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| タイトル = スペック
 
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| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
 
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| 生産形態 = 少数生産機 / 換装形態
 
| 型式番号 = GAT-X105E+AQM/E-X09S
 
| 型式番号 = GAT-X105E+AQM/E-X09S
 
| 全高 = 17.72m
 
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| 主動力 = [[バッテリー]]
 
| 主動力 = [[バッテリー]]
 
| 装甲材質 = [[ヴァリアブルフェイズシフト装甲]]
 
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| 所属組織 = [[地球連合軍]]
 
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| 所属部隊 = [[ファントムペイン]]
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| 主なパイロット = [[スウェン・カル・バヤン]]
 
| 主なパイロット = [[スウェン・カル・バヤン]]
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アクタイオン・インダストリー社]]によるMS開発計画[[アクタイオン・プロジェクト]]において開発・製造された[[地球連合軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。
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[[ストライクE]]にノワールストライカーを装備した形態。ノワール(黒)の名は、[[ヴァリアブルフェイズシフト装甲]]とパワーエクステンダーの採用により、装甲表面が黒くカラーリングされた事に由来する。
  
[[ストライクE]]にノワールストライカーを装備させた機体。[[ストライクガンダムI.W.S.P.|I.W.S.P.]]の運用データを元に、万能性を生かしつつも接近戦向けの強化がなされている。ノワールストライカーを装備したストライクEは黒を基調としたカラーリングにフェイズシフトし、これが本機の名称である「ノワール(フランス語で「黒」の意味)」の由来となっている。
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ノワールの開発を要求した[[ファントムペイン]]は、表面上は[[地球連合軍]]の指揮系統内にあるものの、その本質は純然たる[[ロゴス]]の私兵部隊であり、軍規や戦争法などのモラルには全く制約される事なく、戦史の表舞台で語られる事のない諜殺・破壊・非戦闘員攻撃などの汚れ仕事を遂行する影の軍隊であった。そのため、[[アクタイオン・インダストリー社]]にノワールストライカーの開発を指示する際にも、同社の大株主であるロゴス幹部を通じて裏ルートから発注が成されるという特別の配慮が払われている。
  
武装は遠距離戦に対応した大出力リニアガンと、対MS戦での取り回しも考慮したやや小振りな対艦刀2振りというバランスの取れたものであるが、その特性ゆえに器用貧乏な面もあり、使いこなすにはパイロットに相応の技術が要求される。武装のマウントラックは大型の可変翼となっており、高出力スラスターを用いずに本機に高い機動性を与えている。従来とは異なりストライカーパック自体もPS装甲化されているため、シールドはオミットされている。
+
ノワールストライカーは[[ストライクガンダムI.W.S.P. (再製造機)|ストライクI.W.S.P.]]で数度の実戦を行い、その結果専任パイロットである[[スウェン・カル・バヤン]]の操縦によって得られたデータから開発が行われたストライカーパックである。その基本思想は、単独であらゆる戦況に対応する事を目的としたI.W.S.P.の発展型であるが、兵器としての万能性を備えたまま、その特性を近接戦闘に振り向け特化させた点において、ノワールストライカーは極めてユニークな性格を獲得する事になる<ref>飛行能力、長距離砲撃能力、近接格闘能力など、ノワールストライカーでは全ての性能において[[ザフト軍|ザフト]]の主力[[モビルスーツ]]を圧倒する事が求められており、開発当初、技術陣は[[ジン]]のスペックを40%向上させた仮想モデルを仮想的敵に想定していたが、この想定が全く無意味である事が明らかになり、設計方針から撤回されたという経緯がある。</ref>。
  
ノワールストライカーはストライクE向け以外にも少数が製造されたとされているが、PS装甲製ゆえに生産性は低く、その製造数は二桁にも満たないと言われている。
+
パワーパックの高容量化技術の進展により装甲のフェイズシフト化がノワールストライカーにまで拡張適用されているが、[[フェイズシフト装甲]]自体の生産性は依然低いままであったため、完全な形で完成したノワールストライカーの数量は二桁に満たないと推測されており、運用にもI.W.S.P.同様パイロットに高い練度が求められるため、通常の部隊に本装備が供給された記録はない。
  
