「バナージ・リンクス」の版間の差分

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2020年6月8日 (月) 14:16時点における版

バナージ・リンクス
外国語表記 Banagher Links
登場作品
声優 内山昂輝
デザイン
  • 安彦良和(オリジナルキャラクターデザイン)
  • 高橋久美子(アニメーションキャラクターデザイン)
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プロフィール
種族 人間(スペースノイド
性別 男性
生年月日 U.C.0080
年齢
  • 16歳(UC)
  • 17歳(NT)
出身 サイド1エデン
職業 学生
所属 民間人 ⇒ ネェル・アーガマ ⇒ ミネバ一派
称号 MSパイロット
主な搭乗機
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概要

機動戦士ガンダムUC」の主人公。

スペースコロニーインダストリアル7」にあるアナハイム工業専門学校に通っているごくごく普通の少年。幼い頃に母親と死別し、名前も顔も知らない「父」を名乗る人物に招かれてインダストリアル7で生活している。学業の傍ら、ブッホ・ジャンク社スペースデブリ回収のアルバイトに従事している。

物語序盤は普通の一般人らしく、大きな世界の流れに翻弄されていたが、危機に際しては自らの身の安全よりも、他者のために恐怖を忘れるなど、勇敢な姿も見せた。後に父親の正体、自分自身の出生の秘密を知り、自らその奔流へと飛び込んでゆく。

ニュータイプとしての能力は未知数だが、どんな現実とも正面から向き合い、人の悲しみを分かち合う優しさと、「それでも」と希望を見出そうとするひたむきな性格をしている。そうした彼の周囲には、意図せず人が集まり、大きな流れを生み出していった。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダムUC
主人公。母親とは死別しており、顔も覚えていない父親の援助でアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通う学生生活を送っていたが、どこか「ズレている」感覚を常に持っていた。そんな中、バナージは一本角が特徴的な純白のMSを目撃し、その後遥か高いところから落下してくる少女を目撃する。バナージは衝動的に助けに向かうが、それが彼の運命を変える出会いになるのだった。
機動戦士ガンダムNT
ミネバ一派の構成員として登場。IIネオ・ジオング戦で援護射撃を行う。戦いが終わった後はフェネクスのコックピットからヨナを連れ戻した。

人間関係

オードリー・バーン
スペースコロニーインダストリアル7』にて運命の出会いを果たす。
後に、本名であるミネバ・ラオ・ザビを名乗ってもバナージは彼女を『オードリー』と呼び続けた。
タクヤ・イレイ
アナハイム工業専門学校の同級生。バナージの悪友であり、重度のMSマニア。
ミコット・バーチ
アナハイム工業専門学校の同級生。バナージの事が気になるが、当の本人はそれに気づかない様子。
ハロ
バナージが所有するマスコットロボット。
マリーダ・クルス
インダストリアル7、パラオでの戦闘で幾度となく邂逅したパイロット。ビスト財団の手から奪還してからは戦友となり、バナージに「それでも」と言い続けるという矜持を教えた。
スベロア・ジンネマン
インダストリアル7を襲撃したガランシェール隊のリーダー。地球に降下して以来、幾度となく行動を共にしていたが、その過程でバナージに様々な事を教えてきた。
カーディアス・ビスト
アナハイム工業専門学校の理事長。実はバナージの実父であり、息子にユニコーンガンダムを託す。
アンナ・リンクス
母親。既に他界している。
リディ・マーセナス
地球連邦軍ロンド・ベル隊に所属するMSパイロット。男と見込んでオードリーを託すが……
ダグザ・マックール
地球連邦軍特殊部隊エコーズ920部隊の司令官。
サイアム・ビスト
アルベルト・ビスト
腹違いの兄
ガエル・チャン
コンロイ・ハーゲンセン
オットー・ミタス
フル・フロンタル
ギルボア・サント
アンジェロ・ザウパー
ロニ・ガーベイ
ブライト・ノア

