サウザンド・カスタム

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サウザンド・カスタム(Thousand Custom)[編集 | ソースを編集]

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」に登場する木星共和国の特務モビルスーツ群。通称「サーカス(Thou-Cus)」。この略称は対外的にこれを運用する部隊の名称としても用いられる。

その名の通り、(大仰な表現ではあるものの)大規模な物量戦を展開出来ないコロニー間戦争で量よりも質を優先させる事を選択するというコンセプトの下、単機で百機や千機の敵を相手に戦えるだけの性能を持たせる事を目的に開発された機体群であり、ユピテル財団認可の上で7機の特務機が開発された。また、それら7機とは異なり地球侵攻用の機体が3機存在するが、こちらはそのコンセプトから生産こそされたものの財団の開発認可は降りていない。

ユピテル財団としては「タカ派に対するガス抜き」として開発計画を認可し、要求性能を高く設定する事で開発を難航させようと考えていた。しかし、一定の成果を挙げつつあるという予想外の事態が起き、開発部は実戦に投入するチャンスを虎視眈々と狙い、エンジェル・コール争奪戦を契機にザンスカール戦争に投入された。

各機はクロスボーン・ガンダムと同様頭部装甲を展開して放熱を行う機構が備わっており[1]、予備パーツを含めて三機分のパーツが生産されている。

機体一覧[編集 | ソースを編集]

ラロ
TC-01。一般兵の搭乗を想定していた量産試作機として開発された。「ライドボール」と呼ばれるサポートマシンとの連携を前提としている小型機。
ファントム
TC-02。ミノフスキードライブを搭載した長距離侵攻用の機体として開発された。バイオコンピューターの問題から「失敗作」とされていたが…。
バイラリナ
TC-03。ヴェスバーを発展させたニードル・ヴェスバーを搭載した長距離射撃用の可変機。
バイラリナ・マス
バイラリナの量産仕様。ビーム兵器の有用性が強まった事で量産が強行されたが、部品精度の問題から性能は低下している。
デスフィズ
TC-04。両腕のビームファングによる接近戦を得意とする格闘戦異常特化機。このビームファングは高速回転させることでビームシールド及び飛行用ローターとしても機能する。
デスフィズ・モール
デスフィズの予備パーツを利用した地中採掘用の機体。
ガラハド
TC-05。巨大な左腕で敵を捕らえ。それを質量弾として使用する機体。左腕にはIフィールドも搭載されている。
バンゾ
TC-06。小型ミサイルを大量に積んだ大型機。ミサイルは一定の割合で反転や旋回するようプログラムされており、これで敵の背後を突き、動きを止めてから敵を各個撃破する事をコンセプトとする。
グレゴ
TC-07。ファントム以外のサーカスの能力を統合した大型機。いずれの機能もオリジナルと同等の性能を維持しているが、反面乗り手を選ぶ機体となっている。
キルジャルグ
EMS-TCG01。ライオンを模したモビルアーマー形態に変形する可変機。不整地の走破性に優れる地上侵攻用の機体。
カルメロ
EMS-TC-M01。折りたたみ式の極端に長い脚部を持つ水陸両用機。海岸線には浅瀬が多いため、そこに接地する事で安定した長距離射撃を可能にしている。
エスピラル
EMS-TC-S01。細長い本体に二つの車輪が付いた様な特異な構造を持つ。ミノフスキークラフトで浮揚し、熱核ジェットエンジンとビーム砲を一体化させた手足を移動させる事で非常に高い機動力と射撃性能を発揮している。

登場作品[編集 | ソースを編集]

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
サーカス部隊によってエンジェル・コールを巡る戦いの中で運用されているが、その尽くが激戦の最中で撃墜され、ファントムはフォント・ボーによって強奪された。
機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
ファントムと、それをベースにしたバロックが登場。また、木星でもそれぞれの機体が生産ラインに乗せられ量産されているが、元祖サーカス程ではない。

関連用語[編集 | ソースを編集]

サーカス
略称であり、部隊名。
木星共和国
ユピテル財団

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 熱核融合炉は駆動に伴い熱を発する為、長時間の運用を想定してこのギミックを採用したと思われる。頻繁に排熱を行う理由自体は、クロスボーン・ガンダムと同様。