ペッシェ・モンターニュ
ペッシェ・モンターニュ | |
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登場作品 | 機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE |
声優 | 坂本真綾 |
プロフィール | |
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種族 | クローン人間 |
性別 | 女性 |
髪色 |
茶髪 (一年戦争時) → ピンク (一年戦争以降) → 白髪 (セリーヌとの決着後) |
瞳の色 | 紫 |
職業 | パイロット |
所属 |
フラナガン機関 → アナハイム・エレクトロニクス社 → オーガスタ研究所 (出向) → ネオ・ジオン (亡命) |
階級 |
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主な搭乗機 |
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概要
フラナガン機関で養成されたニュータイプ候補生の少女。養父であるジオン公国軍の技術士官、オーガン・モンターニュ大尉の後を継ぎパイロットとして志願するも、モビルスーツの操縦技術は実戦レベルにはほど遠く、ニュータイプとしての能力も低かった[1]。オーガンの同僚であったアシュレイ・ホーンの死によりニュータイプとして覚醒する[2]。
一年戦争後は多くのジオン軍兵士たちが路頭に迷うなか、激戦をくぐり抜けたパイロットとしての実績を買われ、アナハイム・エレクトロニクス社にテストパイロットとして拾われ、ガンダム開発試験0番機 (エンゲージゼロ)のテストや実戦に参加する。一年戦争時代とこの時期以降で髪の色など雰囲気が大きく変わる。 ジオン出身の自分が、連邦軍のフラッグ・シップ機ともいえる『ガンダム』の開発に関わっていることに戸惑うも、「軍事技術の発展が後の世の多くの命を救う」というアシュレイの言葉を自分の信念として、国家やイデオロギーではなく、ただ純粋に人々の未来のために研究に打ち込んでいたが。その後、オサリバン常務から「ビショップ計画」やエンゲージゼロに関する秘密を語られる。その後、自分の「宿命」について知るためオーガスタ研究所へ出向する。
オーガスタ研究所に出向した時期では、見た目も精神的にも大人の女性に成長しており、強化人間のロザミア・バダムからは姉のように慕われていた。精神的に不安定で自分に自信が持てないロザミィの中に、フラナガン機関時代の弱かった自分を投影しており、かつてアシュレイが自分を命懸けで守ってくれたように、ロザミィを守りたいと思っていた。フラナガン機関では初期の強化人間の研究も行われていたことから、オーガスタ研究所ではペッシェも実は強化人間ではないかと疑われている。ロザミィの再強化をやめさせるためにローレン・ナカモトとナナイ・ミゲルと共にインコムの研究を行うが、衰弱するペッシェを見かねたロザミィはナナイに対し再強化を懇願。その後エゥーゴのオーガスタ襲撃の際には命令を無視して防衛のために出撃、エゥーゴのMS相手に大立ち回りをする。その後はバスク・オムの部隊と共に行動するが、ローレンとナナイの提案したアクシズの亡命を行うために協力させられる。その最中でサイコガンダムMk-IIを操っていたロザミィがΖガンダムの手により死亡。ペッシェはZに挑むがロザミィの思念により攻撃を中断し、アクシズに亡命した。
ネオ・ジオン亡命後はナナイたちと距離を置いてラカン・ダカランの部下としてMSに乗っていたが、ナナイからラカンに送られた資料を見たペッシェは再びニュータイプ研究所へと向かう。その中でプルクローンの失敗作のノン、リン、レイと出会い、自分によく似た容姿の人物、セリーヌ・ロムと対面することになる。セリーヌについてナナイに問い詰めるが、その中で語られたのは「ペッシェはクローンであり、セリーヌはそのオリジナル」ということ、「セリーヌは度重なる実験で精神を壊した」ということであった。フラナガンはペッシェがセリーヌのようになるのを防ぐためオーガンへ預けたのであった。
その後、セリーヌを打倒することを決めるが、グレミー軍の襲撃に遭い、一度目の襲撃後にセリーヌに銃で撃たれ負傷。二度目の襲撃の際にはかつて上司だったラカンと交戦、これを退ける。
セリーヌとの決戦ではノン、リン、レイが撃墜された後にさらなる力を発揮しセリーヌを討つも、力の反動で毛髪はセリーヌのように白くなっていた。その後、今までの自分の人生で周囲の人間をあまりにも失いすぎたことから一人涙する。しかし、ララァの思念と負傷しながらも生きていたリンの言葉を聞いて落ち着きを取り戻し、アシュレイの思念の言葉で生き続けることを決意した。
登場作品と役柄
- 機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
- 初登場作品。彼女を中心としたイベントシナリオでは一年戦争から第一次ネオ・ジオン抗争の裏にあった出来事が描かれる。