ガンプラでは「ストライクノワールガンダム」名義となっている。
+
なお、特殊化とのトレードオフで失われた汎用性は、[[ブルデュエル]]、[[ヴェルデバスター]]を組み合わせた小隊編成を取る事で補完するものとした。その結果は極めて良好で、部隊の要求を十分に満たすものであったが、いわゆる「汚れ仕事」を専門とする非正規部隊の性質上、ファントムペインの作戦内容はその殆どが公式には存在しないものとされている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER]]
:パイロットは[[スウェン・カル・バヤン]]。[[ザフト]]軍のモビルスーツの多くを撃墜しているが、[[DSSD]]の[[トロヤステーション]]襲撃時に[[スターゲイザー]]と交戦して地球と金星の間の宙域に飛ばされて大破。その後、スターゲイザーに残ったエネルギーを渡して機体は放棄された。
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:初登場作品。パイロットは[[スウェン・カル・バヤン]]。[[第2次連合・プラント大戦]]勃発の折、[[ザフト軍]]のモビルスーツの多くを撃墜しているが、[[D.S.S.D.]]の[[トロヤステーション]]襲撃時に[[スターゲイザー]]と交戦して地球と金星の間の宙域に飛ばされて大破。その後、スターゲイザーに残ったエネルギーを渡して機体は放棄された。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY]]
:スウェンが搭乗。[[マーシャン]]の[[デルタアストレイ]]と2度交戦。最初は引き分けに終わり、2度目はノワールストライカーを破壊される。しかし、味方機のI.W.S.Pを奪って換装する事で勝利している。
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:スウェンが搭乗。[[マーシャン]]の[[デルタアストレイ]]と2度交戦。最初は引き分けに終わり、2度目はノワールストライカーを破壊される。しかし、[[スローターダガー]]のI.W.S.Pを奪って換装する事で勝利している。
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;[[ガンダムEXA]]
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:[[レオス・アロイ]]及び[[ピーニャ・ハーシー]]が搭乗。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
<!-- :機能名:説明 -->
 
 
;[[ヴァリアブルフェイズシフト装甲]]
 
;[[ヴァリアブルフェイズシフト装甲]]
:[[フェイズシフト装甲]]の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。その影響で装甲の色が変化するようになった。
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:[[フェイズシフト装甲]]の改良型。装甲への電力供給が容易に調整可能であり、装備するストライカーパックにより機体色が大きく変化するようになった。
;分離
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;[[ストライカーパックシステム]]
:ノワールストライカーを分離する。
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:各種ストライカーパックに換装可能。
;換装
 
:ストライカーパックを換装する。
 
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
<!-- :武装名:説明 -->
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==== ストライクE本体側 ====
 
;M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器
 
;M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器
:頭部に2門内蔵されている近接防御機関砲。イーゲルシュテルンの改良型で、[[ダガーL]]の物と同型。主に牽制などに使用される。
+
:頭部に左右一対2門内蔵されている近接防御火器。[[ダガーL]]や[[ウィンダム]]に装備されている物と同型。<br/>弾薬の変更による発射サイクルの向上に対応するため給弾経路がイーゲルシュテルンから変更され、給弾速度を上げている。
;M8F-SB1 ビームライフルショーティー
+
;M8F-SB1 [[ビームライフル]]ショーティー
:腰部に2挺装備されている小型のビーム銃。通常のビームライフルの銃身をギリギリまで切り詰めており、接近戦での使い勝手と連射性に優れる反面、威力と射程は通常の物より劣っている。<br />ちなみにこの装備のためにコンバットナイフ「アーマーシュナイダー」はオミットされた。
+
:近接戦闘に特化したストライクEの運用思想にあわせ、ビームライフルを短縮化したモデル。機動性と瞬発力を求められる近接戦闘では、フルサイズのビームライフルは必ずしも最良の火器ではなく、敵機との至近距離での格闘戦においても邪魔にならないよう、数度に渡るテストを経て開発された。<br/>完成した銃は実質的にはMSスケールのハンドガンと言える程コンパクトになり、その取り回しは極めて良好であったが、ビームの収束・誘導制御に大きな役割を果たす銃身長を切り詰めたため、有効射程はフルサイズの物と比較して15%低下している。
 
