フルアーマーガンダムMk-II

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フルアーマーガンダムMk-II
外国語表記 FULLARMOR GUNDAM Mk-II
登場作品
デザイナー 藤田一己
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スペック
分類 汎用試作型モビルスーツ
生産形態 試作機 / 装備バリエーション
型式番号 FA-178
頭頂高 18.5m
本体重量 53.2t
全備重量 74.3t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,930kW
スラスター総推力 124,500kg
装甲材質
センサー有効半径 11,300m
素体 ガンダムMk-II
開発組織
所属組織
  • エゥーゴ (計画のみ)
  • 地球連邦軍
  • 所属部隊 ヴァースキ隊
    母艦 ブランリヴァル
    主なパイロット ヴァースキ・バジャック
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    概要[編集 | ソースを編集]

    アナハイム・エレクトロニクス社が考案したガンダムMk-IIの強化プランの一つ。追加兵装「FXA-03[1]」はGディフェンサーと並行して検討されていたフルアーマーパーツで、機体自体に増加装甲と武装を追加するコンセプトの装備である。

    Mk-IIはムーバブルフレームを初めて採用した画期的なモビルスーツであったが、装甲材に関してはチタン合金系で当時の技術レベルとしては標準的であった。この防御面の不足に対して企図されたのが一年戦争時に存在したFSWS計画にも似たこの強化案で、コンセプトに目新しさはないが効率的に弱点を補うものとされた。これによって機体の胴体前面や肩部、脚部や腰部などにガンダリウム合金製の増加装甲を取り付けることで、ほぼ全身の防御力の強化を果たしている。さらに武装面でも最新の技術が反映され、固定式の2連装ビーム・ガンに加え、左腕部にグレネード・ランチャー、さらに左肩部には独立可動式のフレキシブル・シールドが装備される。

    これら追加装備の重量増による機動性の低下をカバーすべく、背面や脚部にスラスターユニットが増設されたが、重量増を打ち消すほどの推力は得られなかった。そのため結局、Mk-IIの性能向上策は競作していたGディフェンサーによる強化プランが採用されるに至った。これはグリプス戦役期においては、増加装甲による防御力向上よりも、連携運用と機動力向上が優先されたと言えた。採用されなかった本装備は開発が中止され、当時生産されることはなかった。

    後の宇宙世紀0090年には、ゴップ議長からの依頼でアナハイム社がMk-II本体含めて本装備を新造し、乗機を失ったヴァースキ・バジャックの代替機としてブランリヴァルに配備された。この時の本装備は本体と同様に青を基調に塗装されており、燃焼室の形状見直しと最新の推進剤の使用により、オリジナルより出力が15%向上した機体となっていた。

    登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

    Ζ-MSV
    出典元。『プラモ狂四郎』にて藤田氏がデザイン協力したH・C・Mパーフェクトガンダムの本人によるリデザイン版にあたる。機動性の低下に加え、並行して開発が進められていたGディフェンサーとの合体による強化の方が実用的と判断された事[2]から開発は中断された。
    GUNDAM FIX FIGURATION
    カトキハジメ氏によるリデザイン版が「#0019 スーパーガンダム&フルアーマーガンダムMk-II」として立体化。元のデザインと比べて、ビーム・サーベルの装備、2連装ビーム・ガン側のグレネード・ランチャーのオミットといった差異がある。以降、各媒体に登場・立体化する際は、主にこのカトキ版デザインが基準となる。
    機動戦士ガンダムUCテスタメント
    『虹の鎧』で登場している。
    機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデン帰還
    ゴップがMk-IIの増強ユニットとしてアナハイムに発注し、ヴァースキ・バジャックの乗機としてミナレット争奪戦に投入された。争奪戦ではイングリッド0ヘビーガンダムと共に行動し、FSSや新生ネオ・ジオン軍らと交戦。途中で目的を果たすためにキマイラ隊と手を組み、共にシャアディジェ・トラバーシアに挑んだ。そこで本機は仕掛けるために突撃し、フルアーマーパーツをパージすると共に海ヘビでトラバーシアを拘束することで、レッドたちの攻撃へと繋げた。ミナレットのザビ家の復讐装置が起動した際には、イングリッド0を送った後に部下と合流している。

    装備・機能[編集 | ソースを編集]

    特殊機能[編集 | ソースを編集]

    分離
    追加装甲を分離可能。

    武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

    ガンダムMk-II本体側[編集 | ソースを編集]

    バルカン・ポッド・システム
    頭部に外装するタイプの機関砲。元のMk-IIとは形状が異なる新設計モデルで、小型化された上で左側面の砲門が1門に減らされている。当初は「60mmバルカン砲を2門装備している」という設定だったため、ゲームでは両側から発射している事もある。
    ビーム・サーベル
    バックパックに2本マウントしている近接白兵戦用の武器。ラックはスラスターユニットと一体化していて、それ自体が着脱可能とされる。肩部の追加装甲が干渉すると判断されたのか設定画では描かれていないが、ゲーム登場時や商品化される際には大抵装備したままとなっている。

    フルアーマーパーツ側[編集 | ソースを編集]

    2連装ビーム・ガン
    右腕部に固定装備された連装式ビーム砲。過去のフルアーマーガンダムに通ずる武装。
    グレネード・ランチャー
    ビーム・ガンの銃身基部に装備された擲弾発射器。ゲーム登場時や商品化される際には省略されている事が多い。
    グレネード・ランチャー
    左腕部に2基装備装備された擲弾発射器。構造はΖガンダムの方式が反映されている。
    フレキシブル・シールド
    左肩部にジョイントを介して装備された独立可動式の大型シールド。

    その他[編集 | ソースを編集]

    海ヘビ
    ヴァースキ機が隠し武器として装備していたワイヤー兵装。
    ビーム・ライフル
    ヴァースキ機がミナレット争奪戦の最中に撃破したジムIIから奪って使用した。

    対決・名場面[編集 | ソースを編集]

    関連機体[編集 | ソースを編集]

    H・C・Mパーフェクトガンダム
    プラモ狂四郎』に登場する本機のデザインモチーフになった機体。ただし細部デザインはかなり異なっており、素体もMk-IIではなくガンダムを使用している。
    ガンダムMk-II
    素体。
    Gディフェンサー / スーパーガンダム
    並行して開発されていた強化プラン。

    商品情報[編集 | ソースを編集]

    ガンプラ[編集 | ソースを編集]

    フィギュア[編集 | ソースを編集]

    リンク[編集 | ソースを編集]

    脚注[編集 | ソースを編集]

    1. FXA-03Aとも
    2. 後付けになるがGディフェンサーはジムIIIやネモなどにも装着が可能な汎用性が有り、かつ単独でも支援航宙戦闘機としても使えるが、あくまでMk-II専用の強化プランになるこちらがコスト高で割に合わなかったというのも理由に加わるだろう。