G-3ガンダム

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G-3ガンダム
外国語表記 G-3 Gundam
登場作品
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 汎用試作型モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-78-3
頭頂高 18.0m
本体重量 47.2t
主動力 熱核融合炉
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
開発組織 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
母艦
主なパイロット アムロ・レイ (小説版1st)
ジョルジョ・ミゲル (CDA)
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概要[編集 | ソースを編集]

地球連邦軍が開発した試作型モビルスーツガンダムの3号機。サイド7において開発されていたガンダムは3機存在し、いわゆる「RX-78」の制式番号を持つ機体のうち、1号機は破壊され、3号機はアムロ・レイの搭乗するRX-78-2の補修用パーツ供給機として使用された。

V作戦で開発されたRXシリーズのMSは、スペックのみならずパーツの精度や装備の調達などの事情から、事実上プロトタイプとして数機ずつ建造されていたと言っても間違いないが、ホワイトベース隊での実働に関しては俗に「週替わりで仕様が違う」と言ってもいいほど、細部の形状やスペックに異同があったとされている。実際にはサイド7脱出に際して搬入した機体のパーツを使いまわし、共食い整備によってどうにか稼働させていたというのが正直な所であって、好き好んで出撃の度に仕様を変えていたわけではなく、コア・ファイターやジェネレーター関連の部材が共有出来たため、どうにか機能を維持出来たというだけのことであって、ガンダム、ガンキャノンガンタンクの三機種を1機ずつ稼働させるだけでも精一杯だったとされている。

これらの予備パーツはホワイトベースの右舷デッキに積載されていたが、その後オデッサ作戦に前後して回収され[1]星一号作戦の内示に伴って再び宇宙へ搬出されると、ルナツーマグネットコーティング処理のテストヘッドとして再改修が施された。そして、並行して開発の進んでいたNT型とのデータ互換および補完を終えた後、アムロ搭乗機のマグネットコーティング処理の雛形として使用されたと言われている。

マグネットコーティング処理によって四肢の関節駆動は格段に向上し、同時にランドセルの改造や推力強化なども施されており、RX-78-2の設計全般を見直すことでスラスター出力の向上に繋がっている。また、動力炉も新型に変更したことで前仕様の2倍の運動性能が得られたとも言われている。この時点でガンダムとの仕様が差別化され、「RX-78-3 G-3ガンダム」として確定したとされる[2]

その後、G-3ガンダムに関してはペガサス級強襲揚陸艦ブランリヴァルに配備されたものの、ア・バオア・クー戦において被弾したジムの着艦時の事故に巻き込まれて損壊した、あるいは終戦直後に同宙域でGアーマーとして投入されたとする資料も存在する。また、巷間に流布する説としてガンダムの予備パーツでジムを改修した機体、または欧州戦線に投入されたジム・コマンドの改造機に使用されたとも、戦後ジオン共和国駐留の連邦宇宙軍所属機となりジオン残党狩りに投入されたとも言われ、果ては特殊な諜報任務に特化され、高度なステルス機能を有するに至ったなど、G-3を巡る異説には枚挙に暇がない[3]

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム (小説版)
初登場作品。作中ではあくまでガンダムの三番機として扱われており、作中では「ガンダム」または「G3」と呼称されている。テキサス・コロニーで大破したガンダムから乗り換える形でアムロ・レイが搭乗している。初登場したPART 11でマグネットコーティング処理を受けた後、クスコ・アルシャリア・ブルといったニュータイプ達を次々と葬っていったが、ア・バオア・クーソーラ・レイの攻撃が来る事をペガサスJr.に伝えようとレーザー・センサーを発信したところ、背後から2機のリック・ドム(内1機はルロイ・ギリアム)の直撃弾を受け撃墜された。
MSV
主な出典元。「RX-78-2 ガンダムの内、ホワイトベースに2号機の予備パーツとして搬入された3号機をマグネットコーティング処理のテストベッドとして改修した機体」というMSV設定が用意された。機体名も「G-3ガンダム」と設定され、以降、各媒体で用いられるようになる。なお、旧キット「1/144 プロトタイプガンダム」のインストでは、サイド7でほぼ無傷で発見された後、実戦参加した事が確認されており、グレーとライトグレーに塗装された写真も発見されているものの、実機が発見されなかったためアムロが乗り換えた説が強いと設定されている。
GUNDAM THE RIDE ~A BAOA QU~
ア・バオア・クー戦の最中、ブランリヴァルの艦載機として艦内のMSハンガーに駐機していたところ、強行着艦してきたジャック・ザ・ハロウィン隊ジムとの激突事故によって損壊する憂き目に会う。パンフレットやフィギュア「MS in ACTION!! G-3ガンダム」のパッケージ裏にはこの時の情景がCG画像として掲載されているが、よく見るとガンダムのカトキハジメ版デザインに類似した形状である事がわかる。
GUNDAM EVOLVE
『EVOLVE../ 10』で登場。『GUNDAM THE RIDE』の後日談であり、ア・バオア・クーでの戦いから9日後に残敵掃討へと投入されている。この際はGアーマー状態で運用されており、侵入口を作るために分離してGブル状態でも運用されている。
機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像
ジョルジョ・ミゲルの搭乗機としてホワイトベースIIに配備された機体が登場し、ジオン残党への攻撃に使用された。
機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡
黒い三連星編のラスボスとして、ルナツーにてアムロ・レイが駆る機体が登場[4]。作中でも最強クラスの機動性を誇り、自機の高機動型ゲルググビーム・ライフルの弾速でも直撃させるのは困難で、味方含めて7対1という状況でありながら全滅させられることも多い。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

