ムルタ・アズラエル
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ムルタ・アズラエル | |
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外国語表記 | Multa Azrail |
登場作品 | |
声優 | 檜山修之 |
デザイナー | 平井久司 |
プロフィール | |
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種族 | 人間(ナチュラル) |
性別 | 男性 |
年齢 | 30歳 |
没年月日 | C.E.71年9月27日 |
身長 | 175cm |
体重 | 67kg |
職業 |
国防産業連合理事 アズラエル財団経営者 ブルーコスモス盟主 |
所属 |
ブルーコスモス 地球連合軍(オブザーバーとして参加) |
主な搭乗機 |
パウエル ドミニオン |
概要 [編集 | ソースを編集]
ブルーコスモスの盟主であり、アズラエル財閥の御曹司で軍需産業の経営者。その力で国防産業連合理事の肩書きを持って地球連合軍を動かす。
地球連合軍がザフトへ攻勢を強める際に表舞台に登場。地球連合軍のオブザーバーとして常に前線に立つ。性格は自己中心的で決断力に優れる半面、幼児的な性格も見え隠れする。幼少時にコーディネイターの子どもを多人数で痛めつけようとして返り討ちにあったのと、母親に「なぜ自分をコーディネイターにしなかったのか」と問い、はたかれた時の精神的なダメージを今でも引きずっており、それが彼の歪んだ性格の一因ともなっている。
戦艦ドミニオンで前線に立つが、プラント侵攻は失敗に終り、追い詰められた彼は激昂して艦長ナタルの制止を振り切りアークエンジェルを沈めようとするが失敗し、逆にアークエンジェルを即発させる結果となって逆に撃たれる最期を迎えた。
名前の由来である「アズラエル」はイスラム教における死を宣告する天使で、「イスラフィール」、「ジブリール」、「ミカエル」と並んで四大天使と称される。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムSEED
- 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY (小説版)
- 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
- スウェンの回想シーンに姿のみ登場。強化人間の訓練風景をモニター越しに眺めていた。その際、スウェンに対する侮辱的な発言があったらしく、彼の教官に掴み掛かられている。
人間関係[編集 | ソースを編集]
地球連合軍 [編集 | ソースを編集]
- オルガ・サブナック/シャニ・アンドラス/クロト・ブエル
- 部下。アズラエルは彼らをモノ扱いし、信頼関係は希薄。
- ナタル・バジルール
- 部下。戦術や思想の違い等でしばしば対立する場面が目立ち、最終的には彼女の行動によって討たれることとなる。
- スウェン・カル・バヤン
- ウィリアム・サザーランド
- ブルーコスモスの幹部にして、自分のシンパでもある連合軍大佐。ヤキン・ドゥーエ戦役時にはピースメーカー隊を率いて核攻撃を敢行させた。
ザフト [編集 | ソースを編集]
- ラウ・ル・クルーゼ
- 裏で通じていた男。オペレーション・スピットブレイクの目標変更、Nジャマーキャンセラーの情報は彼からもたらされており、有益な情報を横流ししてくる便利屋のように扱っていたが、実際には共倒れを狙うための捨て駒としていいように利用されていたにすぎなかった。
その他 [編集 | ソースを編集]
- ブルーノ・アズラエル
- ユニウス戦役時におけるロゴスのメンバーの1人。アズラエルとの明確な関係は明かされていないが、同姓であることから縁者と思われる。
- ロード・ジブリール
- アズラエル亡き後、ブルーコスモスの盟主となった後任。
名台詞[編集 | ソースを編集]
機動戦士ガンダムSEED [編集 | ソースを編集]