;EQS1358 アンカーランチャー
 
;EQS1358 アンカーランチャー
:両掌に1基ずつ、両爪先及び踵裏に1基ずつ、ノワールストライカーに1基の計7基が内蔵されたワイヤー式のアンカー。<br />ワイヤーは特殊高分子物質製で、これ1本でMS1機を軽々と振り回せるだけの強靭な耐久力を持つ。<br />壁や障害物などに射出して変幻自在の機動による撹乱や敵機の捕獲など、使い手によって様々な用途で使用される。
+
:両掌、両爪先、踵裏に1基ずつ計6基内蔵されているアンカーランチャー。接近戦において高い威力を発揮する装備であり、対象物にアンカーを貫入、またはワイヤーを絡ませて破壊、牽引するなど多彩な運用が可能。<br/>アンカーはリールに巻き取られたワイヤーに接続されており、高分子ポリマー溶液のタンクに包まれた状態で機体内部に格納されている。このワイヤーは極めて強靭な単分子繊維を芯線とし、その周囲をポリマーが被覆する二重構造であり、アンカーが射出されるとワイヤーはポリマー溶液の層を突き抜け外部に繰り出され、ランチャー射出と共にポリマー溶液が瞬時に硬化する。このポリマー溶液はワイヤーと重合する際に分子組成を調整されるため、被覆層の厚みや硬度、柔軟度などの設定を自由に変更する事が可能。1G環境下で総重量100t前後の敵MSを捉え、振り回しても切断されない程の高強度を誇る。
;57mm高エネルギービームライフル
 
:携行式のビーム砲。ストライクの物と同型で、対フェイズシフト装甲用に装備される事があったという。
 
 
;175mmグレネードランチャー装備57mm高エネルギービームライフル
 
;175mmグレネードランチャー装備57mm高エネルギービームライフル
:[[デュエルガンダム]]の物と同型の武装。その名の通り、グレネードランチャーを装備している。パイロットからの信頼も厚く、連合製ビームライフルのベストセラーであるという。劇中では2挺装備している。
+
:[[デュエルガンダム|デュエル]]の専用装備として開発されたビームライフル。[[地球連合軍]]の指向性エネルギー兵器としては最も古い世代のモデルだが、[[ザフト軍]]による強奪後、度重なる激戦をくぐり抜けた実績は連合・ザフト双方から高い評価を獲得している。<br/>特にビームと実体弾のグレネードを共用出来る点は、戦闘経験の豊富なパイロットに強く支持されており、試作兵器でありながら量産モデルに匹敵する異例の生産数を記録しており、本機も任務によっては2挺装備することがある。
 +
 
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==== ノワールストライカー側 ====
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;EQS1358T アンカーランチャー
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:ストライカー中央部に1基内蔵されているアンカーランチャー。[[ストライクE]]本体に装備されている物と同型。
 
;MAU-M3E4 2連装リニアガン
 
;MAU-M3E4 2連装リニアガン
:ノワールストライカーのウイングの内側に1門ずつ装備されている実弾兵器。遠距離戦用の装備であり、[[エグザス]]の物の改良型。様々な方向に発射が可能。
+
:ノワールストライカーに搭載された二連装リニアガン。型式番号が示す通り、[[エグザス]]等に搭載された連合のベストセラーリニアガンユニット「MAU-M3」の発展型である。<br/>M3シリーズは高い信頼性と抜群のコストパフォーマンスを誇る傑作火砲と評価が高いが、M3E4は高速連射性能と省電力化にポイントを置いたセッティングが施された近接戦闘特化モデルとなっており、長距離砲撃能力よりも近距離での破壊力と弾体の高初速化が施されている。
 
