「フルアーマー百式改」の版間の差分

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| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[エゥーゴ]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[百式改]]の武装と装甲を強化すべく追加装甲を装着させた姿である。「百改」の文字は左肩部の装甲板に書かれている。
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[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[百式改]]の武装強化プラン。全身に増加装甲と追加武装を施しており、軽量・高機動を特徴とする百式改とは真逆に位置する重装甲・大火力の機体である。
  
メガ粒子砲やビーム・キャノン等、全身に多数の武器を搭載する事で火力を向上させている。またコクピットブロック保護の為に両肩部の装甲板にはリフレクターパネルが装備され、[[Iフィールド]]を展開させられるようになっている。これらの重装備によって高い火力と防御力を両立させている反面、運動性は低下した。両肩部にも追加装甲が取り付けられているが、ハードポイント部は露出しているのでオプション武装の追加が可能。逆に両腕部の多目的ランチャーユニットは炸裂ボルトと呼ばれる武器が追加されている為、使用は不可能と思われる。
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[[メガ粒子砲]]やビーム・キャノン、実体弾兵器を全身に多数の武器を搭載する事で火力を向上させており、これらの装備による重量増大を補うためにスラスターが大幅に強化されているが、機動性は高くはなかったという。また、胸部にはビーム・リフレクターを備え、敵のビームを防御する事が可能であった。
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開発当時は大型可変MSが全盛の時期であり、結果的に量産される事はなかったが、[[宇宙世紀]]0087年11月20日に[[量産型サイコガンダム]]と交戦したと記録されている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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;[[M-MSV]]
 
;[[M-MSV]]
 
:出典元。初出の「SD CLUB」第11号で、ビームキャノンやリフレクターパネル、炸裂ボルトに関する簡単な解説が行われている。
 
:出典元。初出の「SD CLUB」第11号で、ビームキャノンやリフレクターパネル、炸裂ボルトに関する簡単な解説が行われている。
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
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;リフレクター・パネル
;[[Iフィールド]]
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:肩口に装備された装甲板。前方に倒す事で胸部に[[Iフィールド]]を発生させ、コクピットブロック周辺を防御する。リフレクター・パネルはビーム・キャノン展開時にも展開される。
:リフレクターパネルから展開される対ビームバリア。コクピットブロックを防護できる。<br />ゲームで登場する際は搭載されていない事が多い。
 
;分離
 
:増加装甲を分離可能。<br />ハードポイントに装備されている武装を分離可能。
 
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:ハードポイントに装備されている武装を換装可能。
 
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
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;[[ビーム・ライフル]]
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:武装欄に記載あり。百式改から引き続き使用するものと思われる。
 
:武装欄に記載あり。百式改から引き続き使用するものと思われる。
;[[ビームサーベル]]
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:素体である百式改の装備。リアスカートに2本マウントされている。
 
:素体である百式改の装備。リアスカートに2本マウントされている。
 
;ミサイルポッド
 
;ミサイルポッド
 
:2連装式のミサイルポッド。腹部と両脚部に内蔵されている。
 
:2連装式のミサイルポッド。腹部と両脚部に内蔵されている。
 
;[[メガ粒子砲]]
 
;[[メガ粒子砲]]
:胸部に1門内蔵している。
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:胸部に1門内蔵されたビーム砲。威力についてはハイ・メガ・キャノン相当であるとされる。
 
;ビームキャノン
 
;ビームキャノン
:バックパック上部に2門装備。使用時にはリフレクターパネルが倒れ、砲身を機体前面へとスライドさせる。
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:バックパック上部に2門装備。使用時にはリフレクター・パネルが倒れ、砲身を機体前面へとスライドさせる。
 
