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+ | コクピット周辺に[[シナンジュ]]用の予備パーツを流用する事を前提に設計が行われ、コクピット周りには[[サイコフレーム]]も組み込まれている。アンジェロは[[ニュータイプ]]ではないが、彼の微弱な脳波を感知して機体制御機能を高める為に使用されている。同時に[[準サイコミュシステム]]も搭載しており、こちらは総合的な火器管制に特化させている。このように2つのサイコミュ技術を搭載したハイブリッド機とする事で、ハンマ・ハンマでは成し得なかったコンセプトの実現に成功した。 | ||
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機体デザインはベース機と比較して大きく変貌しており、大型化した腕と肩、ヒールによってかなりトップヘビーな体格となっている。 | 機体デザインはベース機と比較して大きく変貌しており、大型化した腕と肩、ヒールによってかなりトップヘビーな体格となっている。 | ||
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;[[サイコフレーム]] | ;[[サイコフレーム]] | ||
:コクピット周辺に採用された構造材。サイコミュと同程度の性能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。<br />アンジェロ専用機である本機は感知した微弱な脳波を機体制御に活かす事を目的として搭載している。 | :コクピット周辺に採用された構造材。サイコミュと同程度の性能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。<br />アンジェロ専用機である本機は感知した微弱な脳波を機体制御に活かす事を目的として搭載している。 | ||
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:シールドに内蔵されている対ビームバリア。防御は勿論、メガ粒子砲を拡散発射する際の偏向装置も兼ねている。 | :シールドに内蔵されている対ビームバリア。防御は勿論、メガ粒子砲を拡散発射する際の偏向装置も兼ねている。 | ||
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+ | :薔薇の花を模した対サイコミュ兵器用特殊デバイスで、背部にある蕾状のコンテナユニットに8基程度格納されている。機械的な複合誘導方式で遠隔コントロールされておりファンネルのように見えるが、武器は装備されていないのでこれ自体に攻撃力はない。<br />放出後は6基の端末が自動で8面体のフィールドを形成し、内部に偽装感応波を放つ事で敵パイロットの感応波を相殺、フィールドの中心にいる敵機のサイコミュを遮断する。この為、フィールド内でのサイコミュ兵器の使用は不可能となる。<br />NT-Dシステムを有するユニコーンガンダムへの「切り札」とされているが、フィールドの偽装感応波には数値が設定されており、それを超える感応波を放たれると相殺できないという弱点がある。 | ||
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;インコム | ;インコム | ||
:有線式の誘導兵器で、両前腕部そのものをインコム・ユニットとして使用する。準サイコミュによるコントロールで一般パイロットでも(簡易的ではあるが)オールレンジ攻撃が可能。後部には3基のリレー・インコムを装備し、これを使って方向転換する。<br />内蔵された3連装メガ粒子砲により高い威力を発揮し、3基の大型クローによる格闘戦も行える。 | :有線式の誘導兵器で、両前腕部そのものをインコム・ユニットとして使用する。準サイコミュによるコントロールで一般パイロットでも(簡易的ではあるが)オールレンジ攻撃が可能。後部には3基のリレー・インコムを装備し、これを使って方向転換する。<br />内蔵された3連装メガ粒子砲により高い威力を発揮し、3基の大型クローによる格闘戦も行える。 | ||
;シールド | ;シールド | ||
− | :薔薇の形をした実体盾で、主に左腕に装備される。Iフィールドと3連装メガ粒子砲を内蔵した攻防一体型。<br />小説ではクシャトリヤに右腕を斬り落とされた後、応急処置として接続されている。インコムと同様に有線で射出可能。<br /> | + | :薔薇の形をした実体盾で、主に左腕に装備される。Iフィールドと3連装メガ粒子砲を内蔵した攻防一体型。<br />小説ではクシャトリヤに右腕を斬り落とされた後、応急処置として接続されている。インコムと同様に有線で射出可能。<br />アニメ版では[[ガンダリウム合金]]製となっている。 |
;有線式シールド・ユニット | ;有線式シールド・ユニット | ||
:装備プランの一つとして挙がっていた武器。こちらもIフィールドと3連装メガ粒子砲を内蔵しているが、通常のシールドとは形状がやや異なっている。その名称からインコム同様、有線での分離も可能と思われる。<br />アニメ版において、ネェル・アーガマからの脱出時に自ら破壊した右腕の代わりに装備していた。 | :装備プランの一つとして挙がっていた武器。こちらもIフィールドと3連装メガ粒子砲を内蔵しているが、通常のシールドとは形状がやや異なっている。その名称からインコム同様、有線での分離も可能と思われる。<br />アニメ版において、ネェル・アーガマからの脱出時に自ら破壊した右腕の代わりに装備していた。 | ||
