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2022年6月27日 (月) 11:02時点における版
バーザム | |
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外国語表記 | Barzam |
登場作品 | |
デザイナー |
|
スペック | |
---|---|
分類 | 汎用量産型モビルスーツ |
型式番号 | RMS-154 |
頭頂高 | 19.4m |
全高 | 24.2m |
本体重量 | 40.1t |
全備重量 | 62.3t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,670kW |
スラスター総推力 | 80,400kg |
センサー有効半径 | 9,870m |
開発組織 | ティターンズ |
開発拠点 | ニューギニア基地 |
所属 | |
主なパイロット |
|
概要
ティターンズでは強化人間専用機などの高スペック機の開発が優先され、一般パイロット向けの機体はハイザックやマラサイに留まっていた。これはグリプス戦役の長期化による主力機の旧式化によって顕著になり、新たな主力量産機の必要性が求められ開発されたのがバーザムである。既存機とのパーツ共有によって高い生産性を誇り、短期間での大量生産が可能という特徴を持つ。携行武装についても、専用武装の他に連邦系MSの装備も一通り使用する事ができた。
ガンダムMk-IIの量産計画をニューギニア基地が引き継ぐ形で開発されているが、脚部構造やモノアイなどはガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]のデータがフィードバックされているなど、各所にTR計画で確立された技術が使用されている。TR計画では、本機はガンダムTR-S[ヘイズルフレア]の簡易量産機としての側面を持ち、ヘイズルフレアがロールアウトされるまでの繋ぎであるとされる。胴体と腰部が一体化した構造はガンダムTR-6[キハールII]の設計思想を簡略化したものであり、胸部内には緊急脱出ポッド[プリムローズII]が格納されている。
胴体の特殊な形状ゆえに小型に見えるが、四肢のサイズは通常のMSと同等であり、機体全高は一般的な機体よりも大型であった。股関節部にソケット状のパーツを有しているが、これはエネルギー・コネクターとして使用されるという。
登場作品と操縦者
- 機動戦士Ζガンダム
- 初登場作品。多数配備されたが大した活躍はしていない。劇場版に至っては戦闘シーンがカットされている。
- 機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
- バーザム改と共にデビルズネストの警備機として登場。フレスベルク隊との交戦で真っ先に撃墜される。
- ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
- 藤岡建機氏により新たにデザインされている。Ζ版デザインに比べて太ましい脚部が特徴。
- ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
- 作者の神野淳一氏がバーザム推しであり「複数のネームドパイロットが搭乗、武装違いの機体が複数登場、エゥーゴのエースパイロット相手に渡り合う」等々、活躍の場が多く描かれている。本機が優遇されている作品の一つ。
- A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-
- 藤岡建機氏により再びデザインが一新。全体的に細身ながらΖ版寄りのデザインとなり、換装によるバリエーション機が増えた。作中ではレジオンが鹵獲した機体を主力機として運用している。
- 機動戦士Ζガンダム外伝 審判のメイス
- 第一次ネオ・ジオン戦争後の貴重な戦力として連邦軍で運用され、審判のメイス作戦阻止に白い機体が参戦した。また、頭部をMk-IIのレプリカに変えたいわゆる「偽ガンダムMk-II」とも呼べる機体を宇宙海賊が使用している。
- 機動戦士ムーンガンダム
- 1話冒頭の戦闘で、ティターンズ残党の戦力としてゼク・アインやマラサイと共に登場する。
- 機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
- 7、8話で海賊が運用。イフリート・シュナイドやマラサイ等と共にベースジャバーに乗ってカークス隊基地を襲撃するも、バイアラン・カスタムにガウ級攻撃空母のメガ粒子砲ごと撃墜される。
- ガンダムビルドファイターズトライ
- 第10話にHGUCガンダムMk-IIの箱絵を模したHGUCバーザムのパッケージが登場。放送から2年半後に現実でもHGUCバーザムが発売されたが、そのパッケージアートはBFTで描写されたそれをモチーフにした物であった[1]。
- ガンプラ
- 2017年5月にHGUCにてファン待望のキット化が実現。『Ζ』放送から実に32年越しとなる。キットは大量に売れ、「バーザムショック」とも形容される一大事件となった。これを受けてか、これまで立体化されなかった機体、立体化する機会に恵まれないゲームオリジナル機体などがメジャー機体、マイナー機体問わず次々とキット化されていったため、バーザムはその火付け役として輝かしい功績を残す事となった。