人間関係
ジオン公国軍 / フラナガン機関
- オーガン・モンターニュ
- 養父。本当の親子のように繋がりを形成していた。頑固さは親譲りとペッシェは語るが、オーガンも俺に似て頑固だと評価していた。
- アシュレイ・ホーン
- オーガンの元同僚。初対面時は彼を父オーガンと重ね合わせる。彼と共にテストや実戦に出撃するが、ア・バオア・クーの戦いでの彼の死がニュータイプへの覚醒のきっかけとなる。
- 彼から受けた影響は大きく、死後も彼の遺した信念や言葉は彼女の中で生き続けた。
- フラナガン
- フラナガン機関の代表。ペッシェをオーガンに預ける。
- シャア・アズナブル
- フラナガンと共に彼女のテスト結果について話し合っていた。
- ララァ・スン
- 思い悩むペッシェに言葉を掛けた。「声なき声のささやきをIII」で再び彼女の言葉を受け取る。
アナハイム・エレクトロニクス社 / フォン・ブラウン
- クレナ・ハクセル
- アナハイムの職員。元ジオンのペッシェに対しても分け隔てなく接しており、彼女の心配をする場面も見られ、激高した際には彼女を止めたりオーガスタ研究所に向かう彼女を見送っていた。ある意味ではもう一人の親とでも言うべき存在なのかもしれない。
- ルセット・オデビー
- AE社のエンジニア。ガンダム開発試験0番機 (エンゲージゼロ)のテストに共に参加した他、ガンダム試作4号機のテスト中にペッシェの感じた違和感から彼女から横流し疑惑の調査を頼まれる。
- ニック・オービル
- 元ジオン出身のAE社のエンジニア。エンゲージゼロのテストに共に参加する。後に彼がデラーズ・フリートのスパイとして活動していたことを知った際は衝撃を受けていた。
- オサリバン
- AE社常務。出頭させた彼女に対して「ビショップ計画」やエンゲージゼロに関する秘密を語り、彼女の神経を逆撫でする。クレナの手により未遂に終わったが数少ないペッシェに本気で殺意を抱かせた人間である。
- ケリィ・レズナー
- フォン・ブラウンにあるジャンク屋の店主。アナハイム勤務になる前から交流を持っていた。彼女に修理中のヴァル・ヴァロを見せて燃え尽きていない人間の苦しみを語った。テロリスト掃討作戦後にアナベル・ガトーへの推薦を行おうとするが、彼女とは決別する形となった。
- ミチェル・カノ
- ケリィの店で働く元ジオン所属の整備士。その正体はジオン残党のテロリストであり、交戦した際に「売国奴」と罵られる。考えの相違でペッシェとは袂を分かつが、ペッシェ自身は「友人の命を奪った」と後悔している。
オーガスタ研究所 / 地球連邦軍
- ロザミア・バダム (ロザミィ)
- オーガスタ研究所の強化人間。彼女に対しては姉のような存在として交流することになるが…。
- エスコラ・ゲッダ
- オーガスタ研の施設長。マルガの提案したロザミイの再強化をやめさせるためにインコムの研究を行おうとするが「ワケのわからない研究」で「貴重なサンプル」であるペッシェが消費されることを嫌ってこれに反対した。
- ローレン・ナカモト
- 元フラナガン機関の研究員。ロザミィのテストやインコムの研究を共に行う。
- ナナイ・ミゲル
- 彼女と共に研究を進めていくが、ロザミィの再強化の実施およびロザミィの死から関係は劣悪となる。ちなみにナナイの態度からわかりづらいがペッシェの方が年上である。
- バーク
- ロザミィのテストやインコムの実戦データを収集する際に仮想敵として彼の中隊と模擬戦を行った。エゥーゴのオーガスタ襲撃の際には彼らを逃がすために囮になる。
ネオ・ジオン
- ラカン・ダカラン
- ネオ・ジオンに出戻った当初は彼の配下となる。2回目のグレミー軍襲撃時には敵同士として戦うことになる。
- セリーヌ・ロム
- 自身のオリジナル。「出来損ないのイミテーション」としてペッシェを見下す。自身やノン達の命を軽んじる彼女に対し、宿命を果たすべく最後の戦いを挑む。
- ノン / リン / レイ
- プルクローンの中で失敗作扱いされる3人。リンク・サイコミュのテストに共に取り組むほか、彼女たちに対し「人間として生きる」ことを教える。
名台詞
搭乗機体・関連機体
- サイコミュ試験用ザク
- 「序章 命、めぐりあいI」にて搭乗。
- サイコミュ高機動試験用ザク
- 「序章 命、めぐりあいII」にて搭乗。
- ブラレロ
- 「序章 命、めぐりあいII」にて搭乗。ニュータイプに覚醒後、中破したこの機体でオールレンジ攻撃を駆使して戦艦2隻、ジム 9機とボール数機を次々と仕留めていった。
- ガンダム開発試験0番機 (エンゲージゼロ)
- 「星屑たちに花束をI」で搭乗。
- エンゲージゼロ・追加ブースター装備型
- 「星屑たちに花束をI」で搭乗。
- エンゲージゼロ・サイコミュ試験型
- 「水の星にくちづけをI」で搭乗。
- エンゲージゼロ・インコム搭載型
- 「水の星にくちづけをI」~「声なき声のささやきをII」で搭乗。
- エンゲージゼロ・ヨンファヴィン
- 「声なき声のささやきをII」「III」にて搭乗。