ネオガンダム

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ネオガンダム
外国語表記 Neo Gundam
登場作品
デザイン 大河原邦男
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
型式番号
  • RX-99
  • AFX-9000(AE社内開発コード)
頭頂高 15.1m
本体重量 7.9t
全備重量 20.7t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 4,710kW
スラスター推力 23,800kg×4
スラスター総推力 95,200 kg
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属組織 地球連邦軍
所属部隊
主なパイロット
  • バズ・ガレムソン(1号機)
  • トキオ・ランドール(2号機)
  • カシム・ベガ (予備機)
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    概要 [編集 | ソースを編集]

    アナハイム・エレクトロニクス社シルエットフォーミュラプロジェクトで得た技術をもとに、今までのガンダムタイプモビルスーツのコンセプトを導入して制作した機体。開発はSFPの裏で立ち上げられた「シークレットフォーミュラプロジェクト」の管轄によって行われた。連邦軍にはRX-99のコードで登録されているが、アナハイム内部のコードはAFX-9000(AFX=Anaheim Formula Examination。アナハイムの公式試験)である。

    アナハイムでは、既存のノウハウでも有効であれば採用する事が往々にしてあり、この機体にもパイロットと実用データの生存性を向上させる為にホリゾンタル・インザ・ボディ(水平ドッキング方式)のコアブロックシステムが採用されている。また、バックパックに装備されるビーム・サーベルはコア・ファイター時にはビームガンとして機能する。

    この機体に装備されているG-バード(G-B.R.D=Generative Beam Rifle Device。ジェネレイティブ・ビーム・ライフル・デヴァイス)は、バストライナーメガ・バズーカ・ランチャーメガライダー等の機動力を持つビーム兵器、またはサブ・フライト・システムなどの延長線上にある武装であり、サナリィから非合法に入手したヴェスバーのノウハウを導入し、ジェネレーターを内蔵した上で徹底的に小型化したものである。

    試作機として1号機、2号機の2機が製造され、2号機は通常の操縦システムを採用しているが、1号機にはブッホ・コンツェルンから入手したネオ・サイコミュシステムを用いた脳波コントロールシステムを試験的に採用している。

    ネオガンダムは様々な組織からのフィードバックとブラッシュアップの連鎖で完成されたモビルスーツである。地球連邦軍からの後押しを受けて開発されたこともあり、次期主力モビルスーツとして採用される予定だったが、諸般の事情により見送られたと言われている。機体の公称スペックはサナリィ側のクラスターガンダムを超え、ガンダムF91と遜色ない物であった。

    登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

    機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91
    出典元。ガンプラのインスト設定ではダーク・タイガー隊の包囲網を単身脱出したトキオ・ランドールの新たな搭乗機として設定されており、取り残されたブレイウッド救出のために再出撃するという所でストーリーは終了している。
    機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91 (小説版)
    第5話から登場。レイラハーディガンがダーク・タイガー隊を退けた後、トキオがコアファイターに乗って、ネオガンダム受領のためフォン・ブラウンへ向かう事となる。そして受領するや否やガレムソンの指示で部隊にネオガンダムの専属パイロットとして編入される事になるものの、部隊が事件の首謀者である事を知り、機体と共に脱走。哨戒中だったヘス大尉のヘビーガンと交戦し、同じく事件の真相を知ったダーク・タイガー隊のシェフィールドの援護を受けた後、ブレイウッドへの合流を果たした。そして事件後にシルエットガンダム改と共に運用テストが開始されたという所で第1部が終了(打ち切り)する事となる。
    機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91 (漫画版)
    黒い1号機とトリコロールカラーの2号機の2機が登場。第5話で初登場し、続く第6話でガレムソン駆る1号機がダーク・タイガー隊との極秘接触と謀殺を行った。その後、第9話でトキオとアイリスがエイジャックスからの脱出を兼ねて2号機を奪取。コロニー内のブレイウッドを砲撃しようとしたエイジャックスのブリッジをG-バードで破壊した後、1号機と2号機が交戦。アイリスの咄嗟のアイデアで2号機が1号機を羽交い締めにして動きを封じた後、止めを刺すべくコア・ファイターで脱出。レイラのシルエットガンダムによるビーム・サーベルの斬撃の後、コア・ファイターからのビーム攻撃によって1号機は撃破された。
    機動戦士ガンダムF91 プリクエル
    第16話にて、サナリィが秘密裏に入手したアナハイム社の社内映像に登場。宇宙世紀123年2月21日にロールアウトした機体による試験が行われている。サナリィはコアブロックシステムの採用を根拠にクラスターガンダムの技術を盗用した機体であると推測している[1]。また、ネオガンダムがコアブロックシステムによる生存性をセールスポイントとして押し出すと予想し、モニカ・アノーは新型バイオコンピューターの開発に着手する事になった。その後、第21話にて実機が登場。F91三機、ネオガンダム3機によるコンペを控える中、事故によりネオガンダム1、2号機が大破した事を受け、急遽余剰部品で建造された1機がGキャノンマグナ2機と編成を組む事となった。

