FAZZ
FAZZ | |
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読み | ファッツ |
外国語表記 | FAZZ |
登場作品 | ガンダム・センチネル |
デザイナー |
カトキハジメ あさのまさひこ (頭部アップデザイン) |
スペック | |
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分類 | 試作型モビルスーツ |
生産形態 | 増加装甲試験型先行増加試作機 |
型式番号 | FA-010A |
頭頂高 | 19.86m |
全高 | 22.11m |
本体重量 | 45.4t |
全備重量 | 94.6t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 8,070kW |
スラスター総推力 | 118,800kg |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
センサー有効半径 | 16,200m |
開発組織 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属組織 | 地球連邦軍 |
所属部隊 | α任務部隊 |
母艦 | ペガサスIII |
主なパイロット |
シン・クリプト ジョン・グリソム ロバート・オルドリン |
概要[編集 | ソースを編集]
ΖΖガンダムの増加装甲の評価試験を行うために制作された機体。機体名称の「FAZZ(ファッツ)」とは関係者やパイロットが便宜的に与えたニックネームであり、正式名称ではなく、型式番号も建造後に便宜的に与えられたものである。
ΖΖガンダムはアナハイム・エレクトロニクス社がΖ計画に基づいて開発した6番目「θ(シータ)ガンダム」に相当する機体であり、合体・変形を特徴とし、スペックや機能の構成要素から第4世代MSにカテゴライズされる極めて大出力・大火力志向の強いモビルスーツであった。ただし、コア・ブロックが露出する構造であったため、その脆弱さが懸念されており、設計段階から装甲の強化のための増加パーツが考案されていた。このシステムは俗に「フルアーマー」と呼ばれる装甲や武装の追加による機能向上であり、一年戦争以降のMS開発者にとって至極スタンダードな手法ともなっていた[1]。FAZZは、ΖΖガンダム本体の変形のためのフレーム設計は難航し、実機の建造が滞る中、フルアーマー形態のみを指標とし、変形機構や頭部ハイメガキャノンなどをオミットして建造された先行試作機である。
外装にはガンダリウム・コンポジットが使用されているものの、指定水準ではない素材が用いられていた事から、実戦投入にあたって装甲防御力を強化するべく、機体と同時進行で開発中のFA化用パーツの試作品が装備されている。
FAZZはフルアーマー状態での機体性能のみを試験するのが目的の試作機と、ΖΖガンダムのMS時の機体性能を試験する目的の試作機を母体とするものの2系統が存在するが、両者とも機体の外観やスペックはどちらも同じである。内部フレームはΖΖガンダムのMS性能時のみを再現した汎用フレームが使用されており、ΖΖガンダムの機体構造を標準的なフレームで模倣、強度評価を行っているものの、Gフォートレスなどへの変形は不可能。コア・ファイターもイジェクション・ポッドへ変更されている。
頭部はΖΖガンダムの製造ラインとは別に社内コンペティションに敗れた試作品の頭部ユニットを独自に調達したもので、頭部ハイメガキャノンもバランスを調べるためのダミーが配置されている。代わりにバルカン砲の装弾数が増加し、高効率のクーリングユニットなども内装されている。
増加装甲パーツは全て固定化され、基本的に着脱は出来ないとされているが、メンテナンスやΖΖガンダムの改装などへの対応を想定し、別工程により除去が可能な機体もあったと言われており、それ以外のスペックはフルアーマー時のΖΖとほぼ同等である。
本機は3機が建造されたが、ペズンでのニューディサイズ反乱を受け、AE社の依頼で実用評価試験中だった全機がアーガマ級ペガサスIIIに配備され、α任務部隊の戦闘に投入された。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- ガンダム・センチネル
- 初登場作品。ガンダムタイプの実戦投入によるニューディサイズに対する恫喝を目的としてα任務部隊に3機配備され、FAZZ隊が編成されている。なお、本機の配備について、同部隊所属のストール・マニングスは「ハリボテ」と苦言を呈している。FAZZ隊は長距離砲戦で効果を発揮したものの、第七章でガンダムMk-Vと交戦の末、全滅。砲撃戦に特化した本機にとって、エースと万能機の組み合わせは分が悪すぎた。この時、クリプト機だけは辛うじてイジェクション・ポッドによる脱出に成功している。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- Iフィールド
