「クェス・パラヤ」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[地球連邦政府]]の参謀次官[[アデナウアー・パラヤ]]の娘。実母はナポリに残ったまま<ref>小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)」 191頁より</ref>、以降生き別れとなる。父の連れている継母・キャサリンとは険悪な仲である。
+
[[地球連邦政府]]の参謀次官[[アデナウアー・パラヤ]]の娘。
  
アデナウアーの都合でチベットのラサに移り住んでいた頃、親子関係が険悪なままだったクェスは、インドへと家出を敢行<ref>小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)」 191頁より</ref>、トフラー・ランゲラージをリーダーとした一行に加わり、2ヶ月彼らと旅をした<ref>小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(中篇)」 30頁より</ref>。グループ内では当初は継母のことに触れると荒れ狂うほど心身的に不安定な状態であったが、トフラーや[[ニュータイプ]]を目指し修業を行うクリスチーナに辛抱強く問答を行われ<ref>小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)」 190頁より</ref>、次第に落ち着きを取り戻していった。
+
アデナウアーの都合でチベットの[[ラサ]]に移り住んだが、父の連れていた継母・キャサリンとの仲は険悪で、アデナウアーとの親子関係も良好とは言えず、その家庭環境に辟易して一人インドへと家出を敢行<ref name="P191">小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)」 191頁より</ref>、トフラー・ランゲラージをリーダーとした一行に加わり、2ヶ月彼らと旅をした<ref>小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(中篇)」 30頁より</ref>。グループ内では当初は継母のことに触れると荒れ狂うほど心身的に不安定な状態であったが、トフラーや[[ニュータイプ]]を目指し修業を行うクリスチーナに辛抱強く問答を行われ<ref>小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)」 190頁より</ref>、次第に落ち着きを取り戻していったが、[[第二次ネオ・ジオン抗争]]勃発の折、アデナウアーの命を受けた[[マン・ハンター]]によりクリスチーナ一行から引き離れる事になった。
  
父親の依頼したマン・ハンターによりクリスチーナ一行から引き離れ、チベットのラサでアデナウアーと共にスペースシャトル「天鹿」に搭乗、宇宙に上がる最中に機内で[[ハサウェイ・ノア]]と知り合い、友人関係となった。
+
アデナウアーの下へ引き戻されたクェスは、[[香港]]でスペースシャトル「天鹿」に搭乗し、宇宙へ上がる事になったが、その途中、機内で[[ハサウェイ・ノア]]と知り合い、交友を持った。
インドでの経験もあり、ニュータイプへの関心が強いクェスは初めての宇宙に惹かれ、かつてニュータイプとして名を馳せた[[アムロ・レイ]]や[[シャア・アズナブル]]と関わった事でクェスの運命は変わってしまう。
 
 
 
ネオ・ジオンに移動後、シャアの優しさに触れたクェスは無意識に「父親」を求めて彼のみを拠り所として慕う。そして、シャアの思想に染まってしまったクェスは、彼に言われるがまま戦場へと駆りだされ、自覚無しに父親を手にかけてしまい、その後も[[α・アジール]]で戦場を暴れる事になるが、最期は自らを説得する為に戦場に飛び込んできたハサウェイを庇い、[[チェーン・アギ]]の攻撃で若い命を散らしてまう事となった。
 
 
 
家庭環境の悪さから親元を一人離れ、インドでクリスチーナ一行と悩みを打ち明け本来の性格に戻っていた最中であったにも関わらず、シャアの隕石落としによる世情の変化に翻弄され、ネオ・ジオンに利用され連邦軍のモビルスーツ部隊を蹴散らした。しかし、最期には今まで疎ましく思っていたハサウェイを守り散った。
 
映画の初期稿である小説『機動戦士ガンダム ベルトーチカ・チルドレン』ではアムロの子供を身籠もった[[ベルトーチカ・イルマ]]をニュータイプ能力で察知し自分から身を引く潔さを見せた。アムロの子供が登場しない劇場版では[[チェーン・アギ]]に嫉妬、同様にシャアに寄り添う[[ナナイ・ミゲル]]に敵意をむき出しにしていた。
 
 
 
