クロスボーン・ガンダムX1

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
クロスボーン・ガンダムX1
外国語表記 Crossbone Gundam X1
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム
デザイン カトキハジメ
テンプレートを表示
スペック
正式名称 F97
分類 他惑星用試作型モビルスーツ
型式番号

XM-X1(海賊軍用)

F97(サナリィ側)
頭頂高 15.9m
本体重量 9.5t
全備重量 24.8t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 5,280kw
スラスター推力 25,000kg×4(最大:30,000kg×4)
装甲材質 ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
開発組織 サナリィ
所属 宇宙海賊クロスボーン・バンガード
母艦 マザー・バンガード
主なパイロット キンケドゥ・ナウ、他
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

宇宙海賊クロスボーン・バンガード(海賊軍)の主力モビルスーツクロスボーン・ガンダム」の1号機。カラーリングは白と黒を基調とし、海賊風の装飾が現地で施されている[1]

サナリィが他惑星での運用を前提として開発した地球圏初の機体であり、木星圏での運用を想定し、スラスターの強化や強度の高い対放射線措置など環境に合わせたカスタマイズが施されている。

海賊軍のフラッグシップ機として、同軍のエースパイロットキンケドゥ・ナウが搭乗。機体バランスや武装の特殊性からその性能を引き出すにはパイロットにも相応の技量が要求されるが、パイロットのキンケドゥはこの機体を問題なく使いこなしており、木星戦役で多大な戦果を挙げた。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士クロスボーン・ガンダム
初出作品。海賊軍のエースパイロットキンケドゥ・ナウの専用機として活躍したが、キンケドゥの代わりにトビア・アロナクスウモン・サモンも搭乗し、運用された事がある。
木星の基地や輸送船等を襲撃して多数の木星軍MS・MAを撃破し、多大な戦果を挙げた。地球圏へ向かう木星軍を追撃する途中で起きた戦闘で「死の旋風隊」に翻弄されて両腕部を斬り落とされるが、辛うじて撃退に成功。戦闘終了後、X1改へと改修を受ける事になった。
機動武闘伝Gガンダム
第48話で各国のガンダムがロケットにしがみ付いて打ち上げられるシーンの中に、本機と思わしき機体が遠目で確認できる。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ABCマント
耐ビーム材と特殊繊維によって構成される布状の対ビーム用リアクティブアーマー。
ビームが着弾すると表面が蒸発し、エネルギーを相殺して機体を守る。ビーム・シールドと違って視認性が低く、機体のエネルギーを消費する事がないので稼働時間の延長にも繋がる。耐弾性は平均で通常のビーム・ライフル5発程度とされるが、防御性能は受け止めたビームの出力によって上下する。
コアブロックシステム
コクピットブロックは機体から分離してコア・ファイターとなる。基礎構造はクラスターガンダムのコア・ファイターを参考にしつつもよりマルチプルな運用を可能とする事を目標とし、システマチックに洗練されている。
キンケドゥはこれを活用し、コア・ファイターを換装する事で戦闘中のパイロット交代をこなしている。
ブースターユニット
メインスラスターに接続されるオプション装備。機体の機動力向上や航続距離の延伸が可能となる。
M.E.P.E.
ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズの一部でのみ採用されたオリジナル設定。キンケドゥがX1に乗っている場合にのみ発動可能。
本来はガンダムF91に発生する現象であり、原作で発生した事はないが、高速移動の演出として残像が出ているような描写が見られる。これをM.E.P.E.として解釈し、ゲームで実装したものと思われる。

武装[編集 | ソースを編集]

