「量産型νガンダム」の版間の差分

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
18行目: 18行目:
 
| 全高 =  
 
| 全高 =  
 
| 本体重量 = 25.6t
 
| 本体重量 = 25.6t
| 全備重量 = 58.0t (インコムバックパック装備時推定)<br/>64.5t (フィン・ファンネル装備時推定)
+
| 全備重量 = 58.0t (ツインコムユニット装備時推定)<br/>64.5t (フィン・ファンネルユニット装備時推定)
 
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
 
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
 
| ジェネレーター出力 = 2,500kW
 
| ジェネレーター出力 = 2,500kW
35行目: 35行目:
 
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が[[νガンダム]]の量産化を目的として開発した量産試作機。νガンダムは元々、開発費や[[型式番号]]の獲得のために量産化を考慮した設計の機体となっていた。
 
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が[[νガンダム]]の量産化を目的として開発した量産試作機。νガンダムは元々、開発費や[[型式番号]]の獲得のために量産化を考慮した設計の機体となっていた。
  
[[ロンド・ベル]]の[[ジェガン]]や[[リ・ガズィ]]では、[[ネオ・ジオン]]の[[ヤクト・ドーガ]]や[[サザビー]]という[[ニュータイプ]]専用機に対抗するには力不足であったため、それに対抗すべく考案されたのがこの量産型νガンダムである。νガンダムと異なりあくまでもニュータイプの搭乗を前提としない仕様となっており、エースパイロット向けに少数生産を目指して開発が進められた。
+
[[ロンド・ベル]]の[[ジェガン]]や[[リ・ガズィ]]では、[[ネオ・ジオン]]の[[ヤクト・ドーガ]]や[[サザビー]]という[[ニュータイプ]]専用機に対抗するには力不足であったため、紛争長期化によってそれ等の機体が量産された状態を想定し対抗すべく考案・開発されたのがこの量産型νガンダムである。νガンダムと異なりあくまでもニュータイプの搭乗を前提としない仕様となっており、エースパイロット向けに少数生産を目指して開発が進められた。
  
νガンダムをそのまま量産化することは製造コストと運用できるパイロットの確保という点から難しかったため、これらの問題を解決すべく設計が変更されている。ジェネレーターは2,500kW級のタイプに変更され、装甲やフレームの構造材も一段落安価な物にグレードダウンすることで、製造コストの削減を図っている。推進系の部材も大量生産費に変更するなどしてコストカットを断行しているが、基本性能はνガンダムの80%を維持しており、ハイエンド機としての水準は保たれている。
+
νガンダムをそのまま量産化することは製造コストと運用できるパイロットの確保という点から難しかったため、これらの問題を解決すべく設計段階で量産に向けた変更が施されている。ジェネレーターは2,500kW級のタイプに変更され、頭部アンテナも上向きの短い一対が配されメインアンテナ二基のみとなり、装甲やフレームの構造材も一段落安価な物にグレードダウンすることで、製造コストの削減を図っている。推進系の部材も大量生産型に変更するなどしてコストカットを断行しているが、基本性能はνガンダムの80%を維持しており、ハイエンド機としての水準は保たれている。
  
[[サイコミュシステム]]に関しても[[サイコフレーム]]の採用を含めてνガンダムと同水準になるよう設計されているが、ニュータイプの搭乗を前提としていないことから、オリジナルと同様のフィン・ファンネルの他に新たにインコム・ユニットが用意された。これに伴いバックパックの設計は大きく見直されており、サイコミュ兵装と[[ビーム・サーベル]]・ラックをユニット化する方式が採用されている。これにより搭乗パイロットの素養に合わせて装備を換装することが可能となっている。
+
[[サイコミュシステム]]に関しても[[サイコフレーム]]の採用を含めてνガンダムと同水準になるよう設計されているが、ニュータイプの搭乗を前提としていないことから、オリジナルと同様のフィン・ファンネルと新たにインコムの換装式バックパックモジュールが用意された。これに伴いバックパックの仕様は大きく見直され、搭乗パイロットの素養に合わせて装備を換装することが可能な物となっている。
  
