グラハム・エーカー
グラハム・エーカー(Graham Eaker)
- 登場作品:機動戦士ガンダム00、劇場版 機動戦士ガンダム00
- 声優:中村悠一
- 種族・性別:人間・男
- 年齢:27歳→32歳→34歳
- 身長:180cm
- 体重:62kg
- 血液型:A型
- 所属:MSWAD→対ガンダム調査隊/オーバーフラッグス→地球連邦軍(1st)→アロウズ(2nd)→ソルブレイヴス(劇場版)
- 階級:中尉→上級大尉(1st)→不明(2nd)→少佐(劇場版)
- 役職・称号など:MSパイロット、対ガンダム調査隊隊長→オーバーフラッグス隊長→ライセンサー→ソルブレイヴス隊長
- 主な搭乗機:ユニオンフラッグ、グラハム専用ユニオンフラッグカスタム、ユニオンフラッグカスタムII、アヘッド近接戦闘型、マスラオ、スサノオ、ブレイヴ指揮官用試験機
- キャラクターデザイン:高河ゆん
グラハム・エーカー
ユニオンのトップガンであり、MSWAD所属の中尉。オーバーフラッグス(旧名・対ガンダム調査隊)の隊長になると上級大尉に昇進した。フラッグの操縦技術はずば抜けており、独自のマニューバ「グラハム・スペシャル」の持ち主である。
ガンダムエクシアが初めて介入したAEUイナクトのお披露目会に居合わせ、その圧倒的な性能に魅了され、何度かガンダムと交戦するうちに、それを倒す事が目標になったようである。部下のハワードが死亡し、彼がフラッグを自分以上に愛していた事を知ったのを契機に、自身のフラッグを限界以上まで改造。そして刹那のガンダムエクシアとの一騎討ちを行った。その心情は世界よりもガンダムに対する「愛」が優先されると告白。そしてガンダムエクシアと相打ちとなり、自身も死亡したかに思われたが…。
戦闘中に突拍子のない発言をよく行う。グラハムを演じる中村悠一氏によれば、「グラハムの戦闘中の発言は自分を奮い立たせるため」とのこと。小説版の彼の心理描写はかなり凄いことになっている(後述)。
劇場版ではソルブレイブス隊の隊長となっている。
火星圏での戦闘で先遣隊の増援として駆けつけたが、到着時にはすでに先遣隊は全滅し、ELSはCBと交戦していた為、先遣隊の弔い合戦も兼ねてCBを援護して撤退させた。
その後はプトレマイオス2改で補給を受けた際に意識の無い刹那の元でフェルトに「ガンダムを超えようと愚行を繰り返した男」と名乗り「超えるのはガンダムではなく、この少年だ」とその心中を話す。
地球防衛戦時には部下と共に地球防衛で戦果を上げる。
刹那が出撃した際には戦う事を迷う刹那に喝を入れて刹那の迷いを吹き飛ばした。
最後は機体の大半をELSに汚染されて体も殆ど動かない状態でトランザムをオーバーロードさせて超大型ELSに特攻して戦死した。それにより刹那が超大型ELSへの突入することが出来、結果として地球を守る立役者となった。
ミスター・ブシドー
2ndシーズンでは和風の仮面を付け陣羽織を身に纏い、アロウズの謎のモビルスーツパイロット「ミスター・ブシドー」として登場。この呼び名は周りがその容姿や言動からつけた渾名で、本人はいささか迷惑がっている(とはいえ、名無しパイロット以上になろうともしていない)ようだ。上層部から独自行動の許可を得ている「ライセンサー」で、本人は自身を「ワンマンアーミー」と称するなど、パイロットとしての技量は依然としてずば抜けている。なお、ライセンサーは本来、イノベイターが上官の命令に従う事無く独自行動できるように作られた肩書きなのだが、ブシドーはアロウズ総指令官であるカタギリ司令の計らいによってイノベイター以外で唯一ライセンス(本人曰く免許)を持っている。
当初は専用のアヘッドを駆っていたが、相変わらずフラッグへのこだわりは強く、ビリー・カタギリに出した要求で完成した「マスラオ(後にスサノオ)」を愛機としてソレスタルビーイングのガンダムに立ち向かう。
