「バウンド・ドック」の版間の差分

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
1行目: 1行目:
 
{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
 
| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
 
| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
| 外国語表記 = Bound Doc
+
| 外国語表記 = Bound Doc<ref>よく間違えられるが、名称は「ドッ'''ク'''」であって「ドッ'''グ'''」ではない。</ref>
 
| 登場作品 =  
 
| 登場作品 =  
 
*[[機動戦士Ζガンダム]]
 
*[[機動戦士Ζガンダム]]
27行目: 27行目:
 
| 開発組織 =  
 
| 開発組織 =  
 
*[[ティターンズ]]
 
*[[ティターンズ]]
*[[オークランド研究所]]
+
*[[オーガスタ研究所]]
 
| 所属 = [[ティターンズ]]
 
| 所属 = [[ティターンズ]]
 
| 母艦 =  
 
| 母艦 =  
37行目: 37行目:
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ティターンズ]][[ニュータイプ]]専用試作型[[可変モビルアーマー]][[グラブロ]]をベースとして[[地球連邦軍 (UC)|連邦軍]]が機体本体を開発し、[[オークランド研究所]][[サイコミュシステム]]の最終調整が行われた。
+
[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]][[ニュータイプ研究所]]の協力のもとに開発した[[ニュータイプ]]専用試作型[[可変モビルアーマー]]。開発には旧[[ジオン軍]][[グラブロ]][[ジオング]]を参考にしているとされる。
  
サイコミュを搭載している機体のため機体サイズが約30mと大型の機体となっているが、同じくサイコミュを搭載した可変モビルアーマーである[[サイコガンダム]]に比べると小型化されている。機体形状は上半身が左右非対称でかなり独自色が強い。可変機構も独特な物となっており、上半身が下半身のスカートアーマー内に収容され、左腕部のシールドで蓋をされる形となっている。[[モビルアーマー]]形態では高い機動力と防御力を発揮し、[[モビルスーツ]]形態では近接格闘能力を重視した機体となっている。機体制御にはサイコミュを使用しているため反応速度も高かった。また、サイコガンダムと同様にサイコミュコントローラーによって外部から遠隔操作することも可能としていた。ニュータイプ専用機ではあるが、[[強化人間]]以外のパイロットでも通常の[[MS]]として操縦可能なシステムになっているが、性能を引き出すにはサイコミュを使用する必要がある。
+
ニュータイプ([[強化人間]])専用の機体だが、ファンネルやビットといった無線式攻撃端末は装備しておらず、[[サイコガンダム]]と同様に搭載した[[サイコミュシステム]]は主に操作系に関係するものとなっている。サイコガンダムと同じく機外からの遠隔操作にも対応しており、その機能は従来機よりも改善されていたと言われる。一方で、サイコミュはパイロットの意識を機体が発するサイコ・ウェーブで拘束する機能も備えており、この結果、より高い戦闘力を発揮したが、搭乗する強化人間の精神的な負担も増大させている。
 +
 
 +
幾つかのシステム上の問題は見られるが、バウンド・ドックそのものは当時の連邦軍のサイコミュ技術の粋を集めた機体であった。なお、サイコミュの最終調整は[[オーガスタ研究所]]で行われたと言われている。
 +
 
 +
機体制御プログラムを変更する事でニュータイプ能力の低いパイロットや、一般兵でも操縦が可能といった柔軟な運用性を備えている点もこの機体の特徴といえる。
  
 
本機は全3機が製造され、1号機はグレー、2号機は赤と濃紺、3号機は黄色と濃紺を基調としたカラーリングとなっている。1号機はテスト用機材が積み込まれており、座席も複座式になっている。
 
本機は全3機が製造され、1号機はグレー、2号機は赤と濃紺、3号機は黄色と濃紺を基調としたカラーリングとなっている。1号機はテスト用機材が積み込まれており、座席も複座式になっている。
 
よく間違えられるが、名称は「ドッ'''ク'''」であって「ドッ'''グ'''」ではない。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
54行目: 56行目:
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;変形
 
;変形
:[[モビルスーツ]]形態及び[[モビルアーマー]]形態へ変形可能。
+
:[[モビルスーツ]]形態及び[[モビルアーマー]]形態へ変形可能。MS形態時の上半身を90度回転させ、下半身に収納する事でMA形態となる。MA形態ではMS形態の左腕部シールドに備えられたモノアイがメインカメラとなり、脚部自体が大型のクロー・アームとなる。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;[[ビーム・ライフル]]
 
;[[ビーム・ライフル]]
:本機独自形状のビーム・ライフル。右手がクローアームになっているため左手で保持する。非使用時及びMA形態ではスカートアーマー右側にマウントされ、この状態でも発射可能。出力2.1MW。
+
:専用のビーム・ライフル。通常の物より小型だが、主力MSの物と同等の威力を有していた。MS形態では左腕部マニピュレーターで保持し、MA形態ではスカートアーマー右側にマウントして使用する。出力2.1MW。
 
;[[ビーム・サーベル]]
 
