「デストロイガンダム」の版間の差分

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*[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
 
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*[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY]]
 
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
 
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| デザイナー = 大河原邦男
 
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| 本体重量 = 404.93t
 
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| 主動力 = [[バッテリー]]
 
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*[[ヴァリアブルフェイズシフト装甲]]<ref>機動戦士ガンダムMS大全集2013、ガンダムファクトファイル他</ref>
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*[[トランスフェイズ装甲]]<ref>[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]</ref>
 
| 開発組織 = [[アドゥカーフ・メカノインダストリー社]]
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アドゥカーフ・メカノインダストリー社]]が開発した、[[地球連合軍]]の巨大[[モビルスーツ]]。デストロイは「破壊」の意を持つ。
+
[[地球連合軍]]が軍産複合体[[ロゴス]]の協力を受けて開発した大型[[モビルスーツ]]。[[ユーラシア連邦]]の[[アドゥカーフ・メカノインダストリー社]]が手掛けた本機は、同社が得意とする[[モビルアーマー]]と、その関連技術の粋を集めて開発された。[[型式番号]]の「GFAS」は「Gressorial Fortress Armament Strategic(=戦略装脚兵装要塞)」という本機の分類に由来し、MS形態への変形が可能な移動要塞とカテゴライズされており、一般的なMSを遥かに上回るサイズや機能面において通常の機動兵器とは一線を画していた。
  
[[GUNDAM|OS]]は「'''G'''igantic '''U'''nilateral '''N'''umerous '''D'''ominating '''AM'''munition(巨大制圧火器集約要塞)」が採用されている。単機での対要塞攻略・殲滅を主眼において開発されており、全身に破壊力のある武器を多数装備している。防御面でも[[ヴァリアブルフェイズシフト装甲]](ただし、これは後付設定のようで、劇中でも矛盾する場面がある。また、メディアによって[[トランスフェイズ装甲]]と表記が混在している)と[[陽電子リフレクター]]により、強固な防御力を持つ。可変機構も搭載されており、背部の円盤型バックパックを上半身に被り、下半身を180度回転させ、脚部を鳥の脚のように変形させて[[モビルアーマー]]形態になる。バックパックの底面には高出力ホバースラスター4基が内蔵され、それで移動する。滞空も可能だが、運動性はほぼ皆無。ちなみに、変形はコクピット手前のスイッチを押すだけで可能となっている。
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本機の特徴の一つが、高エネルギー砲アウフプラール・ドライツェーン、熱プラズマ複合砲ネフェルテム503をはじめ、機体各所に多数の火砲を備えた重武装である。単機で都市クラスの目標を殲滅可能な攻撃力を有し、対大型目標から対多数戦闘まで幅広く対応が可能。更に[[陽電子リフレクター]]による防御性能も極めて高く、攻防両面で圧倒的な性能を発揮する。また、「要塞形態」とも呼ばれるMA形態への変形が可能で、MS形態と使い分ける事で、各種兵装をより効果的に運用する事が出来た。
  
この機体を操るパイロットは適正により選別され、高度な火器管制システムを操るには卓越した状況判断能力や体力が求められることから、ステラやスティングのような強化された人間「生体CPU([[エクステンデッド]])」によって運用される。
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高度な戦闘力を有していたものの、一方で機体の制御や火器管制は複雑化しており、多彩な装備を円滑に運用するには専用の[[GUNDAM (OS)|特殊OS]]の搭載に加え、高い空間認識能力を持つ[[エクステンデッド]]の搭乗が必要不可欠であり、事実上のエクステンデッド専用機となっていた。また、本格的な格闘戦用兵装を持たないため、陽電子リフレクターの内側に入りこまれると機動性の低さから対応が追いつかないという欠点を持つ。
 