- 対ビームバリア。胸部装甲内に発生装置を内蔵しているとする資料が存在し、ボディ部分の前面に短時間ながら展開可能とされるが真偽は不明。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- 60mmバルカン
- 頭部のこめかみ部分に左右一対2基内蔵されている60㎜バルカン砲。近接防御や牽制などに使用される。ΖΖガンダムでは左右二対の計4門だが、本機の場合、上部の左右一対がダミーであるためカバーで塞がれているものの、装弾数はΖΖよりも増加している。
- ハイパー・メガ・カノン
- 本機の主武装である大型ビームキャノン。出力はハイ・メガ・キャノンの60%増しであり、同時期に運用されていた標準的な艦艇の主砲クラスの威力を有するとされる。インターバルを数秒置けば連射も行える。装備時には右側の18連装2段階ミサイル・ランチャーと換装し、ベルト状のパーツをリアスカートに接続する。
この装備を標準兵装とするFAZZはα任務部隊において不可避的に遠距離支援用の機体として機能しており、その意味で純然たる重火力支援機だったという事が出来るが、それによってこの機体の機動性そのものはスポイルされておらず、戦況によっては砲身を基部ごと排除し、ダブル・ビーム・ライフルを主軸とした高機動戦闘に対応する事も可能であった。それでも、ハイパー・メガ・カノンの質性重量は膨大であり、通常の状態では可能な限り近接戦闘は回避する必要があった。 - ダブル・ビーム・ライフル
- 右前腕部に固定されている高出力ビーム・ライフル。FAZZにおいては副武装として位置づけられている。ΖΖのそれはモジュール自体がジェネレーターを内蔵し、本体からエネルギー供給を受ける事が可能な装備だが、砲身の消耗が激しかったものの、FAZZでは副兵装となった事で出力を抑える事が可能となり、逆に稼働回数や信頼性が向上する事になった。加えてモジュールをコネクタージョイントによって腕部の固定武装とした事で使い勝手が改善され、迎撃装備としても威力を発揮する事となった。
- 背部ビーム・カノン
- 背部に2基装備されている。Sガンダムと同様の武装。オリジナルとは違いビーム・サーベルとしての機能はない。
- 18連装2段階ミサイル・ランチャー
- バックパックの上部に2基装備されている。1基につき36発のミサイルが搭載されており、2段階に分けて発射するようになっている。弾種は変更前と同じAMA-13Sミサイルで、ロックオンする時に敵機のスラスターの噴射熱をインプットする熱感知誘導式なので太陽やフレア弾から妨害される事なく追尾する。基部は規格化されているので、別の武装に換装する事も可能。ハイパー・メガ・カノンを装備する場合はバックパック左側のみに装備される。
- 胸部ミサイル・ポッド
- 胸部の追加装甲内にAMA-09Sミサイルを16発、AMA-13Sミサイルを4発格納している。また追加装甲にはミサイル用のセンサーも内蔵されている。同じく追加装備をする場合、左側のみに装備される。
- 左腕部ミサイル・ポッド
- 左腕部に追加されている。装弾数は8発。弾種はAMA-09Sミサイルである。
- スプレー・ミサイル・ランチャー
- 両肩部に装着されている6連装の実弾兵器。同じく追加装備をする場合、左側のみ装備する。
その他[編集 | ソースを編集]
- ハイパー・ビーム・サーベル
- 『GBO2』で使用できる格闘兵装で、ΖΖガンダムの物と同系列の大型ビーム・サーベル。背部ビーム・カノンの代わりに装備されており、実戦配備の際にPMUによって換装された[2]。ゲーム中ではビーム・キャノンとしての使用はできない。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- フルアーマーΖΖガンダム
- 完成機。
- スーパーGフォートレス
- 本機のハイパー・メガ・カノンと同型のハイパー・メガ・ランチャーを装備している。
- シータプラス
- Θプロジェクトの集大成として開発された機体。ハイパー・メガ・カノンを改良して装備している。
- ネモ専用ビーム・カノン
- メガ・バズーカ・ランチャーを小型化する方針で開発された携行型ビーム砲。運用データがハイパー・メガ・カノンの開発に活かされている。
余談[編集 | ソースを編集]
- 『ROBOT魂(ka.signature)』や『MG Ver.Ka』などの立体物では、増加装甲を脱着できるオリジナルギミックが追加されるケースがある。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
フィギュア [編集 | ソースを編集]