バルカン砲
頭部に2門内蔵されている機関砲。小口径ながらも必要充分な威力を持ち、主に牽制やミサイルの迎撃等に使用される。
ビーム・サーベル
両肩部に1本ずつ、計2本を格納されている。
ビーム・ガン
ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
ザンバスター
本機専用のビーム・ライフル。前後で分離する事でバスターガンとビーム・ザンバーとして運用出来るようにした装備。
グレネード・ランチャー
小型の実体弾兵器。ザンバスターの銃口に装着して発射する。
バスターガン
ザンバスターのバレル部を構成するビーム・ピストル。単独での威力は低い。非使用時は右腰部にマウントされる。
ビーム・ザンバー
ザンバスターのグリップ部を構成する大型ビーム・サーベル。名称は「斬馬刀」から取られている。本機の主兵装であり、バスターガンとの合体によるライフルとしての機能はあくまでも補助的なものでしかない。
大型の高出力ビーム刃を形成し、粒子を縦方向に偏向加速させる事で敵機をビーム・サーベルやビーム・シールドごと斬り裂く程の威力を発揮する。非使用時は左腰部にマウントされる。
ヒート・ダガー
両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。
脹脛部から取り出して手に持つ以外に足裏から刀身を出せば蹴りの威力を強化できる。或いは足裏から射出または露出させて攻撃する事も可能。
ブランド・マーカー
両腕部に装備されている格闘武器。ナックルガードのようにマニピュレーターに被せて四角錘状のビーム刃を形成した後、殴りつけて敵機の頭部やコクピット等を破壊する。そのままの状態でも肘打ちの要領で攻撃可能。
ビーム・シールド
ブランド・マーカーから展開可能。四角錘状のビーム刃の先端からシールドを形成する仕組みである為、通常のMSのそれとは異なり発生器をも覆う事ができる。
発生器は腕部から分離できるようになっているので、その状態でも内部に貯蔵されたエネルギーでシールドの形成を維持できる。
シザー・アンカー
フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される他、手放したビーム・ザンバーを掴んで振り回すといった芸当も可能。
ビリー
大容量の記録用ハードディスクを内蔵したオウム型の偵察ポッド。木星の大気を保護色とするべく赤で塗装されている。サイコミュで制御されるが、サイコミュの技術でサナリィはアナハイムの後塵を拝していた為、使い勝手はよくはなく、使用には多大な集中力を必要とした。
ハードディスクを爆発物に変更する事でサイコミュ誘導式の長距離ミサイルにもなるが、ミサイルとして考えた場合コストが高すぎるという問題もある。
木星戦役の初期に数度の使用記録が残っているが、トビアが海賊軍に参入してからは使用されなかった。その後はブラックロー運送が倉庫に保管していたが、U.C.0160年代にニコルがミサイルとして使用している。
可動フィギュア「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX1」で新たに設定されており、エビル・Sの小型偵察ポッドから着想を得ている。

技 [編集 | ソースを編集]

分身攻撃
ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズの一部でのみ使用可能な攻撃。M.E.P.E.を駆使した連続攻撃を相手に叩き込む。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

死の旋風隊
ザビーネが叛乱を起こした際に交戦。3機の連携攻撃の前に苦戦を強いられ、両腕を斬り落とされてしまう。
だがそれぞれがガンダムを超えようと一つの特性に特化するあまり、それ以外の部分を犠牲にしているという欠点を突いて攻撃をかわし、援護に来たトビアの協力でマザー・バンガードの帆を利用したジビアへの直接攻撃を行って何とか撤退させる事ができた。

関連機体[編集 | ソースを編集]

改修機 [編集 | ソースを編集]

クロスボーン・ガンダムX1改
X1のシザー・アンカーをスクリュー・ウェッブに変更した現地改修仕様。
クロスボーン・ガンダムX1改・改
X1改の改修型。「スカルハート」と呼ばれている。
クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク
スカルハートをX3の予備パーツで修復した姿。
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
X1パッチワークをベースに増加装備「フルクロス」を装備した木星決戦仕様。

同型機 [編集 | ソースを編集]

クロスボーン・ガンダムX2
2番機。頭部デザインやカラーリング、一部武装が異なる。
クロスボーン・ガンダムX3
3番機。15m級MSとしては初めてIフィールドを搭載。
クロスボーン・ガンダムX-0
サナリィにとっての3番機。海賊軍に届けられるはずだったが、事故で行方不明となっていた。後に木星共和国によって回収される。
X1の予備パーツも一緒に積まれており、そちらはこの機体の修理用として使われている。
フリント
クロスボーン・ガンダムの地球圏量産仕様機。

技術的関与のある機体 [編集 | ソースを編集]

ガンダムF91
前世代機。
クラスターガンダム
コアファイターの構造等を参考にしている。

その他 [編集 | ソースを編集]

クロスボーンガンダム魔王
ガンダムビルドファイターズ』に登場するX1ベースの改造ガンプラ。ガンダムX魔王の機能を引き継いでいる。
クロスボーンリボーンガンダム
ガンダムビルドファイターズA』に登場するX1ベースの改造ガンプラ。ガンダムF91の機能を再現可能としている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 例として頭部の髑髏はウモン・サモンの提案によるもので、「少し地味だから」とハッタリを目的として施された。