終盤で再び刹那と対面し、仮面を外して「グラハム・エーカー」として、「愛」や「憎しみ」を超越した「宿命」に決着を付けるために刹那と対決する。そして、刹那に敗れたグラハムは自らの死を望むが…。なんとその後エピローグまで出番がなかった(小説版を見る限り、カタギリの前に姿を現すまでMIAになっていたようである)。
2ndシーズンになってからは言動や趣味も日本の古事に習い、武士道を貫こうとしているが、きっかけは刹那に自らの歪みを指摘されての行動だったらしい。スタッフによると「五輪書とかを頑張って英訳して読んだりした、間違った武士かぶれ」とのことで、武士道も一部誤解している節があり、剣術の修行や、滝に打たれたりした事もあるようだ。ちなみに自害しようとした時に持っていた彼の短刀は、剣の師範から譲り受けたとの事。
その言動やガンダムのみに固執する行動からかなりの問題人物のようにも見えるが、一方で1stシーズンでアザディスタン王国に派遣された際はガンダムよりもクーデター鎮圧を優先し(「私とて人の子」と発言している)、アロウズに入ってからもオートマトンを使った作戦には「興が乗らん」と参加しない(止めようともしないが、ライセンサーとして許されている裁量の範疇で行動している)等、軍人としての良識も持ち合わせている。 但し、オートマトンの時は良識以前にガンダムと戦う事がないからと言う可能性も否定はできない。
ちなみに現在稼動中の「機動戦士ガンダム EXTREME.VS」では、シリーズ初(?)とあるコマンドひとつに台詞が28種類(以上?)も用意されている。
登場作品と役柄
- 機動戦士ガンダム00
- いわゆる「宿命のライバル」。本作でも屈指の人気を誇る。熱さとネタ性を両立させたオトコ。しかしドラマCDでは恐るべき変人に…。
- 劇場版 機動戦士ガンダム00
- 後述の名台詞のように、自らのガンダムへの過剰なこだわりにケリをつけているため、TV版のようなネタ性のない熱いキャラで登場。衝撃的なラストが話題となった。
人間関係
- ビリー・カタギリ
- 親友。グラハムの信念(と自身の憎悪)に応じ、GNフラッグを初めとするグラハムの愛機を造り上げた。
- レイフ・エイフマン
- フラッグの開発者で、ビリーの恩師。グラハムからの依頼を受けてカスタムフラッグを造り上げた。
- ハワード・メイスン
- 部下。対ガンダム調査隊が発足した時にすぐに呼んだ事から強く信頼していると思われる。彼の死が、グラハムがフラッグで戦い続ける事を決定づけた。マスラオの武装には彼の名がつけられている。
- ダリル・ダッジ
- 部下。ハワードと共に対ガンダム調査隊に加わる。対ガンダム調査隊が発足した時にすぐに呼んだ事から強く信頼していると思われる。マスラオの武装には彼の名がつけられている。
- ジョシュア・エドワーズ
- 部下。グラハムを「上官殺し」と軽んじていた。
- 刹那・F・セイエイ
- 因縁の宿敵。彼(というよりガンダム)に対する感情は「愛」を超え、「憎しみ」を超越し、「宿命」となった。
なお、彼の事は初めて会った時が16歳だった事もあり刹那の事を「少年」と呼び、セカンドシーズン以降も少年と呼び続けた。(ただし、名前を知らなかった可能性もある) - ロックオン・ストラトス
- 1stシーズンでは何度か対峙しており、一時は彼とデュナメスを捕獲した事もある。
- ホーマー・カタギリ
- アロウズの指令で、上官。ライセンスを受け取る。
- カティ・マネキン
- アロウズでの上司だが、ライセンサーなので命令を聞く気はない。国連軍に参加していればそこで顔をあわせていたはずだった。
- バラック・ジニン
- アロウズでは一応同僚。戦場でのブシドーの勝手に困り果てていた。ブシドーの噂は知っていたらしい。
