レビル
| レビル | |
|---|---|
| 外国語表記 | Revil |
| 登場作品 | |
| 声優 |
池田勝(TV版『1st』) 村松康雄(劇場版『1st』) 堀勝之祐(劇場版『1st』(特別版)) 中博史(THE ORIGIN) |
| デザイン | 安彦良和 |
| プロフィール | |
|---|---|
| 本名 |
ヨハン・イブラヒム・レビル(THE ORIGIN) ヨハン・エイブラハム・レビル(一部ゲーム作品) |
| 種族 | 人間 |
| 性別 | 男性 |
| 没年月日 | 宇宙世紀0079年12月30日 |
| 血液型 | A型 |
| 職業 | 将軍、地球連邦軍総司令官 |
| 所属 | 地球連邦軍 |
| 階級 | 中将(一年戦争会戦時)⇒ 大将 |
| 主な搭乗機 |
アナンケ バターン フェーベ |
概要 [編集 | ソースを編集]
地球連邦軍大将(一年戦争開戦時点では中将)。元々、連邦・ジオン双方に名の知れた名将で、官僚型の軍人が多い連邦軍では数少ない実戦型の指揮官として名を馳せた戦上手。柔軟な思考と先見の明を持ち合わせた実地主義者として知られ、またニュータイプに対しても理解を示している。
ジオンが連邦に対して宣戦布告した際には各サイドの生き残りとルナツーの戦力を取りまとめ、第一連合艦隊を編成してルウム戦役に臨んだが、ジオン軍の新兵器モビルスーツの前に惨敗を喫し、自らも乗艦アナンケを破壊され、捕虜となった。
捕虜としてジオンの内情を垣間見た後、南極条約締結直前に救出部隊の手を借りて脱走。「ジオンに兵なし」の演説とともにジオンの懐事情を暴露し徹底抗戦を主張。その後、戦意高揚の為に英雄を求めた連邦議会により陸海空宇全ての連邦軍の指揮権を持つ最高司令官として抜擢され大将へと昇進した。
連邦軍の実質上のトップとなって以後は付与された多大な権限を背景に連邦のMS開発計画である「V作戦」を主導。旧来の大艦巨砲主義から脱却できないジャブローの高級官僚を精力的に説得し、計画を実行に移す。その際、サイド7から脱出したホワイトベースのクルーたちの素質を認め、彼らを囮部隊として運用するとともに補給の面で様々な便宜を図った。
オデッサ作戦では最前線で指揮を執り、その勝利に貢献するなど、ジオンに対する反攻作戦で次々と戦果を挙げていき、宇宙世紀0079年12月30日、星一号作戦の途上でジオン公国公王デギン・ソド・ザビとの和平交渉に臨んだが、デギン抹殺を企てたギレン・ザビの命令で発射されたソーラ・レイの直撃を受け戦死した。
一年戦争後、レビルとその腹心であったティアンムの死と共に彼の派閥は求心力を失い、守旧派の台頭を許すことになるが、それでも英雄としての立場は変わらず、ドゴス・ギア級2番艦「ゼネラル・レビル」にその名が冠されることになる。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム
- 初登場作品。第9話よりマチルダ・アジャンの補給部隊をホワイトベースに派遣する人物として名前が上がり、第23話よりオデッサ作戦を指揮する形で本人が登場した。以降もホワイトベース隊の後見人的立場で彼らを支援しつつ、その能力を有用に扱うため単艦での囮任務を与えている。また、ソロモン制圧後、エルメスの攻撃を察知して頭痛に苛まれるなど、本人にもニュータイプとしての素質があるような描写が成されているが、結局その才能が開花することはなかった。
- 機動戦士ガンダム (小説版)
- 初等教育から士官学校までの全課程を首席で卒業した生粋のエリートであると設定されており、ソーラ・レイの試射で混乱する友軍に対し、ア・バオア・クーを盾にする形で残存艦隊を集結させるが、ギレンは要塞にいるキシリア・ザビごと連邦軍を葬るべくソーラ・レイを放ち、その直撃を受ける形で戦死した。
- 機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ
- 地球連邦軍側のプレイヤーキャラクターとして登場する。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- 連邦軍宇宙総司令官として登場。フルネームが「ヨハン・イブラヒム・レビル」と設定された。一貫して「ジオンは敵である」という認識を持ち、他作品と比較して強硬的な面が強調されている。特にデギンに早期和平を求められ受諾しつつも、救出作戦後はそれを反故にして戦争を煽る姿が印象に残る。
- 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
- オデッサ作戦決行を前に、ベルファストで建造中のバータンを視察。そこでホワイトベース隊をゴップから自身の指揮下へ移す采配を取っている。
人間関係[編集 | ソースを編集]
地球連邦軍[編集 | ソースを編集]
- ホワイトベース隊
- サイド7から脱出し、各地を転戦する彼らの能力に目をつけ、補給などの便宜を図りつつ最前線で重用した。この目論見は当てはまり、連邦軍勝利の一因となった。
- ゴップ
- 参謀本部付きの提督。前線式を担うレビルとは異なり、軍政面を担い一年戦争の勝利に貢献した。
- エルラン
- 部下。オデッサ作戦以前からジオンと内通しており、それによって阻まれた作戦もあった。
『THE ORGIN』ではジオンに特殊部隊を差し向けレビルを救出作戦を実施しており、キシリア・ザビの手引もあって作戦は成功することになった。 - マチルダ・アジャン
- 部下。彼女を通じてホワイトベースに補給を行っていた。
- チャアミン・ブラウン
- 『NIGHT=HAWKS!』の主人公。レビルの孫とされる第13独立電撃部隊「ナイト・ホークス」の技術士官。
- レオ・バルナーク
- 『機動戦士ガンダム ラストホライズン』の主人公。地球連邦軍中佐で、レビルの姪と結婚して婿入りしたため、現場では皮肉も込めて「ムコ殿」と呼ばれている。
ジオン公国[編集 | ソースを編集]
- デギン・ソド・ザビ
- ジオン公国公王。一年戦争終盤、和平交渉に赴いた彼と対談を試みたが、直後ソーラ・レイによって諸共光に消えた。
『THE ORGIN』では彼の早期和平の実現を「ジオンに兵なし」の演説で反故にしたことで怒りを買い、融和路線を転換、戦地に赴くガルマ・ザビを激励するなどザビ家の最後のブレーキを外す切っ掛けを作った。 - 黒い三連星
- ルウム戦役の中で彼らによって捕虜にされる。艦隊司令官の拿捕はその後の三連星の名声を上げるのに充分な活躍であった。
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「ニュータイプというのはな、戦争なんぞせんでもいい人間の事だ。超能力者の事ではない」
- 参謀から「ニュータイプ」とは何かと質問された際の返答。ジオン・ズム・ダイクンの掲げる理念に近く、宇宙世紀全体を通じて「ニュータイプとは何か」を理解していた数少ない人物の一人と言える。
迷台詞[編集 | ソースを編集]
- 連邦兵「ムチャクチャだ あんなデタラメな戦法は……」
「いやあれでいいんだ…」
「かれらはあれで生き延びてきた……これからもまた……」 - 『機動戦士ガンダム (冒険王版)』より。ホワイトベースの質量で敵を圧殺する戦いぶりを見た連邦兵を「あれでいいんだ」の一言で言いくるめてしまう。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- マゼラン級アナンケ
- ルウム戦役時の座乗艦。
- ビッグトレー級バターン
- オデッサ作戦時の座乗艦。
- マゼラン級フェーベ
- 星一号作戦時の座乗艦。
- ガンダム レビル専用機
- レビル自身の発案により前線指揮用として開発が進められていた機体。将校用のジムも同時開発されていたが、レビルの死によって計画は中止となる。
- ゼネラル・レビル
- レビルの名を冠するドゴス・ギア級2番艦。
一年戦争の名将の名を冠してはいるものの、実戦での運用は惨憺たるものであった。