;炸裂ボルト
 
;炸裂ボルト
:両腕部に装備。元々追加装備の分離に使用されていた物を接近戦用の武器に転用している<ref>書籍「機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part1」より</ref>。<br/>近距離で榴弾をショットガンのように敵機に浴びせ、その衝撃によってダメージを与えるというものだが、大して威力は高くないためセンサーやカメラ、関節部の破壊にしか使えず[[MS]]そのものを撃破する事は不可能とされる。<br/>なお武装に関する記述が初出時以外の資料では乏しいためか、ボルトが「Bolt (ねじ)」ではなく「Volt (電圧)」と解釈されるケースが多く、特にゲーム作品では「腕部の追加装甲をナックルガードにし、電撃を纏って殴りかかる」電撃武器として描写される事が多い。
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:両腕部に装備。元々追加装備の分離に使用されていた物を接近戦用の武器に転用している<ref>書籍「機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part1」より</ref>。<br/>近距離で榴弾をショットガンのように敵機に浴びせ、その衝撃によってダメージを与えるというものだが、大して威力は高くないためセンサーやカメラ、関節部の破壊にしか使えず、MSそのものを撃破する事は不可能とされる。<br/>なお武装に関する記述が初出時以外の資料では乏しいためか、ボルトが「Bolt (ねじ)」ではなく「Volt (電圧)」と解釈されるケースが多く、特にゲーム作品では「腕部の追加装甲をナックルガードにし、電撃を纏って殴りかかる」電撃武器として描写される事が多い。他にも[[ストライカー・カスタム]]のバースト・ナックルのように殴って爆破する吸着爆弾的な描写も存在している<ref>ゲーム『スーパーロボット大戦30』など</ref>。
;ロングメガバスター
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;ロング・メガ・バスター
:主兵装の大型ビームライフル。射程が長く、威力も通常のビーム・ライフルとは比べ物にならない程に高い。
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:主兵装の大型ビームライフル。携行火器としては大型で射程も長く、威力も通常のビーム・ライフルとは比べ物にならない程に高い。
;ビームパルサーガン
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;ビーム・パルサーガン
 
:2門装備。書籍「ENTERTAINMENT BIBLE.25」の武装欄に記載があるが搭載箇所は不明。百式改の武装であるパルス・レーザー砲を指している可能性も考えられる。
 
:2門装備。書籍「ENTERTAINMENT BIBLE.25」の武装欄に記載があるが搭載箇所は不明。百式改の武装であるパルス・レーザー砲を指している可能性も考えられる。
  
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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;[[百式改]]
 
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:素体。
 
:素体。
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;[[フルアーマーオーヴェロン]]
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:本機の図面と部品を転用して[[オーヴェロン]]の予備機を強化した機体。
 
;[[ガンダムデルタカイ]] / [[ガンダムデルタカイ陸戦仕様]]
 
;[[ガンダムデルタカイ]] / [[ガンダムデルタカイ陸戦仕様]]
 
:本機と同様、[[デルタガンダム]]の系列機に属する機体。武装にロング・メガ・バスターや炸裂ボルトが採用されている。
 
:本機と同様、[[デルタガンダム]]の系列機に属する機体。武装にロング・メガ・バスターや炸裂ボルトが採用されている。

2024年6月24日 (月) 19:32時点における最新版

フルアーマー百式改
外国語表記 Full Armor Hyakushiki-Kai
登場作品
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 攻撃用試作型モビルスーツ
生産形態 試作機 / 装備バリエーション
型式番号 FA-100S
FA-00100S (一部資料)
頭頂高 19.2m
本体重量 39.2t
全備重量 79.8t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,015kW
スラスター総推力 11,300kg (推定)
113,000kg (後述)
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 12,500m
素体 百式改
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属組織 エゥーゴ
地球連邦軍
所属部隊 フレスベルク隊 (マーティン機)
主なパイロット
テンプレートを表示

概要 [編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社が開発した百式改の武装強化プラン。全身に増加装甲と追加武装を施しており、軽量・高機動を特徴とする百式改とは真逆に位置する重装甲・大火力の機体である。

メガ粒子砲やビーム・キャノン、実体弾兵器を全身に多数の武器を搭載する事で火力を向上させており、これらの装備による重量増大を補うためにスラスターが大幅に強化されているが、機動性は高くはなかったという。また、胸部にはビーム・リフレクターを備え、敵のビームを防御する事が可能であった。

開発当時は大型可変MSが全盛の時期であり、結果的に量産される事はなかったが、宇宙世紀0087年11月20日に量産型サイコガンダムと交戦したと記録されている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

