「イージスガンダム」の版間の差分
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− | [[地球連合軍]] | + | [[地球連合軍]]が開発した5機の試作型[[モビルスーツ]]群「[[GAT-Xシリーズ]]」の1機。他の4機とは根本的に異なる変形フレームの使用により、[[モビルアーマー]]形態への変形を可能にしている。機体名の「イージス」とはギリシャ神話に登場する女神アテナの防具「アイギス」を英語読みした物。他の4機との連携行動において指揮官機的な役割を果たす為、その名を冠されたと言われている。 |
G兵器は格闘戦や砲撃戦、装備換装型など、それぞれが各個に機能特化した仕様を有していたが、それでも人型兵器であるモビルスーツとしての可能性の範囲内にあった。唯一、イージスだけは可変機構を採用した事でその範囲を逸脱し、MAとしての運用も可能であった。本機はMA形態として巡航形態と攻撃形態の二つの姿を持ち、巡航形態ではMSを上回る移動速度を実現。攻撃形態では4本のアームを使いMSや小型艦艇の捕縛・破壊が可能となっている。 | G兵器は格闘戦や砲撃戦、装備換装型など、それぞれが各個に機能特化した仕様を有していたが、それでも人型兵器であるモビルスーツとしての可能性の範囲内にあった。唯一、イージスだけは可変機構を採用した事でその範囲を逸脱し、MAとしての運用も可能であった。本機はMA形態として巡航形態と攻撃形態の二つの姿を持ち、巡航形態ではMSを上回る移動速度を実現。攻撃形態では4本のアームを使いMSや小型艦艇の捕縛・破壊が可能となっている。 | ||
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連合系MSが採用するフレームは人の動きを再現する事に力を注いだX-100系を基本として発展していったものであるが、イージスのX-300系フレームは変形のための独自機能が優先されており、MS時の腕や足の構造など一部にX-100系の技術がフィードバックされているが、ほぼ独自の構造を採用している。これは他のX-300系フレーム採用機にも共通している特徴であり、それぞれ機体固有の仕様が大きく、分類上は同系列であってもその構造は個々の機体で大きく違っていた。 | 連合系MSが採用するフレームは人の動きを再現する事に力を注いだX-100系を基本として発展していったものであるが、イージスのX-300系フレームは変形のための独自機能が優先されており、MS時の腕や足の構造など一部にX-100系の技術がフィードバックされているが、ほぼ独自の構造を採用している。これは他のX-300系フレーム採用機にも共通している特徴であり、それぞれ機体固有の仕様が大きく、分類上は同系列であってもその構造は個々の機体で大きく違っていた。 | ||
− | 機体の多機能化は結果としてパイロットに求められる技能の幅を広げ、同時に機体そのもののシステムの複雑化も招いてしまった。そのため、初期G兵器の中で唯一量産機に相当する機体が存在しない。一方、機体そのものが高性能である事は間違いなく、再設計機の[[ロッソイージス]]やコンセプトを受け継いだ[[リジェネレイトガンダム| | + | 機体の多機能化は結果としてパイロットに求められる技能の幅を広げ、同時に機体そのもののシステムの複雑化も招いてしまった。そのため、初期G兵器の中で唯一量産機に相当する機体が存在しない。一方、機体そのものが高性能である事は間違いなく、再設計機の[[ロッソイージス]]やコンセプトを受け継いだ[[リジェネレイトガンダム|リジェネレイト]]などが開発されている。 |
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− | :初登場作品。[[ヘリオポリス]]にて[[ザフト軍]] | + | :初登場作品。[[ヘリオポリス]]にて[[ザフト軍]][[クルーゼ隊]]の[[アスラン・ザラ]]によって奪取され、以後、彼の搭乗機となる。その後、同じく奪取した[[デュエルガンダム]]等と共に[[アークエンジェル]]や[[キラ・ヤマト|キラ]]の[[ストライクガンダム]]と幾度となく死闘を繰り広げた。その後、オーブ近海での戦闘でストライクと交戦し、あと一歩で撃破というところまで追い詰めるも、フェイズシフトダウンを起こした為に機体を自爆させ、ストライクを撃破。本機も大破した。なお、アスランは爆発直前に脱出しており、オーブ軍に回収された。 |
+ | ;[[機動戦士ガンダムSEED MSV]] (プロモーションビデオ) | ||
+ | :SEED本編のオーブ近海での戦闘で本機が投げ捨てたシールドがレッドフレーム編に登場。バザー会場で売りに出されており、400万アードで落札された。それ、[[トール・ケーニヒ|血がついていたりしないだろうか…。]] | ||
