「マゼラアタック」の版間の差分
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− | + | 形態としては砲塔の旋回能力を持たない「自走砲」に近いが、最大の特徴はコクピットを備えた砲塔部の「マゼラトップ」と車体部の「マゼラベース」によって構成されている点にある。このマゼラトップ部分は分離させ、単独飛行を行う事ができ、VTOL機能による空中静止も可能。しかし、マゼラトップの飛行中は主砲の命中精度が低下し、飛行時間も約5分と短く、分離後も戦闘中の再接続は不可能である。 | |
− | + | この分離機構は、上面装甲の薄い陸上兵器を上空から攻撃する意図があり、取り得る戦術の幅は広く、環境によっては[[ザクII]]に匹敵する戦果を挙げたと言われている他、マゼラベースが破壊された際にマゼラトップを分離させ、戦闘を継続する事も多かった。また、主砲ユニットはほぼそのままMSの携行兵装「マゼラトップ砲」としても流用可能であり、総じて戦闘力・運用性の両面において[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の[[61式戦車]]より優れていたとする見方もある。 | |
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == |
2024年5月3日 (金) 17:48時点における版
マゼラアタック | |
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外国語表記 | Magella-Attack |
登場作品 | |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | モビルスーツ支援戦車 |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | PVN.42/4(HT-01B説あり) |
全長 | 12.5m |
全高 | 6.8m |
本体重量 | 95.0t |
主動力 | ガスタービンエンジン |
装甲材質 |
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開発組織 |
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所属 | ジオン公国軍 |
主なパイロット |
概要
ダロテック・コマンド・システム社がM1戦車をベースに開発したジオン軍の戦闘車両。ジオンの主力戦車であると同時に、高コスト故に慢性的に数不足に悩まされていたモビルスーツの支援車両としての側面を持つ。
形態としては砲塔の旋回能力を持たない「自走砲」に近いが、最大の特徴はコクピットを備えた砲塔部の「マゼラトップ」と車体部の「マゼラベース」によって構成されている点にある。このマゼラトップ部分は分離させ、単独飛行を行う事ができ、VTOL機能による空中静止も可能。しかし、マゼラトップの飛行中は主砲の命中精度が低下し、飛行時間も約5分と短く、分離後も戦闘中の再接続は不可能である。
この分離機構は、上面装甲の薄い陸上兵器を上空から攻撃する意図があり、取り得る戦術の幅は広く、環境によってはザクIIに匹敵する戦果を挙げたと言われている他、マゼラベースが破壊された際にマゼラトップを分離させ、戦闘を継続する事も多かった。また、主砲ユニットはほぼそのままMSの携行兵装「マゼラトップ砲」としても流用可能であり、総じて戦闘力・運用性の両面において地球連邦軍の61式戦車より優れていたとする見方もある。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム
- 初出作品。第6話から登場し、ガルマ・ザビ指揮の下、ザクやドップと共にホワイトベースやガンダムを攻撃したが、ほとんど歯が立たなかった。また、第21話には転用兵器としてマゼラトップ砲が登場した。
- 機動戦士ガンダム (冒険王版)
- Vol.3「ガルマ出撃す」にて登場。…が、何故か偵察機に抜擢されており(肝心のルッグンは次話に登場)、ガルマの部隊を撃退したホワイトベースを1台が陸路で地道に追跡していた。その後、複数台がホワイトベースに奇襲をかけ、マゼラトップに分離して取り囲んだものの、1機が出撃したガン・タンクに撃墜された。
- MSV
- M1戦車といった系列機が新たに設定された。
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- 第9話でボーン・アブストらが搭乗し、友軍撤退の時間稼ぎのために08小隊の陸戦型ガンダム及びガンダムEz-8と交戦。待ち伏せとトラップを駆使し陸戦型ガンダムの脚部を破壊する戦果を挙げ、Ez-8との戦闘で撃破されるも、ボーンらは脱出した。また、その前の第8話にはマガジン付きのマゼラトップ砲も登場している。公式サイトでは型式番号として「HT-01B」が掲載されている。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- 大河原邦男氏によるリデザイン版が登場。他の媒体と比べて車体がずんぐりとしている。一方OVA版においては前後幅が伸びておりMS IGLOO版寄りの見た目となっている。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
- 第1話~第3話にかけて基本的にやられ役として登場。車体形状はガンプラ「EXモデル 1/144 マゼラ・アタック」のそれに準じた形状となっている。また、型式番号が明確に「PVN.42/4」と設定された。
装備・機能
特殊機能
- 分離
- マゼラトップとマゼラベースに分離可能。マゼラトップの飛行可能時間は5分と短く、戦闘中の再接続は不可能。
武装・必殺攻撃
- 主砲
- マゼラトップに搭載された無反動砲。口径は175mmとする資料と155mmとする資料が存在する。位置エネルギーを利用して確かな遠距離砲撃を行う目的で砲が高い位置に配置されているが、砲塔の旋回機構は持たない。
- マゼラトップ単独でも使用可能だが、飛行状態では射撃時の安定性を欠くため、命中精度は低下する。
- 33mm3連装機関砲
- マゼラベースの車体先端に1基装備。
- スモークディスチャージャー
- 煙幕を展開する為の発射管。欧州戦線で運用された機体が使用。
対決・名場面など
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
関連機体
- M1戦車 / M1戦車発展型
- 『MSV』を初出とするマゼラアタックのルーツとなった車両。戦車として目立った特徴は持たない。後者の発展型は発展前よりも全体が一回り大きくなっており、加えて車体部の形状がほぼマゼラベースと同一となっている。
- マゼラアタック原型1号 / 重装型テスト機
- 同じく『MSV』より、マゼラアタックのプロトタイプにあたる機体。ジオンにおける戦車の大口径・重装甲化が進んだ結果、車体が通常戦車の2倍近くにまで大型化している。前者のマゼラトップ部分は砲身と砲座が横並びに配置されているのが特徴であり、後者はマゼラトップ部分がミサイル砲台へと変更されている。
- ザクタンク
- マゼラベースの車体にザクIあるいはザクIIの上半身を乗せて急造された作業用モビルスーツ。
- マゼラトップ砲
- マゼラアタックの主砲を転用したモビルスーツ用携行武装。
- マゼラ・アイン
- ジオン軍が運用するその他の戦車。こちらは空挺戦車であり、コロニーなどへの侵攻を目的に開発された。
余談
- マゼラアタックは登場作品によって大きさにかなりのバラつきがあるのも特徴となっている。例を挙げるだけでも
『1st』:MSの腰丈に来るか来ないかの大きさ。マゼラトップ砲やザクタンクが余裕で作れるサイズ。
『08』:MSの足元程度の小ささ。とてもザクの上半身を乗せられるサイズではない。
『MS IGLOO 2』:08版よりもやや大きめ。
といった具合である。 - マゼラアタックの型式番号の1つである「HT-01B」については個人サイト「バーチャルネットライター と~のZERO歳」における創作設定が基になっているとされる。2002年03月08日に製作された記事には「HT-01A」と記載されており、その後の2006年6月17日、Wikipediaのマゼラアタックの記事に型式番号「HT-01B」が追記。更に2007年に公開された『08』の公式サイトのマゼラアタックの項目にはこの「HT-01B」が記載されており、非公式がほぼ公式化した(と思わしき)流れとなった。ただ、公式側もこれに気付いたのか『MS IGLOO2』では正式に「PVN.42/4」の型式番号が設定される事となった。
商品情報
ガンプラ
フィギュア