「ガンダムMk-III」の版間の差分

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
 
(4人の利用者による、間の6版が非表示)
26行目: 26行目:
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[エゥーゴ]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[ティターンズ]]から奪取した[[ガンダムMk-II]]の解析データをベースに完成させた発展機で、次世代機のプロトタイプとする事を目的に[[フジタ博士]]が中心となって造り上げた。
+
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が、[[エゥーゴ]][[ティターンズ]]から奪取した[[ガンダムMk-II]]を解析し、そのデータを基に[[フジタ博士]]が中心となって開発した発展機。機体コードの「F」はフジタのイニシャルを表すとされている。
  
博士は[[ムーバブルフレーム]]に関する技術や概念に魅せられており、Mk-IIが目指していたと思われる「人体の模倣」というコンセプトを更に推し進めるべくフレームの徹底解析を行った上で発展的な独自改良を加えている。Mk-IIのフレームは技術的にまだ成熟しきったものではなく、材質による強度不足の問題も指摘されていた。本機が採用しているフレームではその問題を解決すべく構造を単純化し、使用されるパーツもより洗練された物へと改良されている。また各所にはガンダリウムγを積極的に採用しており、幾らかの脆弱性も改善されている。これらの改良によってレスポンス性能が向上すると共に軽量化も図られ、これまで以上に人体に近い動作を実現するに至った。バックパックの両側面に設置されたアクティブスラストバインダーは[[Ζガンダム]]のスタビレーターと[[百式]]のフレキシブルバインダーの機能を併せ持つ装備で、メインスラスターと併用する事で高い機動性と運動性を両立させる事を可能としている。武装はビーム・ライフルやビーム・サーベル、シールド、ビーム・キャノンを装備し、それらを稼働させる為のジェネレーターも新規に用意された。この他に頭部はΖガンダムの部材を多数流用して造られ(単なる調達の問題とされているが、真相は不明)、それ故に[[Ζプロジェクト|Ζ系]]を思わせるデザインとなっている。内部にはシーカーデバイスを搭載し、ビーム・キャノン使用時にはこれと連動させるようになっている。ちなみにバルカン砲は装備されていない。「人体の模倣」という点においてMk-IIを凌駕する程の非常に高い完成度を得ており、特に「武術や剣技の達人を思わせる挙動と騎士のような華麗さを兼ね備えている」という証言も存在する程に接近戦時のMk-IIIの挙動は高く評価されている。性能自体もあらゆる面でMk-IIを上回る。
+
Mk-IIに採用されていた各種技術は画期的なものが多く、当時アナハイムが推進していた[[Ζ計画]]に多大な影響をもたらした。特に[[ムーバブルフレーム]]関連の概念や技術に魅了されたフジタ博士は、Mk-IIが指向していたであろう<ref>Mk-IIのフレームはまだ成熟しきったものではなく、素材による強度不足の問題も指摘されており、改良の余地を残していた。</ref>コンセプトを更に推し進め、独自の発展的改良を加えて開発された。各部に[[ガンダリウム合金|ガンダリウムγ]]を積極的に導入する事でいくつかの脆弱性を改善し、構造の単純化やパーツ単位でのブラッシュアップを加え、自身の持つ技術を横断的に採用する事によって、軽量化やレスポンスの改善などが促され、ムーバブルフレームはより人体に近い挙動の再現が可能となった。
  
型式番号の「F」はフジタ博士のイニシャルであるとされる。
+
ジェネレーターや各種武装も新規に与えられたこの機体は、「人体の模倣」という点において、Mk-II以上の完成度を持つと言われる程のスペックを獲得するに至った。
 +
 
 +
バックパックに設置されたアクティブスラストバインダーは[[Ζガンダム]]のロング・テールスタビライザーと[[百式]]のフレキシブルバインダーを組み合わせたような機能を持ち、バックパックのメインスラスターと組み合わせる事で機体の運動性を最大限に活かした高い機動性を発揮した。特に近接戦闘時の挙動は、武術や剣技の達人さながらで、あたかも騎士であるかの様な華麗さを兼ね備えていたという証言も残されている。
 +
 
