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== AMX-003/MMT-1 ガザC(Gaza-C) ==
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*[[機動戦士Ζガンダム]]
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*[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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*MMT-1<ref>片方がアクシズ正規ナンバー、もう片方が連邦の認定ナンバーとされているが、それがどちらを指すのかは資料や作品により異なる。</ref>
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| 所属 =
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| 所属組織 = [[アクシズ]] [[ネオ・ジオン]] [[袖付き]]
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| 所属部隊 =
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| 主なパイロット = *[[ハマーン・カーン]]
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*[[グレミー・トト]]他
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
*登場作品:[[機動戦士Ζガンダム]]、[[機動戦士Ζガンダム A New Translation]]、[[機動戦士ガンダムΖΖ]]、[[機動戦士ガンダムUC]]
 
*デザイナー:小林誠
 
*分類:量産型[[可変モビルスーツ]]
 
*装甲材質:ガンダリウム合金
 
*頭頂高:18.3m
 
*全高:22.5m、10.9m(MA形態時)
 
*全長:21.2m(MA形態時)
 
*全幅:10.4m(MA形態時)
 
*本体重量:40.8t
 
*全備重量:72.5t
 
*主動力:[[熱核融合炉]]
 
*ジェネレーター出力:1,720kW
 
*スラスター総推力:79,200kg
 
*センサー有効半径:10,600m
 
*開発組織:[[アクシズ]]
 
*所属:[[アクシズ]]([[ネオ・ジオン|ネオ・ジオン軍]])
 
*主なパイロット:[[ハマーン・カーン]](TV版Ζ:一般機 劇場版Ζ:専用機)、[[グレミー・トト]]、他
 
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アクシズ]]([[ネオ・ジオン]]軍)が開発した量産型[[モビルスーツ]]。<br />[[ガザB]]を完全な戦闘用として再設計しており、[[ムーバブルフレーム]]ではなくブロック構造を採用し、そのブロックを動かす事で[[モビルアーマー]]形態への可変機構を実現している(この形態で接地すれば自走砲台としても運用可能)。この機構は故障しやすいという短所があるものの、生産性が高いという利点も存在する。<br />コクピットは[[リニアシート]]や[[全天周囲モニター]]が採用されている。<br />機体性能は[[ティターンズ]]や[[エゥーゴ]]の可変機程に高くはなく、基本的には[[MA]]形態で運用される。またアクシズのパイロット達の多くは実戦経験が少ない為、集団で長距離から砲撃する戦法を採る事でそれを補っている。
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[[ガザB]]を戦闘用に再設計する形で[[アクシズ]]([[ネオ・ジオン]]軍)が開発した量産型[[モビルスーツ]]。機体構造は[[ムーバブルフレーム]]ではなくブロック構造を採用し、ブロックを動かす事で[[モビルアーマー]]形態への可変機構を実現している。このブロック構造は故障しやすいという欠点こそあるものの、生産性が高く機体を大量に生産出来るという利点があった。このブロック構造は[[アナハイム・エレクトロニクス社]]へともたらされ、[[リック・ディアス]]のブロックビルドアップ構造へと発展した。
  
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作業用の機体を戦闘用に再設計した為、機体性能は[[エゥーゴ]]や[[ティターンズ]]の可変機程に高くは無い。また、アクシズはパイロットを養成する設備や機関が設立されておらず、搭乗パイロットの練度不足の問題もあり、それを補う目的で砲撃戦による集団戦術を想定し、高出力ビーム砲「ナックルバスター」と、それを稼働させる為の高出力ジェネレーターが搭載されている。また、砲撃支援を目的としている為格闘戦には向かず、機体構造も脆弱。エゥーゴが鹵獲した機体を調査した際には技術者から「三回の出撃で機体が分解する」と言われた程であった。
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コクピットは[[リニアシート]]・[[全天周囲モニター]]が採用されているが、これはアナハイムとの技術的取引によって得られたものである。
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
:第32話から登場。主にアクシズの一般兵が使用したが、初登場時に[[ハマーン・カーン]]が搭乗した事もある。
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:初出作品。第32話から登場。主にアクシズの一般兵が使用したが、初登場時に[[ハマーン・カーン]]が搭乗した事もある。250機~300機が運用されたが、残存機は80機余だと言われている。
 
;[[機動戦士Ζガンダム A New Translation]]
 