マグネットコーティング
フィールド・モーターの反応速度や駆動性を向上させる磁気塗膜。これによって四肢の関節駆動は格段に向上し、数値的にはRX-78-2を越える運動性能を獲得したとされている。
コアブロックシステム
コア・ファイターを核とし、上下半身のパーツを交換可能にしたシステム。改修以前より継続して使用されているが、教育型コンピュータはNICNシステムと呼ばれる新型が採用され、ガンダムNT-1とのデータ互換に使用された。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

60mmバルカン砲
TOTOカニンガム社製の小口径のケースレス機関砲。頭部左右一対1基ずつ装備。近接防御用の火器で、MS用の火器としては小口径だが、近距離であればMSを撃破する事も可能な威力を発揮する。
ビーム・ライフル
ブラッシュ社製MS携帯式小型メガ粒子砲。出力1.9MW。エネルギーCAP技術によって初めて実用化したMS携行サイズのメガ粒子砲であり、フォアグリップと円形センサーを備え、長距離射撃にも対応可能。
ビーム・サーベル
ガンダム専用の近接白兵武装。ランドセルに2基を装備する。高エネルギー状態のミノフスキー粒子をIフィールドで収束させ、ビームの刀身を形成する。出力0.38MW。斬撃・刺突の双方で高い攻撃力を発揮し、1秒弱で厚さ30cmのチタニウム鋼を切断する事が可能。
ビーム・ジャベリン
ビーム・サーベルのモードの1つで、グリップを延長し先端に高出力のビーム刃を形成した槍。
ハイパー・バズーカ
ブラッシュ社製の肩掛け式の単砲身ロケット砲。口径は380mmまたは320mm。固定式の弾倉に5発次弾のロケット弾が装填されている。
シールド
防御用に用意された身の丈とほぼ同じ大きさの大盾。ラージ・シールドとも表記される。ルナ・チタニウム合金や高分子素材の樹脂などの三層構造を採用し、MS本体の装甲のような防御性能ではなく衝撃の吸収や分散を目的としている。マニピュレータで保持する事で広範囲を防御できる他、上部に銃眼スリットが設けられており、盾越しに覗き込む事で敵を狙い撃つ事も可能。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

装備バリエーション [編集 | ソースを編集]

フルアーマーガンダム (タイプB)
本機を素体に増加装甲と重火器を装備した強化案。
ホワイトデビル
核装備仕様。

系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]

プロトタイプガンダム / ガンダム
本機以外のファーストロット機。
Gの影忍
Gの影忍』に登場する、奪取した本機を改造したモビル忍者。

その他 [編集 | ソースを編集]

G-3 (ゲー・ドライ)
『ジオンの再興』などの近藤作品に登場する同名(読みは違うが)の機体。
コアガンダム / コアガンダムII
カラーパターンの1つとして本機の配色を模したものがある。

余談 [編集 | ソースを編集]

  • 本機のカラーがグレーを基調としているのはいずれの媒体でも共通しているが、細かな色分けについてはバラつきがある。まずMSVで設定画が創作された当初は白と灰白色、黒のロービジカラーであり、兵器らしい落ち着いた色合いとなっていた。その後、ガンプラ「MG 1/100 G-3ガンダム (Ver.1.0)」で立体化された際には、グレーと青紫のツートンカラーに設定。以降はこちらのカラーリングが主流となっているが、媒体によっては全体的に明るみが増したり(映像作品・立体物全般)、スリッパの色が黒に変更される(「MG 1/100 G-3ガンダム Ver.2.0」)等、更に細かな差異が生じている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

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フィギュア [編集 | ソースを編集]

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書籍 [編集 | ソースを編集]

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リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ホワイトベースのルナツー寄港時に回収されたとする説もあるが、この時点ではガンペリーなど一部装備の搬出や点検以外にはRXシリーズに封印が施された程度であり、実質的にはサイド7から持ち出せた物品の照会が行われた程度だったと言われている。
  2. また、G-3と同様の改装を受けたアムロ機の最終決戦仕様を便宜上「G-3仕様」と呼ぶことも誤りではないとされている。
  3. 実際、連邦軍によるMS開発能力は驚異的で、ホワイトベースがジオンに追われ逃げ惑っていた時期、既に先行量産機の開発と実戦投入を行いながら量産機を生産していた。さらには初期RXシリーズに続くRX-78-4~8号機の開発もそれなりに進展されていた。のみならず、NT対応機や水中戦仕様機、空戦仕様機なども試作され、それなりの実績を挙げていたとされている。
  4. この黒い三連星編において、前のミッションで既にホワイトベース及びガンダムは撃破されて失われている。