「Sガンダム」の版間の差分

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※変形・合体機構が非常に複雑である為、旧1/144やHGUCでは変形がオミットされている。MGは変形可能だがパーツの数が尋常ではなく、通常のMGの約2倍というPGにも匹敵する程の代物となっている。
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※変形・合体機構が非常に複雑である為、旧1/144やHGUCでは変形がオミットされている。MGは変形可能だがパーツの数が尋常ではなく、通常のMGの約2倍というPGにも匹敵する程の代物となっている。なお、Ex-SガンダムのMGも発売されているが、オプション込みなので更にパーツが増えている。
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2019年4月3日 (水) 20:16時点における版

MSA-0011 Sガンダム (S Gundam)

アナハイム・エレクトロニクス社が開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツ。同社とエゥーゴが推進していた「Ζプロジェクト」においてΖΖガンダムと同時期に造られていた7番目のアナハイム・ガンダムで、第4世代MSに分類される。開発時のコードネームは「ι(イオタ)ガンダム」で、正式名称は「スペリオル・ガンダム」。
本機は「究極のガンダム」というコンセプトで造り上げられており、それを実現すべく機体各部の本格的なユニット化を推し進め、非常に高度な設計のムーバブルフレームを採用している。その自由度とフレーム数は通常のMSの二倍に相当し、本体部だけでなくバックパック等にも着脱式のムーバブルフレームが採用された。更に多数のオプションが用意され、作戦内容に合わせてパーツを換装する事により高い性能を発揮できるだけの柔軟な運用性を持つ。ユニット化されている事を利用し、任務内容や状況に応じて一部パーツを外した状態で出撃する事もある。これほどまでに高度にシステム化されたのは、本機がコア・ブロックやMS本体を主軸とした壮大な兵器体系として設計・構築されている為である。故にパーツ換装によって全く異なる仕様の機体に変貌させる事も当初から設計に織り込み済みであった。
ΖΖガンダムと同様に分離・変形が可能で、Aパーツ(上半身)はGアタッカー、Bパーツ(下半身)はGボマー、Cパーツ(コア・ブロック)はGコアとなる。分離状態でも宇宙戦闘機として運用可能で、各機の加速力の差が小さい為に3機同時に運用する際もバランスが良いとされる。戦闘中の合体も不可能ではないが、想定されていない上に難易度も非常に高い。ちなみに前述のオプション装備は変形・合体時に与える悪影響がなるべく無くなるよう充分に検討を重ねた上で採用されている。
GアタッカーとGボマーはコクピットが存在し、MS形態時にはGコアと連結される。緊急時にはその2つのコクピットを装着したままGコアが分離され、コア・ブロック状態でならば大気圏突入も可能。飛行形態に変形すれば大気圏内航行も行える。この状態では機体バランスに問題があるが脱出装置としては申し分ない性能を有し、不測の事態に備えて自動での帰還能力も持つ。コクピット内は従来通り全天周囲モニターリニアシートだが、操縦桿は試験的にアームレイカーを採用している。
両肩部と両脛部に全部で4基のジェネレーターを分散して搭載し、前者はGアタッカー、後者はGボマーのエンジンとしても機能する。分散されたのは攻撃を受けた時に全ジェネレーターが一度に破損する事を防ぐ為で、万が一の場合は強制パージも可能。分離時における各機の加速力の差が小さいのもこの分散構造のおかげとされる。なおオプションの追加を想定して出力には余裕が持たされているので、2基までならば失っても戦闘に支障はない。
背部にはAMBAC用の大型テール・スタビレーターがあり、その回転モーメントの大きさを活かして細かな姿勢制御を行うのに用いられる。この内部には電子機器やセンサー類、プロペラントタンクが搭載されており、特にプロペラントタンクが占める容積の割合が高いとされる。テール・スタビレーターはバルカン砲を内蔵したタイプへの換装も可能で、用途に応じて使い分ける。この他、Gアタッカーの主翼もMS形態時にはサブ・スタビレーターとして機能し、バックパック自体もAMBACユニットとして活用可能。
Sガンダムは無人MS構想の試作機という側面も持っており、その為のメイン・コンピューター・システム「ALICE」を搭載している。このシステムの実戦における稼働データを収集する為に頭部はΖ系MSの設計を参考としつつ独自開発され、排熱構造の高効率化を図った事で外見以外はΖ系とほとんど別物と化した。センサー等はALICE用に高性能な物を採用し、サブプロセッサーや強力な冷却機構も搭載した事でかなり高額化している。
本機は「芸術的」と評される程の高度なユニット化によって高い性能を獲得していたが、同時にそれは構造の複雑化も招いており、設計が困難で開発・運用にかかるコストも膨大なものとなった。それ故、実際に完成したのは4機だけで、オプションの方もペーパープランだけで終えた物を除いた数セット分しか完成していない。その反省なのか、本機の後に開発されたアナハイム・ガンダムは「信頼性を重視したシンプルな機体」というコンセプトの下に造られている。