;[[ビーム・サーベル]]
:接近戦用の武装。ビーム・ライフルと同じく左手でのみ保持可能。
+
:グリップからビーム刃を展開する格闘兵装。右腕部がクローとなっている為、左腕での使用を前提とする。マニピュレーターが格納されるMA形態では使用できないと思われる。
;クローアーム
+
;腕部クロー
:右腕部がクローになっている。
+
:右腕部はそれ自体が大型のクローになっている。構造上、ビーム・ライフルをはじめとする手持ち式火器の使用に制限があるが、それ自体を格闘兵装として使用出来た。
 
;シールド
 
;シールド
:左腕部に固定装備されているシールド。モノアイセンサーが内蔵されており、MA形態ではこちらが使用される。
+
:左腕部に固定装備されているシールド。モノアイセンサーが内蔵されており、MA形態時にメインセンサーとして使用される。
:;メガ拡散粒子砲
+
:;拡散メガ粒子砲
::左腕部シールド内に格納されている拡散[[メガ粒子砲]]。通常の拡散メガ粒子砲と異なり出力16.4MWと高出力である。
+
::左腕部シールド内に格納されている拡散[[メガ粒子砲]]。使用時にハッチが開き、クランク・アームで保持された砲身が展開される。通常の拡散メガ粒子砲と異なり出力16.4MWと高出力である。
 
;脚部クロー
 
;脚部クロー
:脚部に備わるクロー。MA形態時の武装。
+
:MS形態時の脚部は、MA形態ではクローとして使用される。前方に展開される為、可動範囲の自由度は低かったと思われるが、敵機の拘束や一撃離脱などに効果を発揮した。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
78行目: 80行目:
 
:開発のベース、もしくは参考とした機体。
 
:開発のベース、もしくは参考とした機体。
 
;[[アモン・ドッグ]]
 
;[[アモン・ドッグ]]
:2機が接続された機体。
+
:バウンド・ドックを上下に2機接続した機体。バウンド・ドックの完成機とする資料も存在する。
 
;[[リバウンド・ドック]]
 
;[[リバウンド・ドック]]
:[[レジオン]]が本機を作業用として再設計した機体。
+
:[[レジオン]]が再生産した機体を作業用として再設計した機体。
 
;[[TR-4[ダンディライアン]]]
 
;[[TR-4[ダンディライアン]]]
 
:本機と何らかの関係があると言われている機体。本機の開発にデータが使用されているとも言われている。
 
:本機と何らかの関係があると言われている機体。本機の開発にデータが使用されているとも言われている。
 
;[[ガンダムTR-6[ダンディライアンII]]]
 
;[[ガンダムTR-6[ダンディライアンII]]]
:[[機種統合計画]]における本機の後継機。
+
:TR-4の完成形。[[機種統合計画]]における本機の後継機。
 
;[[サンドードック]]
 
;[[サンドードック]]
 
:本機の可変構造をコピーした[[ミキシングビルドモビルスーツ]]。
 
:本機の可変構造をコピーした[[ミキシングビルドモビルスーツ]]。
92行目: 94行目:
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*黄色の3号機についてはカラー設定画のみ存在している状態であり、『Ζ』作中では未登場となった。ゲーム作品などの媒体ではジェリド機として登場する場合がある。
 
*黄色の3号機についてはカラー設定画のみ存在している状態であり、『Ζ』作中では未登場となった。ゲーム作品などの媒体ではジェリド機として登場する場合がある。
 
+
*デザインは小林誠の製作したオリジナルデザインの模型がベースとなっており、OVA『ドラゴンズヘブン』のガンプのデザインにも流用されている。
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
=== [[ガンプラ]] ===
 
=== [[ガンプラ]] ===
104行目: 106行目:
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
  
<!-- == 脚注 == -->
+
== 脚注 ==
<!-- <references /> -->
+
<references />
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
{{DEFAULTSORT:はうんと とつく}}
 
{{DEFAULTSORT:はうんと とつく}}

2020年10月25日 (日) 12:56時点における版

バウンド・ドック
外国語表記 Bound Doc[1]
登場作品
デザイナー
  • 小林誠 (ラフデザイン)
  • 大畑晃一 (クリンナップ)
  • テンプレートを表示
    スペック
    分類 ニュータイプ専用試作型可変モビルアーマー
    型式番号 NRX-055
    頭頂高 27.3m
    全高 29.7m
    13.0m (MA形態飛行時)
    19.3m (MA形態着陸時)
    本体重量 82.7t
    全備重量 129.4t
    主動力 熱核融合炉
    ジェネレーター出力 2,260kW
    スラスター総推力 145,000kg
    姿勢制御バーニア数 4基
    装甲材質 ガンダリウム合金
    センサー有効半径 9,840m
    開発組織
    所属 ティターンズ
    主なパイロット
    テンプレートを表示