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::巡航形態からアームを展開した状態。元来、対MS/対艦用に開発されたGAT-Xシリーズにおいて、その本来の使用目的を顕著に体現した姿。<br/>大きく開いた4本のアームでMSや小型船舶を捕縛、そのビームの爪で切り裂く、もしくは本体中心部に装備されたスキュラで砲撃を行う。 | ::巡航形態からアームを展開した状態。元来、対MS/対艦用に開発されたGAT-Xシリーズにおいて、その本来の使用目的を顕著に体現した姿。<br/>大きく開いた4本のアームでMSや小型船舶を捕縛、そのビームの爪で切り裂く、もしくは本体中心部に装備されたスキュラで砲撃を行う。 | ||
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+ | :腕部の開口部に搭載されているビーコン。強奪前から搭載されている物かは不明。射出後に展開して海上に浮遊、救難信号を発信する。『SEED』第24話(HDリマスター版第23話)で使用した。 | ||
=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === |
2024年7月24日 (水) 00:11時点における最新版
イージスガンダム | |
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外国語表記 | Aegis Gundam |
登場作品 | 機動戦士ガンダムSEED |
デザイナー |
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スペック | |
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正式名称 | イージス |
分類 | 試作型可変モビルスーツ |
型式番号 | GAT-X303 |
全高 | 18.86m |
本体重量 | 79.60t |
主動力 | バッテリー |
装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
開発組織 | |
所属組織 | 地球連合軍 ⇒ ザフト軍 |
所属部隊 | クルーゼ隊 |
主なパイロット | アスラン・ザラ |
概要[編集 | ソースを編集]
地球連合軍が開発した5機の試作型モビルスーツ群「GAT-Xシリーズ」の1機。他の4機とは根本的に異なる変形フレームの使用により、モビルアーマー形態への変形を可能にしている。機体名の「イージス」とはギリシャ神話に登場する女神アテナの防具「アイギス」を英語読みした物。他の4機との連携行動において指揮官機的な役割を果たす為、その名を冠されたと言われている。
G兵器は格闘戦や砲撃戦、装備換装型など、それぞれが各個に機能特化した仕様を有していたが、それでも人型兵器であるモビルスーツとしての可能性の範囲内にあった。唯一、イージスだけは可変機構を採用した事でその範囲を逸脱し、MAとしての運用も可能であった。本機はMA形態として巡航形態と攻撃形態の二つの姿を持ち、巡航形態ではMSを上回る移動速度を実現。攻撃形態では4本のアームを使いMSや小型艦艇の捕縛・破壊が可能となっている。
連合系MSが採用するフレームは人の動きを再現する事に力を注いだX-100系を基本として発展していったものであるが、イージスのX-300系フレームは変形のための独自機能が優先されており、MS時の腕や足の構造など一部にX-100系の技術がフィードバックされているが、ほぼ独自の構造を採用している。これは他のX-300系フレーム採用機にも共通している特徴であり、それぞれ機体固有の仕様が大きく、分類上は同系列であってもその構造は個々の機体で大きく違っていた。
機体の多機能化は結果としてパイロットに求められる技能の幅を広げ、同時に機体そのもののシステムの複雑化も招いてしまった。そのため、初期G兵器の中で唯一量産機に相当する機体が存在しない。一方、機体そのものが高性能である事は間違いなく、再設計機のロッソイージスやコンセプトを受け継いだリジェネレイトなどが開発されている。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムSEED
- 初登場作品。ヘリオポリスにてザフト軍クルーゼ隊のアスラン・ザラによって奪取され、以後、彼の搭乗機となる。その後、同じく奪取したデュエルガンダム等と共にアークエンジェルやキラのストライクガンダムと幾度となく死闘を繰り広げた。その後、オーブ近海での戦闘でストライクと交戦し、あと一歩で撃破というところまで追い詰めるも、フェイズシフトダウンを起こした為に機体を自爆させ、ストライクを撃破。本機も大破した。なお、アスランは爆発直前に脱出しており、オーブ軍に回収された。
- 機動戦士ガンダムSEED MSV (プロモーションビデオ)
- SEED本編のオーブ近海での戦闘で本機が投げ捨てたシールドがレッドフレーム編に登場。バザー会場で売りに出されており、400万アードで落札された。それ、血がついていたりしないだろうか…。
- 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
