ブルーディスティニー3号機
(B.D.3号機から転送)
| ブルーディスティニー3号機 | |
|---|---|
| 外国語表記 | BLUE DESTINY UNIT3 |
| 登場作品 | |
| デザイン | 大河原 邦男 |
| スペック | |
|---|---|
| 分類 | EXAMシステム搭載機(モビルスーツ) |
| 型式番号 | RX-79BD-3 |
| 頭頂高 | 18.0m (GFF) |
| 全高 | 18.5m |
| 本体重量 | 52.8t |
| 全備重量 | 73.0t |
| 主動力 | 熱核融合炉 |
| 装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
| 原型機 | 陸戦型ガンダム |
| 開発組織 | 地球連邦軍 |
| 開発拠点 | EXAM研究所 |
| 所属組織 | 地球連邦軍 |
| 所属部隊 | 第11独立機械化混成部隊 (モルモット隊) |
| 主なパイロット | ユウ・カジマ |
概要[編集 | ソースを編集]
陸戦型ガンダムをベースに、EXAMシステムを搭載した試作実験機。元々1号機と2号機の予備機として調達されていた機体で、事実上はパーツ供給機とも考えられていた。
しかし、イフリート改との戦闘による1号機の大破を受け、2号機がEXAMの主要テストベッドとされ、3号機は1号機同様、リミッターを施した上でモルモット隊こと第11独立機械化混成部隊のユウ・カジマの搭乗とテストへの投入が決定された。
地上での数回の任務をこなした3号機だったが、ジオン公国軍特殊部隊に強奪された2号機追撃にあたることになり、急遽宇宙用に改装された。このため2号機と同じく宇宙用と地上用のランドセルが存在し、任務に応じて換装が可能となっている。また、脚部バーニアは宇宙空間での使用も可能だが、プロペラントの消費効率は著しく悪化している。
なお、本来常時稼働が決定した際、3号機も1号機、2号機と同じくブルーの機体色で塗装される予定だったが、その前にクルスト・モーゼス博士が死亡したため、結果的に機体色は変更されることはなく、ベースとなった陸戦型ガンダムと同系統のカラーリングとなっている。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
- 初登場作品。第2作『蒼を受け継ぎし者』で破壊された1号機に代わり、3作目『裁かれし者』において主役機を務める。ユウ・カジマが搭乗し、EXAMを巡る戦いに終止符を打つべく戦った。
- バニングス・リポート 蒼の残照
- コミックアンソロジー『機動戦士ガンダム ギレンの野望 コミックアンソロジー』に収録されているコミックで、本機と2号機の最終決戦が、同じ場所に居合わせたバニング視点で描かれている。
- 機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー
- NAOKI氏による新規デザイン版が登場。設定も大幅に変更されている。一方で従来の大河原版デザインの機体は連邦軍への宣伝映像用として登場している。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- EXAMシステム
- 頭部に内蔵されているモビルスーツ用オペレーティングシステム。ソフトウェア、ハードウェアの双方でクルスト・モーゼス独自のノウハウによって構築、調整されているため、クルスト以外の人間では複製はおろかエミュレーターすら作ることは不可能だとされている。3号機のシステムは1号機と同じくリミッターが設けられた結果、通常の半分程度の機能しか発揮しないようになっている。
- マグネットコーティング
- モノポールを安定固着させる磁気塗膜。機体の各関節部に施され、運動性の向上に用いられている。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- 頭部バルカン
- 頭部に2門搭載された機関砲。
- 胸部バルカン
- RX-78では頭部に内蔵されている60mm口径の実体弾を発射する機関砲。
- 腹部有線式ミサイル
- 腹部の両サイドに2門搭載されている有線コントロール式ミサイル。ミノフスキー粒子濃度の高い領域でも中距離の標的を確実に撃破できる。
- ブルパップ・マシンガン
- ジム・コマンド系列機などが使用する90mmマシンガン。
原作ゲームでの主装備であり、ステージ1~4(初戦闘~EXAM施設の破壊)まで装備している。 - ビーム・ライフル
- 陸戦型ガンダムに供給されたタイプの改装型。本格量産に向けたデバイスなどが試験的に実装されている。
原作ゲームでは2号機と対決する最終ステージにおいて装備した。 - 100mmマシンガン
- ヤシマ重工製のMS用マシンガン。1号機と同様の装備であり、媒体によって装備していることがある。
- ビーム・サーベル
- 連邦製MSの一般的な兵装。ビーム・ライフルよりもエネルギー消費が少なく、近接戦闘及び白兵戦時に威力を発揮する。元々、収納箇所は明確に設定されておらず、ガンプラ「HGUC 1/144 ブルーディスティニー3号機」で立体化した際に陸戦型ガンダムと同様、脚部にサーベルラックが設けられてからはこちらが収納箇所として設定されている。
- シールド
- 防御用の実体盾。2号機と同様にジム・コマンドが装備している曲面型シールドを装備しているが、ガンプラ「HGUC 1/144 ブルーディスティニー3号機」でプロトタイプ系のシールドをベースにエッジ部分を改装した物(原作ゲームのポリゴンに寄せた形状)が付属しており、以降はこちらが本機の装備として定着している。
- 小型シールド
- 陸戦型ガンダムなどが装備しているシールド。
原作ゲームの地上戦及び『ギレンの野望』などではこちらを装備している。
その他[編集 | ソースを編集]
- 2連ビーム砲
- ジム・ドミナンスが装備している2連装のビーム・ライフル。大口径ビームにより高い威力を発揮する。
新HGUC版3号機のキットに付属しており、シールド裏面にも装着することが可能となっている。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 裁かれし者
関連機体[編集 | ソースを編集]
別デザイン・改修機[編集 | ソースを編集]
- ブルーディスティニー3号機 (ザ・ブルー版)
- 『ザ・ブルー』における本機。機動性に焦点を当てた超高機動機。こちらはRX-80をベースとしており[1]、よりディテールの多いデザインとなっている。
- ブルーディスティニー3号機【フルアームド】
- 1号機FAと同一の追加武装を施した状態。バックパックにブースターとプロペラントタンクが追加されており、機動力も向上している。
- ブルーディスティニー3号機改 / ブルーディスティニー3号機改 (ジムヘッド)
- ワンダースワン用ソフト『SDガンダム GGENERATION GATHER BEAT』に前者、『ガンダムEXA』に後者が登場。前者は3号機の上位ステータス版。後者は2号機と3号機の残骸を修復し、1号機と同型の頭部を移植したニコイチの機体で、設定画はブルーディスティニー1号機 GPBカスタムを流用したものである。
系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]
- ブルーディスティニー0号機 / 1号機 / 2号機
- 兄弟機。
- 陸戦型ガンダム
- ベース機。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
※旧HGUC
※新HGUC
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 同じくRX-80シリーズに属する機体としてペイルライダーなどが挙げられるが、シナリオ担当の千葉智宏氏によると、ペイルライダー側のRX-80はジム・スナイパーIIベース、本機側のRX-80はガンダム・タイプであるとの事。千葉智宏氏のツイート