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*大河原邦男(『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』)
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*太田垣康男(『機動戦士ガンダム サンダーボルト(原作漫画版)』)
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| 分類 = 試作[[モビルスーツ]]
 
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| 型式番号 = RRf-06
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| 全高 = 18.0m
 
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| 本体重量 = 48.3t
 
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| スラスター総推力 = 45,000kg
 
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| 装甲材質 = 超高張力鋼+チタン系合金
 
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| センサー有効半径 = センサー有効半径
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*[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]](改装または開発)
 
*[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]](改装または開発)
*[[ジオン軍|ジオン公国軍]](ベース機開発またはパーツ提供)
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*[[ジオニック社]](ベース機開発またはパーツ提供)
 
| 所属 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]<br/>[[南洋同盟]]
 
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| 主なパイロット = [[サウス・バニング]]、他
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| 主なパイロット = [[サウス・バニング]]<br/>[[ビリー・ヒッカム]]、他
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の試作モビルスーツ。ゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』が初出。
+
[[一年戦争]]開戦当初、[[モビルスーツ]]を保有していなかった[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]が試作した最初期の[[モビルスーツ]]の内の一機。
  
一年戦争の開戦当初、モビルスーツを保有していなかった連邦軍が試作した最初期のモビルスーツであり、ルウム戦役やブリティッシュ作戦時に残骸となり鹵獲された[[ザクII]]の初期型に連邦製MSの試験パーツを付けて改装して造られた機体とする説(初出のGUNDAM TACTICSはこちらの説)と、RXシリーズと別系統で開発していた機体を、裏取引によってジオニック社から入手したパーツを用いて完成させたとする説(初代GGENERATION初出の物で以降の作品での通説となった物)が有る。
+
[[ルウム戦役]]や[[ブリティッシュ作戦]]で鹵獲した[[ザクII]]を戦略開発局が分析・改装して開発されたとする説と、RXシリーズと別系統で開発していた機体を、裏取引によって[[ジオニック社]]から入手したパーツを用いて完成させたとする説が存在する<ref>初出の『GUNDAM TACTICS』や設定書籍類では前者、『G GENERATION』などゲーム作品では後者の説が用いられている。</ref>。
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正規生産品ではない為か型式番号も「RRf-06」と変則的な番号が採用されている<ref>「G GENERATION」など一部では「RRf-05」が何故か採用されている。</ref>。
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<!-- 後述の通りあくまで「MS-06」ことザクIIの部品類を流用しており本機自体はその機体特徴のみが散見されるのでザクIこと「MS-05」由来と想起させる「RRf-05」の線は薄く「G GENRATION」側の誤記載の可能性が非常に高い。 -->
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ザクIIの面影を色濃く残したボディに、[[ガンキャノン]]や[[ジム]]に連なるバイザー型の頭部を有する。3本指のマニピュレータは保持力が低い為、[[ガンタンク]]や[[ボール]]の系列となる120mm低反動キャノン砲を武装としており、元のザクIIが想定していないビーム兵器は勿論、過度に負担が掛かる携行射撃武装や格闘・白兵武装の類も装備する事は出来なかった<ref>サンダーボルト版は開発経緯が異なる為、ザク用の装備は一通り装備可能。</ref>。
  
一番の特徴としては、ザクIIの面影を色濃く残したボディに、[[ガンキャノン]]の物からブレードアンテナや庇型の装甲等を省いた簡易生産型のゴーグル式頭部を持っている事である。マニピュレーターは3本指で保持力も低い物である為、後に[[ガンタンク]]や[[ボール]]に採用される120mm低反動キャノン砲を武装としており、元のザクIIが想定していないビーム兵器は勿論、過度の負担が掛かる他の一般携行射撃武装や格闘・白兵武装の類も装備する事は出来ない。サンダーボルト版は開発経緯が異なる為ザク規格の装備は一通り装備可能である。
+
当時の連邦軍はまだMSの開発技術を確立していなかった事から機体の完成度は低く、試験運用中の故障率も高かった。とはいえ、この機体が後の連邦系MS開発の礎となった事は事実であり、また[[ジム・トレーナー]]すら存在していなかった頃のモビルスーツの操縦訓練機や、当時の連邦宇宙軍に多数存在した宇宙戦闘機乗りの機種転換訓練機として、連邦軍モビルスーツパイロットの育成にも一役買っている。
 