;3連装メガ粒子砲 | ;3連装メガ粒子砲 | ||
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+ | == 余談 == | ||
+ | *本機は最終局面で予定よりも登場MSの数を増やす事になった為に生み出された機体であり、著者の福井晴敏氏がデザイナーのカトキハジメ氏に「機械獣的なMSの極地であるハンマ・ハンマのVer.Kaがあったら面白そう」と提案した事がきっかけとされる。 | ||
+ | *『UC』episode 6公開時に[[ガンプラ]]「HGUC 1/144 ローゼン・ズール」が発売されたものの、成形色が作中の物からかけ離れていたため<ref>本来、紫とピンクで成形されるべきパーツが茶色と濃い目の紫で成形されているため、要塗装キットとなっている。さらにパッケージや説明書に載っている作例が作中と同様の色に塗装されているため、未塗装の画像をよく確認しないと判別が難しい。</ref>、続くepisode 7公開時に成形色を作中の物に近づけた「episode 7 Ver.」が改めて発売された。本機のキットを購入する際にはよく確認する事。 | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == | ||
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== 資料リンク == | == 資料リンク == | ||
− | + | *[http://www.gundam-unicorn.net/tv/ms/43.php 『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』公式ホームページ:ローゼン・ズール] | |
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2020年3月26日 (木) 22:54時点における最新版
ローゼン・ズール | |
---|---|
外国語表記 | ROZEN ZULU |
登場作品 | |
デザイナー | カトキハジメ |
スペック | |
---|---|
分類 | 対サイコミュ兵器用試作型モビルスーツ |
型式番号 | YAMS-132 |
全高 | 22.5m |
本体重量 | 25.8t |
全備重量 | 72.6t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 4,950kw |
スラスター総推力 | 257,200kg |
装甲材質 |
|
センサー有効半径 | 18,200m |
開発組織 | 袖付き |
所属 | 袖付き |
主なパイロット |
ゼクスト・アーデ (テストパイロット) ⇒ アンジェロ・ザウパー |
概要 [編集 | ソースを編集]
アンジェロ・ザウパーの専用機であり、ラプラス史跡での戦いで中破したアンジェロ専用ギラ・ズールをベースとして造られている。また、かつてのネオ・ジオン軍が開発したハンマ・ハンマの「一般パイロットでも操縦可能であり、尚且つ単機で高い戦闘力を持つサイコミュ搭載機」というコンセプトを昇華した機体でもある。その為、本機はギラ・ズールのバリエーション機であると同時にハンマ・ハンマの後継機とも言える。
コクピット周辺にシナンジュ用の予備パーツを流用する事を前提に設計が行われ、コクピット周りにはサイコフレームも組み込まれている。アンジェロはニュータイプではないが、彼の微弱な脳波を感知して機体制御機能を高める為に使用されている。同時に準サイコミュシステムも搭載しており、こちらは総合的な火器管制に特化させている。このように2つのサイコミュ技術を搭載したハイブリッド機とする事で、ハンマ・ハンマでは成し得なかったコンセプトの実現に成功した。
本機では更に「対サイコミュ兵器」という新たなコンセプトも組み込まれており、特に対ユニコーンガンダム用の「切り札」である特殊デバイス「サイコジャマー」を背部に搭載している。勿論、通常のMSに対しても非常に高い戦闘力を発揮し、両腕のインコムやメガ粒子砲を内蔵したシールドを駆使して戦う。
機体デザインはベース機と比較して大きく変貌しており、大型化した腕と肩、ヒールによってかなりトップヘビーな体格となっている。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムUC (原作小説版)
- 第8巻から登場。パイロットはアンジェロ・ザウパー。
シナンジュと共にガランシェールを追跡し、遭遇したトライスターのジェスタ及びジェスタ・キャノンと交戦している。また停船命令を無視したガランシェールにも攻撃を加えたが、自爆した為に退避している。
その後、制圧したネェル・アーガマ内でクシャトリヤに右腕を斬り落とされ撤退。最終決戦ではその代わりとしてシールドを右腕に接続して出撃し、フルアーマー・ユニコーンガンダムと交戦してサイコジャマーで一度は抑え込む。だがユニコーンが真の力を発揮した事で形勢が逆転し、最後はバナージとの感応で互いの過去を知り、自身と違って恵まれた境遇であった事から錯乱して自らをクローで貫いている。 - 機動戦士ガンダムUC(アニメ版)
- episode 6から登場。
ガランシェールとネェル・アーガマがゼネラル・レビルの部隊から襲撃を受けた際にシナンジュと共に現れ、コクピットを外しつつ戦闘不能にするだけの圧倒的な力を見せつけた。ネェル・アーガマが「袖付き」と袂を分かつと、ユニコーンガンダムに掴まれていた右腕を自ら破壊して逃亡している。