;[[機動戦士Ζガンダム A New Translation]]
:ハマーンの専用機として、[[キュベレイ]]と同様のカラーリングの機体が一度だけ登場した。
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:基本的な活躍はTV版と同様。ハマーンの専用機として、[[キュベレイ]]と同様のカラーリングの機体が一度だけ登場した。
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
:前作から引き続いて登場。一般兵の他、[[グレミー・トト]]も搭乗した。
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:前作から引き続いて登場。一般兵の他、新兵時代の[[グレミー・トト]]も搭乗した。
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
 
:[[袖付き]]所属の機体が登場。袖付きを表す装飾が施されており、機体カラーが緑色になっている。
 
:[[袖付き]]所属の機体が登場。袖付きを表す装飾が施されており、機体カラーが緑色になっている。
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=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;変形
 
;変形
:モビルアーマー形態へ変形可能。
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:ブロック構造を用いて各モジュールを移動させる事でモビルアーマー形態へ変形可能。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;ナックル・バスター
 
;ナックル・バスター
:ジェネレーター直結式の大出力メガ粒子砲。右胸部のセンサーにより高い精度の射撃が可能。
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:右胸に直接接続されているジェネレーター直結式の大出力メガ粒子砲。右胸部のセンサーと連動させる事で高い精度の射撃が可能。出力は6.7MW。
 
;ビーム・ガン
 
;ビーム・ガン
:モビルアーマー形態時の機首に2門装備された武装。
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:モビルアーマー形態時の機首に2門装備されたビーム砲。元々はビーム・サーベルと兼用可能なデバイスとして開発されていたが、生産性を重視する為にサーベル生成機能はオミットされた。出力2.3MW。
 
;ビーム・サーベル
 
;ビーム・サーベル
:両腕バインダー内に合計2基格納されている。
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:両腕バインダー内に合計2基格納されている。デバイスは生産性を重視しているが、性能は標準レベルを維持している。出力0.4MW。
 
;クロー
 
;クロー
 
:脚部を変形させることでクローとして機能する。モビルアーマー形態で使用される。
 
:脚部を変形させることでクローとして機能する。モビルアーマー形態で使用される。
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:元々は土木作業用マニピュレータであり、重力下での歩行は想定されていない。主に敵機の捕捉や砲架に用いられる。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ガザC改]]
 
;[[ガザC改]]
:本機の改修型。
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:ガザCの改修型。
 
;[[ガザCII]]
 
;[[ガザCII]]
 
:本機とガザDの中間にあたる機体。
 
:本機とガザDの中間にあたる機体。
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;[[オッゴ]]
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:一年戦争末期に運用されたモビルポッド。機体構造が後のガザシリーズの参考とされた。
 
;[[ガザタイプ試作型]]
 
;[[ガザタイプ試作型]]
 
:ガザシリーズの試作機。
 
:ガザシリーズの試作機。
 
;[[ガザA]]
 
;[[ガザA]]
:ガザシリーズ最初の機体。この頃はまだ作業用モビルスーツだった。
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:オッゴの機体構造をベースにしたガザシリーズ最初の機体。この頃はまだ作業用モビルスーツだった。
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::ガザAの胴体部をベースに、水中用MAに改造した機体。
 
;[[ガザB]]
 
;[[ガザB]]
:簡易的に武装を施したガザ。
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;[[ガザD]]
 
;[[ガザD]]
:本機の後継機として開発された機体。
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:統合性能を向上させたガザC直系の後継機。
 
;[[ガザE]]
 
;[[ガザE]]
:本機の発展型として開発された機体。
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:MA形態での運用を重視し、本機の発展型として開発された機体。[[サブ・フライト・システム]]としての運用も想定されている。
 
;[[ガ・ゾウム]]
 
;[[ガ・ゾウム]]
:モビルスーツ形態を重視した機体。
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:ガザ系の発展形。それまでと異なる可変機構を有し、ナックルバスターも手持ち式に改められた。
;[[ガザT]]
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:本機をベースとした複座型練習機。
:本機をベースとした練習機。
 
 
;[[ガザW]]
 
;[[ガザW]]
:ガザシリーズ最後の機体。
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:ガザシリーズの最終型。可変機構は[[ギャプラン]]に似る。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
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2019年7月13日 (土) 19:59時点における版

ガザC
読み Gaza-C
登場作品
デザイナー 小林誠
テンプレートを表示
スペック
分類 量産型可変モビルスーツ
型式番号
  • AMX-003
  • MMT-1[1]
全長 21.2m(MA形態時)
頭頂高 18.3m
全高 22.5m(MS形態時)
10.9m(MA形態時)
全幅 10.4m(MA形態時)
本体重量 40.8t
全備重量 72.5t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,720kW
スラスター総推力 79,200kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 10,600m
開発組織 アクシズ
所属組織 アクシズ ネオ・ジオン 袖付き
主なパイロット
テンプレートを表示

