火星
火星 (Mars)[編集 | ソースを編集]
太陽系第4惑星。大きさは地球のおよそ半分程度であり、太陽系の惑星としては水星に次いで小さい。大気や四季といった地球に似た環境を持ち、過去には地球のように生命が存在していたとする学説も解かれている。将来的にはテラフォーミングを行い、人類を移住させる計画も上がっている。
太陽系最高の山であるオリンポス山と太陽系最大の峡谷であるマリネリス峡谷を有し、衛星にフォボスとダイモスがある。
各世界観における火星[編集 | ソースを編集]
宇宙世紀[編集 | ソースを編集]
宇宙世紀改暦以前から開拓地として注目されていたが島3号型コロニーの開発成功に加え、木星及びアステロイドベルトと比較しての経済的アドバンテージの低さ[1]から辺境として認識されおり、連邦政府は宇宙世紀0087年のジュピトリス地球帰還をもって惑星開発計画の規模縮小を決定し、火星移民計画も中止に至った。一方、デギン・ソド・ザビは一年戦争以前からアステロイドベルトの開発や木星開発公社と結んでの独自のヘリウム船団の編成と共に、外宇宙全域にジオンの後方領域を確立するべく火星の開発に尽力しており、半ば放棄されていた火星の再植民を成功させ、木星・アステロイドベルトの後方基地と並び、一年戦争開戦に至るまでのジオン生産力の一翼を担うことになった。
一年戦争終結後はジオン共和国による資本導入が行われ、地球圏で敗走した勢力の待避所として機能することになる。一年戦争終戦後の地球連邦軍に火星を追撃する余力はなく、火星に撤退したジオン艦隊はジオンマーズを結成。火星プラントを利用してアクシズ製MSの改良型を複数開発し、その活動を支援したが、グリプス戦役後はティターンズ残党の戦力を得たレジオンがジオンマーズを追い落とし火星を支配。エレノアサテライトによって火星の制空権を掌握し、同時に大規模な移民受け入れを行うようになった。レジオン崩壊後も火星ではネオ・ジオンや袖付きの残党が流入し、その内部で幾度かのヘゲモニー闘争[2]を経つつも総体としては戦力を温存し、地球圏のジオン残党支援を行いつつ再始動の時を待ち続け、宇宙世紀0120年に連邦へ反旗を翻した。
火星は単なる敗軍艦隊が流れ込んだ辺境の根拠地ではなく、ルナツーに匹敵する巨大プラントであると同時に外宇宙の交易中心地でもあり、ブッホ・コンツェルンのようなスペースノイド系企業と交易を持っていた。これら企業は火星を介する形で連邦政府の規制を逃れて必要な物資を入手しており、中にはクロスボーン・バンガードの蜂起に必要な艦艇やMSの部品などが含まれていたと言われている。
火星の地表は大気の改善が行われていない為、都市は「ラッピング構造体」と呼ばれる規格を採用しており、市外へはエアロックを介して移動し、活動にもノーマルスーツが必要となる。軌道上にはいくつかのコロニーも設けられているが、全体としては小規模なものであった[3]。衛星の一つであるフォボスには宇宙港が置かれており、火星の玄関口として機能している。
宇宙世紀0091年時点はアルカディア平原のサイドアルカディアが唯一の都市として扱われていたが、0095年にはマリナー・シティが最大規模の植民地として扱われている。生活基盤には戦後放出された熱核融合炉やエネルギーCAPが活用されているが、レジオン政権下ではガンダムTR-6[インレ]の大気圏離脱用ブースターのジェネレーターを都市基盤に組み込み、利用していた。
オリンポス山はレジオン政権下において「アリシアの繭」と呼ばれるアリシア・ザビの居城が置かれていたが、レジオン政権の瓦解とともに崩壊。宇宙世紀0095年にはジオン系企業の資本によって惑星間商業用マスドライバーの建設計画が実行されたものの、第一次オールズモビル戦役時にはオリンポス・キャノンが建造され、オールズモビルの地球攻撃拠点として機能した。
アフターコロニー[編集 | ソースを編集]
テラフォーミングが行われた事で人類の居住地としての地位を確立。急激な老化現象を引き起こす風土病の存在など、過酷な環境である事には変わりないが、複数の国家が樹立し、それらを統括する火星連邦政府が成立した事でアフターコロニーとは別の歴号であるマーズセンチュリーを採用している。
また、火星圏ではモビルスーツとは異なるカテゴリーの人型兵器としてマーズスーツが運用されている。
コズミック・イラ[編集 | ソースを編集]
CE70年代初期にレアメタル採掘を目的に築かれた人類最大規模かつ最も地球から離れたコロニー群としてマーズコロニー群が存在。地球・火星間では年に一度の定期便が行き来しており、プラント及びDSSDと交易を行っている。火星移民者はマーシャンと呼ばれ、彼らは相対的に地球圏の人間をテラナーと呼ぶ。
開発事業者はナチュラルであるが、数少ない人員で過酷な環境下での開発事業を行う目的で必要な職種に合わせて遺伝子調整されたコーディネイターが現場を担っている。これはギルバート・デュランダルの提唱するデスティニー・プランに似た社会構造であり、デュランダル本人も興味を示していた。
後にロウ・ギュールが火星を訪れた事でモビルスーツの技術が伝播。初の火星製MSであるデルタアストレイ、ガードシェルが開発された。
アドバンスド・ジェネレーション[編集 | ソースを編集]
A.G.以前の過去(A.G.115年よりも150年前)に火星移住計画「マーズバースデイ」が持ち上がりテラフォーミングが実行され、試験的に16基のコロニーが建造された。
しかし、マーズレイと呼ばれる磁気嵐とそれに起因する風土病を克服する事ができず、計画は頓挫。当時の地球連邦高官らは調査不足の責任追及から逃れる為に移民者は全員死亡しと発表。その際に火星圏に取り残された者たちがヴェイガンとなった。
ポスト・ディザスター[編集 | ソースを編集]
金星から輸入した二酸化炭素の温室効果を利用してテラフォーミングが行われ、地球とほぼ同一の自然環境が構築された。厄祭戦後に開催されたマルタ会議によって地球経済圏による分割統治が行われている。
経済回復を目的に結ばれた「EM経済協定」によって実質的な地球圏の植民地として扱われている。P.D.205年にクリュセが制限付きでアーヴラウから自治権を獲得したが、地球重視の政策の反動から独立運動が活発化しており、クーデリア・藍那・バーンスタインは火星ハーフメタルの規制開放による経済的自立を促すべく奔走した。
圏外圏という事もあり、治安は低く本来非合法である阿頼耶識システムが横行し、ヒューマン・デブリの取り引きも行われている。一方で、地球圏では忌避されている義手・義足等のサイバネティック技術に対する嫌悪感は希薄になっている。
登場作品 [編集 | ソースを編集]
- A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-
- ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
- 機動戦士ガンダムF90
- 機動戦士ガンダムF90クラスター
- 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY
- 機動戦士ガンダムAGE
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- ガンダムEXA VS
- 火星軌道上に存在しているGAステーション「マーズI」が登場した。
関連用語[編集 | ソースを編集]
- フォボス
- ダイモス
- オリンポス山
- ガンダムTR-6[インレ]
- アルカディア
- マリナー・シティ
- オリンポス・キャノン
- バイキングベース
- 火星連邦政府
- ラナグリン共和国
- セカンドムーン
- マーズレイ
- クリュセ
- 火星ハーフメタル
- 火星ヤシ
- マーズI