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2024年10月14日 (月) 23:26時点における最新版
RFシリーズ (RF Series)[編集 | ソースを編集]
オールズモビルの運用するモビルスーツ群の総称。ザクやグフといった旧ジオン軍系の機体を模した、あるいはそれそのものといった外見に特徴がある。これは、単なる懐古趣味ではなく、連邦政府がモノアイに代表されるジオン的意匠を排除していった結果、ジオン的な物に本来とは異なる意味性が付与され、マフティー動乱以降、地球圏全域でザクというMSを「宇宙市民を守護するサイクロプス」と捉えるカルチャーが生まれた事と無縁ではないとされる[1]。
RFシリーズは、その殆どがユニバーサル規格によって高度なモジュール化がなされた設計を特徴とする。すなわち、地球連邦軍のジェガンやヘビーガンと同等の規格品を用い、これを組み合わせる事で調達可能な機体として設計されている。MSは宇宙機械ゆえにパーツの共有性が極端に高められている(そうでなければ非常時の共食い整備が出来ない)が、それがテロリストによる兵器調達を容易なものとし、パーツの出所を調査しても、それが軍用のものか、モビルワーカーやホビー用MSのものかを特定することは事実上不可能になっていた。
RFシリーズの性能は18m級MSでありながらギラ・ドーガやグスタフ・カールといった20m級MSに比肩するものがあったが、これは小型MS開発技術のスピンオフによる所が大きい。オールズモビルの技術者達は、MSを旧来以上に小型化しようとはせず、一年戦争当時まで小型化すればいいと考えており、ゲリラ組織的にはジェガンやグスタフ・カールと対等以上に戦えれば戦略目的は達成出来ていた。
一方、第二次オールズモビル戦役で運用されたRFシリーズは、レプリカMSと異なり、必ずしも原型機と同じ外見や兵装には固執していない。これは第一次オールズモビル戦役で奪取したガンダムF902号機のデータがフィードバックされた事、軍組織としてより規格化が求められた事、ブッホ・エアロダイナミクス社(とクロスボーン・バンガード)の支援が得られたことに起因する。
RFシリーズのテクノロジーはオープンソース化され、オールズモビル戦役収束後も地球圏全域に拡散しており、モビルワーカーの生産設備があれば、量産は難しくないとされている。宇宙世紀140年代以降、宇宙戦国時代に勃興した各コロニー国家では全盛期に活躍したMSのレプリカを配備する事が流行しており、開発から運用、保守や整備にコストがかかる第二期MS以上に普及している。
登場作品 [編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
- 初出作品。クロスボーン・バンガードの支援によって開発された新型機として第二次オールズモビル戦役で使用された。
- 機動戦士ガンダムF90FF
- 第一次オールズモビル戦役で運用された機体もRFシリーズとして設定され、それに伴って第二次OM戦役の機体も後期型に分類された。ユニバーサル仕様の規格品によって構築され、開発元の特定を困難にしているなどの設定も、同作で明かされている。
- 機動戦士ガンダムF90
- 『フォーミュラー戦記』以前の作品であるため、この時点ではまだレプリカ機などの設定は存在していないが、上述の通り『F90FF』での設定の一新に伴い、同作の旧式MSもRFシリーズに組み込まれた。一年戦争で活躍した旧式MSそのままの姿の機体が使用され、ガンダムF90の前に立ち塞がっている。
- なおホビー雑誌「B-CLUB」(71 1991年10月号)掲載の「MSジャーナル」で同作は「宇宙世紀に発売された架空戦記コミック」という体裁になっており、旧式MSの登場は「オールズモビルが本当にジオン残党だったら」という仮定の下で描かれた事になっている。