概要

ガザBを戦闘用に再設計する形でアクシズネオ・ジオン軍)が開発した量産型モビルスーツ。機体構造はムーバブルフレームではなくブロック構造を採用し、ブロックを動かす事でモビルアーマー形態への可変機構を実現している。このブロック構造は故障しやすいという欠点こそあるものの、生産性が高く機体を大量に生産出来るという利点があった。このブロック構造はアナハイム・エレクトロニクス社へともたらされ、リック・ディアスのブロックビルドアップ構造へと発展した。

作業用の機体を戦闘用に再設計した為、機体性能はエゥーゴティターンズの可変機程に高くは無い。また、アクシズはパイロットを養成する設備や機関が設立されておらず、搭乗パイロットの練度不足の問題もあり、それを補う目的で砲撃戦による集団戦術を想定し、高出力ビーム砲「ナックルバスター」と、それを稼働させる為の高出力ジェネレーターが搭載されている。また、砲撃支援を目的としている為格闘戦には向かず、機体構造も脆弱。エゥーゴが鹵獲した機体を調査した際には技術者から「三回の出撃で機体が分解する」と言われた程であった。

コクピットはリニアシート全天周囲モニターが採用されているが、これはアナハイムとの技術的取引によって得られたものである。

登場作品と操縦者

機動戦士Ζガンダム
初出作品。第32話から登場。主にアクシズの一般兵が使用したが、初登場時にハマーン・カーンが搭乗した事もある。250機~300機が運用されたが、残存機は80機余だと言われている。
機動戦士Ζガンダム A New Translation
基本的な活躍はTV版と同様。ハマーンの専用機として、キュベレイと同様のカラーリングの機体が一度だけ登場した。
機動戦士ガンダムΖΖ
前作から引き続いて登場。一般兵の他、新兵時代のグレミー・トトも搭乗した。
機動戦士ガンダムUC
袖付き所属の機体が登場。袖付きを表す装飾が施されており、機体カラーが緑色になっている。

装備・機能

特殊機能

変形
ブロック構造を用いて各モジュールを移動させる事でモビルアーマー形態へ変形可能。

武装・必殺攻撃

ナックル・バスター
右胸に直接接続されているジェネレーター直結式の大出力メガ粒子砲。右胸部のセンサーと連動させる事で高い精度の射撃が可能。出力は6.7MW。
ビーム・ガン
モビルアーマー形態時の機首に2門装備されたビーム砲。元々はビーム・サーベルと兼用可能なデバイスとして開発されていたが、生産性を重視する為にサーベル生成機能はオミットされた。出力2.3MW。
ビーム・サーベル
両腕バインダー内に合計2基格納されている。デバイスは生産性を重視しているが、性能は標準レベルを維持している。出力0.4MW。
クロー
脚部を変形させることでクローとして機能する。モビルアーマー形態で使用される。
元々は土木作業用マニピュレータであり、重力下での歩行は想定されていない。主に敵機の捕捉や砲架に用いられる。

対決・名場面

関連機体

ガザC改
ガザCの改修型。
ガザCII
本機とガザDの中間にあたる機体。
オッゴ
一年戦争末期に運用されたモビルポッド。機体構造が後のガザシリーズの参考とされた。
ガザタイプ試作型
ガザシリーズの試作機。
ガザA
オッゴの機体構造をベースにしたガザシリーズ最初の機体。この頃はまだ作業用モビルスーツだった。
ガザM
ガザAの胴体部をベースに、水中用MAに改造した機体。
ガザB
ガザAに簡易的に武装を施した機体。
ガザD
統合性能を向上させたガザC直系の後継機。
ガザE
MA形態での運用を重視し、本機の発展型として開発された機体。サブ・フライト・システムとしての運用も想定されている。
ガ・ゾウム
ガザ系の発展形。それまでと異なる可変機構を有し、ナックルバスターも手持ち式に改められた。
本機をベースとした複座型練習機。
ガザW
ガザシリーズの最終型。可変機構はギャプランに似る。

商品情報

リンク

脚注

  1. 片方がアクシズ正規ナンバー、もう片方が連邦の認定ナンバーとされているが、それがどちらを指すのかは資料や作品により異なる。