「量産型νガンダム」の版間の差分

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[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が[[νガンダム]]の量産化を目的として開発した量産試作機。νガンダムは元々、開発費や[[型式番号]]の獲得のために量産化を考慮した設計の機体となっていた。
  
[[ロンド・ベル]]の[[ジェガン]]や[[リ・ガズィ]]では、[[ネオ・ジオン]]の[[ヤクト・ドーガ]]や[[サザビー]]という[[ニュータイプ]]専用機に対抗するには力不足であったため、それに対抗すべく考案されたのがこの量産型νガンダムである。νガンダムと異なりあくまでもニュータイプの搭乗を前提としない仕様となっており、エースパイロット向けに少数生産を目指して開発が進められた。
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[[ロンド・ベル]]の[[ジェガン]]や[[リ・ガズィ]]では、[[ネオ・ジオン]]の[[ヤクト・ドーガ]]や[[サザビー]]という[[ニュータイプ]]専用機に対抗するには力不足であったため、紛争長期化によってそれ等の機体が量産された状態を想定し対抗すべく考案・開発されたのがこの量産型νガンダムである。νガンダムと異なりあくまでもニュータイプの搭乗を前提としない仕様となっており、エースパイロット向けに少数生産を目指して開発が進められた。
  
νガンダムをそのまま量産化することは製造コストと運用できるパイロットの確保という点から難しかったため、これらの問題を解決すべく設計が変更されている。ジェネレーターは2,500kW級のタイプに変更され、装甲やフレームの構造材も一段落安価な物にグレードダウンすることで、製造コストの削減を図っている。推進系の部材も大量生産費に変更するなどしてコストカットを断行しているが、基本性能はνガンダムの80%を維持しており、ハイエンド機としての水準は保たれている。
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νガンダムをそのまま量産化することは製造コストと運用できるパイロットの確保という点から難しかったため、これらの問題を解決すべく設計段階で量産に向けた変更が施されている。ジェネレーターは2,500kW級のタイプに変更され、頭部アンテナも上向きの短い一対が配されメインアンテナ二基のみとなり、装甲やフレームの構造材も一段落安価な物にグレードダウンすることで、製造コストの削減を図っている。推進系の部材も大量生産型に変更するなどしてコストカットを断行しているが、基本性能はνガンダムの80%を維持しており、ハイエンド機としての水準は保たれている。
  
[[サイコミュシステム]]に関しても[[サイコフレーム]]の採用を含めてνガンダムと同水準になるよう設計されているが、ニュータイプの搭乗を前提としていないことから、オリジナルと同様のフィン・ファンネルの他に新たにインコム・ユニットが用意された。これに伴いバックパックの設計は大きく見直されており、サイコミュ兵装と[[ビーム・サーベル]]・ラックをユニット化する方式が採用されている。これにより搭乗パイロットの素養に合わせて装備を換装することが可能となっている。
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[[サイコミュシステム]]に関しても[[サイコフレーム]]の採用を含めてνガンダムと同水準になるよう設計されているが、ニュータイプの搭乗を前提としていないことから、オリジナルと同様のフィン・ファンネルと新たにインコムの換装式バックパックモジュールが用意された。これに伴いバックパックの仕様は大きく見直され、搭乗パイロットの素養に合わせて装備を換装することが可能な物となっている。
  
 
サイコミュ兵装以外の武装に関してはνガンダムと同様の物の他に、[[ΖΖガンダム]]から派生したタイプのビーム・キャノン兼用ビーム・サーベルや、腕部に固定装備されるビーム・スプレーガンが採用されている。
 
サイコミュ兵装以外の武装に関してはνガンダムと同様の物の他に、[[ΖΖガンダム]]から派生したタイプのビーム・キャノン兼用ビーム・サーベルや、腕部に固定装備されるビーム・スプレーガンが採用されている。
  
[[第二次ネオ・ジオン抗争]]が早期に終結したことで本機の開発計画は凍結されたが、後に次期主力機候補として開発が再開されている。しかし結局主力機として採用されることはなく、試作機1機が完成したのみで終わっている。
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[[第二次ネオ・ジオン抗争]]が早期に終結したことで本機の開発計画は凍結されたが、後に次期主力機候補として1機のみ建造され運用テストに供されたのみで終わっている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[M-MSV]]
 
;[[M-MSV]]
:出典元。エースパイロット用として少数を生産する予定だったが、特に実戦配備された記録が存在しない事から計画は頓挫したと思われる。
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:出典元。エースパイロット用として少数を生産する予定だったとされる。
;[[アナハイム・ジャーナル]]
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;ENTERTAINMENT BIBLE.25 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.4 MS開発戦争編】
:[[U.C.]]0094年時に撮られた材料工学関係の部署の写真に本機の姿が写っている。
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:6~7ページの挿絵に月軌道でインコム装備の本機がテストをしている様子が描かれている。撮影時期は第二次ネオ・ジオン抗争終結後と思われ、連邦の開発部による次期主力機のためのテストと推測されている。
 