 
MS形態は[[サイコガンダム]]、MA形態は[[ビグ・ザム]]に酷似している。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
:主なパイロットは[[ステラ・ルーシェ]]、[[スティング・オークレー]]。膠着状態の戦況を打開すべく、[[ロード・ジブリール]]の命令により[[ネオ・ロアノーク]]率いる[[ファントムペイン]]に1機配備され、その火力でヨーロッパ各地の都市に配備された[[ザフト]]軍の[[MS]]部隊ごと街を殲滅。ベルリンに上陸するまで、多くの都市を薙ぎ払った。[[キラ・ヤマト|キラ]]の[[フリーダムガンダム]]が街の防衛のために現れると、その圧倒的な防御力でハイマット・フルバーストすら防ぎ、攻撃を続ける。そんな中、[[シン・アスカ|シン]]の[[フォースインパルスガンダム|インパルスガンダム]]も現れ、乱戦となるが、ネオからパイロットがステラと知らされたシンの説得で戦闘を中断し、心を通わせる。しかし、偶然目に入ったキラのフリーダムの姿に錯乱し、再び攻撃しようとする。結局、最後は胸部のスーパースキュラの発射直前にフリーダムのビームサーベルを突き刺され、砲門を破壊。行き場を失ったエネルギーが暴発し、コクピット付近に誘爆を起こしながら機能を停止した。その後、ヘブンズベース攻略戦において、5機が出撃。その内の1機にはスティングが搭乗していたが、全機が[[デスティニーガンダム]]、[[レジェンドガンダム]]、インパルスガンダムに撃破されている。また、[[レクイエム]]攻防戦でも3機が出撃しているが、やはりデスティニーとレジェンドに撃破されている。
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:初登場作品。膠着状態の戦況を打開すべく、[[ロード・ジブリール]]の命令により[[ネオ・ロアノーク]]率いる[[ファントムペイン]]に1機配備され、[[ステラ・ルーシェ]]をパイロットにその火力でヨーロッパ各地の都市に配備された[[ザフト軍]]のMS部隊ごと街を殲滅。ベルリンに上陸するまで、多くの都市を薙ぎ払った。[[キラ・ヤマト|キラ]]の[[フリーダムガンダム]]が街の防衛のために現れると、その圧倒的な防御力でハイマット・フルバーストすら防ぎ、攻撃を続ける。そんな中、[[シン・アスカ|シン]]の[[フォースインパルスガンダム|インパルスガンダム]]も現れ、乱戦となるが、ネオからパイロットがステラと知らされたシンの説得で戦闘を中断し、心を通わせる。しかし、ステラは偶然目に入ったキラのフリーダムの姿に錯乱。結局、最後は胸部のスーパースキュラの発射直前にフリーダムのビームサーベルを突き刺され、砲門を破壊。行き場を失ったエネルギーが暴発し、コクピット付近に誘爆を起こしながら機能を停止した。<br/>その後、ヘブンズベース攻略戦において、5機が出撃。その内の1機には[[スティング・オークレー]]が搭乗していたが、全機が[[デスティニーガンダム]]、[[レジェンドガンダム]]、インパルスガンダムに撃破されている。また、[[レクイエム]]攻防戦でも3機が出撃しているが、やはりデスティニーとレジェンドに撃破されている。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY]]
 
:[[ファンフェルト・リア・リンゼイ]]が搭乗し、[[マーシャン]]らに攻撃を仕掛けたが、[[ターンデルタ]]の攻撃で撃墜された。
 
:[[ファンフェルト・リア・リンゼイ]]が搭乗し、[[マーシャン]]らに攻撃を仕掛けたが、[[ターンデルタ]]の攻撃で撃墜された。
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;[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM]]
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:[[ミケール]]率いる[[ブルーコスモス]]残党によって運用されており、オルドリンの[[プラント]]自治区への攻撃に[[ウィンダム]]、[[105ダガー]]等と共に運用され、自治区に駐屯するザフトの部隊もろとも市街地を蹂躙するものの、キラの乗る[[ライジングフリーダムガンダム]]によって無力化された。<br/>その後、ミケールの潜伏するエルドア地区の戦闘にバックパックと左腕を喪失し、右胸のスーパースキュラを欠いた状態の機体が[[コンパス]]部隊迎撃のために運用された。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
  
