「V2ガンダム」の版間の差分

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{{登場メカ概要
 
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| 読み = ブイツーガンダム<br/>
 
| 外国語表記 = Victory Two Gundam
 
| 外国語表記 = Victory Two Gundam
 
| 登場作品 = [[機動戦士Vガンダム]]
 
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| ジェネレーター出力 = 7,510kW
 
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*計測不能
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*66,790kg(サブスラスター)
 
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| アポジモーター数 = 42
 
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| 開発者 = [[ミューラ・ミゲル]]
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[リガ・ミリティア]]が開発した新型[[モビルスーツ]]。正式名称は「ヴィクトリーツー」。[[Vガンダム]]の直系の後継機で、Vガンダムで培われた[[コアブロックシステム]](胸部)採用によるトップリム(腕部)とボトムリム(脚部)の3段階のパーツで構成されている。最大の特徴は「[[ミノフスキードライブ]]」と呼ばれる、モビルスーツとしては最新式の推進装置を採用した事にある。ミノフスキードライブは爆発的な推力を生み出して、理論上亜光速を引き出すことが可能な程だが、当機の仕様では「欠陥」としてドライブ内部から高出力荷電粒子(エネルギー)を放出する。このエネルギーはビーム兵器のメガ粒子と同一の物の為切断武器や盾に応用することが可能。ウッソはこのエネルギーの放出を「光の翼」と呼んでいる。
+
[[リガ・ミリティア]]が独自に開発した汎用可変合体[[モビルスーツ]]。正式名称は「ヴィクトリーツー」。
  
更にV2ガンダムの堅牢なフレームや高出力、ハードポイントを活かした追加装備が考案されており、それぞれ「アサルトパーツ」と「バスターパーツ」と呼ばれている。なお、ミノフスキードライブそのものは当初Vガンダムの強化パーツとして開発されたが、Vガンダムの機体フレームではドライブの出力に耐え切れなかったため、現在のV2ガンダムが開発された。この機体は小説版では「[[セカンドV]]」としてロールアウトしている。ちなみに総監督の富野由悠季氏は此方の案を採用したかったとのこと。
+
[[Vガンダム]]直系の後継機で、コア・ファイターを中軸に、トップ・リム(腕部)及びボトム・リム(脚部)を組み合わせる構造は[[Vガンダム]]と同様だが、V2ガンダムは[[ミノフスキードライブ|ミノフスキードライブユニット]](M.D.U.)をMSに搭載する実証試験機としての側面が強い。[[ミノフスキー・フライト]]を更に発展させたミノフスキードライブは慣性緩和機能を持ちパイロットに戦闘時にかかる20Gの負荷も許容できる。その推進原理は科学的な物ではなく、空間そのものに対して斥力を発生させるという画期的な物であった。
  
現在までのサンライズ公式の[[宇宙世紀]]ガンダムとしては最高到達点といえるガンダムで、[[サイコミュシステム|サイコミュ]]兵器など不可思議な現象を引き起こす物は装備されていないが、「光の翼」を応用したウッソの機転や、戦場の効果など含めてリガ・ミリティアの象徴として扱われる。
+
当初はVガンダムのスラスターユニットをジェネレーターごとミノフスキードライブに換装する[[セカンドV]]と呼ばれるプランが進行していたが、機体強度や初期のスペックを達成する事が出来なかった為、改めてほぼ新規に再設計される事になった。その為、Vガンダムとはコクピットブロック以外ほぼ別物となっており、MS形態時にV字を構成するパーツから、前後に延長された機首部分など、M.D.U.搭載の為のデバイスで埋め尽くされている<ref>その為、コア・ファイターは構造が非常に複雑であり、完成したのは2機のみとなった。</ref>。
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Vガンダムと同じく各部は高度に規格化されている為、オプションパーツの装着等にも柔軟に対応出来た。また、専用の武装強化案も複数が並行して開発されており、[[V2アサルトガンダム|アサルトパーツ]]、[[V2バスターガンダム|バスターパーツ]]が実戦で使用されている。
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ミノフスキードライブは理論上亜光速を引き出すことが可能な程の推進力を生み出し続けるが、V2ガンダムはドライブ内部から「光の翼」と呼ばれる高出力荷電粒子(エネルギー)を放出する<ref>本来はユニット内で発生したエネルギーは全て推進力に変換されるが、光の翼は完全に変換される事がなかったエネルギーが放出される、一種の欠陥である。</ref>。このエネルギーはビーム兵器のメガ粒子と同一の物であり、切断武器や盾に応用することが可能であった。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士Vガンダム]]
 