;[[機動戦士ガンダム ムーンクライシス]]
 
;[[機動戦士ガンダム ムーンクライシス]]
 
:フィン・ファンネル装備型らしき機体が数機登場している。
 
:フィン・ファンネル装備型らしき機体が数機登場している。
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;[[アナハイム・ジャーナル]]
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:[[宇宙世紀]]0094年6月22日に撮られた材料工学関係の部署の写真に本機の姿が写っている。
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;[[機動戦士ガンダムMS大全集]]
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:武装一覧にνガンダムの物も追加されている。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:前腕部に装備される小型ビーム砲。νガンダムでは予備のビーム・サーベルを装備していたが、本機ではビーム・スプレーガンが標準装備となっている。
 
:前腕部に装備される小型ビーム砲。νガンダムでは予備のビーム・サーベルを装備していたが、本機ではビーム・スプレーガンが標準装備となっている。
 
;[[ビーム・サーベル]] / ビーム・キャノン
 
;[[ビーム・サーベル]] / ビーム・キャノン
:[[ΖΖガンダム]]のハイパー・ビーム・サーベルから派生したタイプのビーム・サーベル。マウント状態ではビーム・キャノンとしても機能する。フィン・ファンネル装備時にはバックパック右側に1基、インコム・ユニット装備時にはユニット上部に計2基装備される。
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:[[ΖΖガンダム]]のハイパー・ビーム・サーベルから派生したタイプのビーム・サーベル。マウント状態ではビーム・キャノンとしても機能する。フィン・ファンネル装備時にはバックパック右側にサーベルラックと共に1本、インコム・ユニット装備時にはユニット上部に計2本マウントされる。
 
;ビーム・サーベル
 
;ビーム・サーベル
:リアスカートに1基装備されている予備ビーム・サーベル。
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:リアスカートに1本装備されている予備のビーム・サーベル。
 
;シールド
 
;シールド
 
:νガンダムと同様の腕部に装着されるシールド。裏面にはビーム・キャノンとミサイルが4発装備されている。
 
:νガンダムと同様の腕部に装着されるシールド。裏面にはビーム・キャノンとミサイルが4発装備されている。
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;フィン・ファンネル
 
;フィン・ファンネル
 
:バックパック左側に6基装備される無線式の誘導攻撃端末。νガンダムと同様の武装で、[[ニュータイプ]]パイロットの調達を考えていなかったため現実的ではなかったが、一応フルスペック仕様として提案されていた。理論上は[[νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型|ダブル・フィン・ファンネル]]仕様にすることも可能と思われる。
 
:バックパック左側に6基装備される無線式の誘導攻撃端末。νガンダムと同様の武装で、[[ニュータイプ]]パイロットの調達を考えていなかったため現実的ではなかったが、一応フルスペック仕様として提案されていた。理論上は[[νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型|ダブル・フィン・ファンネル]]仕様にすることも可能と思われる。
;インコム
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;[[インコム]]
:バックパック両側に装備されるインコム・ユニットに2基ずつ計4基収納されている有線式の誘導攻撃端末。[[準サイコミュシステム]]を用いた武装であり、サイコフレームで脳波を増幅させることで一般兵でも簡易的なオールレンジ攻撃を可能としている。
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:バックパック両側に装備される「インコムユニット(ツインコムユニットとも<ref>「ENTERTAINMENT BIBLE」など</ref>)」に2基ずつ計4基収納されている有線式の誘導攻撃端末。[[準サイコミュシステム]]を用いた武装であり、サイコフレームで脳波を増幅させることで一般兵でも簡易的なオールレンジ攻撃を可能としている。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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;[[ガンダムGファースト]]
 
;[[ガンダムGファースト]]
 
:量産型νガンダムの設計データを使って開発された機体。
 
:量産型νガンダムの設計データを使って開発された機体。
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:本機の開発に先駆けてフィン・ファンネルのデータ収集用に開発された、[[ジェガン]]のバリエーション機。
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== 余談 ==
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*ROBOT魂(Ka signature)ではオリジナル連動ギミックとして、インコムユニット下部に折りたたんだフィン・ファンネルを取り付けるギミックが追加されており、そのシルエットは[[Hi-νガンダム]]を彷彿とさせる。
 
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*[[登場メカ]]
 
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2024年9月14日 (土) 13:07時点における最新版

量産型νガンダム
外国語表記 Mass Product ν Gundam
登場作品
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 量産試作型モビルスーツ
生産形態 量産試作機
型式番号 RX-94
頭頂高 21.2m
本体重量 25.6t
全備重量
  • 58.0t (インコムユニット装備時推定)
  • 64.5t (フィン・ファンネルユニット装備時推定)
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,500kW
スラスター総推力 87,000kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 19,400m
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属 地球連邦軍
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概要 [編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社νガンダムの量産化を目的として開発した量産試作機。νガンダムは元々、開発費や型式番号の獲得のために量産化を考慮した設計の機体となっていた。