M-MSV
出典元。初出の「SD CLUB」第11号で、ビームキャノンやリフレクターパネル、炸裂ボルトに関する簡単な解説が行われている。
シークレットフォーミュラー
パイロットはクリフ・フレミングパトリシア・クランストンエンライト
当初はエンライトが搭乗し、機体を受領しに来たクリフと共に彼を追撃してきた部隊を攻撃するはずだったが、実はスパイだった為にクリフのリック・ディアスに銃を向ける。しかしパトリシアの機転でコクピットを破壊され、追撃部隊に対してもクリフが本機を遠隔操作して攻撃した事により撃退に成功する。その後クリフ機のコクピットを移植して修復され、複座式として機体制御をクリフ、火器管制をパトリシアが担当し、先程の追撃部隊が向かった工業都市イプシロンへと急行。量産型サイコガンダムと交戦して街と母艦クークスタウンを守りつつ撃破したが、本機も破損している。
戦闘終了後、本機の開発は中止が決定したが、政治的取引により入手したインコムの技術と増加装甲システムを組み込んだΖプロジェクトの機体の開発が行われる事になったという。
ENTERTAINMENT BIBLE.25 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.4 MS開発戦争編
『シークレットフォーミュラー』の設定を踏まえてか、百式改の武装強化案として提出されるも、その時期は大型の可変モビルスーツが主流となっていた為、量産化が断念されたと解説されている。
機動戦士ガンダムΖΖ 悪夢の戦場
テスト中に行方不明となっていた機体がプロトタイプサイコガンダムに無人の状態で操られてプロトタイプΖΖガンダムと交戦している。
機動戦士ガンダムUC テスタメント
『デルタの鼓動』にて他のデルタガンダム系列機と共に紹介されている。
機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
マーティン・マータフの搭乗機として登場。
とある宙域でビグロと交戦し、ブレイア・リュードガンダムデルタカイと連携してこれを撃破している。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

リフレクター・パネル
肩口に装備された装甲板。前方に倒す事で胸部にIフィールドを発生させ、コクピットブロック周辺を防御する。リフレクター・パネルはビーム・キャノン展開時にも展開される。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ビーム・ライフル
武装欄に記載あり。百式改から引き続き使用するものと思われる。
ビーム・サーベル
素体である百式改の装備。リアスカートに2本マウントされている。
ミサイルポッド
2連装式のミサイルポッド。腹部と両脚部に内蔵されている。
メガ粒子砲
胸部に1門内蔵されたビーム砲。威力についてはハイ・メガ・キャノン相当であるとされる。
ビームキャノン
バックパック上部に2門装備。使用時にはリフレクター・パネルが倒れ、砲身を機体前面へとスライドさせる。
炸裂ボルト
両腕部に装備。元々追加装備の分離に使用されていた物を接近戦用の武器に転用している[1]
近距離で榴弾をショットガンのように敵機に浴びせ、その衝撃によってダメージを与えるというものだが、大して威力は高くないためセンサーやカメラ、関節部の破壊にしか使えず、MSそのものを撃破する事は不可能とされる。
なお武装に関する記述が初出時以外の資料では乏しいためか、ボルトが「Bolt (ねじ)」ではなく「Volt (電圧)」と解釈されるケースが多く、特にゲーム作品では「腕部の追加装甲をナックルガードにし、電撃を纏って殴りかかる」電撃武器として描写される事が多い。他にもストライカー・カスタムのバースト・ナックルのように殴って爆破する吸着爆弾的な描写も存在している[2]
ロング・メガ・バスター
主兵装の大型ビームライフル。携行火器としては大型で射程も長く、威力も通常のビーム・ライフルとは比べ物にならない程に高い。
ビーム・パルサーガン
2門装備。書籍「ENTERTAINMENT BIBLE.25」の武装欄に記載があるが搭載箇所は不明。百式改の武装であるパルス・レーザー砲を指している可能性も考えられる。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

百式改
素体。
フルアーマーオーヴェロン
本機の図面と部品を転用してオーヴェロンの予備機を強化した機体。
ガンダムデルタカイ / ガンダムデルタカイ陸戦仕様
本機と同様、デルタガンダムの系列機に属する機体。武装にロング・メガ・バスターや炸裂ボルトが採用されている。
デルタプラス
ビームライフルの設定が定まっていなかった原作小説版『UC』では最初の画稿でロング・メガ・バスター (形状はGFF版デザインに類似)を携行しており、作中でも標準装備となっている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • スラスター総推力は当初「11,300kg(推定)」となっていたのだが、百式改どころかザクIにも劣るため、設定ミスか監修不足の可能性がある。それ故か現状の資料では一桁上げた「113,000kg」となっている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

フィギュア[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 書籍「機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part1」より
  2. ゲーム『スーパーロボット大戦30』など