    概要

    地球連邦軍ニュータイプ研究所の協力のもとに開発したニュータイプ専用試作型可変モビルアーマー。開発には旧ジオン軍グラブロジオングを参考にしているとされる。

    ニュータイプ(強化人間)専用の機体だが、ファンネルやビットといった無線式攻撃端末は装備しておらず、サイコガンダムと同様に搭載したサイコミュシステムは主に操作系に関係するものとなっている。サイコガンダムと同じく機外からの遠隔操作にも対応しており、その機能は従来機よりも改善されていたと言われる。一方で、サイコミュはパイロットの意識を機体が発するサイコ・ウェーブで拘束する機能も備えており、この結果、より高い戦闘力を発揮したが、搭乗する強化人間の精神的な負担も増大させている。

    幾つかのシステム上の問題は見られるが、バウンド・ドックそのものは当時の連邦軍のサイコミュ技術の粋を集めた機体であった。なお、サイコミュの最終調整はオーガスタ研究所で行われたと言われている。

    機体制御プログラムを変更する事でニュータイプ能力の低いパイロットや、一般兵でも操縦が可能といった柔軟な運用性を備えている点もこの機体の特徴といえる。

    本機は全3機が製造され、1号機はグレー、2号機は赤と濃紺、3号機は黄色と濃紺を基調としたカラーリングとなっている。1号機はテスト用機材が積み込まれており、座席も複座式になっている。

    登場作品と操縦者

    機動戦士Ζガンダム
    1号機にゲーツ・キャパ、2号機にロザミア・バダムが搭乗する。後にロザミアがサイコガンダムMk-IIに乗り換えたため、2号機にジェリド・メサが搭乗する。内、1号機は第48話でゲーツが精神破綻した事により戦闘不能。2号機は第49話でΖガンダムとの戦闘の末、ラーディッシュの爆発に巻き込まれ撃墜された。
    ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲
    ガンプラマフィアに転身したガウェイン・オークリーガンプラとして登場。機体カラーは黄金で、表面にダイヤモンドコーティングが施されている。リカルド・フェリーニガンダムフェニーチェリベルタのバスターライフルを無効化するほどの防御力を発揮したが、MA形態で下面から攻撃され撃破された。

    装備・機能

    特殊機能

    変形
    モビルスーツ形態及びモビルアーマー形態へ変形可能。MS形態時の上半身を90度回転させ、下半身に収納する事でMA形態となる。MA形態ではMS形態の左腕部シールドに備えられたモノアイがメインカメラとなり、脚部自体が大型のクロー・アームとなる。

    武装・必殺攻撃

    ビーム・ライフル
    専用のビーム・ライフル。通常の物より小型だが、主力MSの物と同等の威力を有していた。MS形態では左腕部マニピュレーターで保持し、MA形態ではスカートアーマー右側にマウントして使用する。出力2.1MW。
    ビーム・サーベル
    グリップからビーム刃を展開する格闘兵装。右腕部がクローとなっている為、左腕での使用を前提とする。マニピュレーターが格納されるMA形態では使用できないと思われる。
    腕部クロー
    右腕部はそれ自体が大型のクローになっている。構造上、ビーム・ライフルをはじめとする手持ち式火器の使用に制限があるが、それ自体を格闘兵装として使用出来た。
    シールド
    左腕部に固定装備されているシールド。モノアイセンサーが内蔵されており、MA形態時にメインセンサーとして使用される。
    拡散メガ粒子砲
    左腕部シールド内に格納されている拡散メガ粒子砲。使用時にハッチが開き、クランク・アームで保持された砲身が展開される。通常の拡散メガ粒子砲と異なり出力16.4MWと高出力である。
    脚部クロー
    MS形態時の脚部は、MA形態ではクローとして使用される。前方に展開される為、可動範囲の自由度は低かったと思われるが、敵機の拘束や一撃離脱などに効果を発揮した。

    対決・名場面

    Ζガンダム

    関連機体

    グラブロ
    開発のベース、もしくは参考とした機体。
    アモン・ドッグ
    バウンド・ドックを上下に2機接続した機体。バウンド・ドックの完成機とする資料も存在する。
    リバウンド・ドック
    レジオンが再生産した機体を作業用として再設計した機体。
    TR-4[ダンディライアン]
    本機と何らかの関係があると言われている機体。本機の開発にデータが使用されているとも言われている。
    ガンダムTR-6[ダンディライアンII]
    TR-4の完成形。機種統合計画における本機の後継機。
    サンドードック
    本機の可変構造をコピーしたミキシングビルドモビルスーツ
    ムットゥー
    』に登場する、本機に似た外見を持つ機体。

    余談

    • 黄色の3号機についてはカラー設定画のみ存在している状態であり、『Ζ』作中では未登場となった。ゲーム作品などの媒体ではジェリド機として登場する場合がある。
    • デザインは小林誠の製作したオリジナルデザインの模型がベースとなっており、OVA『ドラゴンズヘブン』のガンプのデザインにも流用されている。

    商品情報

    ガンプラ

    フィギュア

    リンク

    脚注

    1. よく間違えられるが、名称は「ドッ」であって「ドッ」ではない。