- リボンズ・アルマーク
- 彼をして、「ガンダムと対等に戦える数少ないパイロット」と評されている。
名台詞
代表的な台詞のみにしてください。
グラハム・エーカー
- 「ハハハハハ!これは傑作だ!」
「戦争を無くす為に武力を行使するとは。ソレスタルビーイング…存在自体が矛盾している!」 - イオリア・シュヘンベルグのビデオメッセージによる武力介入宣言を聴いた後の、余りにも的確過ぎる感想。
- 「フッ、好意を抱くよ」
「興味以上の対象だと言う事さ」 - ガンダムに対する感想。この発言に噴いた視聴者は多いだろう。エヴァのカヲル君そのままである。
- 「初めましてだな、ガンダム!」
「グラハム・エーカー…君の存在に心奪われた男だ!」 - 2話で初めてガンダムエクシアと対峙した際の台詞。なお、グラハムの台詞の間で刹那が「何者だ!?」と言っているので、話が通じているように見えるが、実はGN粒子の影響でこの時、2人は通信など出来てはいない。小説版によると、グラハムはこの時刹那がそう言ったのを感じ取ったそうで……お前はニュータイプか。
なお、彼に心奪われた視聴者により店頭からフラッグのガンプラが一時消えた。 - 「まさかな。よもや君と出会えようとは…乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない!」
- 上のシーンの続きだが3話。この発言により、グラハムの愛称(の一つ)として「乙女座」が定着する事に。全国の乙女座の視聴者はTVの前でずっこけただろう。
- 「多少強引でなければ、ガンダムは口説けません」
- エイフマン教授にフラッグのカスタム化を依頼した際に。
ちなみにこれに続くカタギリの台詞は「彼、メロメロなんですよ」。 - 「私は我慢弱く、落ち着きのない男なのさ。しかも、姑息な真似をする輩が大の嫌いときている。ナンセンスだが、動かずにはいられない!」
- ソレスタルビーイングの活動に乗じてテロ活動を行う者がいる事に対し、テロ鎮圧を優先するとした。
グラハムが決して、ただガンダムに執着するだけの軍人ではない事を示す一幕である。 - 「モビルスーツの性能差が、勝敗を分かつ絶対条件ではないさ…当てにしているぞ、フラッグファイター!」
- 言うまでもなくシャアのパロディ。本家と違うのは、これからしばらくして、グラハムはこの言葉を本当に実践して見せたこと。
- 「人呼んで、グラハム・スペシャル!!」/「人々からはこの変形技、“グラハム・スペシャル”と名付けられている!」
- 前者がTV版Ver、後者が小説版Ver(前者も別の場面で登場する)。変形技をロックオンの前で披露した際の台詞。名付けたのはビリー。
- 「あえて言わせてもらおう…グラハム・エーカーであると!」
- ロックオンの「なんなんだ、こいつ!?」という発言への返答なのだが…もちろんこの時もそんな会話は通じていない。
- 「抱きしめたいな…ガンダム!」
「まさに…眠り姫だ!」 - ガンダムデュナメスに遂に迫り、後一歩で鹵獲成功という時にこのセリフ…。
ちなみに小説版ではもっと凄い事になっている。 - 「そうか…彼は、私以上にフラッグを愛していたようだな」
「ならば、ハワード・メイスンに宣誓しよう。私、グラハム・エーカーはフラッグを駆って、ガンダムを倒す事を」 - 「そんな道理…私の無理でこじ開ける!!」
- トリニティ出現の報に、カスタムフラッグで単独出撃した際の台詞。小説版では若干状況が異なり、TV版ではコックピット内での台詞だったが、小説版では格納庫でカタギリに「フラッグを出せるか」と聞いた後に言っている。
実はこれ、同じ黒田氏の作品「スクライド」のパロディ。 - 「どれほどの性能差であろうと!今日の私は!阿修羅すら凌駕する存在だ!!」
