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| タイトル = スペック
 
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| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
 
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| 生産形態 = 試作機
 
| 型式番号 = RX-104FF
 
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| 頭頂高 = 26.0m
 
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| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]
 
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| センサー有効半径 = 32,000m
 
| センサー有効半径 = 32,000m
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| 素体 = [[オデュッセウスガンダム]]
 
| 開発組織 = [[アナハイム・エレクトロニクス社]]
 
| 開発組織 = [[アナハイム・エレクトロニクス社]]
 
| 所属組織 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
 
| 所属組織 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
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FFユニットはオデュッセウスガンダムと合体していない状態でも単体での運用が可能とされ、その状態では[[ジオン軍|旧ジオン軍]]の[[モビルアーマー]]を想起させる外見となっている。合体時の機体サイズは30m級と標準的な機体より一回り大型化し、FFユニットの装備によって飛行能力が付与されるのみならず、バルカン砲やビーム・サーベル、ファンネル・ミサイル等の武装によって火力も増強される。
 
FFユニットはオデュッセウスガンダムと合体していない状態でも単体での運用が可能とされ、その状態では[[ジオン軍|旧ジオン軍]]の[[モビルアーマー]]を想起させる外見となっている。合体時の機体サイズは30m級と標準的な機体より一回り大型化し、FFユニットの装備によって飛行能力が付与されるのみならず、バルカン砲やビーム・サーベル、ファンネル・ミサイル等の武装によって火力も増強される。
  
これまで艦艇や[[モビルアーマー]]等といった大型機にしか採用できなかった[[ミノフスキークラフト]]をMSでは初めて搭載した機体であり、肩部や背部、脚部の追加パーツに高出力の物を内蔵している。これにビーム・バリアを併用する事で音速飛行が可能となり、[[サブ・フライト・システム]]に頼る事無く空中戦を行える。ただし本機の場合は兄弟機である[[Ξガンダム]]と異なり、音速飛行時にはフライト・フォームへと変形する必要がある。また、頭部上方のパーツにはメインセンサーとマルチセンサーが搭載されている<ref>他にも[[サイコミュシステム]]も搭載されていると思われるが、こちらは本体部とフライト・ユニットのどちらにあるかは不明。</ref>。
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これまで艦艇や[[モビルアーマー]]等といった大型機にしか採用できなかった[[ミノフスキークラフト]]([[ミノフスキー・フライト|ミノフスキー・フライト・ユニット]])をMSでは初めて搭載した機体であり、肩部や背部、脚部の追加パーツに高出力の物を内蔵している。これにビーム・バリアを併用する事で音速飛行が可能となり、[[サブ・フライト・システム]]に頼る事無く空中戦を行える。ただし本機の場合は兄弟機である[[Ξガンダム]]と異なり、音速飛行時にはフライト・フォームへと変形する必要がある。また、頭部上方のパーツにはメインセンサーとマルチセンサーが搭載されている<ref>他にも[[サイコミュシステム]]も搭載されていると思われるが、こちらは本体部とフライト・ユニットのどちらにあるかは不明。</ref>。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]
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;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] (原作小説版)
:初登場作品。パイロットは[[レーン・エイム]]。連邦軍の[[キンバレー部隊]]([[キルケー部隊]])へと配備され、インドネシアで[[マフティー・ナビーユ・エリン]]の[[Ξガンダム]]と戦うものの敗北。その後[[アデレード]]で再戦し劣勢に立たされるも、[[ケネス・スレッグ]]の作戦で会議場の周辺に設置されていたビーム・バリアに相手をおびき寄せて擱座させる事に成功した。<br/>原作では「設計思想そのものに[[ガンダムタイプ]][[MS]]の名残を残している」という設定であり、この段階ではガンダムタイプに分類される機体かどうかは不明瞭であったが、劇場版ではケネスの口から「ガンダム」と呼ばれている。
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:初登場作品。パイロットは[[レーン・エイム]]。連邦軍の[[キンバレー部隊]]([[キルケー部隊]])へと配備され、インドネシアで[[マフティー・ナビーユ・エリン]]の[[Ξガンダム]]と戦うものの敗北。その後[[アデレード]]で再戦し劣勢に立たされるも、[[ケネス・スレッグ]]の作戦で会議場の周辺に設置されていたビーム・バリアに相手をおびき寄せて擱座させる事に成功した。<br/>なお作中は「設計思想そのものに[[ガンダムタイプ]][[MS]]の名残を残している」という設定であり、この段階ではガンダムタイプに分類される機体かどうかは不明瞭であった。
 