;[[機動戦士Vガンダム]]
:主なパイロットは[[ウッソ・エヴィン]][[オリファー・イノエ]][[ホワイトアーク]]から[[リーンホースJr.]]に運び入れた機体がウッソの機体として。月面で受領した機体はオリファーの機体として運用した。しかし、オリファー機は特攻により失われて、残ったウッソ機のみが活躍した。
+
:初出作品。第29話から[[ウッソ・エヴィン]]の新たな搭乗機として登場した。[[ホワイトアーク]]から[[リーンホースJr.]]に運び入れた機体がウッソの機体として、月面で受領した機体は[[オリファー・ノイエ|オリファー]]の機体として運用された。オリファー機のコア・ファイターはモトラッド艦隊への特攻により失われたものの、残ったウッソ機が引き続きリガ・ミリティアの戦力として活躍。戦後は[[Vガンダム]]と共にカサレリアに放棄された。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;[[ミノフスキードライブ]]
 
;[[ミノフスキードライブ]]
:背部に装着された主推進機。コアファイター時は閉じているがMS時には展開する。
+
:背部に装着された主推進機。ユニット内部で発生させた[[ミノフスキー粒子]]の力場をぶつけ、その反動を推進力とし、理論上は亜光速までの加速が可能だと言われている。出力の増大と共に[[ビーム・サーベル]]とほぼ同等の効果を持つビームが翼状に形成される。
 +
:;光の翼
 +
::ミノフスキードライブの持つエネルギーの推進力変換ロスによって発生する余剰エネルギー。これ自体がビーム・サーベルと同等の効果を持つ為、対象を切断したり、盾に利用するといった応用が可能。光の翼の周辺には電磁場が発生し、その効果範囲内の電子機器が無力化される。
 
;ロングレンジアダプター
 
;ロングレンジアダプター
:V2の左目に装着される精密照準デバイス。普段は目の上の装甲内に収納されている。
+
:本機の左目に装着される精密照準デバイス。普段は目の上の装甲内に収納されている。
;ハードポイント
+
;分離/合体
:追加装備装着部。
+
:コアファイターとトップ・リム及びボトム・リムが合体する事でモビルスーツ形態となる。
;分離
+
:コアファイターとトップリム、ボトムリムのいずれかが合体し、それぞれトップファイター、ボトムファイターとして運用する事も可能。必要に応じて、部位をパージする事も出来る。
:各パーツに分離する。
 
;合体
 
:各パーツと合体してV2ガンダムになる。
 
:コアファイターとトップリム、ボトムリムのいずれかが合体し、それぞれトップファイター、ボトムファイターになる。
 
 
;換装
 
;換装
:V2アサルトガンダム、V2バスターガンダム、V2アサルトバスターガンダムに換装可能。
+
:各部ハードポイントにオプションパーツを装備する事が出来る。また、専用強化装備としてアサルトパーツ、バスターパーツが開発されており、V2アサルトガンダム、V2バスターガンダム、V2アサルトバスターガンダムに換装可能。
:破損したパーツを新しいパーツに換装可能。
 
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;バルカン砲
 
;バルカン砲
:頭部に2門。コアファイター形態では唯一の武器。Vガンダムと違いV2コアファイターでは使用時に垂直尾翼とカバーを開きMSの頭部をポップアップする仕様。
+
:頭部に2門されている機関砲。コアファイター形態では唯一の武器。Vガンダムと違いV2コアファイターでは使用時に垂直尾翼とカバーを開きMSの頭部をポップアップする仕様。
;ビーム・ライフル
+
;[[ビーム・ライフル]]
:ビーム・ピストル中心にサイトと加速増幅用バレル、エネルギーユニットを組み合わせたライフル。バレル部はよりビームの収束率の高いものになっているが、ビーム・ピストルはVガンダムの物と同型である。
+
:Vガンダム用の武装の強化発展型。グリップ部を兼ねるビーム・ピストルを中核に加速増幅用バレル、照準システム<ref>一部設定画や立体商品にて収納式の左右一対のサブセンサーの展開機構が再現されている。</ref>兼エネルギー供給モジュールユニットを組み合わせたライフル。バレル部はよりビームの収束率の高いものになっているが、ビーム・ピストルはVガンダムの物と同型である。
 