バリエーションとしてEx-Sガンダムブースター・ユニット装着型ディープ・ストライカーなど、ペーパープランを含めて多数が存在する。各バリエーションにはナンバーが振られており、100番台がノーマル型、200番台がExt、300番台がBst、400番台が100~300番台に属さないプランとなっている。
これ程までにバリエーションが多数存在するのは、機体の徹底的なユニット化とそれらのムーバブルフレームによる結合化を推し進めたのが理由である。

Gアタッカー (G-Attaker)

  • 全長:21.16m
  • 翼巾:21.16m
  • 全備重量:36.54t
  • スラスター推力:11,200kg×4

Aパーツの飛行形態。2門のビーム・キャノンにより優れた攻撃力を持ち、Gボマーよりも機体バランスが良い事から運動性も高い。

Gボマー (G-Bommer)

  • 全長:25.49m(標準装備時)、32.98m(ビーム・スマートガン装着時)
  • 翼巾:18.43m
  • 全備重量:24.36t
  • スラスター推力:24,700kg×2

Bパーツの飛行形態。火力に主眼が置かれ、ビーム・スマートガンやビーム・カノンを使用できる。また主翼の下面にはハード・ポイントが4箇所存在し、ミサイル等を追加して更なる火力の増強も可能。

FXA-08GB Gコア (G-Core)

  • 全長:7.92m
  • 翼巾:7.63m
  • 全備重量:12.1t
  • スラスター推力:4,128kg×4

Cパーツの飛行形態。双胴の推進器を搭載し、他の2機とほぼ同程度の航続距離や巡航速度を持つ。
Sガンダムのオプションパーツとして用意されているブースター・ユニット1基と合体させればコア・ブースターとして運用でき、火力と推力が向上する。

登場作品と操縦者

ガンダム・センチネル
メインパイロットはリョウ・ルーツで、基本的に彼一人が搭乗する。他にもシン・クリプトがGアタッカー、テックス・ウェストがGボマーに搭乗した事がある。
パイロット同士の技量差から訓練中にストール・マニングスネロ・トレーナーと模擬戦を行って敗北し、その後のペズン攻略戦でもジョッシュ・オフショーゼク・アインに翻弄されていた。最終決戦時には当初分離状態で出撃しており、ゾディ・アックとの戦闘中に合体を敢行して成功させる。執拗に攻撃してきたジョッシュのゼク・ツヴァイを地球の大気圏へ向かって投げ飛ばし、ゾディ・アックの片割れであるゾアンIも撃ち落として最後はニューディサイズのメンバーが乗ったシャトルを撃墜。本機も大気圏で燃え尽きたが、コクピットブロックはALICEによって分離させられていたので、無事に大気圏突入した後ガルダ級に回収されている。

装備・機能

特殊機能

ALICE(アリス)
MSの完全自動化を目指して造られたコンピューターシステム。正式名称は「Advanced Logistic & Inconsequence Cognizing Equipment(発展型論理・非論理認識装置)」。
Gコアに搭載された学習型コンピューターとA、Bパーツに搭載された補助機器で構成され、戦闘や機動を全て自身で判断して行う事を可能としている。ただし機体が分離した状態ではただの学習型コンピューターでしかなく、あくまでもMS形態時での運用が前提である。
α任務部隊に配備される際に封印されたと思われていたが実はそのままとなっており、時折リョウの制御下を離れては勝手に戦闘を行う事があった。
分離
Gコア、Gアタッカー、Gボマーに分離可能。
コクピットブロックや破損したジェネレーターを分離可能。
合体
Gコア、Gアタッカー、Gボマーが合体してSガンダムになる。
換装
ブースター・ユニット装着型Ex-Sディープ・ストライカーに換装可能。
テールスタビレーターを換装可能。