;[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]
 
;[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]
 
:『閃ハサ』が初参戦した『F』で初登場。小説で同機のデザインを担当した森木氏によってゲーム用にリデザインされている。また、「素体となるガンダムタイプにフライト・ユニットを装着した状態」という設定が付加され、明確にガンダムタイプとなった。
 
:『閃ハサ』が初参戦した『F』で初登場。小説で同機のデザインを担当した森木氏によってゲーム用にリデザインされている。また、「素体となるガンダムタイプにフライト・ユニットを装着した状態」という設定が付加され、明確にガンダムタイプとなった。
 
;ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR
 
;ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR
 
:AE社創立25周年記念という設定のカレンダーに、他のアナハイム製ガンダムと共に掲載されている。また、素体である機体の名称に「オデュッセウスガンダム」、FFユニット以外の追加装備にアルゴスユニット (文字設定のみ)が設定された。
 
:AE社創立25周年記念という設定のカレンダーに、他のアナハイム製ガンダムと共に掲載されている。また、素体である機体の名称に「オデュッセウスガンダム」、FFユニット以外の追加装備にアルゴスユニット (文字設定のみ)が設定された。
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;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] (劇場版)
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:それまでの各媒体の設定を踏まえているため、原作小説とは異なりガンダムタイプとして明確に設定されている他、機体に搭載されているミノフスキークラフトがミノフスキー・フライトへと名称変更されている。また、それまで文字設定のみだったフライト・フォームについても新たにデザイン画が描き下ろされた<ref>変形自体については『GジェネF』に演出として存在しているが、その時点でフライト・フォームの画稿が無いため「MS形態 ⇔ フライト・ユニット」という不完全な物となっている</ref>。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
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;[[ミノフスキークラフト]]([[ミノフスキー・フライト|ミノフスキー・フライト・ユニット]])
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:FFユニットに搭載された、[[ミノフスキー粒子]]の性質を利用した機体浮遊技術。これによってSFSに頼らない高高度での空中戦が可能となったが、その反面機体の大型化を招く一因となった。
 
;ビーム・バリアー
 
;ビーム・バリアー
 
:ミサイルやビームなどを防ぐビームのバリアー。<br/>音速飛行時には進行方向に展開され、空気抵抗を減らす役割を持つが本機の物は完成度が低く、音速飛行するにはバリアーの展開に加え、機体をフライト・フォームへと変形させる必要がある。
 
:ミサイルやビームなどを防ぐビームのバリアー。<br/>音速飛行時には進行方向に展開され、空気抵抗を減らす役割を持つが本機の物は完成度が低く、音速飛行するにはバリアーの展開に加え、機体をフライト・フォームへと変形させる必要がある。
 
;変形
 
;変形
:フライト・フォームに変形可能。音速飛行時に必須となる機構。頭部の上方と胸部にある追加パーツが閉じる事で頭部が隠れ、メインカメラの機能が胸部パーツに内蔵されたモノアイへ移行する。
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:フライト・フォームに変形可能。音速飛行時に必須となる機構。頭部の上方と胸部にある追加パーツが閉じる事で頭部が隠れ、メインカメラの機能が胸部パーツに内蔵されたモノアイへ移行する。<br/>劇場版ではフライト・フォームから脚部を前面に展開するミドル・フォームと呼ばれる形態も存在。こちらはフライト・フォームよりも攻撃性能に優れた形態とされる。
 