[[ニュータイプ]]が深い優しさを持ち洞察力の高い人間であると[[ジオン・ズム・ダイクン]]が最初に定義したように<ref>小説「機動戦士ガンダムⅢ」 28頁より</ref>、クェスも洞察力に秀でていて、恋敵であるチェーンが好意を寄せているアムロに対してはしおらしく振る舞って彼に追従したり献身的に接する反面、本人が側にいない所では容赦の無い物言いをしてしまう等、人によって態度が大きく変化してしまう「調子の良い」部分を察知し嫌悪していたようである。(劇中冒頭における[[νガンダム]]の組み立て作業時においてもその姿が描かれていた。)この好きな男の前とそれ以外で180度態度を変える性格は、父親を奪った愛人のキャサリンと似通っており(キャサリンはクェスに苛烈な態度を見せるのに対し、彼女の父・アデナウアーに対しては甘える態度に出ている)、クェスはチェーンからキャサリンと似た空気を感じた結果、激しく毛嫌いする事になったのだと思われる。
 
 
 
劇中では唯一、連邦軍、ネオ・ジオン双方を行き来するエキセントリックな言動、複雑な家庭環境を顧みても非常に我儘な性格で、流石のシャアもクェスがパイロットスーツも着ずに真空に飛び出した時には目を丸くする程であった。しかし、父親が離婚し子供に直接的な愛情を示さない家族環境、戦場で死んでいった思惟を体に取り込むなどの高いニュータイプ能力、自分勝手で自己を顧みない性格等は、TV版初期のアムロの姿とオーバーラップする。アムロは多くの出会いと別離を経てダイクンの定義した深い優しさと高い洞察力を持ったニュータイプへ変革したのに対し、クェスは高い洞察力は持っていたものの優しさを見せたのがハサウェイを庇った死の直前の行動しかなかった。逆襲のシャア劇中でナナイからアムロは「優しさがニュータイプの武器だと勘違いしている男」と批判的に言われるものの、他者に優しさをほぼ示さず悲劇的な運命を辿ったクェスは、アムロのアンチテーゼ的な存在と言っても過言ではないだろう。つまるところ、高い洞察力やサイコミュを動かす高い感応波出力を持っていたとしても、真のニュータイプとは優しさが伴わなければならないのだ。
 
 
 
スペースシャトル「天鹿」でのファーストコンタクトから、スペース・コロニー「ロンデニオン」では雑談をするなど、急速に距離を縮め友人となっていたハサウェイ。彼は、最もクェスと真剣に向き合おうとする様子が描かれている。「天鹿」で怯えていた父親への態度等から彼女の中の鬱屈や孤独に気付いたのか、ハサウェイはクェスから何度拒絶されても彼女を見捨てようとはせず、遂には彼女を助けたいが為にラー・カイラムの図面を暗記してプチモビで密航。修理中であったジェガンに乗り込んで危険な戦場に身を投じる程の行動力まで見せていた。しかし、戦場で再会した彼女からは拒絶され、そこに居合わせたチェーンからも離れるよう言われるが、それでもハサウェイは考えを変えようとはせず、チェーンのリ・ガズィの攻撃を、α・アジールの砲塔を操ることで撃ち落とし、クェスを庇う行動にまで出る。チェーンにより再び行われた攻撃が遂にハサウェイへ直撃する事に気付いてしまったクェスは、この時になってようやくクェスはハサウェイを想った行動に出たのだが、その先に待っていたのは自分自身の死であった。この結末について、月刊ニュータイプに掲載された[[富野由悠季]]氏のインタビューでは「クェスのように最後の3秒間だけ人の気持を考えても遅いんです」というコメントが掲載されている。後に、クェスの魂はハサウェイの夢に意識体となって姿をあらわすが、これもアムロ・レイとララァ・スンの関係に酷似している。また、一方では、ネオ・ジオンの[[ギュネイ・ガス]]からも好意を抱かれていたが、彼はニュータイプとしてのクェスにしか惹かれておらず、彼女個人の内面については見ようとしなかった。加えて、クェスの憧れの存在であったシャアへの侮蔑や悪い噂をするばかりか、自分が優秀である事をアピールをする等、口説き方としては最悪なやり方だった為、クェスはギュネイに対して煩わしいという感情しか持たなかった。
 