最終決戦では右腕を有線式シールド・ユニットに換装して出撃し、味方機であるズサやザクIIIを巻き添えにしながらもバナージを追い詰めたが、やはり最後は自らをクローで貫いている。 - 機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
- アンジェロの指示でテストパイロットをゼクスト・アーデ、機付長をスポッターが務めている。
クラーケ・ズールを奪いに来た宙賊(一部塗装やマラサイのバックパックやジムIIの両腕を取り付ける等の改修を施したハイザック5機)を撃滅している。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能・装備[編集 | ソースを編集]
- サイコフレーム
- コクピット周辺に採用された構造材。サイコミュと同程度の性能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。
アンジェロ専用機である本機は感知した微弱な脳波を機体制御に活かす事を目的として搭載している。 - Iフィールド
- シールドに内蔵されている対ビームバリア。防御は勿論、メガ粒子砲を拡散発射する際の偏向装置も兼ねている。
- サイコ・ジャマー
- 薔薇の花を模した対サイコミュ兵器用特殊デバイスで、背部にある蕾状のコンテナユニットに8基程度格納されている。機械的な複合誘導方式で遠隔コントロールされておりファンネルのように見えるが、武器は装備されていないのでこれ自体に攻撃力はない。
放出後は6基の端末が自動で8面体のフィールドを形成し、内部に偽装感応波を放つ事で敵パイロットの感応波を相殺、フィールドの中心にいる敵機のサイコミュを遮断する。この為、フィールド内でのサイコミュ兵器の使用は不可能となる。
NT-Dシステムを有するユニコーンガンダムへの「切り札」とされているが、フィールドの偽装感応波には数値が設定されており、それを超える感応波を放たれると相殺できないという弱点がある。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- インコム
- 有線式の誘導兵器で、両前腕部そのものをインコム・ユニットとして使用する。準サイコミュによるコントロールで一般パイロットでも(簡易的ではあるが)オールレンジ攻撃が可能。後部には3基のリレー・インコムを装備し、これを使って方向転換する。
内蔵された3連装メガ粒子砲により高い威力を発揮し、3基の大型クローによる格闘戦も行える。 - シールド
- 薔薇の形をした実体盾で、主に左腕に装備される。Iフィールドと3連装メガ粒子砲を内蔵した攻防一体型。
小説ではクシャトリヤに右腕を斬り落とされた後、応急処置として接続されている。インコムと同様に有線で射出可能。
アニメ版ではガンダリウム合金製となっている。 - 有線式シールド・ユニット
- 装備プランの一つとして挙がっていた武器。こちらもIフィールドと3連装メガ粒子砲を内蔵しているが、通常のシールドとは形状がやや異なっている。その名称からインコム同様、有線での分離も可能と思われる。
アニメ版において、ネェル・アーガマからの脱出時に自ら破壊した右腕の代わりに装備していた。 - 3連装メガ粒子砲
- 両腕とシールドに内蔵されている。
シールドに装備されている物は収束発射だけでなくIフィールドを利用して拡散発射する事も可能で、複数の敵機やミサイル等の一掃といった面制圧攻撃に高い効果を発揮する。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- VSゼネラル・レビル艦載機
- 宇宙へ帰還したユニコーンガンダムとガランシェール、それに合流したネェル・アーガマをまとめて排除するべく進軍したゼネラル・レビル所属のモビルスーツ部隊。そこにシナンジュと共に突然現れて圧倒した。この時、本機はパイロットを一切殺害せず、尚且つ無傷で敵機を無力化している。
粗方無力化し終えると器用に『お辞儀』してシナンジュに残った大物を譲った。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- アンジェロ専用ギラ・ズール
- ベース機。
- ハンマ・ハンマ
- この機体のコンセプトを昇華している。
- シナンジュ
- この機体のプロペラントタンクやサイコフレーム等、予備パーツを流用している。
- クラーケ・ズール
- 並行して開発されていた機体。
- ガンダムローズ
- バラ型のビット兵器を有しているという点で共通している。
余談 [編集 | ソースを編集]
- 本機は最終局面で予定よりも登場MSの数を増やす事になった為に生み出された機体であり、著者の福井晴敏氏がデザイナーのカトキハジメ氏に「機械獣的なMSの極地であるハンマ・ハンマのVer.Kaがあったら面白そう」と提案した事がきっかけとされる。
- 『UC』episode 6公開時にガンプラ「HGUC 1/144 ローゼン・ズール」が発売されたものの、成形色が作中の物からかけ離れていたため[1]、続くepisode 7公開時に成形色を作中の物に近づけた「episode 7 Ver.」が改めて発売された。本機のキットを購入する際にはよく確認する事。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
資料リンク[編集 | ソースを編集]
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 本来、紫とピンクで成形されるべきパーツが茶色と濃い目の紫で成形されているため、要塗装キットとなっている。さらにパッケージや説明書に載っている作例が作中と同様の色に塗装されているため、未塗装の画像をよく確認しないと判別が難しい。