;分離 / 換装
 
;分離 / 換装
 
:フライトユニットを分離・換装する事が可能。<br/>装備を分離・換装する事が可能。オデュッセウスガンダムにはFFユニットの他、アルゴスユニットと呼ばれる装備も用意されている。
 
:フライトユニットを分離・換装する事が可能。<br/>装備を分離・換装する事が可能。オデュッセウスガンダムにはFFユニットの他、アルゴスユニットと呼ばれる装備も用意されている。
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;サブ・アーム
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:FFユニットに装備されている副腕。主にリアスカート裏のEパックをライフルに装填する目的で用いられる他、FFユニットとオデュッセウスガンダムとの合体・分離作業時にも使用される。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
==== 標準武装 ====
 
==== 標準武装 ====
;ビーム・ライフル
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;[[ビーム・ライフル]]
 
:携行式のビーム砲。高いニュータイプ能力を持った者に限られるが、サイコミュとシンクロドライブを行う事で、”視覚的に”見えていなくともターゲットを”知覚”し攻撃することが出来る。
 
:携行式のビーム砲。高いニュータイプ能力を持った者に限られるが、サイコミュとシンクロドライブを行う事で、”視覚的に”見えていなくともターゲットを”知覚”し攻撃することが出来る。
:銃身の下部(トリガー前方)と後端部に異なる形状のエネルギーパックが計2つ装着されている。
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:銃身の下部(トリガー前方)と後端部に異なる形状のエネルギーパックが計2つ装着されており、前者は単発高威力用、後者は連射用として使い分けられる。予備のEパックはリアスカート裏にマウントされる。
 
;コンポジット・ウェポン・ユニット
 
;コンポジット・ウェポン・ユニット
 
:ビーム・サーベル、メガ粒子砲、ミサイルを搭載したシールド型の複合兵装。主に両腕部に装備される。
 
:ビーム・サーベル、メガ粒子砲、ミサイルを搭載したシールド型の複合兵装。主に両腕部に装備される。
:;ビーム・サーベル
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:;[[ビーム・サーベル]]
 
::両腕部にあるコンポジット・ウェポン・ユニットの前部に1基ずつ、計2基を内蔵している。
 
::両腕部にあるコンポジット・ウェポン・ユニットの前部に1基ずつ、計2基を内蔵している。
 
:;メガ粒子砲
 
:;メガ粒子砲
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;ビーム・サーベル
 
;ビーム・サーベル
 
:両肩部に1本ずつ装備。納刀時にはビーム・バルカンとして機能する。なお、小説版デザインではファンネルミサイルラックとして設定されている。
 
:両肩部に1本ずつ装備。納刀時にはビーム・バルカンとして機能する。なお、小説版デザインではファンネルミサイルラックとして設定されている。
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::両肩部のビーム・サーベルはビーム・バルカンとしても使用可能。砲身の可動範囲がかなり広く、様々な方向に発射可能。<br/>資料によっては「メガ粒子砲」とも表記されるが、森木氏のリデザイン後の設定画ではビーム・バルカンとされている。
 
::両肩部のビーム・サーベルはビーム・バルカンとしても使用可能。砲身の可動範囲がかなり広く、様々な方向に発射可能。<br/>資料によっては「メガ粒子砲」とも表記されるが、森木氏のリデザイン後の設定画ではビーム・バルカンとされている。
;[[ファンネル・ミサイル]]
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;[[ファンネルミサイル]]
 
:両肩部アーマーに各9発、腰部フロントスカートに16発の計34発を格納している。サイコミュによって無線誘導される特殊なミサイルであり、大気圏内でも問題なく使用可能。通常のファンネルと違ってビーム砲は内蔵されておらず、それ自体が相手に突撃して破壊する。
 
:両肩部アーマーに各9発、腰部フロントスカートに16発の計34発を格納している。サイコミュによって無線誘導される特殊なミサイルであり、大気圏内でも問題なく使用可能。通常のファンネルと違ってビーム砲は内蔵されておらず、それ自体が相手に突撃して破壊する。
  