    装備・機能[編集 | ソースを編集]

    特殊機能[編集 | ソースを編集]

    コアブロックシステム
    ガンダム試作1号機などと同様、本機のバックパックとコックピットを兼ねたコア・ファイターを核としているがMS側に挿入されるのはコクピットとなる機首部のみとなる。
    同時期にサナリィが開発したクラスターガンダムと同様のコンセプトだが、技術的な繋がりは無く、双方の技術者が機体性能向上の為に同じ方式を採用した一種の収斂進化であるとされる。
    ネオ・サイコミュシステム
    1号機に実装されたマンマシンインターフェース。ブッホ・コンツェルンとの裏取引によって入手した脳波コントロールシステムであり、パイロットは手足を使わずに機体を操縦出来る[2]

    武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

    バルカン砲
    頭部左右一対2門内蔵。
    ビーム・サーベル
    バックパック部(コアファイター胴体部)に左右一対2本装備する近接格闘兵装。
    ビームガン
    ビーム・サーベルはコア・ファイター時にビームガンとしても機能する。
    Gバード
    ネオガンダム専用に開発された大型兵装。バストライナーやメガ・バズーカ・ランチャー、メガライダーなどの機動力を備えたビーム兵器またはサブ・フライト・システムの延長線上に存在する武装。ヴェスバー開発で得られたノウハウを導入しジェネレーターを内蔵した上で徹底的に小型化した装備である。
    その威力はスペースコロニーの河およびミラーを容易く貫通した上で戦艦のブリッジを一撃で消滅させる程の物。装備自体は大型だが、後部に備えられたブースターによって取り回しを担保している。コア・ファイターとのドッキングも可能。
    なお、小説版『SF91』では「J・B・R・D」との記載も見られる。
    ビーム・シールド
    サナリィから遅れて小型化に成功。本機の物はシルエットガンダムから発生器が小型し、発生器からシールドビームが全周に発生する一般的な仕様となっている。

    対決・名場面[編集 | ソースを編集]

    復讐は宇宙に散って
    漫画版『SF91』第10話「復讐」より。エイジャックスを撃沈したトキオは続いてガレムソン駆る1号機と対峙するもネオ・サイコミュの脳波操縦由来の機敏な動きの前に苦戦。戦いに介入してきたレイラのシルエットガンダムすらも圧倒されてしまう。しかし、コアファイターの有る本機の仕様を逆手に取った戦術を思い付いたアイリスの指示を受け、辛うじて1号機を羽交い絞めにし背中を塞いだ事で形勢が逆転。コア・ファイターを分離したトキオはレイラと共に1号機に止めを刺し、過去から続く確執に終止符を打った。

    関連機体[編集 | ソースを編集]

    シルエットガンダム
    SFPで開発された機体。ネオガンダムの開発に際して開発・運用データがフィードバックされている。
    シルエットガンダム改
    本機の開発・運用データを機に改良された機体。ヴェスバーにもG-バードのノウハウが投入されている。
    ラフレシア
    本機と同じくネオ・サイコミュシステムを採用した機体。この技術的な繋がりから、ブッホ・コンツェルンとの裏取引が示唆されている。

    商品情報[編集 | ソースを編集]

    ガンプラ[編集 | ソースを編集]

    リンク[編集 | ソースを編集]

    脚注[編集 | ソースを編集]

    1. 実際には同様のコンセプトから着想を得た収斂進化である。
    2. 漫画版ではガレムソンが手を負傷した状態で機体に搭乗し、問題無く戦闘を行っている。