;MR-Q10 フラガラッハ3ビームブレイド
 
;MR-Q10 フラガラッハ3ビームブレイド
:ノワールストライカーのウイングの外側に1基ずつマウントされている武装。実体剣とビーム剣の複合型で、[[フェイズシフト装甲]]を持つ敵機でも切り裂ける。<br />ザフトから奪取した[[ガイアガンダム]]の武装であるグリフォン2ビームブレイドをベースに、携行武器として仕様変更したものである。
+
:ノワールストライカーに搭載された大型対艦刀。名称の「フラガラッハ」は「ケルト神話」に登場する剣の名を由来としている。<br/>ビームエッジを搭載しており、PS装甲化された敵に対しても打撃を与える事が出来る。基本的な構造がファントムペインがザフトから強奪した[[ガイアガンダム|ガイア]]のMR-Q17X グリフォン2に類似しているため、その設計を参考にしたものと考えられている。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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;[[ストライクE]]
 
;[[ストライクE]]
:ノワールストライカーを装備しない状態。
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:素体。
 
;[[ストライクガンダムI.W.S.P. (再製造機)]]
 
;[[ストライクガンダムI.W.S.P. (再製造機)]]
:本機の開発にこの機体の運用データが活用された。
+
:前身機。本機の開発にこの機体の運用データが活用された。
;[[ヴェルデバスター]]
 
;[[ブルデュエル]]
 
:ストライクEとともに「アクタイオン・プロジェクト」で製造された機体で、本機はこの2機との連携も考慮して開発された。
 
;[[ネロブリッツ]]
 
;[[ロッソイージス]]
 
:こちらも「アクタイオン・プロジェクト」で製造された機体だが、[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER|STARGAZER]]の劇中では登場しなかった。
 
 
;[[ガンダムアストレイノワール]]
 
;[[ガンダムアストレイノワール]]
:本機と同じく、ノワールストライカーを装備した機体。
+
:「アクタイオン・プロジェクト」に急遽組み込まれた機体で、本機と同様にノワールストライカーを装備している。
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;[[ガンダムラヴファントム]]
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:『[[ガンダムビルドダイバーズ]]』に登場するガンプラ。ノワールストライカーを元に改造した「ラヴストライカー」を装備する。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*本機は当初「GAT-X105E ストライクノワール」という独立した機体で、ノワールストライカーも本機専用にカスタマイズされた専用パックという設定であった。さらに機体色も元々黒で、ストライカーパックに合わせたものではないとされていた。しかし後に[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]シリーズに本機のバリエーション機を登場させることになった際、ノワールストライカーを装備していない状態を「ストライクE」という名称を変更し、通常時のカラーリングもトリコロールカラーに変更され、本機は「ストライクEにノワールストライカーを装備させた機体」という設定に変更されている。
+
*本機は当初「GAT-X105E ストライクノワール」という独立した機体で、ノワールストライカーも本機専用にカスタマイズされた専用パックという設定であった。さらに機体色も元々黒で、ストライカーパックに合わせたものではないとされていた。しかし後に[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]シリーズに本機のバリエーション機を登場させることになった際、ノワールストライカーを装備していない状態を「ストライクE」という名称に変更し、通常時のカラーリングもトリコロールカラーに変更され、本機は「ストライクEにノワールストライカーを装備させた機体」という設定に変更されている。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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*[[登場メカ]]
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2024年11月4日 (月) 14:10時点における最新版

ストライクノワール
外国語表記 Strike Noir
登場作品
デザイン 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 少数生産機 / 換装形態
型式番号 GAT-X105E+AQM/E-X09S
全高 17.72m
本体重量 90.51t
主動力 バッテリー
装甲材質 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
素体 ストライクE
開発組織 アクタイオン・インダストリー社
所属組織 地球連合軍
所属部隊 ファントムペイン (ホアキン隊)
主なパイロット スウェン・カル・バヤン
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概要[編集 | ソースを編集]

ストライクEにノワールストライカーを装備した形態。ノワール(黒)の名は、ヴァリアブルフェイズシフト装甲とパワーエクステンダーの採用により、装甲表面が黒くカラーリングされた事に由来する。