  
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宇宙へ上がった後は、ニュータイプへの関心が強かったこともあり、初めての宇宙に惹かれていくものの、かつてニュータイプとして名を馳せた[[アムロ・レイ]]や[[シャア・アズナブル]]と関わった事でクェスの運命は激しく流転し、[[ロンデニオン]]でシャアの下に降ってしまう。ネオ・ジオンに身を移した後は、シャアの優しさに触れたクェスは無意識に「父親」を求めて彼のみを拠り所として慕う。そして、シャアの思想に染まってしまったクェスは、彼に言われるがまま戦場へと駆りだされ、自覚無しに父親を手にかけてしまい、その後も[[α・アジール]]で戦場を暴れる事になるが、最期は自らを説得する為に戦場に飛び込んできたハサウェイを庇い、[[チェーン・アギ]]の攻撃で若い命を散らしてまう事となった<ref>この結末について、月刊ニュータイプに掲載された[[富野由悠季]]氏のインタビューでは「クェスのように最後の3秒間だけ人の気持を考えても遅いんです」というコメントが掲載されている。</ref>。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
<!-- :[[作品名]]:解説 -->
 
 
;[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]
 
;[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]
:
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:初登場作品。劇中で唯一、連邦、ネオ・ジオン双方を行き来するなどエキセントリックな言動でインパクトを残す。複雑な家庭環境を顧みても非常に我儘な性格で、流石のシャアもクェスがパイロットスーツも着ずに真空に飛び出した時には目を丸くする程であった。
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;[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]
 +
:概ね劇場版と同様の展開をなぞるが、ネオ・ジオンに渡った後の乗機は一貫して[[α・アジール]]となっている。最期はハサウェイの放った一撃が元で命を落とし、それがハサウェイに消えない心の傷を遺した。一方で、[[ベルトーチカ・イルマ]]がアムロの子を身籠っている事をニュータイプ能力で察知し、自分から身を引く潔さを見せた。
 
;[[GUNDAM EVOLVE]]
 
;[[GUNDAM EVOLVE]]
 
:ハサウェイの登場するジェガンを撃墜し、アムロのνガンダムと交戦。フィン・ファンネルによるビーム・バリアーで攻撃手段を封じられる。そしてハサウェイの思惟とアムロからの説得を受け和解。
 
:ハサウェイの登場するジェガンを撃墜し、アムロのνガンダムと交戦。フィン・ファンネルによるビーム・バリアーで攻撃手段を封じられる。そしてハサウェイの思惟とアムロからの説得を受け和解。
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:父親。[[ルナツー]]にて[[クラップ級]]に乗艦していたが、クェスの[[ヤクト・ドーガ]]にブリッジを攻撃され、彼女に知られることなく死亡した。
 
:父親。[[ルナツー]]にて[[クラップ級]]に乗艦していたが、クェスの[[ヤクト・ドーガ]]にブリッジを攻撃され、彼女に知られることなく死亡した。
 
;母
 
;母
:母親。名前は不明。性格は遊び好き、社交好き<ref>小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)」 191頁より</ref>。
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:母親。クェスがアデナウアーとラサに移り住んだ際、ナポリに残り、そのまま生き別れとなる。名前は不明。性格は遊び好き、社交好き<ref name="P191"/>。
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;キャサリン
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:継母。彼女との仲は険悪で、共に宇宙へ行くことになった際には「クェスとは一緒に行けない」として、シャアの隕石が迫る地球に自ら進んで残留している。
  
 
=== [[ネオ・ジオン]]軍 ===
 
=== [[ネオ・ジオン]]軍 ===
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:新生ネオ・ジオン総帥。好意を寄せていたが、そんなクェスを無意識に鬱陶しく思いマシーンのように扱った。クェス自身は父親やアムロにはない「大人の男としての頼りがい」をシャアに見ていたようである。
 
:新生ネオ・ジオン総帥。好意を寄せていたが、そんなクェスを無意識に鬱陶しく思いマシーンのように扱った。クェス自身は父親やアムロにはない「大人の男としての頼りがい」をシャアに見ていたようである。
 
;[[ギュネイ・ガス]]
 