 +
頭部はバルカン砲に代わりビーム・キャノンと連動した独自のシーカーデバイスを搭載。外見はΖガンダムに採用された部材を多く使用している為、所謂「Ζ系」の顔立ちをしている<ref>これは単に調達の問題であったとされているが、詳細は不明。</ref>。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[Ζ-MSV]]
 
;[[Ζ-MSV]]
:詳細は不明だが、一説にはこの時期は第3世代である[[可変モビルスーツ]]の全盛期だった為、設計段階で開発が中止されたと言われる。
+
:出典元。詳細は不明だが、一説にはこの時期は第3世代である[[可変モビルスーツ]]の全盛期だった為、設計段階で開発が中止されたと言われる。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;換装
 
;換装
:[[フルアーマーガンダムMk-III|フルアーマー形態]]に換装可能。
+
:Mk-IIIは強化プランとして[[フルアーマーガンダムMk-III|フルアーマー]]化が計画されており、増加装甲の追加が可能。
 
+
;アクティブスラストバインダー
 +
:バックパック左右に装備された、百式のウイングバインダーとΖガンダムのロングテール・スタビライザーを組み合わせた機構を持つユニット。バックパックのメインスラスターと併用する事で、優れた運動性と高い機動性を発揮した。
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;ビーム・ライフル
+
;[[ビーム・ライフル]]
:本機の主兵装となる携行式のビーム砲で、[[デルタガンダム]]が装備している物の同型。試験的にデュアルサプライシステムを採用しており、そのため銃身の下部にMk-II用、後部に百式用のエネルギーパックが装着されている。2系統のメガ粒子キャパシタを組み合わせたビームドライブ機構を併用できるようになっていて、一発で全エネルギーを使い切るような運用も可能なように造られている。
+
:百式およびMk-IIと同型のEパックを使用可能なデュアルサプライシステムを試験的に採用した専用ビーム・ライフル。2系統のメガ粒子キャパシタを組み合わせたビームドライブ機構を併用する事で出力を変更、例えば一射でエネルギーを使い果たす様な運用法も想定されていた。
 
;ビーム・キャノン
 
;ビーム・キャノン
:背部に2門装備されている。最大出力での連射が可能であり、エネルギーダウン対策としてバックパックに大容量エネルギーCAPとアクセラレーターから成るビームレギュレーターデバイスを内蔵している。<br />専用の照準システムが搭載されているので、パイロットはトリガーを引く事に専念できるようになっている。
+
:背部に二基搭載したビーム・キャノン。バックパックに大容量の[[エネルギーCAP]]とアクセラレーターを組み合わせたビームレギュレーターデバイスを備え、最大出力で連射しても機体がエネルギーダウンしないよう配慮されている。また、専用の照準システムにより、パイロットはトリガー操作のみに集中出来る。なお、一部資料<ref>双葉社「モビルスーツ全集7 Z計画&アナハイム・エレクトロニクス社製モビルスーツBOOK」など</ref>には砲身を取り外し手に持つ事でビーム・サーベルとしての使用が可能との記述が見られる。
:;ビーム・サーベル
+
;専用シールド
::ビーム・キャノンは取り外すことでビーム・サーベルとしても機能する。
+
:本体の装甲材と同じ組成のガンダリウム合金を採用した専用シールド。裏側にEパックをマウントして携行する事が出来る他、表面に専用ビーム・サーベルを備える。ネモ系に採用されていた部材を使い、機体とのバランスに配慮して設計されている。
;シールド
+
:;[[ビーム・サーベル]]
:主に左腕部に装着される実体盾。本体装甲と同組成のガンダリウム合金で出来ており、[[ネモ]]系で使われている部材も流用しつつ機体バランスを崩さないよう設計を行っている。裏面にはビーム・ライフルの予備Eパックを4つまで装着可能。
+
::シールドの表面に2基マウントされている専用の近接白兵武装。手に持っての使用の他、シールドに装着した状態でもドライブが可能。
:;ビーム・サーベル
 