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;[[νガンダムHWS装備型]]
 
;[[νガンダムHWS装備型]]
 
:ファンネル・ミサイルはこの機体に搭載しようとして断念された「サイコミュ・グレネード」の研究成果であると言われている。
 
:ファンネル・ミサイルはこの機体に搭載しようとして断念された「サイコミュ・グレネード」の研究成果であると言われている。
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;[[ゾーリン・ソール]]
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:アナハイム・エレクトロニクス社が後に開発した第5世代MS。本機と同様にミノフスキー・クラフト及びファンネル・ミサイルを搭載している。
  
 
=== その他 ===
 
=== その他 ===
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*劇場版『閃光のハサウェイ』公開に先駆けて発売された[[HGUC]]にはおまけとして小説版で存在した胸部ダクトのパーツが付属しており、ダクトの有無を選択可能となっている。
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*劇場版『閃光のハサウェイ』公開に先駆けて発売された[[HGUC]]にはおまけとして小説版で存在した胸部ダクトのパーツが付属しており、ダクトの有無を選択可能となっている(設定的には劇場版は、小説版とGジェネ版の折衷案として開閉式のダクトとなっている)。
*劇場版『閃光のハサウェイ』の描き下ろしイメージビジュアルに本機の姿が大きく描かれているが、当初は[[ガンプラ]]「HGUC 1/144 ペーネロペー」のモデリングをそのまま参考にしてしまったためか、FFユニットの胸部パーツ底部にプラモデルと同じ肉抜き穴が見られる(現在は修正済み)。
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*劇場版『閃光のハサウェイ』の描き下ろしイメージビジュアルに本機の姿が大きく描かれているが、当初は[[ガンプラ]]「HGUC 1/144 ペーネロペー」のモデリングをそのまま参考にしてしまったためか、FFユニットの胸部パーツ底部にプラモデルと同じ肉抜き穴が見られる<ref>現在は修正済み。</ref>。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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== 資料リンク ==
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*[https://tamashii.jp/t_kokkaku/148/ 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』スペシャル対談 森木靖泰 × カトキハジメ]
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==

2023年8月16日 (水) 23:27時点における最新版

ペーネロペー
外国語表記 Penelope
登場作品 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
デザイン
  • 森木靖泰 (小説版、GジェネF)
  • カトキハジメ (立体物、劇場版『閃ハサ』など)
テンプレートを表示
スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-104FF
頭頂高 26.0m
全高 32.5m
本体重量 36.4t
全備重量 112.0t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 4,050kW
スラスター総推力 168,000kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 32,000m
素体 オデュッセウスガンダム
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属組織 地球連邦軍
所属部隊 キンバレー部隊キルケー部隊
主なパイロット レーン・エイム
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社ガンダム開発20周年を記念して開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツオデュッセウスガンダムにフィックスド・フライト・ユニットを追加した姿で、第5世代MSに分類される。「ペーネロペー」とはオデュッセウスの妻のペネロペから取られたものであり、本来はフィックスド・フライト・ユニットのコードネームであったが、FFユニットを装着した状態のオデュッセウスガンダムの名称として用いられる。型式番号の「FF」は「Fixed Flight unit」の意。

FFユニットはオデュッセウスガンダムと合体していない状態でも単体での運用が可能とされ、その状態では旧ジオン軍モビルアーマーを想起させる外見となっている。合体時の機体サイズは30m級と標準的な機体より一回り大型化し、FFユニットの装備によって飛行能力が付与されるのみならず、バルカン砲やビーム・サーベル、ファンネル・ミサイル等の武装によって火力も増強される。