;[[ギュネイ・ガス]]
:[[強化人間]]パイロット。彼から好意を向けられているが、クェスは気にも留めていない。
+
:ネオ・ジオンの[[強化人間]]パイロット。彼から好意を向けられているが、ギュネイは「ニュータイプとしてのクェス」しか見ておらず、彼女の内面について見ようとしていなかったため、クェスは彼に興味を抱かないばかりか、シャアへの侮辱や悪い噂を口にしては自分の優秀さをアピールする様子に煩わしさを感じていた。
 
;[[ナナイ・ミゲル]]
 
;[[ナナイ・ミゲル]]
:ニュータイプ研究所の所長にしてネオ・ジオン軍の戦術士官。シャアと親しかったことから反発している。
+
:ニュータイプ研究所の所長にしてネオ・ジオン軍の戦術士官。クェスに対して多少の強化を施すものの、クェスは自身が慕うシャアがナナイと親しくしている様子を見て敵愾心を向け、反発した。ナナイも作戦行動中に軍人としてクェスを律するものの、これがクェスの脱走騒ぎを引き起こす事になった。
 
;[[レズン・シュナイダー]]
 
;[[レズン・シュナイダー]]
 
:MSパイロットの一人。クェスがニュータイプであることから嫌っているが、クェスは特に関心を持たなかった。
 
:MSパイロットの一人。クェスがニュータイプであることから嫌っているが、クェスは特に関心を持たなかった。
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=== [[ロンド・ベル]] ===
 
=== [[ロンド・ベル]] ===
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
:ニュータイプとして有名な彼に興味を持っていたものの、常に傍にいる[[チェーン・アギ]]のせいで距離を置く事となる。最終盤ではシャアとの問答中に「俺はクェスの父親じゃない!」と声を荒げるなど、独身の身であるからかクェスの父親代わりをする気は毛頭なかったようである。アムロは父親のテム・レイが階段から落ちて死ぬ原因となった酸素欠乏症の原因をそうと知らず間接的に生み出しており、クェスはそうと知らず直接的に父親のアデナウアーを殺害している。アムロと同じ条件を持ちながらも全くの正反対の選択をし続けていた裏付けかもしれない。
+
:ロンド・ベルのエースパイロット。ニュータイプとして有名な彼に興味を持っていたものの、常に傍にいる[[チェーン・アギ]]のせいで距離を置く事となる。最終盤ではシャアとの問答中に「俺はクェスの父親じゃない!」と声を荒げるなど、独身の身であるからかクェスの父親代わりをする気は毛頭なかったようであり、戦場で交戦した際も、はしゃいでいる様子を「邪気」と一蹴されている。
 
;[[チェーン・アギ]]
 
;[[チェーン・アギ]]
:装備していたサイコ・フレーム試料により幻覚を生み出すなど、クェスとの戦闘では有利に立ち回っていたが、肝心のクェスが敵意を向けていた理由までは洞察出来ていなかった。最期は彼女の手によりクェスは殺害される。
+
:[[ラー・カイラム]]で彼女と口論になったことが、結果としてクェスがネオ・ジオンへ降る結果を生む。その後、アクシズで交戦するが、装備していたサイコ・フレーム試料により幻覚を生み出すなど、クェスとの戦闘では有利に立ち回っていたが、肝心のクェスが敵意を向けていた理由までは洞察出来ていなかった。最期は彼女の手によりクェスは殺害される。<br/>なお、好きな男の前とそれ以外で180度態度を変える性格がキャサリンと似通っており<ref>キャサリンはクェスに苛烈な態度を見せるのに対し、彼女の父・アデナウアーに対しては甘える態度に出ている</ref>、クェスはチェーンからキャサリンと似た空気を感じた結果、激しく毛嫌いする事になったのだと思われる。
  
 
=== 民間人 ===
 
=== 民間人 ===
 
;[[ハサウェイ・ノア]]
 
;[[ハサウェイ・ノア]]
:クェスを本当の意味で必要としてくれていた存在。彼がまだ子供だった故か拒絶してしまうが、最後は彼を庇い命を落とす事になった。<br />小説『閃光のハサウェイ」』では彼の夢の中に残留思念として現れるが、ハサウェイはクェスに対し、シャアの所に行った事に対して怒りをぶつける。
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:スペースシャトル「天鹿」で出逢った少年。ファーストコンタクトから急速に距離を縮め友人となるなど、クェスを本当の意味で必要としてくれていた存在だが、彼がまだ子供だった故か拒絶してしまう。ハサウェイはそれでもクェスを取り戻そうと必死で行動するも、クェスは彼を庇い命を落とす事になり、それがハサウェイにトラウマを残す。<br />小説『閃光のハサウェイ」』では彼の夢の中に残留思念として現れるが、ハサウェイはクェスに対し、シャアの所に行った事に対して怒りをぶつけている。
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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;「子供は嫌いだ!図々しいから!!」
 
