グレイズ

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グレイズ
外国語表記 Graze
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
デザイナー 海老川兼武
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スペック
分類 主力量産型モビルスーツ
型式番号 EB-06
全高 17.8m
本体重量 30.2t
主動力 エイハブ・リアクター
装甲材質 ナノラミネートアーマー
フレーム グレイズ・フレーム
開発組織 ギャラルホルン
所属 ギャラルホルン
主なパイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

ギャラルホルンが地球圏及び圏外圏に配備している主力量産型モビルスーツ。MSの開発の要となるエイハブ・リアクターはギャラルホルンの独占技術となっており、グレイズは近年開発された最新鋭機種でもある。フレーム構造から汎用性をもたせるよう綿密に設計されており、武器装甲の換装を行うことで様々な環境に適応できる構造を有する。

基幹となるグレイズ・フレームヴァルキュリア・フレームをベースに構造の単純化が開発思想として掲げられ、ガンダム・フレームを代表する厄祭戦時代のMSと比較しても構成素材の数を大幅に圧縮している。

重力下では機動性確保のため軽量化装甲を装備し、宇宙ではブースターユニットによる高速移動を実現。脚部にも開閉式のスラスターを搭載し、使用しない場合は内部に格納することで被弾時の機体損傷率を軽減している。また、武装に関しても遠近・支援を問わない万能機となっている。

開発に至るまでには同型の試験機の多数組まれ、より高出力・高機動を実現したシュヴァルベ・グレイズは同フレームを用いた姉妹機にあたる。グレイズは汎用性追求の点からさらに改良が加えられ、武装バリエーションの多方面化を実現し、安定性が向上。運用面での低コスト化が図られている。

パイロット及びメカニックにとっても扱いやすい機体としてギャラルホルン内部では機体性能を称える声も多く、レギンレイズ登場前は次期主力機の開発に消極的な意見も上がっていた。

ギャラルホルンでは隊長機を1機、一般機を2機、計3機の編成を最小単位とし、隊長機はエイハブ・ウェーブの影響下においても指揮系統を維持できるよう、一般機の2倍に相当する通信距離を有している。

カラーバリエーション[編集 | ソースを編集]

一般機
グリーンを基調とした一般機。主に火星支部の地上部隊が運用している。
宇宙用
ダークブルーを基調とした宇宙用仕様。火星低軌道ステーション「アーレス」などで運用される。
アリアンロッド所属機
エメラルドグリーンを基調としたアリアンロッド艦隊所属の機体。
革命軍所属機
マクギリス・ファリド率いる革命軍が運用した機体。カラーリングはブルー。
イオク専用機
イオク・クジャンの専用機。一般機をベースにマルチラック・バックパックとバトルブレードが装備されている。カラーリングは専用のレギンレイズと同様。
アフロディーテ所属機
金星支部アフロディーテの所属機。ブラウンを基調としたカラーリング。
イシュー家所属機
イシュー家傘下の部隊が運用する機体。カラーリングはカーキー。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
初登場作品。主なパイロットはクランク・ゼントアイン・ダルトンなど。CGSに対する攻撃投入されたが、MS戦を想定していなかったため三日月・オーガスガンダム・バルバトスによってオーリス・ステンジャの乗る指揮官機が撃破され。アイン機も損傷。その後、クランク機が三日月と決闘して敗北し、機体は鹵獲されグレイズ改へと改修された。
低軌道ステーションでの戦闘ではアーレスに所属する宇宙用グレイズが投入されたが、その内の数機がバルバトスに撃墜されている。その後も多くの機体が実戦に投入され、レギンレイズが配備されても尚一線で活躍しているほか、革命軍とアリアンロッドの全面会戦ではグレイズ同士が交戦する事態になった。
鉄華団殲滅戦終盤、ギャラルホルンの勝利が確定しても尚、圧倒的な力で戦うバルバトスグシオンを前に臆している部下を鼓舞する為にイオクが負傷を押して通常のグレイズにて出撃し、宇宙から降り注いだダインスレイヴによる攻撃で虫の息となっていたグシオンを追い詰めるものの、止めの際に名乗りを上げてしまったことで昭弘が最後の力を振り絞り、グレイズのコックピットを潰している。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント
アフロディーテ所属機およびイシュー家所属機の機体が登場。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

頭部球体センサー
頭部に搭載されたエイハブ・ウェーブや赤外線などを計測するセンサー。光学の長距離望遠や精密測定を行う際には装甲を展開してモジュールを露出する。
換装
グレイズにはあらゆる環境に対応すべく、数多くの換装パーツが存在し、環境に合わせて装甲や武装、オプションを換装可能。

特殊装備[編集 | ソースを編集]

宇宙用ブースター
高速移動を実現するために機体背部に装着される宇宙用ブースターユニット。
GR-E03 地上用ブースターユニット
重力下でグレイズの機動性を向上させるために開発された追加ブースター。グリップを展開させることで機体の姿勢制御が容易となり、アクロバティックな飛行も可能になる。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