- スローネアインのビームサーベルを奪い取って右腕を切り落とし、「モビルスーツの性能差が勝敗を分かつ絶対条件ではない」事を証明した瞬間。この時は間違いなくグラハムが主人公であった。
この後再び彼に心奪われた視聴者によってなのか、Amazonでカスタムフラッグのガンプラが一時売り切れた。 - 「一矢は報いたぞ、ハワード……」
(吐血)
「この程度のGに、身体が耐えられんとは…!」 - 連続12Gという殺人的加速の機体では、普通の人間なら死んでも不思議はない(現実の戦闘機では、耐Gパイロットスーツを着用しても9Gが限度)。それを操るグラハムの実力を見せ付けるシーン。
- 「断固辞退しよう」
「私はフラッグでガンダムを倒す。ハワード・メイスンの墓前に、そう誓ったのだ」
「男の誓いに、訂正はない!」 - 「会いたかった…会いたかったぞ、ガンダム!!」
- 最終決戦後に突如現れて。刹那が消耗した後を狙ったわけではなく、偶然だったようだ。刹那にしてみれば一番会いたくなかった相手であろう。
- 「やはり私と君は、運命の赤い糸で結ばれていたようだ!」
「そうだ、戦う運命にあった!!」
「ようやく理解した!君の圧倒的な性能に、私は心奪われた!」
「この気持ち…まさしく愛だ!!」 - 1stシーズン最終話でエクシアとの死闘の際に叫んだ、まさかの愛の告白。ちなみに刹那はこのグラハムの言動に「愛!?」と裏返った声でドン引きだった。そりゃ、戦場で対峙する相手にこんなこと語られたら…。
- 「だが愛を超越すれば、それは憎しみとなる!行き過ぎた信仰が内紛を誘発するように!!」
- 上記の会話の後の台詞。
余談だが、2ndシーズン第一期OP『儚くも永久のカナシ』のキャッチコピーは「その愛が憎しみに変わる前に…」だったり、冒頭の歌詞が「愛が愛を重すぎるって理解を拒み、憎しみに変わる前に」だったりするなど、グラハムのこの台詞が反映されたとしか思えない事になっており、ファンをさらに驚かせた(実際、歌を作る際にガンダム00のスタッフと打ち合わせたそうなので、反映されている可能性はありうる)。 - 「よく言った、ガンダムゥゥゥゥ!!」
- ガンダムは何も言ってません…と、一見おかしく見えるが、刹那が「ガンダムになろうとしている者」である事を考えると、割と意味は通っている。
- 「ハワード…ダリル…仇は…!」
- 「取った」のだろうか?恐らく直接的な仇ではないが、戦いの発端となった『ガンダム』そのものを倒した、という意味だろう。
しかし、直接的な仇の黒幕の正体を知っていたら、グラハムはどう行動していたのだろうか。
小説版での発言
発言というより、地の文で心情を表現しているものが多い。説明口調が素でセリフ扱いという、小説というメディア上、非常に便利なキャラクターであるといえる。
- だが、私はしつこくてあきらめも悪い、俗に言う人に嫌われるタイプだ!
- アザディスタンでロックオンと対峙した際の地の文。自覚あったのか。(苦笑)
- ――だが、認めよう。宣誓も矜持も、行動の源であるが、しょせんは建前でしかなかった。この感情はごまかしようもない。
私グラハム・エーカーは、この機体をもってガンダムと戦えることに、これ以上もなく――悦びを感じているっ……! - 小説版におけるGNフラッグ登場時のグラハムの心情を表した地の文。バトルマニアとしてのグラハムの一面が悪い意味で強調されてしまった台詞であり、ハワードに宣誓した件とかが、なんか色々と台無しである。一応この後、矜持や宣誓へのフォローをする地の文が出てくる。
- フラッグの力で勝ち取ったものは私の物。お前の物はおれの物!
- GNフラッグのビームサーベルについての地の文。誰もが予想しなかったであろう、衝撃のジャイアニズム。グラハムの一人称は『私』なので、OOの世界では「お前の~」が一つの言い回しとして定着しているのだろうか?