:;マルチプル・ランチャー
 
:;マルチプル・ランチャー
::銃身下部に装着されたグレネード弾などの各種実体弾を発射可能な武装。
+
::銃身下部に装着されるオプション装備。グレネード弾などの各種実体弾を発射可能。
;ビーム・サーベル
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;[[ビーム・サーベル]]
:ビーム・シールド発生器内に2基格納されている。『V』第51話では2基を束ねて使用し、ビーム刃を延長するという応用技が行われている。
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:ビーム・シールド発生器内に2基格納されている近接格闘装備。ビーム・シールドの発振デバイスを参考に、ビームの収束及び拡散機能を強化している。一般的な物より貫通力を高めた細いビームから、有効面を拡大した扇状のビームまでフレキシブルに発振する事が可能。
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:『V』第51話では2基を束ねて使用し、ビーム刃部を延長するという応用技が行われている。
 
;[[ビーム・シールド]]
 
;[[ビーム・シールド]]
:両肘に2基内蔵。ビーム・サーベルのホルダーも兼ねる。
+
:両肘に2基内蔵するビーム・シールド。ビーム・サーベルのビーム発振を二次元的に展開する事で防御装備に転用した物であり、V2ガンダムのユニットは更に可動域が拡大され、攻防一体での運用の自由度が大幅に改善されている。
 
;機雷
 
;機雷
 
:フロントスカート内に内蔵されている武装。使用時にはフロントスカートを割り、その内部から放出される。使われた回数は非常に少ない為か模型商品やゲーム作品でも再現される事が少ない。
 
:フロントスカート内に内蔵されている武装。使用時にはフロントスカートを割り、その内部から放出される。使われた回数は非常に少ない為か模型商品やゲーム作品でも再現される事が少ない。
;光の翼
 
:[[ミノフスキードライブ]]の持つエネルギーの推進力変換ロスによる産物。切断したり、盾に利用したり、広域放射することで2基のドライブの間にメガ粒子が発生してモビルスーツを行動不能に持ち込んだりと、戦略的にも戦術的にも有効性を示した。
 
  
 
=== その他 ===
 
=== その他 ===
 
;ビーム・ライフル(ジャベリン用)
 
;ビーム・ライフル(ジャベリン用)
 
:[[ジャベリン]]が装備しているライフル。最終決戦時に自身のライフルを失ったため、応急的に拾って装備した物と思われる。
 
:[[ジャベリン]]が装備しているライフル。最終決戦時に自身のライフルを失ったため、応急的に拾って装備した物と思われる。
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=== 技・必殺技 ===
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;真・V字斬
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:『ボンボン版V』第7章と第10章で披露したV字とは名ばかりの'''縦斬り'''または'''横斬り'''。前者ではシューマッハが乗る[[リグ・シャッコー]]を両断したが、後者の[[ザンネック]]戦には通用しなかった。
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;ダブルクロスカッター
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:『ボンボン版V』第9章で披露したオデロのガンブラスターとの合体技。ビーム・サーベルで同時に切り込み、相手を十文字に切り裂く技で、相手のツインラッドを撃破した。
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;バリアー<ruby>流星<rt>シューティングスター</rt></ruby>アタック
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:同じく第9章で披露した技。Vガンダムのトップ・リムを両脇に抱えてビーム・シールドを展開し突撃する技で、相手のザンネックを撃破し、そのままの勢いで敵部隊ごとエンジェル・ハイロゥの外壁を打ち破った。どことなくV-MAXを髣髴とさせる。
 +
;V字斬乱れ斬り
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:第9章でエンジェル・ハイロゥに突入後、オデロを葬ったゾロアット部隊に繰り出した怒りの技。もはやV字もへったくれもない乱れ斬りで瞬く間に相手を全滅させた。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 
;対[[ゴトラタン]]
 