GR-W01 120mm25口径ライフル
グレイズの標準的な射撃武装。集弾性が高く、主力武器としても支援武装としても利用価値が高い。銃身は着脱が可能で、外した基幹部のみの状態でも発砲できる。
GR-Es01 ショートライフル
120mmライフルの銃身を外した状態。片腕でも保持し易くなる代わりに有効射程や集弾性が落ちる。
バトルアックスと併用する際にこちらをよく使用する。
GR-H01 9.8mバトルアックス
対MS戦闘を想定した白兵武装。ナノラミネートアーマーに守られたMS同士の戦闘においては直接打撃が最も有効とされる。
GR-H02 バトルブレード
グレイズを地上で運用する歳の主装備として開発された剣。軽量で使いやすく、重力下において高負荷となる姿勢制御システムへの負担を最小限に抑えた上で充分な破壊力を発揮する。重力下仕様であればマルチラック・バックパックにマウントが可能。
GR-W02 320mmバズーカ砲
グレイズの標準武装として開発されたロケット弾発射砲。グレイズが使用する際には肩部ラックを換装する形でマウントが可能で、グリップを持たずに射撃ができる。移動時などには肩部後方に背負える構造を取っている。
GR-E01 8.8mシールド
グレイズ用に開発された耐熱仕様のシールド。ナノラミネートアーマーを施され、非常に頑丈となっている。
ダインスレイヴ
MSのフレームに使われる高硬度レアアロイ製の杭状特殊弾体を射出する大型レールガン機構。使用に関しては左腕を丸ごと砲撃ユニットに換装し頭部も専用の長距離射撃用の物に換装される。単発式で2発目以降は別の機体が外部から弾体を装填する必要があるなど運用上の制限はあるが、本来はその威力から(弾頭も含め)非人道兵器として使用が禁止されている、ギャラルホルンは状況に応じて規制を解除する事が可能であり、アリアンロッド艦隊は多くのダインスレイヴを所持している。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

火星の一騎打ち
CCG襲撃に失敗したギャラルホルン火星支局。支局長コーラルは自身の保身とノブリスの意向のために、パイロットであるクランクに再度出撃を命じる。クランクは自身の相対した敵が『子供』であり、殲滅する事に抵抗を感じていたが上司の命令には逆らえなかった。
彼は少年兵の虐殺という汚名からアインら部下を守るべく、また自分の矜持を貫くべくあえてコーラルの命令に反して単独で出撃。クーデリアの身柄を賭けて三日月に一対一の決闘を申し込む。

関連機体[編集 | ソースを編集]

仕様バリエーション [編集 | ソースを編集]

グレイズ (指揮官機)
通信距離を広げるアンテナを装備した機体。性能差は一般機とさほどない。
グレイズ (地上戦仕様)
地球上の部隊に配備されている機体。重力下での運用に対応して機動力が上げられている。
グレイズ (訓練機)
パイロット育成用として運用されている同型機。訓練機とはいえ一般機との性能差は無い。

強化型・改修機 [編集 | ソースを編集]

グレイズシルト
アリアンロッド所属のカスタム機。集団戦闘での包囲制圧戦を得意とする。
グレイズシュタッヘル
オレルス所属のカスタム機。一撃離脱戦法を得意としている。
グレイズ改 / グレイズ改弐 / グレイズ改参
鉄華団が鹵獲・改修したグレイズ。流星号に関しては、アインに「厳格なクランク二尉の機体を下品な色に染め上げた」と侮辱されている。
リーガルリリー
鉄華団に斃され鹵獲されたグレイズを、月面コロニーに拠点を置くマフィア「タントテンポ」の一員であるジャンマルコ・サレアノが買い取ってカスタマイズした機体。細身であったグレイズから一転、重厚なプロポーションの機体となっている。
エーバージー
違法ルートでギャラルホルンから流出したグレイズの改修機。

系列機・派生機[編集 | ソースを編集]

グリムゲルデ / オルトリンデ
ヴァルキュリア・フレーム採用機。この機体をゲイレールを経て再設計したのがグレイズである。
ゲイレール
グレイズの一世代前に当たる旧型機。手練れが乗れば、ガンダム・フレームとも渡り合える程の性能を秘める。
シュヴァルベ・グレイズ
同型フレームを採用しているグレイズの姉妹機。マクギリスや、ガエリオなどの一定の階級を持つパイロットが搭乗している他、アイン石動も本人から譲渡され、搭乗している。
グレイズリッター
カルタ・イシューが管理している地球外縁軌道統制統合艦隊に配備されているグレイズの姉妹機。バトルアックスの代わりにナイトブレードを装備する。指揮官仕様機体も存在する。
アードラ
グレイズ・フレームを使用している機体。機体カラーは白であり、機体サイズが一回り大きくなっている。
グレイズ・アイン
阿頼耶識システムの対応試験を行った実験機。鉄華団の子供達に施術された有機デバイス式ではなく、厄祭戦時のガンダム・フレームに搭載されていたようなそれに近い。その為、パイロットであるアインは四肢等を除去された胸像状態で生体パーツとして収まっている。また、グレイズの胴体の大きさを変えず四肢のみを大きくしていたり、頭部にも若干の差異がある。
フレック・グレイズ
各経済圏用に開発された廉価版。
レギンレイズ
グレイズのコンセプトと意匠を受け継いだ新型機。アリアンロッドが主体となって開発した機体であり、主に同艦隊に配備が進められている。

その他 [編集 | ソースを編集]

ガンダム・バルバトス
第1.5、2、3形態の肩部に鹵獲したグレイズの装甲を取り付けている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]