ゲルググM

提供: ガンダムWiki
2024年10月15日 (火) 00:57時点におけるTomo (トーク | 投稿記録)による版 (→‎装備・機能)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動
ゲルググM
読み ゲルググマリーネ
外国語表記 Gelgoog Marine
登場作品 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
デザイナー 明貴美加
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用量産型モビルスーツ
型式番号 MS-14F
頭頂高 19.2m
本体重量 45.1t
全備重量 81.3t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,440kW
スラスター総推力 55,000kg
180度姿勢変換 1.6秒
装甲材質 超硬スチール合金 (チタン・セラミック複合材)
開発組織 ジオン公国軍
所属
主なパイロット
  • チャック・キース (接収機)
  • シグ・ウェドナー
  • テンプレートを表示

    概要

    ジオン公国軍一年戦争後期に開発したゲルググを、海兵上陸部隊仕様に改修した機体。高出力ジェネレーターによってビーム兵器の運用を可能としていた点はゲルググと同様だが、危険な特殊任務に赴くケースが多かった海兵隊では機体の損耗率が高く、生産性の向上が図られている。機体名称の「M」も「マリーネ(海兵)」から取られている。

    一年戦争末期に実施された統合整備計画以前、海兵隊上陸戦闘部隊仕様機としてア・バオア・クーの工廠で短期間生産された機体であり、投入される任務の特殊性から装甲厚や形状が独特で、他のゲルググ系の機体と比較してグラマラスなシルエットを持つ。これは、バーニアやラジエーター、プロペラントタンクなどのユニットが大型化したためと、装甲などにスペースドアーマー構造を多用しているためである。重量出力比や機動性、運動性などはむしろ後発のゲルググJ(JG型)に匹敵するレベルのスペックを達成しており、量産タイプのF型と指揮官用のFs型を含むF型の機体は、JG型への過渡期的なコンセプトを持っているとされている。

    頭部の基本構造は他のゲルググ系とほぼ同様だが、後頭部の放熱フィンが大型化され、側頭部にオプション武装の取り付けが可能な構造となっている。

    A型、S型などと異なり、ほぼ空間戦闘用に特化された機体であるため、ランドセルの形状が大きく異なっている。これによって機動性の向上が図られている。また、ランドセルには2基のプロペラント・タンクを装着する事で作戦行動時間の延長を実現。この仕様は、海兵隊の関わる任務の特殊性から、航続距離や稼働時間を延長する必要があった事から導き出されたと考えられている。

    海兵隊専用MSとして、MAUシーマやMAUゲールといった突撃機動軍麾下のグラナダ海兵上陸戦闘部隊に配備された。ただし、MAUが特殊任務に従事する限定的な部隊であり、生産ラインの確立や実戦投入に際しての時期的な問題から、一年戦争に参戦した機体は決して多くはなく、また生産数もそれ程多くなかったと見られる。終戦後はシーマ艦隊によってもっとも多く運用され、ザンジバル級リリー・マルレーンに6機、ムサイ級7隻に合計30機程度が配備されたと言われ、シーマ機のみ指揮官機仕様のFs型であった。

    シーマ艦隊ではほとんどの機体はビーム・ライフルではなくマシンガンを標準装備していたが、これはシーマ艦隊のみならず、デラーズ・フリート全体の台所事情によるものであったとされている。なお、この機体の生産と配備に関しては公国軍の一部上層部による思惑が複雑に錯綜していると言われ、シーマ・ガラハウの個人的なコネクションによって変則的かつ特例的な調達が可能となったという説もあるが、定かではない。

    一年戦争で運用された機体の一部は、モニター上での形状把握を困難にするドット塗装が採用されており、迷彩塗装に用いられた塗料には、各種探査機器を欺瞞する機能を有していたと言われている。

    カラーバリエーション 

    通常カラー
    量産機のゲルググと同様のグレーと緑のツートンカラー。
    連邦軍仕様
    連邦軍により接収された鹵獲機。トリントン基地に配備されていたザクIIF2型と同様、デザートピンク・黒のツートンカラーで塗装されている他、モノアイの発光色が緑色になっている。
    迷彩カラー
    『宇宙の蜉蝣2』にてMAUシーマ (シーマ艦隊)の所属機に施されていた塗装パターン。機体のグレーの部分にドット迷彩塗装が施されている。

