニシャルはCであり、これに直すと某飲料と同じ名前になると言うことで、仮称であったNEWガンダムをもじってνガンダムとなった経緯があった。本機の名称はこの「Hi-S」のSをνに変えて付けられた。また、SガンダムはHiをとったものが元になっている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
- 初登場作品。『逆襲のシャア』のνガンダムと同様、地球寒冷化作戦を阻止するべく、シャア率いるネオ・ジオンと激闘を繰り広げた。
- CCA-MSV
- νガンダムの発展型である「Hi-νガンダム」としての設定が新たに用意された。
- ガンプラ
- 『MG 1/100 Hi-νガンダム』(2007年2月)の発売による「Hi-νガンダム」の公式化に合わせて、出渕裕氏によりリデザイン。体系が細身になり、紫だった塗装箇所が青に変更される等、上記作品のデザインと比べてスマートな印象となった。後にカトキハジメ氏がリデザインした『MG 1/100 Hi-νガンダム Ver.Ka』(2014年8月)も発売されている。こちらは『ベルトーチカ・チルドレン』版を意識した大柄なデザインとなっている。
装備・機能
特殊機能
- サイコフレーム
- サイコミュ性質のあるコンピューターチップを金属粒子レベルで埋め込んだ物。アクシズ・ショックと呼ばれる謎の現象を起こすなどの未解明の部分が多い。なお『ガンダムUC』では発展型のフル・サイコフレームが登場した。
- フィン・ファンネル・バリア
- フィン・ファンネルから発生したビームでピラミッド状のビームバリアを形成する。ビームだけでなく、実弾兵装をも弾く描写もある。
- サイコフィールド
- 名シーンの一つ、アクシズ返しの時に発生し、MS隊だけでなくアクシズをも押し返した。
武装・必殺攻撃
- バルカン砲
- 頭部に2門内蔵された武装。
- 腕部マシンガン
- 右腕に内蔵されているカートリッジ式の実弾兵器。リデザインされた際に追加された。
- ミサイルランチャー
- νガンダムと同様、シールド裏側に4発装備。しかし、リデザインされた際には無くなっている。
- ビームキャノン
- シールド裏側に1門内蔵。一年戦争時のビームライフル並みの威力がある。リデザインされた後も存在しているようだが、それらしい物は見当たらない。
- ビームライフル
- メインウェポン。νガンダムの物と形状が異なっている。
- ビームサーベル
- ファンネルラックにカスタムタイプを1本ずつ、左腕に予備を1本の計3本をマウントしている。カスタムタイプは柄尻からもビームを出せる。
- ニューハイパーバズーカ
- νガンダムの物と形状は同じ。口径は280mm。
余談だが、『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』では同デザインのビーム兵器「メガランチャー」として扱われていた。下記のハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーを意識した物なのだろうか? - ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー(ハイパー・メガ・ビーム・ランチャー)
- 戦艦を一撃で撃沈するほどの威力を誇る大型ビーム砲。百式のメガ・バズーカ・ランチャーの発展系と思われる。初出である小説『ベルトーチカ・チルドレン』ではアクシズのエンジンを破壊する為、ラー・カイラムからのエネルギーチャージを受けて使用していた。
当初、設定画は無かったものの、ゲーム『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』へ参戦した際にデザインが新たに設定された。
また、漫画版『ベルトーチカ・チルドレン』に登場した際には、新たに柳瀬敬之氏による設定画が用意されている。前記の物とは別デザインであり、砲身にラー・カイラムの主砲を使用している。 - フィン・ファンネル
- νガンダムと同様のものだが、背部左右のファンネルラックに各3基づつ装着されており、エネルギーを充填して再使用する事も可能となっている。旧デザイン版では紫と白のグラデーション、リデザイン版では青と白のツートンカラーである。
対決・名場面
関連機体
- νガンダム
- デザイン元または発展元。
- Hi-νガンダムHWS装備型
- 本機にHWS(ヘビーウェポンシステム)を装着した状態。マスターグレード版Hi-νガンダムVer.Kaの拡張パーツ用として新たに設定された。
- Hi-νガンダム GPBカラー
- 模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングGでコウジ・マツモトが使用するガンプラ。νガンダムを彷彿とさせる白の黒のツートンカラー。
- Hi-νガンダムヴレイブ、Hi-νガンダムインフラックス
- ガンダムビルドファイターズAに登場する、本機をベースに改造したガンプラ。
商品情報
ガンプラ
フィギュア