;「子供は嫌いだ!図々しいから!!」
 
:クェスの未熟さを如実に物語る一言。彼女のこれまでの言動が慎ましやかであると感じる人は少ないだろう。<br />図々しいから嫌いだ、という自分自身が図々しいことに気づいていない「子供」なのだ。
 
:クェスの未熟さを如実に物語る一言。彼女のこれまでの言動が慎ましやかであると感じる人は少ないだろう。<br />図々しいから嫌いだ、という自分自身が図々しいことに気づいていない「子供」なのだ。
 
 
=== 閃光のハサウェイ ===
 
=== 閃光のハサウェイ ===
 
;「あんたは、あたしと一諸に行くんじゃなかったの……」
 
;「あんたは、あたしと一諸に行くんじゃなかったの……」
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;「ハハハハ…ひがんでる!」
 
;「ハハハハ…ひがんでる!」
 
:青年へと成長したハサウェイの夢の中で彼女が言い放った台詞。
 
:青年へと成長したハサウェイの夢の中で彼女が言い放った台詞。
 
 
=== その他の媒体 ===
 
=== その他の媒体 ===
 
;「ハサウェイ、ゴメン…。今は会えない…」
 
;「ハサウェイ、ゴメン…。今は会えない…」
 
:『SUNRISE WORLD WAR Fromサンライズ英雄譚』にて。
 
:『SUNRISE WORLD WAR Fromサンライズ英雄譚』にて。
 
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
;[[ヤクト・ドーガ]]
 
;[[ヤクト・ドーガ]]
 
:前半の搭乗機。
 
:前半の搭乗機。
 
;[[α・アジール]]
 
;[[α・アジール]]
:後半の搭乗機。
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:後半の搭乗機。『ベルトーチカ・チルドレン』では一貫してこちらに搭乗。
 
;[[ジェガン]]
 
;[[ジェガン]]
 
:[[ラー・カイラム]]乗艦時に乗り込み、戦闘シミュレーションを体験させてもらっている。
 
:[[ラー・カイラム]]乗艦時に乗り込み、戦闘シミュレーションを体験させてもらっている。
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*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
  
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== 脚注 ==
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2024年4月16日 (火) 11:01時点における版

クェス・パラヤ
外国語表記 Quess Paraya
登場作品
声優 川村万梨阿
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プロフィール
偽名 クェス・エア
種族 人間 (アースノイド)
性別
年齢 13歳
没年月日 宇宙世紀0093年3月12日
髪色
瞳の色
職業 なし ⇒ MSパイロット
所属 民間人 ⇒ ネオ・ジオン
主な搭乗機
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概要

地球連邦政府の参謀次官アデナウアー・パラヤの娘。

アデナウアーの都合でチベットのラサに移り住んだが、父の連れていた継母・キャサリンとの仲は険悪で、アデナウアーとの親子関係も良好とは言えず、その家庭環境に辟易して一人インドへと家出を敢行[1]、トフラー・ランゲラージをリーダーとした一行に加わり、2ヶ月彼らと旅をした[2]。グループ内では当初は継母のことに触れると荒れ狂うほど心身的に不安定な状態であったが、トフラーやニュータイプを目指し修業を行うクリスチーナに辛抱強く問答を行われ[3]、次第に落ち着きを取り戻していったが、第二次ネオ・ジオン抗争勃発の折、アデナウアーの命を受けたマン・ハンターによりクリスチーナ一行から引き離れる事になった。

アデナウアーの下へ引き戻されたクェスは、香港でスペースシャトル「天鹿」に搭乗し、宇宙へ上がる事になったが、その途中、機内でハサウェイ・ノアと知り合い、交友を持った。