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
;[[ヴァリアブルフェイズシフト装甲]]
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;[[陽電子リフレクター|陽電子リフレクタービームシールド シュナイドシュッツSX1021]]
:[[フェイズシフト装甲]]の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。その影響で装甲の色が変化するようになった。<br />『ガンダムファクトファイル』にて記述されているが、真偽は不明。ゲームでは今まで下記のトランスフェイズ装甲を主に採用していたが、『CROSS RAYS』ではこちらが採用されている。
+
:バックパック(MA時の頭部)と両腕部シュツルムファウストに2基装備された光学防御兵装。前者は主に機体前方を、後者は腕部分離時の防御などに効果を発揮する。<br/>[[ザムザザー]][[ゲルズゲー]]に装備されていたものと同型で、ビームと実体弾双方に対して絶対的な防御力を有する。
;[[トランスフェイズ装甲]]
 
:[[フェイズシフト装甲]]の改良型。バイタルパート周辺部の通常装甲の内側に[[フェイズシフト装甲]]を備え、着弾時にのみ相転移するようになっている。これによってエネルギー消費を大幅に抑える事に成功している。<br />[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]』を初めとするゲームでは主にこちらが採用されている。
 
;[[陽電子リフレクター|陽電子リフレクタービームシールド「シュナイドシュッツSX1021」]]
 
:背部ユニット先端に1基、両腕に2基内蔵された光学防御兵装。広範囲にエネルギーシールドを張る。
 
 
;変形
 
;変形
:[[モビルアーマー]]形態及び[[モビルスーツ]]へ変形可能。
+
:[[モビルアーマー]]形態及び[[モビルスーツ]]形態へ変形可能。MA形態は「要塞形態」とも呼ばれる。要塞形態では運動性能は高く無いものの、円盤状のバックパック下部に搭載されたエンジンによって大気圏内飛行が可能となるため、攻撃目標への移動には主にこちらが用いられている。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;75mm自動近接防御システム「イーゲルシュテルン」
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;75mm自動近接防御システム イーゲルシュテルン
:頭部に4門内蔵された対空防御機関砲。MS形態でのみ使用可能。
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:頭部に4門内蔵された対空防御火器。[[GAT-Xシリーズ]]に搭載されていたものと同様の装備。
 
;Mk.62 6連装多目的ミサイルランチャー
 
;Mk.62 6連装多目的ミサイルランチャー
:背部ユニットに内蔵されたミサイルランチャー。
+
:バックパックに装備された実体弾兵器。他のビーム兵器ほどの威力はないが、前方と後方に発射が可能で、あらゆる方向をカバーする。MS形態でも使用可能だが、ランチャーの発射口が機体の上下に向く構造のため、その際は上方向のみが使用された。
;熱プラズマ複合砲「ネフェルテム503」
+
;熱プラズマ複合砲 ネフェルテム503
:背部ユニットの円周部に計20門内蔵されているビーム砲。全周囲攻撃が可能。主にMA形態でのみ使用するが、MS形態でも使用可能。
+
:バックパックの外周部分に装備したプラズマ砲。計20門を有し、全周囲に向けた攻撃が可能で、ある程度の射角調整も出来た。全周囲に火力を展開でき、対多数戦闘において圧倒的な制圧力を発揮するが、機体直上と直下は死角となる。
;両腕部飛行型ビーム砲「シュトゥルムファウスト」
+
;両腕部飛行型ビーム砲 シュトゥルムファウスト
:両腕部のビーム砲。前腕を分離して、誘導兵器として使用する。
+
:両腕部の装甲ユニットに装備されたビーム砲。前腕部ごと分離する事で[[ドラグーンシステム]]を利用した移動砲台として運用可能。
 