 
サイコミュ兵装以外の武装に関してはνガンダムと同様の物の他に、[[ΖΖガンダム]]から派生したタイプのビーム・キャノン兼用ビーム・サーベルや、腕部に固定装備されるビーム・スプレーガンが採用されている。
 
サイコミュ兵装以外の武装に関してはνガンダムと同様の物の他に、[[ΖΖガンダム]]から派生したタイプのビーム・キャノン兼用ビーム・サーベルや、腕部に固定装備されるビーム・スプレーガンが採用されている。
  
[[第二次ネオ・ジオン抗争]]が早期に終結したことで本機の開発計画は凍結されたが、後に次期主力機候補として開発が再開されている。しかし結局主力機として採用されることはなく、試作機1機が完成したのみで終わっている。
+
[[第二次ネオ・ジオン抗争]]が早期に終結したことで本機の開発計画は凍結されたが、後に次期主力機候補として1機のみ建造され運用テストに供されたのみで終わっている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[M-MSV]]
 
;[[M-MSV]]
:出典元。エースパイロット用として少数を生産する予定だったが、特に実戦配備された記録が存在しない事から計画は頓挫したと思われる。
+
:出典元。エースパイロット用として少数を生産する予定だった、また当時1機だけ建造され運用テストを行っている姿が確認されている。
 
;[[アナハイム・ジャーナル]]
 
;[[アナハイム・ジャーナル]]
 
:[[U.C.]]0094年時に撮られた材料工学関係の部署の写真に本機の姿が写っている。
 
:[[U.C.]]0094年時に撮られた材料工学関係の部署の写真に本機の姿が写っている。
80行目: 80行目:
 
:バックパック左側に6基装備される無線式の誘導攻撃端末。νガンダムと同様の武装で、[[ニュータイプ]]パイロットの調達を考えていなかったため現実的ではなかったが、一応フルスペック仕様として提案されていた。理論上は[[νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型|ダブル・フィン・ファンネル]]仕様にすることも可能と思われる。
 
:バックパック左側に6基装備される無線式の誘導攻撃端末。νガンダムと同様の武装で、[[ニュータイプ]]パイロットの調達を考えていなかったため現実的ではなかったが、一応フルスペック仕様として提案されていた。理論上は[[νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型|ダブル・フィン・ファンネル]]仕様にすることも可能と思われる。
 
;インコム
 
;インコム
:バックパック両側に装備されるインコム・ユニットに2基ずつ計4基収納されている有線式の誘導攻撃端末。[[準サイコミュシステム]]を用いた武装であり、サイコフレームで脳波を増幅させることで一般兵でも簡易的なオールレンジ攻撃を可能としている。
+
:バックパック両側に装備される「ツインコムユニット」に2基ずつ計4基収納されている有線式の誘導攻撃端末。[[準サイコミュシステム]]を用いた武装であり、サイコフレームで脳波を増幅させることで一般兵でも簡易的なオールレンジ攻撃を可能としている。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==

2022年1月13日 (木) 19:16時点における版

量産型νガンダム
外国語表記 Mass Product ν Gundam
登場作品
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 量産試作型モビルスーツ
生産形態 量産試作機
型式番号 RX-94
頭頂高 21.2m
本体重量 25.6t
全備重量 58.0t (ツインコムユニット装備時推定)
64.5t (フィン・ファンネルユニット装備時推定)
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,500kW
スラスター総推力 87,000kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 19,400m
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属 地球連邦軍
テンプレートを表示

概要 

アナハイム・エレクトロニクス社νガンダムの量産化を目的として開発した量産試作機。νガンダムは元々、開発費や型式番号の獲得のために量産化を考慮した設計の機体となっていた。

ロンド・ベルジェガンリ・ガズィでは、ネオ・ジオンヤクト・ドーガサザビーというニュータイプ専用機に対抗するには力不足であったため、紛争長期化によってそれ等の機体が量産された状態を想定し対抗すべく考案・開発されたのがこの量産型νガンダムである。νガンダムと異なりあくまでもニュータイプの搭乗を前提としない仕様となっており、エースパイロット向けに少数生産を目指して開発が進められた。