;対[[ゴトラタン]]
:[[エンジェル・ハイロゥ]]で[[カテジナ・ルース]]の[[ゴトラタン]]と戦闘を繰り広げる。そして全ての決着が付き、今までウッソを守って散っていった仲間たちの思念がウッソを導き、エンジェル・ハイロゥ内部にカテジナのゴトラタンが待ち構える。カテジナはウッソを討たんとするが、ウッソを守る仲間たちの影に怯え、手持ちのメガ・ビーム・キャノンを放つが、ウッソのV2ガンダムは「光の翼」をビーム・シールドで覆い「天使の羽」となって攻撃を弾き返した。ウッソは空中に飛び立つエンジェル・ハイロゥを追うが、V2ガンダムはエネルギーを使い果たして動けなくなった。その時、空中からシャクティがV2ガンダムの腕のなかに帰ってきた。
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:『V』第51話 (最終回)より、[[エンジェル・ハイロゥ]]で[[カテジナ・ルース]]の[[ゴトラタン]]と戦闘を繰り広げる。そして全ての決着が付き、今までウッソを守って散っていった仲間たちの思念がウッソを導き、エンジェル・ハイロゥ内部にカテジナのゴトラタンが待ち構える。カテジナはウッソを討たんとするが、ウッソを守る仲間たちの影に怯え、手持ちのメガ・ビーム・キャノンを放つが、ウッソのV2ガンダムは「光の翼」をビーム・シールドで覆い「天使の羽」となって攻撃を弾き返した。ウッソは空中に飛び立つエンジェル・ハイロゥを追うが、V2ガンダムはエネルギーを使い果たして動けなくなった。その時、空中からシャクティがV2ガンダムの腕のなかに帰ってきた。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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=== 装備バリエーション ===
 
;[[V2アサルトガンダム]]
 
;[[V2アサルトガンダム]]
 
:突撃・白兵戦用オプション装備。
 
:突撃・白兵戦用オプション装備。
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:中・長距離攻撃用オプション装備。
 
:中・長距離攻撃用オプション装備。
 
;[[V2アサルトバスターガンダム]]
 
;[[V2アサルトバスターガンダム]]
:アサルトとバスターを同時に装備した状態。
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:アサルトパーツとバスターパーツを同時に装備した状態。
;[[プロトV2ガンダム]]
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:;[[V2アサルトバスターキャノンガンダム]]
:合体変形機構の試験機として造られた青いV2ガンダム。
+
::アサルトバスターに大口径ビームキャノンを装備した形態。
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 +
=== 系列機・派生機 ===
 
;[[レコードブレイカー]]
 
;[[レコードブレイカー]]
 
:モビルスーツで初めてミノフスキードライブを搭載した機体。直系ではないが、V2ガンダムの開発関係者が関与したと言われている。
 
:モビルスーツで初めてミノフスキードライブを搭載した機体。直系ではないが、V2ガンダムの開発関係者が関与したと言われている。
 
;[[Vガンダム]]
 
;[[Vガンダム]]
 
:[[V計画]]で開発された機体。V2の開発ベースとなった。
 
:[[V計画]]で開発された機体。V2の開発ベースとなった。
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;[[プロトV2ガンダム]]
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:合体変形機構の試験機として造られた青いV2ガンダム。
 
;[[セカンドV]]
 
;[[セカンドV]]
 
:小説版における、V2に相当する機体。[[富野由悠季]]監督が本機のデザイン及びコンセプトを気に入らなかったため、小説版では本機の代わりに登場している。一方、その他の媒体においては本機開発までの過渡期に開発された機体と設定されている。
 
:小説版における、V2に相当する機体。[[富野由悠季]]監督が本機のデザイン及びコンセプトを気に入らなかったため、小説版では本機の代わりに登場している。一方、その他の媒体においては本機開発までの過渡期に開発された機体と設定されている。
 
:Vにミノフスキードライブを搭載することを目的とした機体だが、フレームが耐えきれないと判明したため本機が開発されることとなった。
 
:Vにミノフスキードライブを搭載することを目的とした機体だが、フレームが耐えきれないと判明したため本機が開発されることとなった。
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=== その他 ===
 
;[[ザンスパイン]]
 
;[[ザンスパイン]]
 
:『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]』に登場。[[ザンスカール帝国]]が開発したミノフスキードライブ搭載MSで「ザンスカール製V2ガンダム」と呼べる機体。パイロットには[[ファラ・グリフォン]]が想定されていたが、開発責任者である[[タシロ・ヴァゴ]]とファラが戦死したため前線に出ることは無かった。
 
:『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]』に登場。[[ザンスカール帝国]]が開発したミノフスキードライブ搭載MSで「ザンスカール製V2ガンダム」と呼べる機体。パイロットには[[ファラ・グリフォン]]が想定されていたが、開発責任者である[[タシロ・ヴァゴ]]とファラが戦死したため前線に出ることは無かった。
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;[[ファントム]]
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:[[木星共和国]]が同時期に開発したミノフスキードライブ搭載機。ミノフスキードライブの完成度は本機と比較して半分程度となっている。
 