 
連邦軍がモビルスーツの開発技術を有していなかったがために機体の完成度は低く、試験運用中に大破・作動不良を起こす事も多々有った。とはいえ、この機体の開発が後の連邦軍系モビルスーツ開発の礎となった事は事実である。また、[[ジム・トレーナー]]すら存在していなかった頃のモビルスーツの操縦訓練機や当時の連邦宇宙軍に多数存在した宇宙戦闘機乗りの機種転換訓練機として、連邦軍モビルスーツパイロットの育成にも一役買っている。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079
 
;GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079
:初登場作品。スコアの数値によって[[ガンキャノン]]との2択等で自軍に配備される。
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:初登場作品。スコアの数値によって[[ガンキャノン]]との二択等で自軍に配備される。
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;[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]
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:初出時の設定とは別の「裏取引で得たパーツで開発された機体」の設定が付加された。以降の各媒体では上記概要の通り、2つの内どちらかの設定が解説に用いられるようになる。
 
;[[機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles]] 完全版
 
;[[機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles]] 完全版
:[[マット・ヒーリィ]]達パイロットが、[[ジャブロー]]でモビルスーツ操縦訓練を受けるコマで登場。
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:単行本完全版の描き下ろし部分、[[マット・ヒーリィ]]達パイロットが[[ジャブロー]]でモビルスーツ操縦訓練を受けるコマで登場。
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;GAME'S MsV
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:「[[月刊ガンダムエース]]」2007年3月号掲載の同コーナー(#52)でGジェネシリーズの設定を踏まえた上で紹介されており、武装関係や故障率に関する解説が行われている。
 
;[[機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ]]
 
;[[機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ]]
 
:後の[[不死身の第4小隊]]である[[サウス・バニング]]らによって、訓練で使用されている。
 
:後の[[不死身の第4小隊]]である[[サウス・バニング]]らによって、訓練で使用されている。
 
;[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]](原作漫画版)
 
;[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]](原作漫画版)
:第2部に登場。上記の物と比べて、マニピュレーターが通常の物になっている等の相違点がある。アニメ版においては、型式番号及び機体名を差し替えられた「'''[[ダーレ]]'''」として登場。開発経緯も異なっている。
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:第2部に登場。上記の物と比べて、マニピュレーターが通常の人型の五本指になっている等の相違点がある。また、第149話からは[[ビリー・ヒッカム]]が搭乗し、難民を乗せた[[南洋同盟]]の[[ロシナンテ号]]の警備に当たっている。アニメ版においては、型式番号及び機体名を差し替えられた「'''[[ダーレ]]'''」として登場。開発経緯も異なっている。
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;[[機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy]]
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:仕様違いの機体として「ザニー[地上仕様]」が登場。第2話から雑魚敵として登場する。
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;[[機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE]]
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:ゲーム内に直接の登場はしていないものの、『アムロシャアモード』のアニメパート内において、[[ネオ・ジオン]]の新型機についての話題で、アムロによる「ザニーのようなニコイチ機体ではなく?」という台詞で複合機の代表として言及されている。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:頭部に左右一対2基内蔵。後の連邦製モビルスーツに受け継がれる武装。
 
:頭部に左右一対2基内蔵。後の連邦製モビルスーツに受け継がれる武装。
 
;120mm低反動キャノン
 
;120mm低反動キャノン
:貧弱な三本指マニピュレータでも運用可能な手持ち式の低反動キャノン砲。後に改良された物が[[ガンタンク]]と[[ボール]]の装備として採用される。
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:保持力の低い3本指のマニピュレータでも運用可能な手持ち式の低反動キャノン砲。後に改良された物が[[ガンタンク]]と[[ボール]]の装備として採用される。
;ザク・マシンガン
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;[[ザク・マシンガン]] / ザク・バズーカ
 
:[[ザクII]]の武装。『サンダーボルト』に登場する機体が使用している。
 
:[[ザクII]]の武装。『サンダーボルト』に登場する機体が使用している。
 +
;180mmキャノン / [[100mmマシンガン]]/ミサイル・ランチャー/ロケット・ランチャー
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:[[陸戦型ガンダム]]や[[陸戦型ジム]]などが使用する携行型射撃武装。『Code Fairy』に登場する地上仕様が使用している。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
;[[ダーレ]]
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=== 別仕様・装備バリエーション ===
:アニメ版『サンダーボルト』における代替的存在。
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;ザニー[地上仕様]
;[[ガンキャノン最初期型]][[ガンキャノン (THE ORIGIN版)]]
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:北米戦線に試験的に投入された機体。陸戦型ジムに続くジム系列機の本格配備が始まる頃まで運用された。マニピュレーターが五指を備えた物に変更され、先行配備された[[ヤシマ重工]]製のMS用携行火器を使用する。駆動系には連邦軍がMS用に開発した[[フィールド・モーター]]の技術が試験的に用いられているため、音紋解析を行った場合、ザクとは違った異音が混ざる。
:[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]]における代替的存在と思しき機体。手部が三つ指など本機の設定を踏襲している部分が有る。
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=== 別デザイン ===
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;ザニー (サンダーボルト版)
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:『[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]]』に登場する機体。マニピュレータが五指になり、他の機体の武装の携行が可能となっている。
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:;[[ダーレ]]
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::アニメ版『サンダーボルト』にザニーの代役として登場した機体。
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=== 系列機・派生機 ===
 