νガンダムをそのまま量産化することは製造コストと運用できるパイロットの確保という点から難しかったため、これらの問題を解決すべく設計段階で量産に向けた変更が施されている。ジェネレーターは2,500kW級のタイプに変更され、頭部アンテナも上向きの短い一対が配されメインアンテナ二基のみとなり、装甲やフレームの構造材も一段落安価な物にグレードダウンすることで、製造コストの削減を図っている。推進系の部材も大量生産型に変更するなどしてコストカットを断行しているが、基本性能はνガンダムの80%を維持しており、ハイエンド機としての水準は保たれている。

サイコミュシステムに関してもサイコフレームの採用を含めてνガンダムと同水準になるよう設計されているが、ニュータイプの搭乗を前提としていないことから、オリジナルと同様のフィン・ファンネルと新たにインコムの換装式バックパックモジュールが用意された。これに伴いバックパックの仕様は大きく見直され、搭乗パイロットの素養に合わせて装備を換装することが可能な物となっている。

サイコミュ兵装以外の武装に関してはνガンダムと同様の物の他に、ΖΖガンダムから派生したタイプのビーム・キャノン兼用ビーム・サーベルや、腕部に固定装備されるビーム・スプレーガンが採用されている。

第二次ネオ・ジオン抗争が早期に終結したことで本機の開発計画は凍結されたが、後に次期主力機候補として1機のみ建造され運用テストに供されたのみで終わっている。

登場作品と操縦者

M-MSV
出典元。エースパイロット用として少数を生産する予定だった、また当時1機だけ建造され運用テストを行っている姿が確認されている。
アナハイム・ジャーナル
U.C.0094年時に撮られた材料工学関係の部署の写真に本機の姿が写っている。
機動戦士ガンダム ムーンクライシス
フィン・ファンネル装備型らしき機体が数機登場している。

装備・機能

特殊機能

サイコフレーム
本機に採用された特殊構造材。サイコミュと同程度の性能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。
換装
フィン・ファンネル装備型とインコム装備型のどちらかに換装可能。

武装・必殺攻撃

60mmバルカン砲
頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。
ビーム・ライフル
νガンダムと同様のビーム・ライフル。
ニュー・ハイパー・バズーカ
νガンダムと同様のバズーカ砲。
ビーム・スプレーガン
前腕部に装備される小型ビーム砲。νガンダムでは予備のビーム・サーベルを装備していたが、本機ではビーム・スプレーガンが標準装備となっている。
ビーム・サーベル / ビーム・キャノン
ΖΖガンダムのハイパー・ビーム・サーベルから派生したタイプのビーム・サーベル。マウント状態ではビーム・キャノンとしても機能する。フィン・ファンネル装備時にはバックパック右側に1基、インコム・ユニット装備時にはユニット上部に計2基装備される。
ビーム・サーベル
リアスカートに1基装備されている予備ビーム・サーベル。
シールド
νガンダムと同様の腕部に装着されるシールド。裏面にはビーム・キャノンとミサイルが4発装備されている。

オプション装備 

フィン・ファンネル
バックパック左側に6基装備される無線式の誘導攻撃端末。νガンダムと同様の武装で、ニュータイプパイロットの調達を考えていなかったため現実的ではなかったが、一応フルスペック仕様として提案されていた。理論上はダブル・フィン・ファンネル仕様にすることも可能と思われる。
インコム
バックパック両側に装備される「ツインコムユニット」に2基ずつ計4基収納されている有線式の誘導攻撃端末。準サイコミュシステムを用いた武装であり、サイコフレームで脳波を増幅させることで一般兵でも簡易的なオールレンジ攻撃を可能としている。

対決・名場面

関連機体

νガンダム
ベース機。
ガンダムGファースト
量産型νガンダムの設計データを使って開発された機体。

商品情報

フィギュア 

リンク