;[[V2ガンダムイマジンフルバーニアン]]
 
;[[V2ガンダムイマジンフルバーニアン]]
 
:本機のガンプラをベースとした改造ガンプラ。[[ガンダムF91]]のヴェスバーを装備しており、さらにミノフスキードライブの推進器が計4基に増設されている。
 
:本機のガンプラをベースとした改造ガンプラ。[[ガンダムF91]]のヴェスバーを装備しており、さらにミノフスキードライブの推進器が計4基に増設されている。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*ゲーム『SDガンダム GENERATIONシリーズ』の一部作品ではV2ガンダムのビーム・サーベル使用時の戦闘アニメでボンボン漫画版に登場したビーム・サーベルによるVの字斬り「真・V字斬」を放っている事が多い。
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*機体名に「V」がつく事もあってか、ゲーム『SDガンダム GENERATIONシリーズ』の一部作品ではV2ガンダムのビーム・サーベル使用時の戦闘アニメで相手をVの字に斬っている。ボンボン漫画版Vでは本機がビーム・サーベルによるVの字斬り「真・V字斬」を披露しているが、これの影響を受けているのかは不明(ロボットアニメでVの字斬りは割りとメジャーなのでそっちの影響を受けている可能性もある)。
**しかし、元ネタの漫画版では「真・V字斬」は'''V字とは名ばかりの一文字斬り'''だったりする。ただし、[[Vガンダム]]の方の「ヴィクトリー斬り」はちゃんとVの字斬りになっているため、混同した可能性がある。
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**しかし、元ネタの漫画版では「真・V字斬」は'''V字とは名ばかりの一文字斬り'''だったりする。一方で[[Vガンダム]]の方の「ヴィクトリー斬り」はちゃんとVの字斬りになっている。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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== 資料リンク ==
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*[http://www.v-gundam.net/mechanic/08.html 機動戦士Vガンダム公式サイト:V2ガンダム]
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
  
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== 脚注 ==
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2024年9月30日 (月) 12:26時点における最新版

V2ガンダム
読み ブイツーガンダム
外国語表記 Victory Two Gundam
登場作品 機動戦士Vガンダム
デザイン カトキハジメ
テンプレートを表示
V2ガンダム
分類 試作型可変モビルスーツ
型式番号 LM314V21
頭頂高 15.5m
本体重量 11.5t
全備重量 15.9t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 7,510kW
スラスター総推力
アポジモーター数 42
装甲材質 ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
開発組織 リガ・ミリティア
開発者 ミューラ・ミゲル
所属 リガ・ミリティア
主なパイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

リガ・ミリティアが独自に開発した汎用可変合体モビルスーツ。正式名称は「ヴィクトリーツー」。

Vガンダム直系の後継機で、コア・ファイターを中軸に、トップ・リム(腕部)及びボトム・リム(脚部)を組み合わせる構造はVガンダムと同様だが、V2ガンダムはミノフスキードライブユニット(M.D.U.)をMSに搭載する実証試験機としての側面が強い。ミノフスキー・フライトを更に発展させたミノフスキードライブは慣性緩和機能を持ちパイロットに戦闘時にかかる20Gの負荷も許容できる。その推進原理は科学的な物ではなく、空間そのものに対して斥力を発生させるという画期的な物であった。

当初はVガンダムのスラスターユニットをジェネレーターごとミノフスキードライブに換装するセカンドVと呼ばれるプランが進行していたが、機体強度や初期のスペックを達成する事が出来なかった為、改めてほぼ新規に再設計される事になった。その為、Vガンダムとはコクピットブロック以外ほぼ別物となっており、MS形態時にV字を構成するパーツから、前後に延長された機首部分など、M.D.U.搭載の為のデバイスで埋め尽くされている[1]

Vガンダムと同じく各部は高度に規格化されている為、オプションパーツの装着等にも柔軟に対応出来た。また、専用の武装強化案も複数が並行して開発されており、アサルトパーツバスターパーツが実戦で使用されている。

