レイダーガンダム

提供: ガンダムWiki
2021年10月13日 (水) 14:13時点におけるB B (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動
レイダーガンダム
外国語表記 Raider Gundam
登場作品 機動戦士ガンダムSEED
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
正式名称 レイダー
分類 空戦用試作型可変モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 GAT-X370
全高 17.94m
本体重量 84.01t
動力 バッテリー
装甲材質 トランスフェイズ装甲
開発組織 地球連合軍
所属 地球連合軍
母艦 タラワ級パウエル ⇒ ドミニオン
主なパイロット クロト・ブエル
テンプレートを表示

概要

地球連合軍が開発した後期GAT-Xシリーズの1機。名称の「レイダー」は英語で「襲撃者・侵入者」を意味する。

レイダーはX300系フレームを採用した機体で、一撃離脱戦法をコンセプトとした可変モビルスーツとして開発されている。他の後期GAT-Xシリーズとは出自が異なっており、既に航空強襲モビルスーツとして計画されていたGAT-333の設計を元に、一部スペックの簡略化や改装を施して、先行生産機として急遽建造された。

本機のX300系フレームはイージスを参考にしつつ新設計された物で、変形機構が簡略化されイージスよりシンプルとなっている。イージスのモビルアーマー形態が対艦戦を想定した物なのに対し、本機では飛行能力と対MS戦能力が重視されている。構造が大幅に見直された結果、モビルスーツ形態の構造はX100系やX200系と同様の人型に近いフォルムとなり、イージスの問題点であった対MS戦闘力の不足が払拭されている。

モビルアーマー形態は大気圏内での飛行を想定した姿で、大きな主翼を有する鳥類型となっている。主翼内にもスラスターを有しており、宇宙や地上を問わない優れた旋回能力や加速力を獲得している。高い飛行能力により推力には余裕があり、上面にモビルスーツを1機乗せて輸送することが可能となっている。この高速飛行能力を活かして敵に急接近し、モビルスーツ形態に変形して攻撃を加え、再びモビルアーマー形態に変形して離脱するという一撃離脱戦法を基本としている。また、モビルスーツ形態でも飛行が可能。

対MS戦闘を想定した複数の武装が装備されており、総合的な火力は高いものの、ビーム兵器はツォーンとアフラマズダの2種類のみとなっている。これは省エネルギー措置の一環であり、後期GAT-Xシリーズ共通の新型バッテリートランスフェイズ装甲も採用されたことで、稼働時間が大幅に延長されている。完成した試作機には極限化した機体のフルスペックを引き出すためにブーステッドマン専用OSが搭載され、生体CPUをパイロットとしている。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダムSEED
初出作品。パイロットはクロト・ブエル。オーブ解放作戦にて、カラミティフォビドゥンと共に初めて実戦投入され、フリーダムジャスティスと交戦した。その後も何度も戦っているが、決着がつくことはなかった。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で、プロヴィデンスのドラグーンの攻撃で中破したバスターに襲い掛かるが、バスターの超高インパルス長射程狙撃ライフルを使って攻撃したデュエルによって撃破された。
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙
TV版とほぼ同じだが、こちらでは最後はプロヴィデンスと交戦前のバスターによって撃墜されている。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
第1話冒頭のシン・アスカの過去シーンに登場。カラミティを背に乗せ、アスカ親子の頭上を飛び去っていった。

装備・機能

特殊機能

トランスフェイズ装甲
フェイズシフト装甲の改良型。バイタルパート周辺部の通常装甲の内側にフェイズシフト装甲を備え、着弾時にのみ相転移するようになっている。これによってエネルギー消費を大幅に抑える事に成功している。表面は通常装甲のためフェイズシフトダウンが敵に露呈することも防いでいる。
変形
モビルアーマー形態に変形可能。余剰推力の高さから、地上ではカラミティを上に乗せ、戦地に送り届けるサブ・フライト・システム的な役割を務めた。