ノワールの開発を要求したファントムペインは、表面上は地球連合軍の指揮系統内にあるものの、その本質は純然たるロゴスの私兵部隊であり、軍規や戦争法などのモラルには全く制約される事なく、戦史の表舞台で語られる事のない諜殺・破壊・非戦闘員攻撃などの汚れ仕事を遂行する影の軍隊であった。そのため、アクタイオン・インダストリー社にノワールストライカーの開発を指示する際にも、同社の大株主であるロゴス幹部を通じて裏ルートから発注が成されるという特別の配慮が払われている。

ノワールストライカーはストライクI.W.S.P.で数度の実戦を行い、その結果専任パイロットであるスウェン・カル・バヤンの操縦によって得られたデータから開発が行われたストライカーパックである。その基本思想は、単独であらゆる戦況に対応する事を目的としたI.W.S.P.の発展型であるが、兵器としての万能性を備えたまま、その特性を近接戦闘に振り向け特化させた点において、ノワールストライカーは極めてユニークな性格を獲得する事になる[1]

パワーパックの高容量化技術の進展により装甲のフェイズシフト化がノワールストライカーにまで拡張適用されているが、フェイズシフト装甲自体の生産性は依然低いままであったため、完全な形で完成したノワールストライカーの数量は二桁に満たないと推測されており、運用にもI.W.S.P.同様パイロットに高い練度が求められるため、通常の部隊に本装備が供給された記録はない。

なお、特殊化とのトレードオフで失われた汎用性は、ブルデュエルヴェルデバスターを組み合わせた小隊編成を取る事で補完するものとした。その結果は極めて良好で、部隊の要求を十分に満たすものであったが、いわゆる「汚れ仕事」を専門とする非正規部隊の性質上、ファントムペインの作戦内容はその殆どが公式には存在しないものとされている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
初登場作品。パイロットはスウェン・カル・バヤン第2次連合・プラント大戦勃発の折、ザフト軍のモビルスーツの多くを撃墜しているが、D.S.S.D.トロヤステーション襲撃時にスターゲイザーと交戦して地球と金星の間の宙域に飛ばされて大破。その後、スターゲイザーに残ったエネルギーを渡して機体は放棄された。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY
スウェンが搭乗。マーシャンデルタアストレイと2度交戦。最初は引き分けに終わり、2度目はノワールストライカーを破壊される。しかし、スローターダガーのI.W.S.Pを奪って換装する事で勝利している。
ガンダムEXA
レオス・アロイ及びピーニャ・ハーシーが搭乗。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ヴァリアブルフェイズシフト装甲
フェイズシフト装甲の改良型。装甲への電力供給が容易に調整可能であり、装備するストライカーパックにより機体色が大きく変化するようになった。
ストライカーパックシステム
各種ストライカーパックに換装可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ストライクE本体側 [編集 | ソースを編集]

M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器
頭部に左右一対2門内蔵されている近接防御火器。ダガーLウィンダムに装備されている物と同型。
弾薬の変更による発射サイクルの向上に対応するため給弾経路がイーゲルシュテルンから変更され、給弾速度を上げている。
M8F-SB1 ビームライフルショーティー
近接戦闘に特化したストライクEの運用思想にあわせ、ビームライフルを短縮化したモデル。機動性と瞬発力を求められる近接戦闘では、フルサイズのビームライフルは必ずしも最良の火器ではなく、敵機との至近距離での格闘戦においても邪魔にならないよう、数度に渡るテストを経て開発された。
完成した銃は実質的にはMSスケールのハンドガンと言える程コンパクトになり、その取り回しは極めて良好であったが、ビームの収束・誘導制御に大きな役割を果たす銃身長を切り詰めたため、有効射程はフルサイズの物と比較して15%低下している。
EQS1358 アンカーランチャー
両掌、両爪先、踵裏に1基ずつ計6基内蔵されているアンカーランチャー。接近戦において高い威力を発揮する装備であり、対象物にアンカーを貫入、またはワイヤーを絡ませて破壊、牽引するなど多彩な運用が可能。
アンカーはリールに巻き取られたワイヤーに接続されており、高分子ポリマー溶液のタンクに包まれた状態で機体内部に格納されている。このワイヤーは極めて強靭な単分子繊維を芯線とし、その周囲をポリマーが被覆する二重構造であり、アンカーが射出されるとワイヤーはポリマー溶液の層を突き抜け外部に繰り出され、ランチャー射出と共にポリマー溶液が瞬時に硬化する。このポリマー溶液はワイヤーと重合する際に分子組成を調整されるため、被覆層の厚みや硬度、柔軟度などの設定を自由に変更する事が可能。1G環境下で総重量100t前後の敵MSを捉え、振り回しても切断されない程の高強度を誇る。
175mmグレネードランチャー装備57mm高エネルギービームライフル
デュエルの専用装備として開発されたビームライフル。地球連合軍の指向性エネルギー兵器としては最も古い世代のモデルだが、ザフト軍による強奪後、度重なる激戦をくぐり抜けた実績は連合・ザフト双方から高い評価を獲得している。
特にビームと実体弾のグレネードを共用出来る点は、戦闘経験の豊富なパイロットに強く支持されており、試作兵器でありながら量産モデルに匹敵する異例の生産数を記録しており、本機も任務によっては2挺装備することがある。

