ガンダムアストレイ ブルーフレームD
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MBF-P03D ガンダムアストレイ ブルーフレームD (Gundam Astray Blue Frame D)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY B、機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 天空の皇女、GUNDAM EXA VS
- デザイナー:阿久津潤一
- 分類:試作型モビルスーツ
- 装甲:発砲金属装甲
- 全高:17.53m
- 重量:53.9t
- 主動力:バッテリー
- 開発組織:モルゲンレーテ社(ベース機)、アメノミハシラ(換装パーツ)
- 主なパイロット:叢雲劾、ダンテ・ゴルディジャーニ、イクス・トリム、フォン・スパーク
概要
サーペントテールの試作型モビルスーツ。対ダンテ戦の為に劾が用意した機体である。
本機もガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドの換装形態の一つだが、換装する際にはセカンドのパーツを全て取り外し、ブルーフレームに一度戻した上で専用パーツを装着する必要がある。ブルーフレームのパーツはソキウスとの戦いで失われていたので、換装パーツと共にアメノミハシラのファクトリーで極秘裏に製造された。
本機は劾が切り札として隠し続けてきた「高い空間認識能力」を最大限に活かす為の形態であり、機体の各部に装着されている実体式のソードは全てドラグーン・システムとして遠隔操作が可能となっている。背部のバックパックは取り外され、代わりにストライカーパックシステムを装着する為のプラグを備えたユニットが接続された。本機では「ヴィーヴルストライカー」と呼ばれるストライカーパックが装着されており、これはエールストライカーを改造した物。「ヴィーヴル」はフランスの伝承に登場する翼竜の名から取られている。外見はほとんど変わっておらず、エールストライカーと同様に大気圏内における滑空能力の向上を始めとする推進系の基本能力アップ等に効果を発揮する。またビームサーベルは撤去され、代わりにドラグーンが2基装着されている。なお対ダンテ戦では突進加速に特化した調整が行われていて、一度しか使用できない代わりに機体を瞬時に加速させた後ストライカーを切り離し、重量を軽くして更に加速させるという戦法に使用された。
実戦で投入された回数は少ないものの、ブルーフレームの全バリエーションの中で最強の形態と言っても過言ではなく、この機体で出撃すれば必ず勝利できるとされる。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY B
- パイロットは叢雲劾、ダンテ・ゴルディジャーニ。
デブリ帯でダンテのガンダムアストレイノワールと戦い、彼が自身に挑戦してきた本当の理由を察知していた事から本体をほぼ無傷の状態にし、ノワールストライカーに攻撃を集中させて勝利している。その後、エルザのガンダムアストレイノワールDと戦ったが、彼女がブルーフレームDに乗っているのが劾ではなくダンテである事に気付いたため中断された。
ルキーニが罠を仕掛けた際にも劾が乗って現れ、多数の敵機を全滅させている。 - 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 天空の皇女
- アメノミハシラでドラグーン・システムの機体テストの為にガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナと戦っている。またロンド・ミナ・サハクからの依頼でガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ハナの機体テストの相手を務めた他、戦い方の見本を見せる目的で乱入してきたガンダムアストレイ ミラージュフレーム サードイシューとも交戦した。
- GUNDAM EXA VS
- アル・アダによってC.E.世界に取り残されたイクス・トリムが劾から借りて搭乗。リ・ホームを襲撃したブラウカラミティガンダム、ロートフォビドゥンガンダム、ゲルプレイダーガンダムを撃退し、レオス・アロイのエクストリームガンダム type-レオスII ヴァリアント・サーフェイスとも交戦している。その後、トリムの前に現れたフォン・スパークがC.E.世界から出られない彼に代わって劾に返却した(タダでは返さず、対価としてレオスに見せた戦闘技術を自分にも見せるよう要求したが)。
装備・機能
特殊機能
- トランスフェイズ装甲
- 通常装甲とフェイズシフト装甲を組み合わせた二重装甲。通常装甲の裏側に圧力センサーを設置し、攻撃を受けた時にのみフェイズシフト装甲をアクティブ化させる事でエネルギー消費を抑えている。また通常装甲は色が変化しないので、敵機からエネルギー残量を把握されにくい。
- 分離
- ヴィーヴルストライカーを分離可能。
- 換装
- ブルーフレームの各換装形態に換装可能。
武装・必殺攻撃
- ドラグーン・システム