ミノフスキードライブは理論上亜光速を引き出すことが可能な程の推進力を生み出し続けるが、V2ガンダムはドライブ内部から「光の翼」と呼ばれる高出力荷電粒子(エネルギー)を放出する[2]。このエネルギーはビーム兵器のメガ粒子と同一の物であり、切断武器や盾に応用することが可能であった。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士Vガンダム
初出作品。第29話からウッソ・エヴィンの新たな搭乗機として登場した。ホワイトアークからリーンホースJr.に運び入れた機体がウッソの機体として、月面で受領した機体はオリファーの機体として運用された。オリファー機のコア・ファイターはモトラッド艦隊への特攻により失われたものの、残ったウッソ機が引き続きリガ・ミリティアの戦力として活躍。戦後はVガンダムと共にカサレリアに放棄された。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

ミノフスキードライブ
背部に装着された主推進機。ユニット内部で発生させたミノフスキー粒子の力場をぶつけ、その反動を推進力とし、理論上は亜光速までの加速が可能だと言われている。出力の増大と共にビーム・サーベルとほぼ同等の効果を持つビームが翼状に形成される。
光の翼
ミノフスキードライブの持つエネルギーの推進力変換ロスによって発生する余剰エネルギー。これ自体がビーム・サーベルと同等の効果を持つ為、対象を切断したり、盾に利用するといった応用が可能。光の翼の周辺には電磁場が発生し、その効果範囲内の電子機器が無力化される。
ロングレンジアダプター
本機の左目に装着される精密照準デバイス。普段は目の上の装甲内に収納されている。
分離/合体
コアファイターとトップ・リム及びボトム・リムが合体する事でモビルスーツ形態となる。
コアファイターとトップリム、ボトムリムのいずれかが合体し、それぞれトップファイター、ボトムファイターとして運用する事も可能。必要に応じて、部位をパージする事も出来る。
換装
各部ハードポイントにオプションパーツを装備する事が出来る。また、専用強化装備としてアサルトパーツ、バスターパーツが開発されており、V2アサルトガンダム、V2バスターガンダム、V2アサルトバスターガンダムに換装可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

バルカン砲
頭部に2門されている機関砲。コアファイター形態では唯一の武器。Vガンダムと違いV2コアファイターでは使用時に垂直尾翼とカバーを開きMSの頭部をポップアップする仕様。
ビーム・ライフル
Vガンダム用の武装の強化発展型。グリップ部を兼ねるビーム・ピストルを中核に加速増幅用バレル、照準システム[3]兼エネルギー供給モジュールユニットを組み合わせたライフル。バレル部はよりビームの収束率の高いものになっているが、ビーム・ピストルはVガンダムの物と同型である。
マルチプル・ランチャー
銃身下部に装着されるオプション装備。グレネード弾などの各種実体弾を発射可能。
ビーム・サーベル
ビーム・シールド発生器内に2基格納されている近接格闘装備。ビーム・シールドの発振デバイスを参考に、ビームの収束及び拡散機能を強化している。一般的な物より貫通力を高めた細いビームから、有効面を拡大した扇状のビームまでフレキシブルに発振する事が可能。
『V』第51話では2基を束ねて使用し、ビーム刃部を延長するという応用技が行われている。
ビーム・シールド
両肘に2基内蔵するビーム・シールド。ビーム・サーベルのビーム発振を二次元的に展開する事で防御装備に転用した物であり、V2ガンダムのユニットは更に可動域が拡大され、攻防一体での運用の自由度が大幅に改善されている。
機雷
フロントスカート内に内蔵されている武装。使用時にはフロントスカートを割り、その内部から放出される。使われた回数は非常に少ない為か模型商品やゲーム作品でも再現される事が少ない。

その他 [編集 | ソースを編集]

ビーム・ライフル(ジャベリン用)
ジャベリンが装備しているライフル。最終決戦時に自身のライフルを失ったため、応急的に拾って装備した物と思われる。

技・必殺技 [編集 | ソースを編集]

真・V字斬
『ボンボン版V』第7章と第10章で披露したV字とは名ばかりの縦斬りまたは横斬り。前者ではシューマッハが乗るリグ・シャッコーを両断したが、後者のザンネック戦には通用しなかった。
ダブルクロスカッター
『ボンボン版V』第9章で披露したオデロのガンブラスターとの合体技。ビーム・サーベルで同時に切り込み、相手を十文字に切り裂く技で、相手のツインラッドを撃破した。
バリアー流星シューティングスターアタック
同じく第9章で披露した技。Vガンダムのトップ・リムを両脇に抱えてビーム・シールドを展開し突撃する技で、相手のザンネックを撃破し、そのままの勢いで敵部隊ごとエンジェル・ハイロゥの外壁を打ち破った。どことなくV-MAXを髣髴とさせる。
V字斬乱れ斬り
第9章でエンジェル・ハイロゥに突入後、オデロを葬ったゾロアット部隊に繰り出した怒りの技。もはやV字もへったくれもない乱れ斬りで瞬く間に相手を全滅させた。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