;[[ザクII]]
 
;[[ザクII]]
 
:この機体を素体に開発、もしくはパーツを使用して開発している。
 
:この機体を素体に開発、もしくはパーツを使用して開発している。
 
;[[ジムシリーズ]]
 
;[[ジムシリーズ]]
 
:本機が開発の礎の一つとなっている。
 
:本機が開発の礎の一つとなっている。
;[[ジム・トレーナー]]
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:;[[ジム・トレーナー]]
:訓練機としての任務を後継した機体。
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::訓練機としての任務を後継した機体。
;[[ガンタンク]][[ボール]]
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=== 技術的関与のある機体 ===
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;[[ガンタンク]] / [[ボール]]
 
:本機の武装が転用されている。
 
:本機の武装が転用されている。
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=== その他 ===
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;[[ガンキャノン最初期型]] / [[ガンキャノン (THE ORIGIN版)]]
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:[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]]における代替的存在と思しき機体。手部が三つ指など本機の設定を踏襲している部分がある。後者に至っては鹵獲した[[コズン・グラハム|コズン]]のザクに頭部を移植する応急処置を施して出撃した事もある。
 +
;[[ゲム・カモフ]]
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:『[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]]』に登場する、ジオン軍が連邦軍に対し戦場でジムと誤認させる為に作り上げた機体。ベースがジオン機、見た目が連邦系という点がザニーと共通している。
  
 
== 余談 ==
 
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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*[[登場メカ]]
  
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== 脚注 ==
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2024年8月20日 (火) 12:39時点における最新版

ザニー
外国語表記 ZANNY
登場作品
デザイン
  • 大河原邦男(『GUNDAM TACTICS』)
  • 太田垣康男(『サンダーボルト(原作漫画版)』)
  • テンプレートを表示
    スペック
    分類 試作モビルスーツ
    型式番号 RRf-06(RRf-05)
    全高 18.0m
    本体重量 48.3t
    主動力 熱核融合炉
    ジェネレーター出力 980kW
    スラスター総推力 45,000kg
    装甲材質 超高張力鋼+チタン系合金
    開発組織
    所属 地球連邦軍
    南洋同盟
    主なパイロット サウス・バニング
    ビリー・ヒッカム、他
    テンプレートを表示

    概要[編集 | ソースを編集]

    一年戦争開戦当初、モビルスーツを保有していなかった地球連邦軍が試作した最初期のモビルスーツの内の一機。

    ルウム戦役ブリティッシュ作戦で鹵獲したザクIIを戦略開発局が分析・改装して開発されたとする説と、RXシリーズと別系統で開発していた機体を、裏取引によってジオニック社から入手したパーツを用いて完成させたとする説が存在する[1]。 正規生産品ではない為か型式番号も「RRf-06」と変則的な番号が採用されている[2]。 ザクIIの面影を色濃く残したボディに、ガンキャノンジムに連なるバイザー型の頭部を有する。3本指のマニピュレータは保持力が低い為、ガンタンクボールの系列となる120mm低反動キャノン砲を武装としており、元のザクIIが想定していないビーム兵器は勿論、過度に負担が掛かる携行射撃武装や格闘・白兵武装の類も装備する事は出来なかった[3]

    当時の連邦軍はまだMSの開発技術を確立していなかった事から機体の完成度は低く、試験運用中の故障率も高かった。とはいえ、この機体が後の連邦系MS開発の礎となった事は事実であり、またジム・トレーナーすら存在していなかった頃のモビルスーツの操縦訓練機や、当時の連邦宇宙軍に多数存在した宇宙戦闘機乗りの機種転換訓練機として、連邦軍モビルスーツパイロットの育成にも一役買っている。