ミスター・ブシドー
- 「そうか、現れてくれたか。自分が乙女座であった事を、これほど嬉しく思った事はない」
- 嬉しいのは解るが、姿が変わってもあいかわらず乙女座に拘る。朝のTV番組の星座占いとか、見ているのかもしれない。
- 「その剣捌き…間違いない、あの時の少年だ」
「なんという僥倖!生き恥を晒した甲斐が、あったというもの!」 - ダブルオーガンダムのパイロットが刹那と察した際の台詞。彼の発言意図は違うだろうが、視聴者には「その仮面が生き恥だ!」と突っ込まれた。なお、本編に先だってゲーム「ガンダムマイスターズ」でも発言しているが、この時は(条件のためでもあるが)本当に感極まった様子の発言だった。
- 「断固辞退する」
- カティ・マネキンに命令遵守を求められた際に。ノーという時には「断固」辞退するのがこの男のスタイル。
- 「勝手にそう呼ぶ。迷惑千万だな」
- 衝撃の事実、「ミスター・ブシドー」は他称だった上に本人は嫌っていた事が判明した瞬間。じゃあ、なんで本名を名乗らないんですか…。
- 「とくと見るがいい…盟友が造りし、我がマスラオの奥義を!」
- 奥義ってあんた…。
- 「私は純粋に戦いを望む!」
「ガンダムとの戦いを!」
「そしてガンダムを超える!それが私の…」
「生きる証だ!!」 - 「この私、グラハム・エーカーは君との果たし合いを所望する!」
- やっと本名が出てきた瞬間。ここまで無駄に焦らしたキャラも珍しい。
- 「私の空を汚し、同胞や恩師を奪い、フラッグファイターとしての矜持すら打ち砕いたのは、他でもない君とガンダムだ!」
「そうだとも…最早愛を超え、憎しみをも超越し…宿命となった!」
小説版での発言
- あのときの決着はまだついていないのだよ、少年。
心ゆくまで踊り明かそうではないか、少年。
豪快さと繊細さの織りなす武の舞いによってだ、少年。
そうだ、キミは私のプリマドンナ!エスコートをさせてもらおう! - 初めてダブルオーと対峙したときの地の文。プリマドンナとは主役女性歌手、または気難しい女性のこと。相手のパイロットを少年と呼んでおいて…とはいえ、グラハムはガンダムを女性にたとえている発言がしばしば見えるので、最後の一節のみ刹那ではなくダブルオーに向けているのだろう。
- 白刃が宇宙空間に弧を描き、衝撃と共に火花が散る。
剣戟はもはや何合重ねたのかわからぬほどだ。
正確には、182回と言わせてもらおう! - スサノオに乗って刹那と戦った際の地の文。わざわざ剣戟の回数を数えてたのはまだいいとして、地の文が台詞になっているどころか、地の文にツッコミを入れた。…刹那とは別の意味で変革しているようだ。
劇場版
- 「人と人とが分かり合える道を模索し続け、ELSにすらそれを行おうとするとは…。『未来を切り開く』…それが君の戦いなのだな、少年」
「…かつてガンダムを越えようと愚行を繰り返した男だ。…だが、やはりその考えは間違っていた。私が越えなければならないのは…この少年だ」 - トレミーでブレイヴに粒子供給をしてもらっている間、ELS襲撃の影響で昏睡状態の刹那を前にフェルトに語った台詞。後半は彼女に素性を聞かれての返答だが、TV版でこだわり続けた「ガンダムを越える」事を否定した、劇場版における自身のキャラクター性を我々視聴者にアピールしている台詞でもある。
- 「ソルブレイヴスの成員に通告する。これから出向く戦場では、諸君らの命を賭けてもらう事になる」
「だが、あえて言おう。死ぬなよ!」 - 「しかし…相手がガンダムタイプとは!!」