;MJ-1703 5連装スプリットビームガン
 
;MJ-1703 5連装スプリットビームガン
:両手の指全てに1門ずつ内蔵されているビーム砲。指を曲げた状態でも撃てる。
+
:マニピュレーターの先端部に内蔵されたビームガン。シュトゥルムファウストと共に本体と分離した状態での運用が可能。
;高エネルギー砲「アウフプラール・ドライツェーン」
+
;高エネルギー砲 アウフプラール・ドライツェーン
:背部ユニットに計4門装備されているビームキャノン。本機最強の武装で、一撃で都市を壊滅させられる。MA形態の主武装だが、MS形態でも使用可能。
+
:バックパックに2門ずつ、計4門装備する大型ビーム砲。本機の火砲の中でも最大の威力を誇り、射程距離も長く、一撃で都市クラスの目標を殲滅出来る。主に要塞形態で使用されるが、バックパックとの連結部は可動式アームになっており、MS形態でも前方に向けて発射出来た。
;200mmエネルギー砲「ツォーンMk2」
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;200mmエネルギー砲 ツォーンMk2
:頭部に内蔵されたビーム砲。[[レイダーガンダム]]のツォーンの改良型。MS形態でのみ使用可能。
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:口にあたる部分に装備された大口径ビーム砲。[[レイダーガンダム|レイダー]]の同種兵装の改良型にあたり、頭部の動きに合わせて射界を変更出来るが、装備箇所の関係上MAを形態では使用出来ない。
;1580mm複列位相エネルギー砲「スーパースキュラ」
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;1580mm複列位相エネルギー砲 スーパースキュラ
:胸部に内蔵された3連装ビーム砲。[[イージスガンダム]]などに装備されたスキュラの発展型。MS形態でのみ使用可能。
+
:胸部に装備された3連装の大口径ビーム砲。[[イージスガンダム|イージス]]、[[カラミティガンダム|カラミティ]]に装備されたスキュラの発展型。MS形態時における主兵装の一つとして運用されるが、攻撃範囲は機体前方に限定される。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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;[[ブーストレイダーガンダム]]
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:第二期GAT-Xシリーズのコンセプトを集約した試作機。通常サイズでは全ての機能を搭載する事が困難で、専用パイロットの搭乗が不可欠であったため、同機の失敗がデストロイの開発に影響を与えている。
 
;[[ザムザザー]] / [[ゲルズゲー]] / [[ユークリッド]]
 
;[[ザムザザー]] / [[ゲルズゲー]] / [[ユークリッド]]
 
:[[アドゥカーフ・メカノインダストリー社]]が開発した[[モビルアーマー]]。
 
:[[アドゥカーフ・メカノインダストリー社]]が開発した[[モビルアーマー]]。
;[[ハイペリオンガンダム]]
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;[[ビグ・ザム]] / [[サイコガンダム]]
:陽電子リフレクターの元。
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:本機のモチーフとなった[[宇宙世紀]]の機体群。
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== 余談 ==
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*『SEED DESTINY』に登場した際には強敵感を出す目的で設定の数倍以上の大きさで作画されており、特に[[バクゥ]]を踏み潰すカットなどが印象に残る。
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*サイコガンダムに次ぐ機体サイズに加えて本体に匹敵するボリュームのバックパックを有するため、[[ガンプラ]]化は初出作品である『SEED DESTINY』放送から20年を経て漸く行われる事になった。
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**HGではバックパックは重量があるため、本体との接続には組み立て後の分解が不可能なはめ殺し構造が採用されている。また、アウフプラール・ドライツェーン用のビーム発射エフェクト4本に加え、5連装スプリットビームガンやネフェルテム503の発射シーンを再現するための[[ビームサーベル]]エフェクトが予備を含め短長それぞれ36本付属する。
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== リンク ==
 
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*[[登場メカ]]
 
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2024年11月2日 (土) 04:56時点における版

デストロイガンダム
外国語表記 DESTROY GUNDAM
登場作品
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
正式名称 デストロイ
分類 広域殲滅用試作型可変モビルアーマー
型式番号 GFAS-X1
頭頂高 38.07m
全高 56.30m
本体重量 404.93t
主動力 バッテリー
装甲材質
開発組織 アドゥカーフ・メカノインダストリー社
所属
主なパイロット
  • ステラ・ルーシェ
  • スティング・オークレー
  • テンプレートを表示