ゴトラタン
『V』第51話 (最終回)より、エンジェル・ハイロゥカテジナ・ルースゴトラタンと戦闘を繰り広げる。そして全ての決着が付き、今までウッソを守って散っていった仲間たちの思念がウッソを導き、エンジェル・ハイロゥ内部にカテジナのゴトラタンが待ち構える。カテジナはウッソを討たんとするが、ウッソを守る仲間たちの影に怯え、手持ちのメガ・ビーム・キャノンを放つが、ウッソのV2ガンダムは「光の翼」をビーム・シールドで覆い「天使の羽」となって攻撃を弾き返した。ウッソは空中に飛び立つエンジェル・ハイロゥを追うが、V2ガンダムはエネルギーを使い果たして動けなくなった。その時、空中からシャクティがV2ガンダムの腕のなかに帰ってきた。

関連機体[編集 | ソースを編集]

装備バリエーション [編集 | ソースを編集]

V2アサルトガンダム
突撃・白兵戦用オプション装備。
V2バスターガンダム
中・長距離攻撃用オプション装備。
V2アサルトバスターガンダム
アサルトパーツとバスターパーツを同時に装備した状態。
V2アサルトバスターキャノンガンダム
アサルトバスターに大口径ビームキャノンを装備した形態。

系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]

レコードブレイカー
モビルスーツで初めてミノフスキードライブを搭載した機体。直系ではないが、V2ガンダムの開発関係者が関与したと言われている。
Vガンダム
V計画で開発された機体。V2の開発ベースとなった。
プロトV2ガンダム
合体変形機構の試験機として造られた青いV2ガンダム。
セカンドV
小説版における、V2に相当する機体。富野由悠季監督が本機のデザイン及びコンセプトを気に入らなかったため、小説版では本機の代わりに登場している。一方、その他の媒体においては本機開発までの過渡期に開発された機体と設定されている。
Vにミノフスキードライブを搭載することを目的とした機体だが、フレームが耐えきれないと判明したため本機が開発されることとなった。

その他 [編集 | ソースを編集]

ザンスパイン
SDガンダム GGENERATIONシリーズ』に登場。ザンスカール帝国が開発したミノフスキードライブ搭載MSで「ザンスカール製V2ガンダム」と呼べる機体。パイロットにはファラ・グリフォンが想定されていたが、開発責任者であるタシロ・ヴァゴとファラが戦死したため前線に出ることは無かった。
ファントム
木星共和国が同時期に開発したミノフスキードライブ搭載機。ミノフスキードライブの完成度は本機と比較して半分程度となっている。
V2ガンダムイマジンフルバーニアン
本機のガンプラをベースとした改造ガンプラ。ガンダムF91のヴェスバーを装備しており、さらにミノフスキードライブの推進器が計4基に増設されている。
V3ガンダム
PCゲーム『SDガンダム ウォーズ』に登場するオリジナル機体。本機の発展系にあたる。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 機体名に「V」がつく事もあってか、ゲーム『SDガンダム GENERATIONシリーズ』の一部作品ではV2ガンダムのビーム・サーベル使用時の戦闘アニメで相手をVの字に斬っている。ボンボン漫画版Vでは本機がビーム・サーベルによるVの字斬り「真・V字斬」を披露しているが、これの影響を受けているのかは不明(ロボットアニメでVの字斬りは割りとメジャーなのでそっちの影響を受けている可能性もある)。
    • しかし、元ネタの漫画版では「真・V字斬」はV字とは名ばかりの一文字斬りだったりする。一方でVガンダムの方の「ヴィクトリー斬り」はちゃんとVの字斬りになっている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア [編集 | ソースを編集]

資料リンク [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. その為、コア・ファイターは構造が非常に複雑であり、完成したのは2機のみとなった。
  2. 本来はユニット内で発生したエネルギーは全て推進力に変換されるが、光の翼は完全に変換される事がなかったエネルギーが放出される、一種の欠陥である。
  3. 一部設定画や立体商品にて収納式の左右一対のサブセンサーの展開機構が再現されている。