ジェガンD型

スペック
スペック
分類	汎用量産型モビルスーツ
生産形態	量産機
型式番号	RGM-89D
頭頂高	19.0m
本体重量	21.3t
全備重量	47.3t
主動力	熱核融合炉
ジェネレーター出力	1,870kW
スラスター総推力	62,000kg
装甲材質	チタン合金セラミック複合材
センサー有効半径	16,800m
開発組織	アナハイム・エレクトロニクス社
所属	地球連邦軍
主なパイロット	連邦兵
	テンプレートを表示

ジェガンD型
ジェガンD型
外国語表記	Jegan［D Type］
登場作品	機動戦士ガンダムUC; 機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ;
デザイン	カトキハジメ
	テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社が開発した地球連邦軍の量産型モビルスーツ、ジェガンのマイナーチェンジ機。宇宙世紀0089年より連邦軍で運用されたジェガンは、ジム系MSとアナハイムのMS開発技術が融合した機体であり、特に「シャアの反乱」以降、軍縮傾向が続く連邦軍にとって、本機の優れた信頼性は極めて有用と判断され、改修を繰り返しながら主力機として運用され続けた。事実、ジェガンは30年以上の長きに亘る実用に耐えており、それを促進した要因のひとつが、宇宙世紀0090年前後からの軍縮傾向に伴う既存機種の継続運用という連邦軍の方針だった。

現場からの要求に仕様変更で対応するため、ジェガンには優れた基本性能に加えて拡張性の高さが与えられており、その特性を伸ばしたバリエーションの一つがジェガンD型である。統合性能と換装機能の強化が施されたマイナーチェンジ機にあたり、宇宙世紀0090年代中盤から連邦軍の主力MSとして運用され、様々なバリエーションの元となった。

D型はA型にマイナーチェンジを施した機体のため、基本的な機体構造にほとんど変更は無い。特徴として挙げられるのはオプション装備の換装を前提とした外装や機能の更新で、換装機能に重きを置いたD型の設計思想は、肩部と腰部の構造に特に現れており、肩部上面と腰部前面にはマウントラッチが増設され、武装や増加装甲といった規格に対応したオプションパーツの着脱を容易としていた。また、バックパックはオプション装備の着脱を想定し、A型のものから形状とレイアウトを変更され、増加装甲などによる重量増加を補うためのスラスター推力の増強も図られている。

頭部形状はA型からほとんど変わっていないが、一方でD型においてはオプション武装などの外部装置の拡張に対応するため、センサーデバイスがバージョンアップされ、それにともなって機能性が向上している。またA型ではアームレイカーを採用していたコクピット規格も、94式に更新して操縦性の見直しが計られた。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムUC: 初出作品。宇宙世紀0096時の地球連邦軍の主力機としてロンド・ベル隊などに配備されているが、専らのやられ役であり、目立った活躍はしていない。なおアニメ版や外伝作品などでは通常カラーの機体に加え、カラーの異なる機体がいくつか登場している。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

換装: 機体の各所に配置されているハードポイントにより追加装備の装着が可能。主な換装バリエーションとしてスタークジェガンやEWACジェガンがある。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

バルカン・ポッド・システム

左側頭部に装備された半固定武装。ガンダムMk-IIの物の発展型とされる。給弾機構は頭部ユニットに内蔵されており、弾倉交換は右側頭部から行われる。A型の弾体は薬莢を廃したケースレスタイプだったが、D型ではケースタイプに変更されている。

ビーム・ライフル

ジェガンA型の専用兵装として開発されたビーム系携行火器。取り回しを重視した短銃身の構造が特徴で、射程距離が短く出力も決して高くはないが、連射性に優れ、接近戦や混戦で威力を発揮する。D型の標準的な装備として多くの場面で運用された。

バズーカ

連邦軍MSの汎用バズーカとして開発された実体弾系携行火器。D型やそのバリエーション機を含めて宇宙世紀0090年代中盤の様々なMSで運用された。グリップ前方に予備弾倉を装備した珍しい構造で、複数種の弾頭に対応している。

ハンド・グレネード

サイドアーマーに代えて左腰部に設けられたグレネード・ラックにA型と同じ物が格納されている。ラックは開閉式で挟み込むように3発の投擲式グレネード弾を装備可能。弾体の信管は時限式と金属反応式の複合型（選択式ともされる）で、時限式は起爆のタイミングを自由に設定でき、金属反応式はMSなどの目標をセンサーで探知して至近距離で爆発する機構となっている。

ビーム・サーベル

近接戦用兵装であるビーム・サーベルは、A型と同じく右腰部のサーベル・ラックに1基が装備されている。サーベルはA型のものと同じ標準型で、大小2種類のビーム刃を形成出来る。それにより、斬撃に適した扁平型のビーム刃と、貫通力に優れた細身のビーム刃の2種類のモードを使い分けられる。また、サーベルラックにはアクセラレーター装備のキャパシターシステムを備え、急速なエネルギー充填が可能だった。

シールド

防御用の実体盾。A型と同等の物を装備し、2連装ミサイル・ランチャーを2基内蔵している。シールドとしての耐弾性能は当時の水準以上で、攻撃を弾いたり逸らしたりするための構造や材質を採用している。

ミサイル・ランチャー: 2連装の物をシールドに2基内蔵。ミサイルは先端に複合センサーを備え、短射程だが弾体の誘導が可能。

ビーム・ライフル（リゼル用）: リゼルの主兵装。Ζガンダムが使用していた物と同様に銃身が長い。通常モードと高出力モード（「ギロチン・バースト」と呼ばれる）のどちらかに選択可能な他、ロングビームサーベル機能も備える。
『UC』episode 6にてバンシィ・ノルンの迎撃の為に出撃した機体が装備していた。
BR-87A ビーム・ライフル: グリプス戦役時などにハイザックやマラサイが使用していた物。『UC』episode 7にてシャイアン基地に配備されている機体が装備していた。