これまで艦艇やモビルアーマー等といった大型機にしか採用できなかったミノフスキークラフトミノフスキー・フライト・ユニット)をMSでは初めて搭載した機体であり、肩部や背部、脚部の追加パーツに高出力の物を内蔵している。これにビーム・バリアを併用する事で音速飛行が可能となり、サブ・フライト・システムに頼る事無く空中戦を行える。ただし本機の場合は兄弟機であるΞガンダムと異なり、音速飛行時にはフライト・フォームへと変形する必要がある。また、頭部上方のパーツにはメインセンサーとマルチセンサーが搭載されている[1]

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (原作小説版)
初登場作品。パイロットはレーン・エイム。連邦軍のキンバレー部隊キルケー部隊)へと配備され、インドネシアでマフティー・ナビーユ・エリンΞガンダムと戦うものの敗北。その後アデレードで再戦し劣勢に立たされるも、ケネス・スレッグの作戦で会議場の周辺に設置されていたビーム・バリアに相手をおびき寄せて擱座させる事に成功した。
なお作中は「設計思想そのものにガンダムタイプMSの名残を残している」という設定であり、この段階ではガンダムタイプに分類される機体かどうかは不明瞭であった。
SDガンダム GGENERATIONシリーズ
『閃ハサ』が初参戦した『F』で初登場。小説で同機のデザインを担当した森木氏によってゲーム用にリデザインされている。また、「素体となるガンダムタイプにフライト・ユニットを装着した状態」という設定が付加され、明確にガンダムタイプとなった。
ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR
AE社創立25周年記念という設定のカレンダーに、他のアナハイム製ガンダムと共に掲載されている。また、素体である機体の名称に「オデュッセウスガンダム」、FFユニット以外の追加装備にアルゴスユニット (文字設定のみ)が設定された。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (劇場版)
それまでの各媒体の設定を踏まえているため、原作小説とは異なりガンダムタイプとして明確に設定されている他、機体に搭載されているミノフスキークラフトがミノフスキー・フライトへと名称変更されている。また、それまで文字設定のみだったフライト・フォームについても新たにデザイン画が描き下ろされた[2]

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ミノフスキークラフトミノフスキー・フライト・ユニット
FFユニットに搭載された、ミノフスキー粒子の性質を利用した機体浮遊技術。これによってSFSに頼らない高高度での空中戦が可能となったが、その反面機体の大型化を招く一因となった。
ビーム・バリアー
ミサイルやビームなどを防ぐビームのバリアー。
音速飛行時には進行方向に展開され、空気抵抗を減らす役割を持つが本機の物は完成度が低く、音速飛行するにはバリアーの展開に加え、機体をフライト・フォームへと変形させる必要がある。
変形
フライト・フォームに変形可能。音速飛行時に必須となる機構。頭部の上方と胸部にある追加パーツが閉じる事で頭部が隠れ、メインカメラの機能が胸部パーツに内蔵されたモノアイへ移行する。
劇場版ではフライト・フォームから脚部を前面に展開するミドル・フォームと呼ばれる形態も存在。こちらはフライト・フォームよりも攻撃性能に優れた形態とされる。
分離 / 換装
フライトユニットを分離・換装する事が可能。
装備を分離・換装する事が可能。オデュッセウスガンダムにはFFユニットの他、アルゴスユニットと呼ばれる装備も用意されている。
サブ・アーム
FFユニットに装備されている副腕。主にリアスカート裏のEパックをライフルに装填する目的で用いられる他、FFユニットとオデュッセウスガンダムとの合体・分離作業時にも使用される。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

標準武装 [編集 | ソースを編集]