名台詞

「なんとかする!」
小説版第1巻およびOVA第1巻より、燃料切れのプチモビで遥か下の地上に不時着しようとした時に。小説版第7巻(OVA第5巻)でもほぼ同様の場面があり、どちらもかなり絶望的な状況だったが、二つとも本当になんとかしている。
「君が誰だってかまわない。必要だって言ってくれ。一緒にいた方がいいって。そうしたらおれは……」(小説版)
「君が誰だって構わない! 俺の事、必要だって言ってくれ! そうしたら、俺は……!」(OVA版)
同上、ビスト邸にて。ユニコーンやオードリーとの接触によって「ズレている」感覚が治っていく事を体感したバナージは、オードリーに守りを務めたい一心で懇願する。一度は拒絶されるものの、オードリーを守りたい気持ちは変わらず、その後もその気持ちを原動力に理不尽や権力と戦い続けた。
「どれだけ被害が出たと思ってるんです。何人死んだと思ってるんです! みんな、ちょっと前までは普通に生きていたんだ。明日の予定があって、来週の予定だってあったんだ。それが……。こんなの、人の死に方じゃありませんよ!」(小説版)
「みんな、明日の予定だって、来週の予定だってあったんだ! あんなの…人の死に方じゃありませんよ!」(OVA版)
小説版第2巻およびOVA第1巻より、カーディアスがユニコーンで単身脱出を図っていると勘違いし、戦闘を止められなかった事を糾弾する際に。多くの人が一瞬で死ぬ場面を間近で体験したからこそ出た台詞。
「そうでしょう!? 人には人らしい生き死にがあるんだ。こんなわけのわからない戦争で殺されて、生焼けで血を流して……。人類の半分が死ぬような戦争をやっておいて、あんたたち大人はこの上なにをやろうっていうんです!」(小説版)
「少なくとも母さんは、僕の母は違いました! もっと厳かだった! 少なくとも…」(OVA版)
上記の続き。OVA版の台詞は小説版でユニコーンに辿り着くまでの道中、死体に遭遇した際の地の文が基になっている。母の厳かな死に際に立ち会ったからこそ、戦争で理不尽に命が奪われていく事が許せなかった。
「男と見込んだ。オードリーを頼みます」
小説版第4巻およびOVA第3巻より、オードリーを地球に送り届けるリディに向けて。こう言われては男として断る訳にはいかない。リディは「殺し文句だな…」と呟いた。
「こんなの…哀しすぎますよ…」
同上。マリーダと精神感応した時、彼女の壮絶な過去を知って涙した。この時に分かり合ったためか、マリーダとは強い絆で結ばれている。
「遊びなもんか! 自分が死ぬのも、人が死ぬのも冗談じゃないって思うから、やれることをやってるんでしょう!?」
小説版第5巻およびOVA第3巻より、相手のパイロットを撃墜しないことを同乗していたダグザから責められた時に。敵味方関係なく「命」を大切に思うバナージの心情が現れている。
「自分が地獄を見たからって、他人にそれを押し付けていいってことはないんだ!」(小説版)
「自分が地獄を見たからって、他人にそれを押し付けていいってことは…!」(OVA版)
小説版第6巻およびOVA版第4巻より、ジンネマンとの乱闘中に。自分の妻子が惨殺された過去から、シャンブロの虐殺まがいの戦闘行動を黙認するジンネマンに怒りを爆発させた。
「俺は箱の『鍵』じゃない、人間だ。そしてお前は人の力を増幅するために作られた。人の心を、悲しさを感じる心を知る人間のために。だから……怒りに飲まれるな』
OVA版でロニ・ガーベイの乗るシャンブロを止めるために出撃した際に、ユニコーンガンダムへ語り掛ける。このあたりからバナージはユニコーンをモビルスーツではなく、機械の身体を持ったヒトのようにとらえ始めていることがわかる。
「人の心を、哀しさを感じる心を知るものなら、《ガンダム》! おれに力を貸せ……!」
小説版第6巻より。白人と地球連邦への憎しみからダカールを蹂躙するマハディ・ガーベイを止めるべく、バナージはユニコーンガンダムでその前に立ちはだかる。
「見える。ロニさん……!」
同上、リディと連携しシャンブロにトドメを刺す際に。ロニの思念に導かれ、シャンブロが持つ人を間違わせる魔性の源を打ち貫く。
「聞いてくれ、ロニさん。これは君が本当にしたいことなのか! 本当の君はそれでいいのか!」
「見つけるんだ。憎しみや怒りが生きる意味なんて悲しすぎる」
「それでも! 止めなきゃダメなんだ!!」
OVA版第4巻より。ロニを説得するバナージのセリフ。全てを失い、理不尽に怒り、戦うことにしか生きる意味を見出せない彼女に「誤解なく分かり合える」可能性を信じてコクピットまで開けてみせた。ロニもコックピットを開け、説得は成功したかに見えたが…
「俺は…俺は彼女を止めたい…止めなきゃならないんだ! ガンダム! 俺に力を貸せ!」
上記の直後のシーン。カークスの死によって暴走を再開したロニ・ガーベイを止めるために、バナージは初めてユニコーンガンダムのNT-Dを自ら起動させる。
リディ「このまま撃て! 可能性に殺されるぞ! そんな物、捨てちまえ!!」
「撃てませぇぇぇん!」
同上。シャンブロを止めるためにロニが乗るコクピットをビーム・マグナムで撃とうとするも、憎しみから解放され、「哀しいね」と涙する彼女を殺すことはできなかった。
「嬉しかった。自分がなんでここにいるのか、わかった気がした。君が呼んでくれたから」
小説版第7巻およびOVA版第5巻より、一途にオードリーのために戦い続けたバナージが初めて報われた時のセリフ。これ以降、バナージとオードリーは相思相愛の関係になる。
「《ユニコーンガンダム》は、伊達じゃない……!」
小説版第7巻より。ガランシェール引き上げのためにワイヤーを掴み、過負荷で機体が引き裂けると警告されるも、バナージは絶望しない。それに応えるかのように、サイコフレームが輝きを増し…
「人の未来は、人が創るものだろ……人は、弱くて…不完全で…だから託すんだ!託されて、歩き続けるんだ。どんなに辛い道であっても……!
アンジェロ・ザウパーの狂信的なまでのフル・フロンタルへの信頼(あるいは依存)に対して、たった一人の指導者についていくことが未来を創ることではないと真っ向から衝突。それと同時にユニコーンガンダムはデストロイモードへと変身する。まるでバナージの言葉を肯定するかのように。
「亡霊は、暗黒に帰れぇっ!」
小説版第10巻より、ラプラスの箱を巡る最終決戦にて。リディ達との連携でフロンタルを追い詰めたバナージは、限界を超えたユニコーンのビーム・トンファーで遂にシナンジュを撃破する。しかし、フロンタルは死の間際、真のニュータイプになれば代償としてみんなの中には帰れなくなると呪詛を吐いた。撃破後、メガラニカがコロニーレーザーで狙われている事を仲間から聞かされたバナージは、その呪詛が予言である事を知る。メガラニカと仲間を守るためにフル・サイコフレームを最大限に発動すれば、自身に何が起こるかわからない。それでもバナージは…
「それでも!!」
OVA版第7巻より。ラプラスの箱を巡る最終決戦のさなか、バナージはフル・フロンタルと精神感応を起こす。そこで「人々が分かり合えない未来の行き着く先の完全なる虚無」を見せられたバナージは「それでも人は分かり合える可能性がある」と心の光を伝える。