- オールレンジ攻撃を可能とする無線式の誘導兵器で、全身に10基の端末を装着している。地球連合軍の「ガンバレル」の概念を発展させたものであり、名称は「Disconnected Rapid Armament Group Overlook Operation Network System(分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)」の略。制御は量子通信で行われていると思われ、無線式なのでガンバレルよりも高度なオールレンジ攻撃を行える。なお、高い空間認識能力を必要とする第一世代とそれを必要としない第二世代が存在するが、本機のドラグーンがどちらなのかは明言されていない。
端末は4種類あり、それぞれが異なる特性を持つ。これはドラグーンという兵器があまりにも強力すぎて進化を止めてしまっている為で、様々な機能を付与する事で「兵器は新たな戦略を取り入れれば生まれ変わる事ができる」という劾の主張を体現している。またビームキャノンドラグーン以外は手に持って使用する事ができるようになっている。- センサードラグーン
- 頭部に2基装着されている。
柄の先端部に高性能なカメラアイと複合センサーが内蔵されており、本来であれば自身の死角になる場所から情報収集を行う『目』として機能する。装着時にも頭部のセンサー機能を強化する事が可能。無論、剣として攻撃にも使用できるが、ビーム砲はセンサーの保護を優先して搭載されなかった。 - ステルスドラグーン
- 両肩部に2基ずつ、計4基装着されている。ブレード1枚とビーム砲1門を装備。
ミラージュコロイドによるステルスシステムを搭載しており、姿を消して行動する事を可能としている。高速移動や発射角度の調整等を行う際にはステルスを解除しなければならないが、消えたままでも攻撃自体は可能。また2基のステルスドラグーンの間にフィールドを展開する事で、ビームキャノンドラグーンが発射したビームを曲げられる(ただし、システムを小型化した影響で大きくは曲げられない)。
装着時にはブルーフレームセカンドのフィンスラスターの役割も果たすようになっていて、機体を強制的に横方向へと移動させる。 - ビームキャノンドラグーン
- ヴィーヴルストライカーに2基装着されている。3枚のブレードと1門の高出力ビーム砲を装備。ビーム砲の威力は強力だが、発射できる回数はあまり多くない。
全ドラグーンで唯一グリップが存在せず、手に持って使用する事ができない。 - ソードドラグーン
- サイドスカートに2基装着されている。その名の通りソードとしての機能に特化しており、ドラグーンとしてよりも通常のソードとして使用する事が多い。またその大きさからシールドとしても使用可能。
- ブレイドガン
- 対エルザ戦時に追加された複合兵装で、両腕部に装着される。ブレイドと2連装の銃口を持ち、ブレイドは取り外して剣として使う事もできる。弾倉はカートリッジ式で、用途に合わせて弾種を変更可能。更にドラグーンのプラットフォームとしても機能する。
- シペールソード
- ブレイドガンに全ドラグーンを合体させた状態。大型実体剣としてだけでなく、ステルスドラグーンからミラージュコロイドを展開しビームを形成させる事で大型ビームソードとしても使用できる。
名称の「シペール」は「lepis(『鱗』を意味するギリシャ語)」の綴りを逆にした造語で、「逆鱗」という意味を持たせている。
対決・名場面
関連機体
- ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドL、ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドG
- 原型機。
- ガンダムアストレイ ブルーフレーム
- 換装する際、必ずこの形態へと戻す必要がある。
- ガンダムアストレイ ブルーフレーム フルウェポン、ガンダムアストレイ ブルーフレーム コンプリートセンサー、ガンダムアストレイ ブルーフレーム ハイスピードブースター、ガンダムアストレイ ブルーフレーム スケイル・システム、ガンダムアストレイ ブルーフレーム ショートレンジアサルト、ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドL ローエングリンランチャー、ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドG スナイパーパック、ガンダムアストレイ ブルーフレームサード、ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドリバイ、ガンダムアストレイ ブルーフレームフォース フルアーマー・フェイズシフト
- ブルーフレームのバリエーション。
- ガンダムアストレイノワール、ガンダムアストレイノワールD
- この機体と戦う為にブルーフレームDが造り出された。
- ドレッドノートガンダム(Xアストレイ)、プロヴィデンスガンダム、プロヴィデンスザク、レジェンドガンダム、ストライクフリーダムガンダム、ペルグランデ、ニクスプロヴィデンスガンダム
- ドラグーン・システムを装備した機体。