宇宙へ上がった後は、ニュータイプへの関心が強かったこともあり、初めての宇宙に惹かれていくものの、かつてニュータイプとして名を馳せたアムロ・レイシャア・アズナブルと関わった事でクェスの運命は激しく流転し、ロンデニオンでシャアの下に降ってしまう。ネオ・ジオンに身を移した後は、シャアの優しさに触れたクェスは無意識に「父親」を求めて彼のみを拠り所として慕う。そして、シャアの思想に染まってしまったクェスは、彼に言われるがまま戦場へと駆りだされ、自覚無しに父親を手にかけてしまい、その後もα・アジールで戦場を暴れる事になるが、最期は自らを説得する為に戦場に飛び込んできたハサウェイを庇い、チェーン・アギの攻撃で若い命を散らしてまう事となった[4]

登場作品と役柄

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
初登場作品。劇中で唯一、連邦、ネオ・ジオン双方を行き来するなどエキセントリックな言動でインパクトを残す。複雑な家庭環境を顧みても非常に我儘な性格で、流石のシャアもクェスがパイロットスーツも着ずに真空に飛び出した時には目を丸くする程であった。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
概ね劇場版と同様の展開をなぞるが、ネオ・ジオンに渡った後の乗機は一貫してα・アジールとなっている。最期はハサウェイの放った一撃が元で命を落とし、それがハサウェイに消えない心の傷を遺した。一方で、ベルトーチカ・イルマがアムロの子を身籠っている事をニュータイプ能力で察知し、自分から身を引く潔さを見せた。
GUNDAM EVOLVE
ハサウェイの登場するジェガンを撃墜し、アムロのνガンダムと交戦。フィン・ファンネルによるビーム・バリアーで攻撃手段を封じられる。そしてハサウェイの思惟とアムロからの説得を受け和解。
小説機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
青年に成長したハサウェイの夢の中で残留思念として登場。本気で殺すならともかく、自分を誤って殺したというハサウェイの行動に未だに激怒しており、彼をいちばんきたない人殺しと非難した[5]

人間関係

家族

アデナウアー・パラヤ
父親。ルナツーにてクラップ級に乗艦していたが、クェスのヤクト・ドーガにブリッジを攻撃され、彼女に知られることなく死亡した。
母親。クェスがアデナウアーとラサに移り住んだ際、ナポリに残り、そのまま生き別れとなる。名前は不明。性格は遊び好き、社交好き[1]
キャサリン
継母。彼女との仲は険悪で、共に宇宙へ行くことになった際には「クェスとは一緒に行けない」として、シャアの隕石が迫る地球に自ら進んで残留している。

ネオ・ジオン

シャア・アズナブル
新生ネオ・ジオン総帥。好意を寄せていたが、そんなクェスを無意識に鬱陶しく思いマシーンのように扱った。クェス自身は父親やアムロにはない「大人の男としての頼りがい」をシャアに見ていたようである。
ギュネイ・ガス
ネオ・ジオンの強化人間パイロット。彼から好意を向けられているが、ギュネイは「ニュータイプとしてのクェス」しか見ておらず、彼女の内面について見ようとしていなかったため、クェスは彼に興味を抱かないばかりか、シャアへの侮辱や悪い噂を口にしては自分の優秀さをアピールする様子に煩わしさを感じていた。
ナナイ・ミゲル
ニュータイプ研究所の所長にしてネオ・ジオン軍の戦術士官。クェスに対して多少の強化を施すものの、クェスは自身が慕うシャアがナナイと親しくしている様子を見て敵愾心を向け、反発した。ナナイも作戦行動中に軍人としてクェスを律するものの、これがクェスの脱走騒ぎを引き起こす事になった。
レズン・シュナイダー
MSパイロットの一人。クェスがニュータイプであることから嫌っているが、クェスは特に関心を持たなかった。