    概要

    地球連合軍が軍産複合体ロゴスの協力を受けて開発した大型モビルスーツユーラシア連邦アドゥカーフ・メカノインダストリー社が手掛けた本機は、同社が得意とするモビルアーマーと、その関連技術の粋を集めて開発された。型式番号の「GFAS」は「Gressorial Fortress Armament Strategic(=戦略装脚兵装要塞)」という本機の分類に由来し、MS形態への変形が可能な移動要塞とカテゴライズされており、一般的なMSを遥かに上回るサイズや機能面において通常の機動兵器とは一線を画していた。

    本機の特徴の一つが、高エネルギー砲アウフプラール・ドライツェーン、熱プラズマ複合砲ネフェルテム503をはじめ、機体各所に多数の火砲を備えた重武装である。単機で都市クラスの目標を殲滅可能な攻撃力を有し、対大型目標から対多数戦闘まで幅広く対応が可能。更に陽電子リフレクターによる防御性能も極めて高く、攻防両面で圧倒的な性能を発揮する。また、「要塞形態」とも呼ばれるMA形態への変形が可能で、MS形態と使い分ける事で、各種兵装をより効果的に運用する事が出来た。

    高度な戦闘力を有していたものの、一方で機体の制御や火器管制は複雑化しており、多彩な装備を円滑に運用するには専用の特殊OSの搭載に加え、高い空間認識能力を持つエクステンデッドの搭乗が必要不可欠であり、事実上のエクステンデッド専用機となっていた。また、本格的な格闘戦用兵装を持たないため、陽電子リフレクターの内側に入りこまれると機動性の低さから対応が追いつかないという欠点を持つ。

    登場作品と操縦者

    機動戦士ガンダムSEED DESTINY
    初登場作品。膠着状態の戦況を打開すべく、ロード・ジブリールの命令によりネオ・ロアノーク率いるファントムペインに1機配備され、ステラ・ルーシェをパイロットにその火力でヨーロッパ各地の都市に配備されたザフト軍のMS部隊ごと街を殲滅。ベルリンに上陸するまで、多くの都市を薙ぎ払った。キラフリーダムガンダムが街の防衛のために現れると、その圧倒的な防御力でハイマット・フルバーストすら防ぎ、攻撃を続ける。そんな中、シンインパルスガンダムも現れ、乱戦となるが、ネオからパイロットがステラと知らされたシンの説得で戦闘を中断し、心を通わせる。しかし、ステラは偶然目に入ったキラのフリーダムの姿に錯乱。結局、最後は胸部のスーパースキュラの発射直前にフリーダムのビームサーベルを突き刺され、砲門を破壊。行き場を失ったエネルギーが暴発し、コクピット付近に誘爆を起こしながら機能を停止した。
    その後、ヘブンズベース攻略戦において、5機が出撃。その内の1機にはスティング・オークレーが搭乗していたが、全機がデスティニーガンダムレジェンドガンダム、インパルスガンダムに撃破されている。また、レクイエム攻防戦でも3機が出撃しているが、やはりデスティニーとレジェンドに撃破されている。
    機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY
    ファンフェルト・リア・リンゼイが搭乗し、マーシャンらに攻撃を仕掛けたが、ターンデルタの攻撃で撃墜された。
    機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
    ミケール率いるブルーコスモス残党によって運用されており、オルドリンのプラント自治区への攻撃にウィンダム105ダガー等と共に運用され、自治区に駐屯するザフトの部隊もろとも市街地を蹂躙するものの、キラの乗るライジングフリーダムガンダムによって無力化された。
    その後、ミケールの潜伏するエルドア地区の戦闘にバックパックと左腕を喪失し、右胸のスーパースキュラを欠いた状態の機体がコンパス部隊迎撃のために運用された。

    装備・機能

    特殊機能

    陽電子リフレクタービームシールド シュナイドシュッツSX1021
    バックパック(MA時の頭部)と両腕部シュツルムファウストに2基装備された光学防御兵装。前者は主に機体前方を、後者は腕部分離時の防御などに効果を発揮する。
    ザムザザーゲルズゲーに装備されていたものと同型で、ビームと実体弾双方に対して絶対的な防御力を有する。
    変形
    モビルアーマー形態及びモビルスーツ形態へ変形可能。MA形態は「要塞形態」とも呼ばれる。要塞形態では運動性能は高く無いものの、円盤状のバックパック下部に搭載されたエンジンによって大気圏内飛行が可能となるため、攻撃目標への移動には主にこちらが用いられている。