ノワールストライカー側 [編集 | ソースを編集]

EQS1358T アンカーランチャー
ストライカー中央部に1基内蔵されているアンカーランチャー。ストライクE本体に装備されている物と同型。
MAU-M3E4 2連装リニアガン
ノワールストライカーに搭載された二連装リニアガン。型式番号が示す通り、エグザス等に搭載された連合のベストセラーリニアガンユニット「MAU-M3」の発展型である。
M3シリーズは高い信頼性と抜群のコストパフォーマンスを誇る傑作火砲と評価が高いが、M3E4は高速連射性能と省電力化にポイントを置いたセッティングが施された近接戦闘特化モデルとなっており、長距離砲撃能力よりも近距離での破壊力と弾体の高初速化が施されている。
MR-Q10 フラガラッハ3ビームブレイド
ノワールストライカーに搭載された大型対艦刀。名称の「フラガラッハ」は「ケルト神話」に登場する剣の名を由来としている。
ビームエッジを搭載しており、PS装甲化された敵に対しても打撃を与える事が出来る。基本的な構造がファントムペインがザフトから強奪したガイアのMR-Q17X グリフォン2に類似しているため、その設計を参考にしたものと考えられている。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

ケルベロスバクゥハウンド
ブルデュエルを撃破したケルベロスバクゥハウンドの部隊に対し、ストライクノワールはフラガラッハ3とアンカーランチャーで応戦。接近してくる敵機の進路上にフラガラッハ3を突き立てて自滅させ、さらに敵機の頭部にアンカーを打ち込んで振り回し、敵機同士をぶつける事で撃破した。
スターゲイザー
トロヤステーションを強襲した時に激戦を繰り広げた敵。最終的に2機とも金星の方面まで吹き飛ばされるが、スウェンはパイロットのセレーネと共にスターゲイザーで生還した。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ストライクE
素体。
ストライクガンダムI.W.S.P. (再製造機)
前身機。本機の開発にこの機体の運用データが活用された。
ガンダムアストレイノワール
「アクタイオン・プロジェクト」に急遽組み込まれた機体で、本機と同様にノワールストライカーを装備している。
ガンダムラヴファントム
ガンダムビルドダイバーズ』に登場するガンプラ。ノワールストライカーを元に改造した「ラヴストライカー」を装備する。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 本機は当初「GAT-X105E ストライクノワール」という独立した機体で、ノワールストライカーも本機専用にカスタマイズされた専用パックという設定であった。さらに機体色も元々黒で、ストライカーパックに合わせたものではないとされていた。しかし後に機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズに本機のバリエーション機を登場させることになった際、ノワールストライカーを装備していない状態を「ストライクE」という名称に変更し、通常時のカラーリングもトリコロールカラーに変更され、本機は「ストライクEにノワールストライカーを装備させた機体」という設定に変更されている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 飛行能力、長距離砲撃能力、近接格闘能力など、ノワールストライカーでは全ての性能においてザフトの主力モビルスーツを圧倒する事が求められており、開発当初、技術陣はジンのスペックを40%向上させた仮想モデルを仮想的敵に想定していたが、この想定が全く無意味である事が明らかになり、設計方針から撤回されたという経緯がある。