装備・機能
特殊機能
- プリムローズII
- 緊急脱出ポッド「プリムローズ」の完成形。A.O.Z版デザインの機体に搭載されており、胸部複合装甲の下に内蔵される。
武装・必殺攻撃
- ビーム・ライフル
- 本機専用のビーム・ライフル。砲口が爪のようなカバーで挟まれている。Eパック形式ではなく後部から伸びるケーブルを二の腕のコネクタに接続する本体供給方式を採用しているとされる。グリップは逆手で保持する。
- ビーム・サーベル
- 左右の前腕部に1本ずつ内蔵されている。使用時には前腕部装甲が展開してサーベルグリップが露出する。
- 60mmバルカン・ポッド
- 頭部バルカン砲を外付け式にした半オプション装備。ガンダムMk-IIと同等の装備であり、側頭部ラッチに装着される。
- グレネード・ランチャー
- 中折れ式のグレネード・ランチャー。模型誌『PROJECT Ζ』が初出。ROBOT魂バーザムには新しくデザインされた物が付属している。
- BR-S-85-C2 ビーム・ライフル
- ジムIIと同様の装備。『審判のメイス』や『機動戦士ゼータガンダム1/2』に登場する機体が装備。
- BAUVA・XBR-M-8C2 ビーム・ライフル
- ガンダムMk-IIと同様の装備。『機動戦士ゼータガンダム1/2』に登場する機体が装備。
- シールド
- ジムIIと同様の装備。『審判のメイス』に登場する機体が装備。
- メガ・ランチャー
- プリシア機が使用。ハイザック等が使用する物と同一装備。ジェネレーターとしてジャンクとなったハイザックの胴体部をパッケージ化する事で単独運用を可能としている。
対決・名場面
関連機体
別デザイン・カラーバリエーションなど
- バーザム (近藤版)
- 漫画版『機動戦士Ζガンダム』に登場する近藤和久氏デザインのバーザム。メインカメラがツインアイになっており、マラサイのビーム・ライフルとガンダムMk-IIのシールドを装備している。恐らく「ガンダムMk-IIの量産機」の設定を持つ最初のバーザム。
- バーザム (センチネル版) / バーザム改
- 『ガンダム・センチネル』に登場。カトキハジメ氏により「ガンダムMk-IIの量産機」としてリデザインされたバーザムで、Mk-IIに近いデザインになっている。後の媒体で本機とは別機体の「バーザム改」として区別されるようになった。
- ヴァイスバーザム
- 『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』に登場。ガンダムMk-II (エゥーゴカラー)に似た配色のバーザム。
- バーザム (A.O.Z版)
- 『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場。藤岡建機氏によりリデザインされた。上記の近藤版や改がMk-IIの意匠があったのに対し、本機は「ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]の簡易量産機」としてデザインされ、TV版に近い体型になっており、胴体に脱出ポッドプリムローズIIが内蔵されている。
- バーザム (レジオン鹵獲仕様)
- 『A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場。上記のA.O.Z版が基になっており、脚部や股間部といった一部形状が変更されている。
系列機・派生機など
技術的関与のある機体
- ガンダムMk-II
- 本機は、この機体の量産機もしくはこの機体を参考に量産された機体とされる。
- ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]
- 形態の一つである「次世代量産機」の設計を簡略化したのが本機にあたる。
- ガンダムTR-6[バーザムII]
- ガンダムTR-6の形態の一つ。本機の上位互換的な機体だが、直接的なバリエーションではない。なおレジオンで再現された機体は四肢にバーザムのパーツが使われている。
余談
- 「ガンダムMk-IIの量産機」という設定が見受けられる本機だが、『Ζ』放送時にそのような設定は無く、バルカンポッド位しか共通点は見られなかった。しかし、放送中の近藤和久氏による「ガンダムMk-IIの量産機」設定等、様々な媒体においてガンダムMk-IIとの関連性についての後付け設定が増加。現在でも媒体によってガンダムMk-IIとの関連性に関する記述が異なっている。
- 本機を語る際に度々議論の的となるのが股間の形状である。元々は岡本英郎氏によって凸型のエネルギーチューブの差込口としてデザインされていたが、『Ζ』の作中では初登場の35話を始めとして、凹型もしくは平面型として描かれていたことから、2015年に岡本英郎氏の見解が発表されるまで、長年に渡り凸型か凹型か解釈が分かれることとなった。この発表後に放送された『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』に登場する機体には、この凸型の設定が反映されている。
商品情報
ガンプラ
フィギュア
書籍
リンク
脚注
- ↑ パッケージアートの候補となるイラストは複数枚制作されており、選定はかなり力の入ったものとなった。それらが決定されるまでの経緯については模型誌「モデルグラフィックス2017年8月号」の特集コーナーが詳しい。