    登場作品と操縦者

    機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
    初出作品。第5話からシーマ艦隊の所属機が多数登場する。高性能であるゲルググの派生機とはいえ、劇中では既に旧式の機体であるため苦戦する描写が多い。最終話では連邦軍に接収されたサンドカラーの機体も登場している。
    GUNDAM EVOLVE
    『EVOLVE 4』に残党軍の機体が登場。ザクIIF2型と共に小隊を組みラビアンローズを襲撃するが、ガンダム試作3号機によってほとんどの機体が撃破されてしまった。だが、中破状態で漂っていたブレードアンテナ付きの本機がビーム・ライフルで試作3号機を撃破している。
    SDガンダム GGENERATION モノアイガンダムズ
    ブラード戦隊に1機配備されており、シグ・ウェドナーが搭乗する。

    装備・機能

    武装・必殺攻撃

    腕部110mm速射砲
    両腕に内蔵されているマシンガン。A型などには補助機動装備などがマウントされていることが多かったが、F系の機体の腕部にはこちらが装備されている。腕部に装備されている為、広い射界を確保出来るが、ナックル・シールドを装備している場合は砲口が塞がれる為、使用出来なくなる。
    MMP80マシンガン
    ジオン軍が本格的な対MS戦闘を想定して開発した口径90mmマシンガン。コンパクトな構造で取り回しに優れ、一年戦争後期には相当数が普及していた事から調達が容易。特に最後期に開発されたタイプがジオン残党を含む多くの組織で使用されており、ゲルググMではビーム・ライフルの代替装備として装備されている。
    ビーム・ライフル
    ゲルググM専用のビーム・ライフル。海兵隊の過酷な任務に生産体制の不備が重なり、喪失したライフルの補充が追いつかなかった為、シーマ艦隊では調達の容易なMMP-80が使用された。
    ビーム・サーベル
    近接戦用の斬撃武器。他のゲルググ系列機が装備するツインエミッター仕様の「ナギナタ」タイプではないが、ユニットそのものには同型のデバイスが使用されている。当時のビーム・サーベルとしては出力に優れ、他機種の物よりも太いビーム刃を形成出来た。非使用時には腰部左右のビーム・サーベルポケットに収納されている。
    ナックル・シールド
    ザクIIのショルダーシールドを海兵隊が独自に製造し、手持ち用のマウントラッチとハンドルを増設したシールド。先端に三本のスパイクを備えていた事から、スパイク・シールドとも呼ばれ、格闘戦で打突兵器としても用いられた。

    その他 

    ビーム・ライフル(ゲルググ用)
    ゲルググの主兵装。『GUNDAM EVOLVE 4』で本装備の機体が確認できる。
    シュツルム・ファウスト
    ジオン軍で使用されていた手持ち式ロケット・ランチャー。命中率は悪いが威力とコストパフォーマンスが高く、残党軍では使用されるケースも多い。

    オプション装備 

    プロペラント・タンク
    バックパックに2基装備可能な推進剤入りタンク。状況に応じてパージする。
    レーザートーチ
    溶接用のトーチ。『0083』第10話でコロニーへの爆弾設置に使用している。デザインは『Ζ』作中でハイザックが使用していた物と同一。

    対決・名場面

    関連機体

    ゲルググ
    原型機。
    指揮官用ゲルググM
    指揮官仕様機。一部ゲーム作品にのみ登場。
    シーマ専用ゲルググM
    海兵隊長のシーマ・ガラハウが乗る指揮官仕様機。
    ゲルググ[シュトゥッツァー]
    ジオン残党が本機を改修した機体。
    ゲルググR「リベリオン」
    イフリート・ナハトと共通のパーツを使用して改修された強襲機動型仕様。
    ゲルググJ
    ジオン軍によるゲルググの改修機。共通点が多く、開発時に参考になったと思われる。
    シャア専用ゲルググ
    『C.D.A.』にてア・バオア・クー脱出の際、喪失した右腕を本機の物で補っている。

    商品情報

    ガンプラ

    資料リンク 

    リンク

    脚注