- 木星から現れたELSの大軍との決戦において、ELSが合体してモビルスーツの姿をとった際に。その威容に地球連邦軍は浮き足立ったが、グラハムだけはむしろ不敵にニヤリと笑い、純粋に戦う喜びに打ち震えているかのようだった。ELSの変異した姿はガンダムというよりジンクスのように見えるが、ジンクスも00世界ではガンダムタイプに分類される事があるので特に矛盾はない。
なお、コミカライズ版ではELSはジンクスではなくダブルオーガンダムに変異している。 - 「イェーガン!…敢えて言ったはずだ…!」
- ソルブレイヴスの隊員、イェーガン・クロウが撃墜された時の台詞。上記ののように敢えて「死ぬな」と言ったにもかかわらず、戦死者を出してしまった。
- 「何を躊躇している!『生きる為に戦え』と言ったのは君のはずだ!」
「たとえ矛盾を孕んでも存在し続ける…それが生きる事だと!」
「トランザム!!」 - 2ndシーズンで一騎討ちに敗れたグラハムが、戦う事への呪縛を解き放たれた刹那の言葉をそのまま。
- 「行け、少年!生きて未来を切り開け!!」
- 「未来への水先案内人はこのグラハム・エーカーが引き受けた!」
「これは死ではない。人類が生きる為の――!!」 - ELSに侵食されながらも刹那に突破口を開く為、トランザムを暴走させ特攻していった時の台詞。多くの観客が衝撃を受けた。
なお、小説版でも続きの台詞はない。 - 「生きて未来を切り開け!!ガンダム!!」
- コミカライズ版での最後の台詞。上記の台詞の続き。
その他
- 「収録が終ったら謝ります!作家が!!土下座もさせていただきます!作家が!!だから!」
- ドラマCD「COOPERATION-2312」での問題発言。「作家」とは勿論、黒田氏の事である。この言葉をぶちまけながらリボンズに迫った…。
- 「はぁ、わかった…末吉君、済まん!聞いてるか!?末吉君!済まんッ!!」
- 同じくドラマCD「COOPRERATION-2312」での発言。ちなみにここで言う「末吉君」という人物はリボンズの中の人兼、ナレーターである古谷徹氏のマネージャーである。
- 「討たせてもらうぞ!このグラハムフィンガーで!」
「私の道を阻むな!ゴッド・グラハム・フィンガー!!」 - ゲーム「SDガンダム G GENERATION」シリーズより、1st時代のグラハムでシャイニングフィンガーおよび爆熱ゴッドフィンガーをぶっ放して。
堂々と技名を私物化しているのだが、これでもまだグラハムとしては比較的マトモ。というより後述の通り、時代を経るごとに悪化するので相対的に普通に見えてしまう。 - 「聞く耳持たん!シャイニング、ブシドー!」
「見よ!ブシドーは、赤く燃えている!!」 - ゲーム「SDガンダム G GENERATION」シリーズより、ミスター・ブシドーでシャイニングフィンガーおよび爆熱ゴッドフィンガーをぶっ放して。
フィンガーどこ行った。ゴッドフィンガーの方は流派東方不敗の名台詞のオマージュだが、ブシドーだと特に違和感がない。 - 「あえて言おう!石破天驚・グラハムフィンガー!」
「私は、君が好きだぁ!君が、欲しいぃ!!」
「この気持ち、まさしく愛だ!!」 - PSPソフト「SDガンダム G GENERATION OVERWORLD」より、劇場版のグラハムでシャイニングフィンガーおよび爆熱ゴッドフィンガー&ヒートエンドをぶっ放して。
ブシドーを経て人格者になったと思ったら別ベクトルで振り切ってしまった。ゴッドフィンガーの方はなんとGガンダム最終回でのドモン・カッシュ全身全霊の告白のオマージュであり、CV中村氏渾身のボイスは本家並に熱い。
搭乗機体・関連機体
こだわりの男・グラハムらしく、搭乗機体はサキガケ以外全てフラッグあるいはフラッグの系譜を受け継ぐ機体である。また彼自身が左利きである為、武器が左手・シールドが右手という通常機とは左右逆の装備になっているのが外見的特徴。