武装・必殺攻撃

60mmバルカン砲
頭部に4門内蔵されている近接防御用武器。炸裂弾を発射する。
テール・スタビレーター・60㎜バルカン砲
テール・スタビレーターに4門内蔵。主にGアタッカー時の武装として使用されるが、MS形態時にも後方の敵機に対して使用可能。
固定武装ではなくオプションであり、装備する場合はテール・スタビレーターそのものをバルカン砲内蔵型に換装する必要がある。
インコム・システム
頭部に1基装備されている有線式の準サイコミュ兵器。オーガスタ研究所からの流出技術を使用している。その為、ガンダムMk-Vが装備している物と基本設計を共有している。
左右にビームの発射口を3門ずつ、計6門備える。1回の使用につき3発まで発射でき、回収してエネルギーを再充填すれば再使用も可能。
2次元的な軌道しか描けない為に簡易的ではあるものの、オールドタイプの一般兵でもオールレンジ攻撃を行う事が可能。ビームの出力はあまり高くないが、不意打ちに使えるなど有効性が高い。
大腿部ビーム・カノン
大腿部に2門装備されているビーム砲。ムーバブルフレームに直接接続され、広範囲への攻撃を可能とする。Ζプラスが装備していた物の改良型で、通常のビーム・ライフル以上の射程距離や命中精度を有するなど高性能化されている。携行武装ではないので、攻撃しながら別の武器を手にして使用する事が可能。
ビーム・スマートガンを装備する場合は取り外される。
大口径ビーム・カノン
バックパックに2門装備。こちらもムーバブルフレームに直に接続される。Gアタッカー時には主兵装となる。
コストパフォーマンスが比較的に良好であり、FAZZにも転用されている。
ビーム・サーベル
両膝部のボックス・ユニットに計2本格納されている。
ちなみにこのボックス・ユニットもムーバブルフレームに接続され、AMBACユニットとして機能する。質量は小さいので、射撃時などの微調整が主な役割となる。またユニット自体もニークラッシャーとして攻撃に使用可能。
ビーム・スマートガン
本機のオプションとして採用された長砲身のビーム・ライフル。メガ・バズーカ・ランチャーと比較して出力は劣る(それでも通常のビーム・ライフルを凌駕するレベル)が、使い勝手はこちらの方が良い。
装備時には大腿部ビーム・カノンを取り外し、右側にクランクを介して砲身を、左側にエネルギー供給用のサポートユニット(サブグリップも格納されている)を接続して機体の前方で合体させる。エネルギーはムーバブルフレームから供給する仕組みである。
この武装自体にもオプションが用意されており、Ζプラスのビーム・スマートガンと同じディスク・レドームが装着できる。この場合、通常時よりも広範囲のスキャンが行えるようになるというメリットがあり、特にGボマー形態時や3人でMS形態時の操縦を行う場合に索敵手が性能を存分に発揮させられる。他にも大容量冷却装置を持つ砲身に換装する事で連射性が向上するが、こちらはコストの高騰化と重量増加が問題視されている。
ミサイル
Gコアに4基装備されている他、Gボマーの主翼の下側に設置されたハードポイントにも追加が可能。

対決・名場面

関連機体

Ex-Sガンダム
オプションパーツを追加した重装仕様。
Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)
バックパックと下半身をブースター・ユニットに交換した高機動仕様。
Sガンダム ディープ・ストライカー
ブースター・ユニットやレドーム、艦艇の主砲、Iフィールドと多数の装備を追加した状態。
ネロ
ネモの後継機。下半身がSガンダムの設計を基にしている。
ΖΖガンダム
同時期に開発されていた機体。
この機体を再設計したのがSガンダムであるとする資料もある。
Ζプラス
α任務部隊に配備された機体の内の1機。大腿部ビーム・カノンはこの機体の物の改良型。
FAZZ
α任務部隊に配備された機体の内の1機。大口径ビーム・カノンがこの機体の背部に転用されている。
ガンダムMk-V
オーガスタ研究所で開発された機体。インコムの基本設計を共有している。

余談

  • 「Sガンダム」という名称はνガンダムの初期段階の名称「Hi-Sガンダム」から取られている。当初はまだ候補の段階であり、カトキ氏の案でSは「シュープリーム(スプリーム)」の頭文字とされていたが、商標登録上の問題で「スペリオル」へと変更される。だがこれも登録できなかった為、苦肉の策で「S(エス)ガンダム」で登録される事になった。これ以降は「Sガンダム」と表記され、Sの部分に「スペリオル」とルビを振られる事が多くなっている。
    「ιガンダム」もカトキ氏が考案した仮称をそのまま開発時のコードネームとして使っている。
    • ちなみにEx-SガンダムやΖプラスも「イクスのような発音は全て駄目」「『Ζ plus』のplusがホッチキスのプラスに引っかかる」という理由で登録できなかったという。こちらは前者の「Ex-S」を「イーエックスエス」と表記し、後者は「ゼータプラス」と全てカタカナにして一文字化する事で解決させた。

商品情報

ガンプラ

※変形・合体機構が非常に複雑である為、旧1/144やHGUCでは変形がオミットされている。MGは変形可能だがパーツの数が尋常ではなく、通常のMGの約2倍というPGにも匹敵する程の代物となっている。なお、Ex-SガンダムのMGも発売されているが、オプション込みなので更にパーツが増えている。

フィギュア

話題まとめ

資料リンク

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