迷台詞

「俺は箱の鍵じゃない……人間だ! そして、お前は人の意志を形にするマシーンなんだ!」
「自信とか、覚悟なんてない……だけど!」
「ガンダム! 俺に力を貸せ!」
「弱くて、不完全で……だから託すんだ! 託されて歩き続けるんだ! どんなに辛い道であっても!」
「そのために戦う! このユニコーンで!」
『SDガンダム GGENERATION OVER WORLD』にて、ユニコーンモードのビーム・サーベルで敵を撃破する際に出る特殊戦闘台詞。小説版の名台詞のアレンジとなっている…が、喋り過ぎてうるさいと専らの評判。
というか、このビーム・サーベルのトドメ演出はデストロイモードのNT-Dの使い回しなのだが、NT-Dだと上記の特殊台詞は無い
「こんなの戦争ですらない…ただのシャイニングフィンガーですよ!」
「轟き叫ぶのも冗談じゃないって思うから、ゴッドフィンガーをやってるんでしょ!」
『SDガンダム GGENERATION OVER WORLD』にて、前者はシャイニングフィンガー使用時の、後者は爆熱ゴッドフィンガー使用時のセリフ。「各々の名台詞を変にアレンジした前口上」はGジェネにおけるフィンガー系兵装のお約束だが、これはもはや意味不明。
「う、うわっ! なんでここに! あ、あれ? すみません……仮面違いでした……」
『真・ガンダム無双』にて、一年戦争時代のシャアでNPCのバナージと合流時の台詞。所謂誤認ネタだが、こちらは「仮面違い」と少々新鮮な言葉を言ってしまっている(しかも誤字ではない)。
なお、同作『UC』キャラのオリジナルイベントはギャグにしか見えない内容が多い(アンジェロのフロンタル捜し、好物の為に脱走するマリーダ、ある人物のに加勢するリディなど…)。
「オ、オードリーのお父さん!? は、はじめまして……」
同じく『真・ガンダム無双』にて、オードリーと一緒にユニコーンガンダムに乗っている状態でドズルと遭遇した時の台詞。直後に『悪い虫』として攻撃されることになる。更に『別の悪い虫』も出てくる混沌に突入する。

搭乗機体・関連機体

ユニコーンガンダム
バナージの運命を大きく変えたガンダム。その特殊性故に最初は振り回されていたが、徐々にバナージが成長していった結果、乗りこなせるようになっていく。まるで機体そのものに意思があるような描写が多々あり、バナージも「怒っていい」「やれるな!」など、まるで人間に話しかけるかのように声をかけている。
フルアーマーユニコーンガンダム
ユニコーンガンダムの最終戦仕様。フルアーマーとはいうものの装甲強化はされておらず、ありったけの武装を積んだだけだが、NT-Dの発動を阻害せず、デッドウェイトにもならないようにきちんと計算されて搭載されている。
トロハチ
インダストリアル7でオードリーを救出する時に借用した。
フルアーマー・ユニコーンガンダム・プランB、ユニコーンガンダム ペルフェクティビリティ
前者は『ガンダムトライエイジ』オリジナルの機体。後者はWALL-Gの特別映像で搭乗している。
シルヴァ・バレト・サプレッサー
NT』で搭乗している機体。ビーム・マグナムを装備している。

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