    武装・必殺攻撃

    75mm自動近接防御システム イーゲルシュテルン
    頭部に4門内蔵された対空防御火器。GAT-Xシリーズに搭載されていたものと同様の装備。
    Mk.62 6連装多目的ミサイルランチャー
    バックパックに装備された実体弾兵器。他のビーム兵器ほどの威力はないが、前方と後方に発射が可能で、あらゆる方向をカバーする。MS形態でも使用可能だが、ランチャーの発射口が機体の上下に向く構造のため、その際は上方向のみが使用された。
    熱プラズマ複合砲 ネフェルテム503
    バックパックの外周部分に装備したプラズマ砲。計20門を有し、全周囲に向けた攻撃が可能で、ある程度の射角調整も出来た。全周囲に火力を展開でき、対多数戦闘において圧倒的な制圧力を発揮するが、機体直上と直下は死角となる。
    両腕部飛行型ビーム砲 シュトゥルムファウスト
    両腕部の装甲ユニットに装備されたビーム砲。前腕部ごと分離する事でドラグーンシステムを利用した移動砲台として運用可能。
    MJ-1703 5連装スプリットビームガン
    マニピュレーターの先端部に内蔵されたビームガン。シュトゥルムファウストと共に本体と分離した状態での運用が可能。
    高エネルギー砲 アウフプラール・ドライツェーン
    バックパックに2門ずつ、計4門装備する大型ビーム砲。本機の火砲の中でも最大の威力を誇り、射程距離も長く、一撃で都市クラスの目標を殲滅出来る。主に要塞形態で使用されるが、バックパックとの連結部は可動式アームになっており、MS形態でも前方に向けて発射出来た。
    200mmエネルギー砲 ツォーンMk2
    口にあたる部分に装備された大口径ビーム砲。レイダーの同種兵装の改良型にあたり、頭部の動きに合わせて射界を変更出来るが、装備箇所の関係上MAを形態では使用出来ない。
    1580mm複列位相エネルギー砲 スーパースキュラ
    胸部に装備された3連装の大口径ビーム砲。イージスカラミティに装備されたスキュラの発展型。MS形態時における主兵装の一つとして運用されるが、攻撃範囲は機体前方に限定される。

    対決・名場面

    関連機体

    ブーストレイダーガンダム
    第二期GAT-Xシリーズのコンセプトを集約した試作機。通常サイズでは全ての機能を搭載する事が困難で、専用パイロットの搭乗が不可欠であったため、同機の失敗がデストロイの開発に影響を与えている。
    ザムザザー / ゲルズゲー / ユークリッド
    アドゥカーフ・メカノインダストリー社が開発したモビルアーマー
    ビグ・ザム / サイコガンダム
    本機のモチーフとなった宇宙世紀の機体群。

    余談

    • 『SEED DESTINY』に登場した際には強敵感を出す目的で設定の数倍以上の大きさで作画されており、特にバクゥを踏み潰すカットなどが印象に残る。
    • サイコガンダムに次ぐ機体サイズに加えて本体に匹敵するボリュームのバックパックを有するため、ガンプラ化は初出作品である『SEED DESTINY』放送から20年を経て漸く行われる事になった。
      • HGではバックパックは重量があるため、本体との接続には組み立て後の分解が不可能なはめ殺し構造が採用されている。また、アウフプラール・ドライツェーン用のビーム発射エフェクト4本に加え、5連装スプリットビームガンやネフェルテム503の発射シーンを再現するためのビームサーベルエフェクトが予備を含め短長それぞれ36本付属する。

    商品情報

    フィギュア

    リンク

    脚注

    1. 機動戦士ガンダムMS大全集2013、ガンダムファクトファイル他
    2. SDガンダム GGENERATIONシリーズ