    登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

    GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079
    初登場作品。スコアの数値によってガンキャノンとの二択等で自軍に配備される。
    SDガンダム GGENERATIONシリーズ
    初出時の設定とは別の「裏取引で得たパーツで開発された機体」の設定が付加された。以降の各媒体では上記概要の通り、2つの内どちらかの設定が解説に用いられるようになる。
    機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles 完全版
    単行本完全版の描き下ろし部分、マット・ヒーリィ達パイロットがジャブローでモビルスーツ操縦訓練を受けるコマで登場。
    GAME'S MsV
    月刊ガンダムエース」2007年3月号掲載の同コーナー(#52)でGジェネシリーズの設定を踏まえた上で紹介されており、武装関係や故障率に関する解説が行われている。
    機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ
    後の不死身の第4小隊であるサウス・バニングらによって、訓練で使用されている。
    機動戦士ガンダム サンダーボルト(原作漫画版)
    第2部に登場。上記の物と比べて、マニピュレーターが通常の人型の五本指になっている等の相違点がある。また、第149話からはビリー・ヒッカムが搭乗し、難民を乗せた南洋同盟ロシナンテ号の警備に当たっている。アニメ版においては、型式番号及び機体名を差し替えられた「ダーレ」として登場。開発経緯も異なっている。
    機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy
    仕様違いの機体として「ザニー[地上仕様]」が登場。第2話から雑魚敵として登場する。
    機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
    ゲーム内に直接の登場はしていないものの、『アムロシャアモード』のアニメパート内において、ネオ・ジオンの新型機についての話題で、アムロによる「ザニーのようなニコイチ機体ではなく?」という台詞で複合機の代表として言及されている。

    装備・機能[編集 | ソースを編集]

    武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

    60mmバルカン砲
    頭部に左右一対2基内蔵。後の連邦製モビルスーツに受け継がれる武装。
    120mm低反動キャノン
    保持力の低い3本指のマニピュレータでも運用可能な手持ち式の低反動キャノン砲。後に改良された物がガンタンクボールの装備として採用される。
    ザク・マシンガン / ザク・バズーカ
    ザクIIの武装。『サンダーボルト』に登場する機体が使用している。
    180mmキャノン / 100mmマシンガン/ミサイル・ランチャー/ロケット・ランチャー
    陸戦型ガンダム陸戦型ジムなどが使用する携行型射撃武装。『Code Fairy』に登場する地上仕様が使用している。

    対決・名場面[編集 | ソースを編集]

    関連機体[編集 | ソースを編集]

    別仕様・装備バリエーション [編集 | ソースを編集]

    ザニー[地上仕様]
    北米戦線に試験的に投入された機体。陸戦型ジムに続くジム系列機の本格配備が始まる頃まで運用された。マニピュレーターが五指を備えた物に変更され、先行配備されたヤシマ重工製のMS用携行火器を使用する。駆動系には連邦軍がMS用に開発したフィールド・モーターの技術が試験的に用いられているため、音紋解析を行った場合、ザクとは違った異音が混ざる。

    別デザイン [編集 | ソースを編集]

    ザニー (サンダーボルト版)
    機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する機体。マニピュレータが五指になり、他の機体の武装の携行が可能となっている。
    ダーレ
    アニメ版『サンダーボルト』にザニーの代役として登場した機体。

    系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]

    ザクII
    この機体を素体に開発、もしくはパーツを使用して開発している。
    ジムシリーズ
    本機が開発の礎の一つとなっている。
    ジム・トレーナー
    訓練機としての任務を後継した機体。

    技術的関与のある機体 [編集 | ソースを編集]

    ガンタンク / ボール
    本機の武装が転用されている。

    その他 [編集 | ソースを編集]

    ガンキャノン最初期型 / ガンキャノン (THE ORIGIN版)
    機動戦士ガンダム THE ORIGINにおける代替的存在と思しき機体。手部が三つ指など本機の設定を踏襲している部分がある。後者に至っては鹵獲したコズンのザクに頭部を移植する応急処置を施して出撃した事もある。
    ゲム・カモフ
    機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場する、ジオン軍が連邦軍に対し戦場でジムと誤認させる為に作り上げた機体。ベースがジオン機、見た目が連邦系という点がザニーと共通している。

    余談[編集 | ソースを編集]

    商品情報[編集 | ソースを編集]

    ゲームソフト [編集 | ソースを編集]

    リンク[編集 | ソースを編集]

    脚注[編集 | ソースを編集]

    1. 初出の『GUNDAM TACTICS』や設定書籍類では前者、『G GENERATION』などゲーム作品では後者の説が用いられている。
    2. 「G GENERATION」など一部では「RRf-05」が何故か採用されている。
    3. サンダーボルト版は開発経緯が異なる為、ザク用の装備は一通り装備可能。