::シールドの表面に2基マウントされている。専用品だが、従来品との性能差等は不明。こちらはビーム・キャノンとしての機能を有していない。<br />基本的には手に持って使用するが、マウントしたままでもビーム刃を形成して攻撃できる。
 
 
 
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 
<!-- :内容:説明 -->
 
<!-- :内容:説明 -->
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 +
=== 別仕様・装備バリエーション ===
 +
;[[ガンダムMk-III 8号機]]
 +
:数機開発されたガンダムMK-IIIの1機。[[シャア・アズナブル|シャア]]が搭乗することを目指していたため機体カラーが赤色となっている。
 
;[[フルアーマーガンダムMk-III]]
 
;[[フルアーマーガンダムMk-III]]
 
:追加装甲を装着したガンダムMk-III。
 
:追加装甲を装着したガンダムMk-III。
;[[ガンダムMK-III 8号機]]
+
 
:数機開発されたガンダムMK-IIIの1機。[[シャア・アズナブル|シャア]]が搭乗することを目指していたため機体カラーが赤色となっている。
+
=== 系列機・派生機など ===
 
;[[ガンダムMk-II]]
 
;[[ガンダムMk-II]]
 
:ベース機。
 
:ベース機。
 
;[[ガンダムMk-IV]]
 
;[[ガンダムMk-IV]]
 
:ガンダムMk-IIIの設計データを極秘裏に入手した[[ティターンズ]]が[[オーガスタ研究所]]に開発させた機体。
 
:ガンダムMk-IIIの設計データを極秘裏に入手した[[ティターンズ]]が[[オーガスタ研究所]]に開発させた機体。
;[[Ζガンダム]][[百式]]
+
 
:アクティブスラストバインダーはこの2機のスタビレーターとフレキシブルバインダーの機能を併せ持っている。<br />また頭部の部材はΖから流用している。
+
=== 技術的関与のある機体 ===
 +
;[[Ζガンダム]] / [[百式]]
 +
:アクティブスラストバインダーはロング・テールスタビライザーとフレキシブルバインダーの機能を併せ持っている。<br />また頭部の部材はΖから流用している。
 
;[[デルタガンダム]]
 
;[[デルタガンダム]]
:ビーム・ライフルはこの機体の物の同型を採用している。
+
:百式の前段階の機体。ビーム・ライフルはこの機体に使用されているBR-M-87系列に属する物を採用している。
 
;[[ネモ]]
 
;[[ネモ]]
:シールドの部材はこの機体の系列で採用されている物が流用されている。
+
:エゥーゴの量産型MS。シールドの部材はこの機体の系列で採用されている物が流用されている。
;[[ガンダムゼルトザーム]]
+
 
:『[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]]』に登場する本機のビルドカスタム機。
+
=== その他 ===
 +
;[[ガンダムテルティウム]]
 +
:『[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]]』に登場する本機のビルドカスタム機。「テルティウム」はラテン語で「3」を意味する。更なる改造機として[[ガンダムゼルトザーム]]、[[ガンダムアドバンスドテルティウム]]が存在する。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
92行目: 100行目:
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
  
<!-- == 脚注 == -->
+
== 脚注 ==
<!-- <references /> -->
+
<references/>
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
  

2020年12月24日 (木) 20:16時点における最新版

ガンダムMk-III
外国語表記 Gundam Mk-III
登場作品 Ζ-MSV
デザイナー
  • 藤田一巳 (デザイン)
  • ときた洸一 (色指定)
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用試作型モビルスーツ
型式番号 MSF-007
頭頂高 19.5m
全高 22.0m
本体重量 32.1t
全備重量 48.2t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,022kW
スラスター総推力 107,500kg(87,500kgとする資料もある)
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 11,500m
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属 エゥーゴ
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社が、エゥーゴティターンズから奪取したガンダムMk-IIを解析し、そのデータを基にフジタ博士が中心となって開発した発展機。機体コードの「F」はフジタのイニシャルを表すとされている。