ロンド・ベル

アムロ・レイ
ロンド・ベルのエースパイロット。ニュータイプとして有名な彼に興味を持っていたものの、常に傍にいるチェーン・アギのせいで距離を置く事となる。最終盤ではシャアとの問答中に「俺はクェスの父親じゃない!」と声を荒げるなど、独身の身であるからかクェスの父親代わりをする気は毛頭なかったようであり、戦場で交戦した際も、はしゃいでいる様子を「邪気」と一蹴されている。
チェーン・アギ
ラー・カイラムで彼女と口論になったことが、結果としてクェスがネオ・ジオンへ降る結果を生む。その後、アクシズで交戦するが、装備していたサイコ・フレーム試料により幻覚を生み出すなど、クェスとの戦闘では有利に立ち回っていたが、肝心のクェスが敵意を向けていた理由までは洞察出来ていなかった。最期は彼女の手によりクェスは殺害される。
なお、好きな男の前とそれ以外で180度態度を変える性格がキャサリンと似通っており[6]、クェスはチェーンからキャサリンと似た空気を感じた結果、激しく毛嫌いする事になったのだと思われる。

民間人

ハサウェイ・ノア
スペースシャトル「天鹿」で出逢った少年。ファーストコンタクトから急速に距離を縮め友人となるなど、クェスを本当の意味で必要としてくれていた存在だが、彼がまだ子供だった故か拒絶してしまう。ハサウェイはそれでもクェスを取り戻そうと必死で行動するも、クェスは彼を庇い命を落とす事になり、それがハサウェイにトラウマを残す。
小説『閃光のハサウェイ」』では彼の夢の中に残留思念として現れるが、ハサウェイはクェスに対し、シャアの所に行った事に対して怒りをぶつけている。

名台詞

逆襲のシャア

「先に行っててよ!……何も判ってないんだから!」
アデナウアー・パラヤは父親としての立場から単に心配を口にしているだけなのだが、「軍事機密だから人に言っちゃいかんぞ」「邪魔になるからこっちにきなさい」という自分の体裁ばかりを優先していると彼女は解釈してしまう。彼女は「すごいね」という素直な感想に同意(または共感)してほしかった、あるいは褒めて欲しかっただけである。このことからも、彼女が愛情に飢えており、自分を受け入れてくれる人を探していたことがわかる。
「あれがアムロ・レイか……『こっちで~す!』、だって」
宇宙に上がって初めてアムロ(とチェーン)に会った時の台詞。
「アムロ、あんた、ちょっとセコイよっ!」
クェスがシャアの側についた時の台詞。
「ああ…!なんか、あたしの中に人がいっぱい入ってくる…。こ、怖い…気持ちが悪い…」
感受性が強い為戦場での様々な波を受けてしまった時の台詞。
「大佐!あたし、ララァの身代わりなんですか!?」
周囲に人があり、しかも作戦中に地雷中の地雷を平然と。
彼女の才能だけを欲しているシャアにとって、こうしたプライベートな部分に踏み込まれるのは非常に疎ましかったのだろう。
その後笑顔で抱きつくクェスと対照的に、シャアの険しい表情からも伺える。
「子供は嫌いだ!図々しいから!!」
クェスの未熟さを如実に物語る一言。彼女のこれまでの言動が慎ましやかであると感じる人は少ないだろう。
図々しいから嫌いだ、という自分自身が図々しいことに気づいていない「子供」なのだ。

閃光のハサウェイ

「あんたは、あたしと一諸に行くんじゃなかったの……」
「ハハハハ…ひがんでる!」
青年へと成長したハサウェイの夢の中で彼女が言い放った台詞。

その他の媒体

「ハサウェイ、ゴメン…。今は会えない…」
『SUNRISE WORLD WAR Fromサンライズ英雄譚』にて。

搭乗機体・関連機体

ヤクト・ドーガ
前半の搭乗機。
α・アジール
後半の搭乗機。『ベルトーチカ・チルドレン』では一貫してこちらに搭乗。
ジェガン
ラー・カイラム乗艦時に乗り込み、戦闘シミュレーションを体験させてもらっている。
ホビー・ハイザック
ギュネイと共に搭乗。

リンク

脚注

  1. 1.0 1.1 小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)」 191頁より
  2. 小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(中篇)」 30頁より
  3. 小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)」 190頁より
  4. この結末について、月刊ニュータイプに掲載された富野由悠季氏のインタビューでは「クェスのように最後の3秒間だけ人の気持を考えても遅いんです」というコメントが掲載されている。
  5. 小説「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈下〉」 36-37頁より
  6. キャサリンはクェスに苛烈な態度を見せるのに対し、彼女の父・アデナウアーに対しては甘える態度に出ている