プロトタイプΖΖガンダム

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プロトタイプΖΖガンダム
外国語表記 Prototype ΖΖ Gundam
登場作品 M-MSV
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 試作型可変モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 MSZ-009
頭頂高 19.02m
本体重量 29.5t
全備重量 60.3t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 3,140kW
スラスター総推力 100,300kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 15,480m
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属 エゥーゴ
乗員人数 2名
主なパイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社Ζ計画に基づいて開発したΖΖガンダムのプロトタイプ。ΖΖガンダム実用化に向けた実証実験機である。

ΖΖガンダムの合体変形機構の検証を行うための機体で、上半身を構成するGトップ0型、下半身を構成するGベース0型の2機で構成されている。2機が合体することでGアーマー0型にもなるが、モビルスーツ形態から直接変形することはできず、2機に分離し変形してから合体する必要がある。合体状態での運用のみであれば1人でも可能だが、状況に応じて分離や変形を行う場合にはGトップ0型とGベース0型のそれぞれにパイロットを必要としている。

この機構は運用テストの結果、脱出ポッドの信頼性に問題があり、パイロットの安全性が十分に確保できないことが判明したため、完成機ではコアブロックシステムが採用されることとなった。

本機はあくまで機構をテストするための機体であったため、非武装の機体となっている。テストを終えた本機は武装のテストを行うために、新型ジェネレーターを搭載したプロトタイプΖΖガンダムB型に改修された。

Aパーツ (Gトップ0型)[編集 | ソースを編集]

上半身を構成するコア・トップの前身機。コックピットはMS形態の主操縦席となっている。胴体部分の可変機構はΖガンダムに近かった。

Bパーツ (Gベース0型)[編集 | ソースを編集]

下半身とバックパックを構成するコア・ベースの前身機。この時点ではコアブロックシステムを採用していないため、こちらにもコックピットが直接備わっている。可変機構はコア・ベースとほぼ同様だが、脚部の変形は簡素となっている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

M-MSV / モビルスーツコレクション・ノベルズ
出典元。「SD CLUB」第10号にて機体解説が行われた。同誌に掲載されている「モビルスーツコレクション・ノベルズAct.3 宇宙そらの咆哮」では主役機として登場。Gトップにアイン・ラベル、Gベースにマイク・シュミットが搭乗しテストを行っていたところ、ティターンズのMS部隊と遭遇。武装が装備されていない機体のため、ネモ隊の支援を受けつつ合体し、体当たりでバーザムの1機を撃破。直後に味方が射出した試作品のビームライフルを受け取り、敵の母艦とギャプラン2機を撃破したが、わずか4発で暴発し右腕を喪失している。その際、残り1機のバーザムに狙われたものの、ルーの乗るネモが撃破したため事無きを得ている。
ガンダムマガジン
No.3掲載の漫画「始動せよ!ΖΖガンダム!!」で登場。アナハイムでテストパイロットであるイブンによってモビルスーツ形態の初の有人テストが行われたが、暴走し制御不能となった。パイロットは救出されたが機体は爆散してしまった。この事故によりコア・ブロック・システムが採用されることとなった。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

変形 / 分離 / 合体
Gトップ0型とGベース0型への分離及び合体が可能。一度分離することでGアーマー0型に変形可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ウイング・シールド
両前腕部に装備されている中折れ式シールド。Gアーマー0型及びGトップ0型では主翼となる。
シールド
『ガンダムマガジン』で装備していた十字マーク付きの小型シールド。

その他 [編集 | ソースを編集]

ビーム砲 (仮称)
元々、本機は非武装の設定だが『Gジェネシリーズ』や双葉社MOOK「MS図鑑 エゥーゴのモビルスーツ」、フィギュア「METAL ROBOT魂」など一部媒体ではバックパック上部のウイング先端にある穴がビーム砲と解釈されている。媒体によっても「ダブルキャノン」「ビーム・キャノン」など名称にバラつきがある。
他にもカードゲーム「GUNDAM WAR」ではΖΖガンダムのハイパー・ビーム・サーベルと同様に手に持って先端からビーム刃を発振している構図が描かれている。
ビームライフル
『モビルスーツコレクション・ノベルズ』で使用した試作品の新型ビームライフル。作中の挿絵では武器が描かれておらず、文中でも「ビームライフル」としか表記されていないため、本機のB型の武装である試作ダブル・ビーム・ライフルと同一であるかは不明。試作品故か最初の2連射で機関部に異常な高温が生じており、4発撃った直後に限界を迎え、携行していた右腕ごと爆発してしまった。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

プロトタイプΖΖガンダムB型
本機をベースに新型のジェネレーターと武装を施した仕様。
プロトタイプΖΖガンダム (ナイトロ搭載型)
B型の2号機にナイトロ・システムを搭載した機体。
メガゼータ
強化改修機。
ヘッジホッグ
本機の派生機の1つ。火力と推進力を強化した機体となっている。
ファーヴニル
改修機。当初はギャプランのような偽装装甲を身に纏っていた。
ΖΖガンダム
完成機。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 「SD CLUB」の本機の解説では大河原氏が「ΖΖは、小林誠氏の初期設定を元にしました」と明らかにしており、実際、本機のデザインは小林誠氏がΖΖガンダムのデザインコンペに提出したデザイン案に類似している。

リンク[編集 | ソースを編集]