Mk-IIに採用されていた各種技術は画期的なものが多く、当時アナハイムが推進していたΖ計画に多大な影響をもたらした。特にムーバブルフレーム関連の概念や技術に魅了されたフジタ博士は、Mk-IIが指向していたであろう[1]コンセプトを更に推し進め、独自の発展的改良を加えて開発された。各部にガンダリウムγを積極的に導入する事でいくつかの脆弱性を改善し、構造の単純化やパーツ単位でのブラッシュアップを加え、自身の持つ技術を横断的に採用する事によって、軽量化やレスポンスの改善などが促され、ムーバブルフレームはより人体に近い挙動の再現が可能となった。

ジェネレーターや各種武装も新規に与えられたこの機体は、「人体の模倣」という点において、Mk-II以上の完成度を持つと言われる程のスペックを獲得するに至った。

バックパックに設置されたアクティブスラストバインダーはΖガンダムのロング・テールスタビライザーと百式のフレキシブルバインダーを組み合わせたような機能を持ち、バックパックのメインスラスターと組み合わせる事で機体の運動性を最大限に活かした高い機動性を発揮した。特に近接戦闘時の挙動は、武術や剣技の達人さながらで、あたかも騎士であるかの様な華麗さを兼ね備えていたという証言も残されている。

頭部はバルカン砲に代わりビーム・キャノンと連動した独自のシーカーデバイスを搭載。外見はΖガンダムに採用された部材を多く使用している為、所謂「Ζ系」の顔立ちをしている[2]

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

Ζ-MSV
出典元。詳細は不明だが、一説にはこの時期は第3世代である可変モビルスーツの全盛期だった為、設計段階で開発が中止されたと言われる。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

換装
Mk-IIIは強化プランとしてフルアーマー化が計画されており、増加装甲の追加が可能。
アクティブスラストバインダー
バックパック左右に装備された、百式のウイングバインダーとΖガンダムのロングテール・スタビライザーを組み合わせた機構を持つユニット。バックパックのメインスラスターと併用する事で、優れた運動性と高い機動性を発揮した。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ビーム・ライフル
百式およびMk-IIと同型のEパックを使用可能なデュアルサプライシステムを試験的に採用した専用ビーム・ライフル。2系統のメガ粒子キャパシタを組み合わせたビームドライブ機構を併用する事で出力を変更、例えば一射でエネルギーを使い果たす様な運用法も想定されていた。
ビーム・キャノン
背部に二基搭載したビーム・キャノン。バックパックに大容量のエネルギーCAPとアクセラレーターを組み合わせたビームレギュレーターデバイスを備え、最大出力で連射しても機体がエネルギーダウンしないよう配慮されている。また、専用の照準システムにより、パイロットはトリガー操作のみに集中出来る。なお、一部資料[3]には砲身を取り外し手に持つ事でビーム・サーベルとしての使用が可能との記述が見られる。
専用シールド
本体の装甲材と同じ組成のガンダリウム合金を採用した専用シールド。裏側にEパックをマウントして携行する事が出来る他、表面に専用ビーム・サーベルを備える。ネモ系に採用されていた部材を使い、機体とのバランスに配慮して設計されている。
ビーム・サーベル
シールドの表面に2基マウントされている専用の近接白兵武装。手に持っての使用の他、シールドに装着した状態でもドライブが可能。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

別仕様・装備バリエーション [編集 | ソースを編集]

ガンダムMk-III 8号機
数機開発されたガンダムMK-IIIの1機。シャアが搭乗することを目指していたため機体カラーが赤色となっている。
フルアーマーガンダムMk-III
追加装甲を装着したガンダムMk-III。

系列機・派生機など [編集 | ソースを編集]

ガンダムMk-II
ベース機。
ガンダムMk-IV
ガンダムMk-IIIの設計データを極秘裏に入手したティターンズオーガスタ研究所に開発させた機体。

技術的関与のある機体 [編集 | ソースを編集]