- 「いけませんねェ、それは……皆、命を懸けて戦っているというのに…『人類の敵』と」
- 中立国という理由でオーブとの開戦に踏み切れずにいる連合軍首脳陣を、いかにもブルーコスモスの盟主らしいコーディネイターを露骨に見下した表現で諌める。首脳陣からは「我々はブルーコスモスではない」と反論を受けた。
- 「あの機体、もしかしたらね……核エネルギー、使ってるんじゃないかと思ってさ」
- カラミティ、フォビドゥン、レイダーを二機で抑え込み、三機がエネルギー切れで撤退した後もなおパワーが衰えた様子を見せなかったフリーダム、ジャスティスを見て、軍需産業に携わる者ならではの鋭い推測。
- 「だいたい我々は“弱い生き物“なんだ。強い牙を持つやつは、ちゃんと閉じ込めとくか繋いでおくかしなきゃ危ないからさァ」
- ビクトリア基地から、サザーランドやブースデッドマン達を伴って自ら宇宙に上がろうとした時、アズラエルは内心の一端を漏らす。これにはサザーランドも賛成する様に頷いていた。
- 「あのね、いいですか?貴女は確かにこの艦を指揮する艦長さんなのかもしれない……」
「けどね?その上にはもっとこの戦争全体を見ながら、考えたり指揮したりする人間がいるんですよ…」 - プラントからの情報を元にL4へ向かうように指示したところ、敵国からもたらされた情報を危険視し意見を申し立ててくるナタルに対し、あくまでもドミニオンの指揮権が自身にあると主張する。
- 「核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃあない、強力な『兵器』なんですよ。兵器は使わなきゃ……高い金かけて作ったのは『使うため』でしょ?」
「さぁ、さっさと撃って、さっさと終わらせて下さい……こんな戦争は」 - Nジャマーキャンセラーのデータを手に入れてもなお核攻撃を渋り、エネルギー問題の解決などで話をうやむやにしようとする首脳陣を一喝。しかし「さっさと」終わらせるために核攻撃を強行した結果、核兵器以上の強力な兵器により手痛い報復を受けることとなる。
- 「勝ち目のない戦いに、『死んでこい』って自分の部下を送る人たちより、僕のほうがよっぽど優しいと思うけど?」
- 核兵器の使用に何の躊躇いもないことをナタルに指摘されこう返した。ただでさえ戦況が泥沼化しており、このまま行けば両軍共倒れにもなりかねない状況ならば、最小の犠牲で戦果を挙げる作戦を画策するのは重要なことであり、この発言は決して間違いと言い切れない。
- 「あそこに!あんなモノ残しておくわけにはいかないんだよ!何がナチュラルの野蛮な核だ!」
「あそこからでも地球を撃てるヤツらのこのとんでもない兵器のほうが遥かに野蛮じゃないか!そしてもう…いつその照準が地球に向けられるか分からないんだぞ!」
「無茶でもなんでも絶対に破壊してもらう!アレとプラント…地球が撃たれる前に!」 - ジェネシスの威力を目の当たりして激昂。地球にとっては核兵器以上に深刻な脅威であり、早急に破壊しろという判断は正しい。尤も、ジェネシスを使う口実をザフトに与えたのは、自身が強行した核攻撃によるのだが。
- しかも、最終的にはジェネシスを無視しプラントだけを核攻撃しようとするなど、結局はただの方便でしかなかった。
- 「僕は勝つんだ!そうさ、いつだって…!!」
- ナタルの命令で乗員全員が退艦し後がなくなったアズラエルは、自身でローエングリンの発射シークエンスを開始し、アークエンジェルを撃沈しようとした。しかし砲撃はブリッジを目前にしてムウ・ラ・フラガ駆るストライクの捨て身の防御に阻止され、逆にアークエンジェルからのローエングリンを受けてナタルと共に命を落とすことになった。
余談[編集 | ソースを編集]
- 担当声優である檜山修之氏はアズラエル以前にロボットアニメシリーズ『勇者シリーズ』で熱血系主人公を数回演じており、真逆な性格であるアズラエルに関しても、その影響を受けて一部ファンからカルト的に人気がある。特にロボットアニメ『勇者王ガオガイガー』の主人公 獅子王凱の二つ名である「勇者王」を捩った「盟主王」がアズラエルの愛称として用いられる事が度々ある。