パラオ
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パラオ (Palau) [編集 | ソースを編集]
新サイド6(旧サイド4)に属する鉱物資源衛星。スペースコロニー建造のために地球圏へ運ばれて来た資源衛星の一つである。カリクスとカローラA~Cの4つの岩塊で構成され、全長30km、最大直径15kmに及び、資源衛星としては中型にあたる。
元々はL1の軌道上、暗礁宙域の外れに位置し、コロニー公社の人間以外にその存在は知らない辺鄙な小惑星であった。宇宙世紀0040年代までは賑いを見せていたが、資源の枯渇によって0096年時点で採掘出来たのは低品質なチタン鉱石のみとなり、コロニー公社は衛星の閉鎖を決定。これをジオンシンパであったペペ・メンゲナンが買い取り、「パラオ」と命名してネオ・ジオン残党「袖付き」に拠点として提供。更に新サイド6の特別行政区に指定された事で、ネオ・ジオン残党がパラオに多く流入する事になる。
袖付きはパラオの軍事拠点化を進め、港湾施設の建造やモビルスーツの配備を進めていったが、地球連邦政府及び地球連邦軍はこれを黙認。結果、パラオは「寂れた資源衛星」として政治的には安定した状態を得たが、ラプラス事変でロンド・ベルとエコーズが実施したビリヤード作戦によって多大な被害を受けた。
施設 [編集 | ソースを編集]
- 司令部
- ペペ・メンゲナンが「袖付き」のために造営した司令部。ホワイトカラーの居住区が置かれ、ジオン公国同様にジオニズム文化運動の影響が見られる大時代的な意匠が特徴。
フル・フロンタルの執務室はア・バオア・クーにあった同様の設備を模しているという。 - 遠心居住区
- 直径1.6kmのドラム形状の居住区。ブルーカラー用とホワイトカラー用の2基がカリクスに設置されている。
回転軸に人工太陽が設けられており、時計回りに1分間で1回展し、1Gの擬似重力を発生させる。
岩塊側の先端には回転を利用したカッタードリルが設けられていた。このカッタードリルはその後撤去されて、居住区も奥まった場所に位置している。居住区は粗末なユニット家屋が大半を占めており、町全体が飯場といった印象を醸し出している。また、学校や病院、地下鉄といった公共施設も存在している。 - 港湾部
- 岩塊の間にある大小さまざまなクレバスに宇宙艦艇が係留可能な港湾施設が設けられており、岩塊の内部を錨地とする事で外部からの確認を困難としている。艦艇は桟橋やドッキングアームを介して係留されるが、設備は非気密式となっている。
- 坑道
- カリクスの前後を貫く形で設けられた中央坑道を軸に、そこから無数の連絡坑道が各部に伸びており、中央坑道を幹線道路とする事で連絡通路による交通網が構築されている。
坑道が張り巡らされた事で衛星内を採削する余地は少なく、坑道内にはパラオがアステロイドベルトに位置していた頃に作られたとされる礼拝堂が設けられている。 - 連結シャフト
- パラオを構成する各岩塊を接続する為のシャフト。シャフトは1本につき3本のパイプを鉄塔状のフレームで束ねる形で構成され、直径は30m、最大全長は3kmで、計10本が設置されていた。リニアカーの線路や車道を擁する外殻の厚みは1m近くある。
- マスドライバー
- カリクスから突き出すように建造された大質量発射装置。採掘した資源や加工品を送り出す為に用いられ、常時サイド6に向けられている。
- レーダーサイト / アラートサイト
- パラオの表面に複数置かれているレーダーサイト。一年戦争時に連邦軍が敷設した物を流用している。それと連携するアラートサイトには迎撃用のミサイルが配備されており、連邦軍にはスペースデブリの迎撃用として審査が通っている。
- ヤップ管制区
- パラオ周辺の警戒宙域の1つ。
住人 [編集 | ソースを編集]
保有戦力 [編集 | ソースを編集]
モビルスーツ[編集 | ソースを編集]
艦艇 [編集 | ソースを編集]
登場作品 [編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムUC
- 初登場作品。小説第4巻およびOVA版episode 3の舞台となった。袖付きの捕虜となったバナージが連れてこられた場所であり、バナージは捕虜となっている間、ギルボアの家族やマリーダと交流し敵の内情を知る事となる。一方、ロンド・ベル側もエコーズと共同でバナージ救出作戦「ビリヤード作戦」を展開。シャフトの破壊によりパラオが大被害を被る中、ロンド・ベルと袖付きの攻防が描かれた。