武装・必殺攻撃

100mmエネルギー砲「ツォーン」
口部に内蔵されているエネルギービーム砲。イージスに搭載されていたスキュラのコンセプトを引き継いだ、近距離用の射撃武装である。口径が小さく射程も短いが、高出力で敵を撃破するには充分な威力を発揮する。「ツォーン」はドイツ語で「怒り」を意味する。
破砕球「ミョルニル」
近接戦闘用のスパイク付き鉄球。鉄球は耐久性に優れた高分子ワイヤーでグリップに繋がれており、敵機に向かって投げ放ってぶつけることで攻撃する。鉄球にはスラスターが内蔵されており、投射した後に軌道を変えることが可能。部材には高密度に圧縮された反発材が用いられており、見た目以上に質量が大きい。そのため通常装甲なら一撃で破壊する威力を持ち、PS装甲相手にも装甲の上から内部にダメージを与えることが可能となっている。また、ワイヤー部分には対ビームコーティングが施されており、振り回すことで火器の攻撃を防ぐことも可能。MA形態では腹部にマウントされる。「ミョルニル」の名は「北欧神話」に登場する雷神の持つ大鎚に由来する。
2連装52mm超高初速防盾砲
右腕部に装備されている複合武装。優れた速射性能を持つ2連装砲とシールドが一体となった武装で、主に中距離戦闘で使用される。盾は近距離での使用を想定しているためやや小ぶりとなっている。折り畳まれたグリップを展開することで携行武装としても使用可能。2連装砲は実体弾とビームの2つの説があり、実際にどちらなのかは不明。MA形態では肩部のラックにマウントされ、MS形態時と同じく使用可能。
短距離プラズマ砲「アフラマズダ」
両腰部のアームを介して装備されている2基の大型クローに内蔵されているビーム砲。大型クローはMA形態時に脚部のように配置され、クローで捕らえた敵を零距離射撃で撃ち抜く。出力とバレルを調整することでビームサーベルの発振も可能。機能は制限されるが、MS形態時でも使用可能。「アフラマズダ」の名は「ゾロアスター教」の最高神に由来する。
M417 80mm機関砲
MA形態時の機首に装備されている機関砲。非使用時にはエアロシェルでカバーされている。ドッグファイト時の牽制に用いられる武装だが、通常装甲の相手ならばこれだけで撃破可能な威力を持つ。
M2M3 76mm機関砲
両肩部に計2門内蔵されている機関砲。MA形態時でのみ使用可能な武装で、突撃時などで使用される。

対決・名場面

バスターガンダムデュエルガンダム
TV版最終回にて。パイロットのクロトが中毒症状を引き起こした状態で中破したバスターを襲撃。クロトが錯乱状態に陥っていたため、闇雲に武装を連射しながら飛び回っている状態だった。そこへバスターの危機を救うべくデュエルが出現。デュエルにも攻撃を加え、ビームライフルを破壊するが、デュエルはバスターの超高インパルス長射程狙撃ライフルを借用。ツォーンとインパルス砲の撃ち合いの末、デュエルは肩部を損傷するが、レイダーはバックパックへの被弾がもとでそのまま爆散。こうして後期GAT-Xシリーズは全滅に追い込まれてしまった。

関連機体

レイダー制式仕様
後に量産された制式仕様機。本来ならばこちらが「レイダーガンダム」になるはずだったが、武装の開発が遅れたことで『SEED』本編のレイダーが先にロールアウトし、命名が前倒しされることになった。装備、推進機関が一部簡略化されたが、少数生産ながらもエースパイロットに好まれた。
ゲルプレイダー
アクタイオン・プロジェクト」で開発されたカスタマイズ機。制式仕様がベースとなっているが、コンセプトは本機の物を踏襲している。
イージスガンダム
X300系フレームが採用されている前期GAT-Xシリーズの機体。
カラミティガンダム / フォビドゥンガンダム
同じく後期GAT-Xシリーズに属する機体。この2機との連携を前提に開発されている。

商品情報

ガンプラ

フィギュア 

リンク