- 第2次連合・プラント大戦後も残骸が回収される事なく、頭部が海岸に残置されている様子が描かれている。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- フェイズシフト装甲
- 通電させる事で相転移反応を示す特殊装甲。通常はグレー一色のディアクティブモードと呼ばれる状態だが、通電させる事で色が変化する。
物理的な衝撃を無力化し、大気圏突入も可能な耐熱降下も付与するが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。 - 変形
- 巡航形態・攻撃形態の二種類のモビルアーマー形態に変形可能。
- 巡航形態
- 四肢のアームを前方に伸ばし、多数の敵艦船に対して攻撃を仕掛ける際、被弾面積を少なくする。目標寸前でアームを展開し、スキュラでの一撃離脱を仕掛けるのが基本的な運用方となる。
- 攻撃形態
- 巡航形態からアームを展開した状態。元来、対MS/対艦用に開発されたGAT-Xシリーズにおいて、その本来の使用目的を顕著に体現した姿。
大きく開いた4本のアームでMSや小型船舶を捕縛、そのビームの爪で切り裂く、もしくは本体中心部に装備されたスキュラで砲撃を行う。
- ビーコン (仮称)
- 腕部の開口部に搭載されているビーコン。強奪前から搭載されている物かは不明。射出後に展開して海上に浮遊、救難信号を発信する。『SEED』第24話(HDリマスター版第23話)で使用した。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- GAT-Xシリーズの頭部に共通して装備されているCIWS(クローズ・イン・ウェポン・システム)。主に至近距離でミサイルや航空兵力を撃破する為のバルカン砲ではあるが、対歩兵用に仕様される場合もある。高性能の射撃指揮装置により、目標の発見、追尾、射撃まで自動化されている。
- 60mm高エネルギービームライフル
- 本機の専用ビームライフル。デュエル、ストライクの物と構造は同じだが、口径がやや大きい。通常は右腰部のバインダーにホールドされる。
- ビームサーベル
- 両腕・両脚のクローから出力するビームサーベル。固定装備なので、抜刀の動作が要らないが、通常のビームサーベルと用法が異なり、脚部の物は蹴りに連動して使う事も出来る。MA形態での運用も可能であり、機体前部に展開し運用される事もあった。
- 580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」
- 本体に内蔵された大口径エネルギービーム砲。モビルアーマー形態で敵艦船へ高速接近し、一撃で目標を破壊。然る後高速離脱する事を想定している。
- シールド
- PS装甲の弱点を補うために対ビームコーティングを施されたシールド。通常は左腰部のバインダーにホールドされる。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 対ストライクガンダム
- ここではニコル死亡後の一戦を指す。キラ、アスラン双方が種割れした状態で繰り広げられた壮絶な戦いであり、ストライクの斬撃でイージスの左腕部と頭部が飛び、イージスの斬撃でストライクの左腕部が吹っ飛ぶなど、原作においてもっとも見ごたえのある戦いの一つでもある。その迫力は偶然その光景を目撃した外伝キャラのロウ・ギュールを驚嘆させるほど。最終的にイージスがMA形態でストライクに組み付くことに成功したものの、エネルギーが切れたためにスキュラを撃てず、最後の手段として自爆を敢行した。この時、アスランはキラを殺したと思い込むが、ストライクのセーフティシャッターが作動し、かつPS装甲が生きていた事、そしてロウが救助に入った事によってキラも無事生存していた。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ロッソイージス
- 「アクタイオン・プロジェクト」に基づいて再設計された機体。
- レイダーガンダム
- イージスと同じX300系フレームを使用している後期GAT-Xシリーズの1機。
- リジェネレイトガンダム
- ザフト軍が本機の可変機構を参考に開発した機体。
- ジャスティスガンダム
- ザフトの開発したMS。頭部設計は本機の物を参考にしている。
- ストライクガンダム / デュエルガンダム / バスターガンダム / ブリッツガンダム
- 同時期に開発された兄弟機達で、本機はこれらの指揮を執る事を前提とされている。
- ガンダムイージスナイト
- 『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場する本機をベースとしたガンプラ。防御性能が重視されている。
余談[編集 | ソースを編集]
- デザインはシド・ミード氏の「∀ガンダム」で未登場に終わったミリシャの可変MS「4-LEGS」が元になっている。その変形機構が個性的だったため、片桐圭一郎氏がガンダムタイプにデザインをリファインし、イージスにそのまま流用した。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
フィギュア[編集 | ソースを編集]