Ζガンダム / 百式
アクティブスラストバインダーはロング・テールスタビライザーとフレキシブルバインダーの機能を併せ持っている。
また頭部の部材はΖから流用している。
デルタガンダム
百式の前段階の機体。ビーム・ライフルはこの機体に使用されているBR-M-87系列に属する物を採用している。
ネモ
エゥーゴの量産型MS。シールドの部材はこの機体の系列で採用されている物が流用されている。

その他 [編集 | ソースを編集]

ガンダムテルティウム
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場する本機のビルドカスタム機。「テルティウム」はラテン語で「3」を意味する。更なる改造機としてガンダムゼルトザームガンダムアドバンスドテルティウムが存在する。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 本機は月刊OUTに掲載された藤田氏デザインの「アドバンスドガンダム」を基にしており、アレンジしてB-CLUB誌上で『Ζ-MSV』として発表したのが本機である。
  • 「ガンダムMk-III」という機体は本機の他にも「ハーピュレイ」や「イグレイ」と呼ばれる機体が存在する。これらは月刊モデルグラフィックスやその別冊『PROJECT Ζ』『MISSION ΖΖ』で発表されたオリジナルの作例であり、公式ではない(先に発表されたのはこの2機であり、『Ζ-MSV』版はその後に発表された)。
    • 「RX-272 ガンダムMk-IIIハーピュレイ」はグリプスにおいてティターンズが対Ζガンダム用として開発した高機動機体で、作戦に応じて装備を換装する可変機。Mk-IIに見切りをつけたフランクリン・ビダンによって新たに設計され、彼の死後は別の担当者によってギャプランの研究データを参考に大幅な設計変更が加えられている。
      「ハーピュレイ」は2号機の愛称であり、他に1号機「フリーア」と3号機「デュライ」が存在する(正式名称は「ガンダムMk-III」)。これらはデータ収集の為に全て異なる装備と愛称が与えられているとされ、3号機はウェイブライディング・ボートによる大気圏突入が可能。装甲材に使用しているガンダリウムβの精錬に限界があり(装甲材はガンダリウムβではなくチタン・セラミック複合材と表記されている事もある)、この時点ではまだガンダリウムγの技術をティターンズが持っていなかった為に性能が想定を下回ってしまい、結局制式採用はされなかった。
    • 「RX-166 ガンダムMk-IIIイグレイ」は当初「地球連邦正規軍によって開発されたMk-IIの機能強化型」という設定だったが、『MISSION ΖΖ』ではティターンズ・ガンダムの1機として紹介されている。
      Mk-IIのフレームが持つポテンシャルの高さに注目したキリマンジャロ基地の開発グループがグリプスから設計図を取り寄せて造っていた機体で、複製したフレームに宇宙戦に特化した高機動型スラスターユニットを装着している。装甲にはガンダリウムγを採用した事でMk-IIよりも本体重量が軽量化され、オプション武装のペイロードが増加した。出力も強化されている。開発中に生産配備を却下され、更に基地がカラバの攻撃を受けた事で試作機、設計データ共に失われたとされる。なお「イグレイ」は愛称で、こちらも正式名称は「ガンダムMk-III」。先行して開発されていたRX-272と機体名が被ってしまっているが、あちらも軍の承認は得られていないので問題は無いとされている。
      ちなみに、この機体のデザインもアドバンスドガンダムが基になっている。
    • 更にこの他にも数機の「ガンダムMk-III」が存在する。
  • SDガンダム外伝』に登場する騎士ガンダムはガンダムMk-IIIをモチーフとしてデザインしているとされる。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. Mk-IIのフレームはまだ成熟しきったものではなく、素材による強度不足の問題も指摘されており、改良の余地を残していた。
  2. これは単に調達の問題であったとされているが、詳細は不明。
  3. 双葉社「モビルスーツ全集7 Z計画&アナハイム・エレクトロニクス社製モビルスーツBOOK」など