ビーム・ライフル
携行式のビーム砲。高いニュータイプ能力を持った者に限られるが、サイコミュとシンクロドライブを行う事で、”視覚的に”見えていなくともターゲットを”知覚”し攻撃することが出来る。
銃身の下部(トリガー前方)と後端部に異なる形状のエネルギーパックが計2つ装着されており、前者は単発高威力用、後者は連射用として使い分けられる。予備のEパックはリアスカート裏にマウントされる。
コンポジット・ウェポン・ユニット
ビーム・サーベル、メガ粒子砲、ミサイルを搭載したシールド型の複合兵装。主に両腕部に装備される。
ビーム・サーベル
両腕部にあるコンポジット・ウェポン・ユニットの前部に1基ずつ、計2基を内蔵している。
メガ粒子砲
コンポジット・ウェポン・ユニットの後部に1門ずつ、計2門が内蔵されている。縦方向であれば、ある程度は射角の変更が可能。使用時はユニットを回転させ、砲身を前方に展開する。
ミサイル
コンポジット・ウェポン・ユニットの両側面に4発ずつ、計32発を格納している。
サンド・バレル
散弾を発射する武器。Ξガンダムとの3度目の戦闘で使用した。搭載箇所は不明。カレンダー「ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR」ではオデュッセウスガンダムの装備として設定されている他、PSP用ソフト「バトルシリーズ」では武装として実装されている。

FFユニット側[編集 | ソースを編集]

バルカン砲
マルチセンサー付近に左右計2門内蔵。普段はカバーで隠れている。小説デザインでは4門という設定だった。
ビーム・サーベル
両肩部に1本ずつ装備。納刀時にはビーム・バルカンとして機能する。なお、小説版デザインではファンネルミサイルラックとして設定されている。
ビーム・バルカン(メガ粒子砲
両肩部のビーム・サーベルはビーム・バルカンとしても使用可能。砲身の可動範囲がかなり広く、様々な方向に発射可能。
資料によっては「メガ粒子砲」とも表記されるが、森木氏のリデザイン後の設定画ではビーム・バルカンとされている。
ファンネルミサイル
両肩部アーマーに各9発、腰部フロントスカートに16発の計34発を格納している。サイコミュによって無線誘導される特殊なミサイルであり、大気圏内でも問題なく使用可能。通常のファンネルと違ってビーム砲は内蔵されておらず、それ自体が相手に突撃して破壊する。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]

オデュッセウスガンダム
素体。FFユニットの装着に対応する為、足の付根と肩部が伸長する機構が存在する。
Ξガンダム
同時期に開発が行われた姉妹機。完成はペーネロペーが先だが、第5世代MSとしての完成度はΞガンダムが勝っており、音速飛行時に機体を変形させる必要がなくなっている。

技術的関与のある機体 [編集 | ソースを編集]

クシャトリヤ・リペアード
ファンネル・ミサイルと同じ原理の武器である「改造ファンネル」を装備している。こちらはシュツルム・ファウストの弾頭をファンネルに接合した物。
νガンダムHWS装備型
ファンネル・ミサイルはこの機体に搭載しようとして断念された「サイコミュ・グレネード」の研究成果であると言われている。
ゾーリン・ソール
アナハイム・エレクトロニクス社が後に開発した第5世代MS。本機と同様にミノフスキー・クラフト及びファンネル・ミサイルを搭載している。

その他 [編集 | ソースを編集]

クアドルン
GBD:R』第21話で翼を補修する際に「HGUC 1/144 ペーネロペー」のパーツが用いられている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 劇場版『閃光のハサウェイ』公開に先駆けて発売されたHGUCにはおまけとして小説版で存在した胸部ダクトのパーツが付属しており、ダクトの有無を選択可能となっている(設定的には劇場版は、小説版とGジェネ版の折衷案として開閉式のダクトとなっている)。
  • 劇場版『閃光のハサウェイ』の描き下ろしイメージビジュアルに本機の姿が大きく描かれているが、当初はガンプラ「HGUC 1/144 ペーネロペー」のモデリングをそのまま参考にしてしまったためか、FFユニットの胸部パーツ底部にプラモデルと同じ肉抜き穴が見られる[3]

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア[編集 | ソースを編集]

資料リンク [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 他にもサイコミュシステムも搭載されていると思われるが、こちらは本体部とフライト・ユニットのどちらにあるかは不明。
  2. 変形自体については『GジェネF』に演出として存在しているが、その時点でフライト・フォームの画稿が無いため「MS形態 ⇔ フライト・ユニット」という不完全な物となっている
  3. 現在は修正済み。