ロンド・ベルジェガンリ・ガズィでは、ネオ・ジオンヤクト・ドーガサザビーというニュータイプ専用機に対抗するには力不足であったため、紛争長期化によってそれ等の機体が量産された状態を想定し対抗すべく考案・開発されたのがこの量産型νガンダムである。νガンダムと異なりあくまでもニュータイプの搭乗を前提としない仕様となっており、エースパイロット向けに少数生産を目指して開発が進められた。

νガンダムをそのまま量産化することは製造コストと運用できるパイロットの確保という点から難しかったため、これらの問題を解決すべく設計段階で量産に向けた変更が施されている。ジェネレーターは2,500kW級のタイプに変更され、頭部アンテナも上向きの短い一対が配されメインアンテナ二基のみとなり、装甲やフレームの構造材も一段落安価な物にグレードダウンすることで、製造コストの削減を図っている。推進系の部材も大量生産型に変更するなどしてコストカットを断行しているが、基本性能はνガンダムの80%を維持しており、ハイエンド機としての水準は保たれている。

サイコミュシステムに関してもサイコフレームの採用を含めてνガンダムと同水準になるよう設計されているが、ニュータイプの搭乗を前提としていないことから、オリジナルと同様のフィン・ファンネルと新たにインコムの換装式バックパックモジュールが用意された。これに伴いバックパックの仕様は大きく見直され、搭乗パイロットの素養に合わせて装備を換装することが可能な物となっている。

サイコミュ兵装以外の武装に関してはνガンダムと同様の物の他に、ΖΖガンダムから派生したタイプのビーム・キャノン兼用ビーム・サーベルや、腕部に固定装備されるビーム・スプレーガンが採用されている。

第二次ネオ・ジオン抗争が早期に終結したことで本機の開発計画は凍結されたが、後に次期主力機候補として1機のみ建造され運用テストに供されたのみで終わっている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

M-MSV
出典元。エースパイロット用として少数を生産する予定だったとされる。
ENTERTAINMENT BIBLE.25 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.4 MS開発戦争編】
6~7ページの挿絵に月軌道でインコム装備の本機がテストをしている様子が描かれている。撮影時期は第二次ネオ・ジオン抗争終結後と思われ、連邦の開発部による次期主力機のためのテストと推測されている。
機動戦士ガンダム ムーンクライシス
フィン・ファンネル装備型らしき機体が数機登場している。
アナハイム・ジャーナル
宇宙世紀0094年6月22日に撮られた材料工学関係の部署の写真に本機の姿が写っている。
機動戦士ガンダムMS大全集
武装一覧にνガンダムの物も追加されている。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

サイコフレーム
本機に採用された特殊構造材。サイコミュと同程度の性能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。
換装
フィン・ファンネル装備型とインコム装備型のどちらかに換装可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

60mmバルカン砲
頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。
ビーム・ライフル
νガンダムと同様のビーム・ライフル。
ニュー・ハイパー・バズーカ
νガンダムと同様のバズーカ砲。
ビーム・スプレーガン
前腕部に装備される小型ビーム砲。νガンダムでは予備のビーム・サーベルを装備していたが、本機ではビーム・スプレーガンが標準装備となっている。
ビーム・サーベル / ビーム・キャノン
ΖΖガンダムのハイパー・ビーム・サーベルから派生したタイプのビーム・サーベル。マウント状態ではビーム・キャノンとしても機能する。フィン・ファンネル装備時にはバックパック右側にサーベルラックと共に1本、インコム・ユニット装備時にはユニット上部に計2本マウントされる。
ビーム・サーベル
リアスカートに1本装備されている予備のビーム・サーベル。
シールド
νガンダムと同様の腕部に装着されるシールド。裏面にはビーム・キャノンとミサイルが4発装備されている。

オプション装備 [編集 | ソースを編集]

フィン・ファンネル
バックパック左側に6基装備される無線式の誘導攻撃端末。νガンダムと同様の武装で、ニュータイプパイロットの調達を考えていなかったため現実的ではなかったが、一応フルスペック仕様として提案されていた。理論上はダブル・フィン・ファンネル仕様にすることも可能と思われる。
インコム
バックパック両側に装備される「インコムユニット(ツインコムユニットとも[1])」に2基ずつ計4基収納されている有線式の誘導攻撃端末。準サイコミュシステムを用いた武装であり、サイコフレームで脳波を増幅させることで一般兵でも簡易的なオールレンジ攻撃を可能としている。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

νガンダム
ベース機。
ガンダムGファースト
量産型νガンダムの設計データを使って開発された機体。
ロズウェル・ジェガン
本機の開発に先駆けてフィン・ファンネルのデータ収集用に開発された、ジェガンのバリエーション機。

余談[編集 | ソースを編集]

  • ROBOT魂(Ka signature)ではオリジナル連動ギミックとして、インコムユニット下部に折りたたんだフィン・ファンネルを取り付けるギミックが追加されており、そのシルエットはHi-νガンダムを彷彿とさせる。

商品情報[編集 | ソースを編集]

フィギュア [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 「ENTERTAINMENT BIBLE」など