ガンダムF90II-Iタイプ

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
ガンダムF90II-Iタイプ
外国語表記 Gundam F90II Intercept Type
登場作品 機動戦士ガンダムF90
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用試作型モビルスーツ
型式番号 F90II-I
頭頂高 15.1m
本体重量 9.7t
全備重量 29.6t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 4,150kW
スラスター推力
  • 27,700kg×2(F90II本体側)
  • 17,970kg×4(推力増加ユニット)
  • 60,800kg (フライトシールド)
スラスター総推力 188,080kg
アポジモーター数 63
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
開発組織 サナリィ
所属 地球連邦軍
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

ガンダムF90IIに迎撃・追撃用のミッションパックを装着した形態。一年戦争末期より地球連邦軍にはジム・インターセプトカスタムといった中間迎撃を主任務とする機種があり、Iタイプではこれらと同じくサブ・フライト・システムを採用することで行動範囲の拡大が可能となった。

IタイプはF90IIと同時期に開発されたミッションパックで、Lタイプミッションパックと共に本体の基礎設計が完了したのと同時期、宇宙世紀0121年3月にロールアウトした[1]。その戦術的要諦は大気圏内外を問わず、敵中枢に対し素早く迎撃を行い、その司令部機能を斬首作戦で無力化するところにある。

本機最大の特徴は単独飛行を可能とするフライト・シールドで、同装備は大気圏突入用のフライング・アーマーであると同時に大型のスラスター兼プロペラントタンクであり、ミノフスキー・フライトユニットでもあった。加えて、シールド内部には出力270kwの小型反応炉も搭載され、空中においてはミノフスキー・フィールドによるマッハコーンを形成して空力を確保することによりマッハ1.5を飛行可能。水上および地表面におけるホバリング飛行でも時速700kmを記録している。フライト・シールドは突き詰めれば小型化されたサブ・フライト・システムであるが、旧来のSFSは空間戦闘に突入するとデッドウェイトとして切り離さずを得ず、空戦においては単なるジャンプの足場としてしか使いようがなかった。これはMSの機動力のみならず、SFSの推力の無駄遣いであることは明白であり、過去に可変モビルスーツやミノフスキー・フライトといった技術が投入された理由にもなっていたが、これらもまた機体そのものの大型化という問題と不可分だった。これを解決するため、SFSそのものをシェイプし、戦闘中にもデッドウェイトとならぬようAMBAC機動ユニットとして用いることができるよう開発されたのがフライト・シールドである。これは、発想的にはギャプランのシールド・ブースターの系譜に属するものであるが、より洗練されたものであると言える。

脚部にはプロペラントタンクを併設した推力増加ユニットが装着されており、安定的な飛行性能を獲得している。これはフライト・シールドの補助システムに近いもので、フライト・シールドとコネクタで接続することができ、出撃後にシールドの推進剤を本体側から補充することが可能となっていた。

武装として近接白兵戦・射撃戦双方に対応可能なビーム・ランサーを追加装備し、高い機動性と合わせて電撃的な一撃離脱戦法を可能とした。同装備はブッホ・コンツェルンが0090年代から開発を進めていたショット・ランサーの発展型[2]とも言うべき複合ビーム兵装となっている。

ミッションパックとしてはハードポイントの使用箇所が非常に少ない為、他のミッションパックとの追加混載などにも対応しやすい。ただし、Iタイプの要でもあるフライトシールドは製造コストも高く、これ一つでF90本体と同等、ヘビーガン10機相当の建造コストが掛かる代物であった。

Iタイプは先行するPタイプに比して極めて高価で、長距離移動時は既存のSFSの活用、大気圏突入任務についてはPタイプの使用が原則とされていたため、F80での実戦使用例は試験運用を除き観測されておらず、Iタイプの量産型とされる機体は未確認となっている。

なお、迎撃に特化したIタイプは実験機としては有効であり、このデータを基にさらなるエリア・ドミナンス機としての完成度を目指し発展した機体がXタイプとなる。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムF90
出典元。
月刊モビルマシーン
VOLUME 39でF90II本体と共に解説が行われている。シールドそのものをフライトユニットとする発想自体はビーム・シールドの発展とフライト技術そのものの進化に伴い、ビーム・ローターへ発展していったことが示唆されている。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

試作型バイオコンピューター
F91へ搭載予定の主管制コンピューター兼サイコミュデバイス。F90IIへの改修に伴い、8000系ニューロコンピューターから換装される形で試験的に搭載された。
推力増加ユニット
脚部のハードポイントに接続されるプロペラント・タンクを併設した推力増加ユニット。安定的な飛行性能を獲得するために推進力と運用時間を伸ばすよう強化されている。また、フライト・シールドと接続することが可能であり、機体本体からシールドに推進剤を補充することが可能となっている。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

F90II本体側[編集 | ソースを編集]

バルカン砲
頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。
ビーム・サーベル
バックパックに2基装備されている近接武装。

ミッションパック側[編集 | ソースを編集]

ビーム・ランサー
槍状の大口径ビーム・サーベルを形成する携行武装。後部にバーニアを備えている。ビーム刃はそのまま射出できる他、中距離戦に対応するため拡散ビーム・ショットガンとしても使用可能。ブッホ・エアロダイナミクス社のショット・ランサーの影響を受けて開発されたとされ、打突を主体とした格闘兵装として巡洋艦クラスの艦艇を一撃で破壊出来る出力を持っていた。
フライト・シールド
モビルスーツに匹敵するサイズの大型シールド。大型のスラスター兼プロペラントタンクであり、ミノフスキー・フライトユニットや出力270kwの小型ジェネレーターも搭載されている。収納式の可変翼を有し、MSを上部に乗せる事でフライングアーマーの機能を備えたサブ・フライト・システムとして、宇宙だけでなく大気圏突入、航空、水上(ホバー)での運用が可能であった。開発にはガンダムMk-Vのシールド・ブースターなどの技術が参考にされたとされ、製造にもGキャノンのパーツが数多く利用されたと言われているが、製造コストはF90本体と同等(ヘビーガン10機相当)に昇るため、量産化は叶わなかった。
マシン・キャノン
フライト・シールド前部に2門内蔵されている大口径機関砲。
ビームガン
フライト・シールド前部に搭載可能な自衛用小型ビーム砲。マシン・キャノンとの選択式。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガンダムF90II
素体。
ガンダムF90-Iタイプ
素体がF90の場合の換装パターン。本体の性能差から、機体スペックに差異が存在する。
ガンダムF90 Iタイプ (木星決戦仕様)
「鋼鉄の七人」作戦の為にF90にIタイプミッションパックを装着した形態。MS本体や装備の一部が変更・改修されている。
ビギナ・ゼラ アインツェルカンプ
ビギナ・ゼラの量産機に特殊作戦用の追加装備を装着した機体。装備構成が本機に類似しており、サナリィからの盗用技術を導入した可能性が疑われている。
ハーディガン・ブリッツクリーク
Iタイプのものをベースとしたビーム・ランサーを装備。Lタイプのロング・ライフル用パワーパックを改装して搭載しているが、コストと運用上の側面からビーム刃の射出機能はオミットされている。

資料リンク [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 同時期、F90は1号機、2号機共に火星にあり、開発には3号機以降の機体が仕様されたものと推定されている。
  2. ショット・ランサー自体はオープンな軍事学会に発表されており、F90も開発当初からショット・ランサーをオプションとして検討していた。