「ガンダム Gのレコンギスタ」の版間の差分
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富野由悠季監督が[[月刊ガンダムエース]]に寄稿したプロット小説『はじめたいキャピタルGの物語』を雛型としており、同監督のガンダムシリーズとしては『[[∀ガンダム (作品)|∀ガンダム]]』から15年ぶり、短編作品の『[[リング・オブ・ガンダム]]』から5年ぶりの作品となった。タイトルの「G」は「ガンダム」の他にも「大地(Ground)」を意味しており、「レコンギスタ」に関してもヒットを狙えるように語源の「レコンキスタ(復権・再征服)」に濁点を入れる<ref>監督曰く「ンと濁点がなければヒットしない」とのこと。</ref>ことで、タイトルをより力強いものにしている。 | 富野由悠季監督が[[月刊ガンダムエース]]に寄稿したプロット小説『はじめたいキャピタルGの物語』を雛型としており、同監督のガンダムシリーズとしては『[[∀ガンダム (作品)|∀ガンダム]]』から15年ぶり、短編作品の『[[リング・オブ・ガンダム]]』から5年ぶりの作品となった。タイトルの「G」は「ガンダム」の他にも「大地(Ground)」を意味しており、「レコンギスタ」に関してもヒットを狙えるように語源の「レコンキスタ(復権・再征服)」に濁点を入れる<ref>監督曰く「ンと濁点がなければヒットしない」とのこと。</ref>ことで、タイトルをより力強いものにしている。 | ||
+ | ・海賊行為を働き軍事総監の娘でありながら「大尉は、アメリア軍を背負っていける人だったんです!」「弟は人殺しの汚名をかぶることになったのです!」など一切の加害者意識がないアイーダ(2・16話) | ||
+ | ・深く考えもせず祖国を三度も襲撃した海賊についていく士官候補生の主人公(3話) | ||
+ | ・救出しにきた友軍と戦闘することになっても自身の行動を全く自覚しない(4話以降) | ||
+ | ・自身を助けに来た恩師デレンセンを殺害してもその後の話に全く反映されない(7話以降) | ||
+ | ・身勝手な行動をした息子を叱りもせず平然と他国の軍事総監と手を結び海賊認定された部隊を連れて領内で自国の軍を攻撃するよう指示するキャピタルタワー運行長官(8話) | ||
+ | ・記憶が戻っても大して話に影響しないラライア(14話) | ||
+ | ・Gセルフの出自が確認できたのに不自然な形でメガ・ファウナに居座りドレッド艦隊が深刻な被害を受けても眉一つ動かさないリンゴ(16・24話) | ||
+ | ・待機命令を無視して勝手に出撃して暴れたベルリを誰も咎めない(ヴィーナス・グロゥブからフォトン・バッテリーの供給が絶え地球圏全土がエネルギー不足に発展しかねない行為)(16話) | ||
+ | ・ビーナス・グロゥブの使者が来るから大人しくしていろと言われたにも関わらず率先して騒動を起こす各陣営(17話) | ||
+ | ・不自然な仕掛けが施されているクレッセント・シップ(この仕掛けによって航続期間を大幅に短縮できたがベルリ達が地球圏に戻ってくるころにはキャピタル・アーミィとドレッド軍の密約が決裂するなどむしろ時間を掛けたことにしたほうが説得力の増す展開であり、何の意味も無い仕掛け)(18話) | ||
+ | ・どの勢力でも杜撰な捕虜の扱い(3・15・21話) | ||
+ | ・自分の居住地に穴を開けるジット団の団長(20話) | ||
+ | ・勝手にジーラッハを持ち出したマニィを放置するメガ・ファウナクルー(22話) | ||
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+ | ……などアスラン・ザラのように愛国心と誠実さを併せ持つ主人公、ガガ部隊のように個性溢れるキャラクター、ヴェイガンの母星のような豊かな世界観、マクギリス・ファリドのクーデター計画のような緻密なストーリーが好評を博した。 | ||
[[宇宙世紀]]の延長線上(約1000年後)である「[[リギルド・センチュリー]]」を舞台としており、宇宙世紀に登場した技術や用語、設定が登場するのが特徴。ただし、監督自身は『∀ガンダム』の約500年後頃を想定して制作したと発言しており、公式側と設定で矛盾が生じている。 | [[宇宙世紀]]の延長線上(約1000年後)である「[[リギルド・センチュリー]]」を舞台としており、宇宙世紀に登場した技術や用語、設定が登場するのが特徴。ただし、監督自身は『∀ガンダム』の約500年後頃を想定して制作したと発言しており、公式側と設定で矛盾が生じている。 |
2020年3月3日 (火) 15:38時点における版
ガンダム Gのレコンギスタ | |
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外国語表記 | GUNDAM RECONGUISTA IN G |
原作 |
矢立肇 富野由悠季 |
原案 | 富野由悠季 |
監督 | 富野由悠季 |
脚本 | 富野由悠季 |
キャラクターデザイン | 吉田建一 |
メカニックデザイン |
安田朗 刑部一平 山根公利 |
デザインワークス |
|
色彩設計 | 水田信子 |
美術 |
美術監督
|
音楽 | 菅野祐悟 |
制作 | サンライズ |
プロデューサー |
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放送局 |
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放送期間 | 2014年10月 - 2015年3月 |
漫画版 | |
---|---|
作画 | 太田多聞 |
掲載誌 | 月刊ガンダムエース |
掲載期間 | 2015年10月号~ |
巻数 | 5巻 |
概要
2014年10月から2015年3月まで放送されたTVアニメーション作品。TBS系列毎日放送製作。ガンダムシリーズでは初の深夜枠での放送となった。2クール放送。キャッチコピーは「君の目で確かめろ!!」
富野由悠季監督が月刊ガンダムエースに寄稿したプロット小説『はじめたいキャピタルGの物語』を雛型としており、同監督のガンダムシリーズとしては『∀ガンダム』から15年ぶり、短編作品の『リング・オブ・ガンダム』から5年ぶりの作品となった。タイトルの「G」は「ガンダム」の他にも「大地(Ground)」を意味しており、「レコンギスタ」に関してもヒットを狙えるように語源の「レコンキスタ(復権・再征服)」に濁点を入れる[1]ことで、タイトルをより力強いものにしている。 ・海賊行為を働き軍事総監の娘でありながら「大尉は、アメリア軍を背負っていける人だったんです!」「弟は人殺しの汚名をかぶることになったのです!」など一切の加害者意識がないアイーダ(2・16話) ・深く考えもせず祖国を三度も襲撃した海賊についていく士官候補生の主人公(3話) ・救出しにきた友軍と戦闘することになっても自身の行動を全く自覚しない(4話以降) ・自身を助けに来た恩師デレンセンを殺害してもその後の話に全く反映されない(7話以降) ・身勝手な行動をした息子を叱りもせず平然と他国の軍事総監と手を結び海賊認定された部隊を連れて領内で自国の軍を攻撃するよう指示するキャピタルタワー運行長官(8話) ・記憶が戻っても大して話に影響しないラライア(14話) ・Gセルフの出自が確認できたのに不自然な形でメガ・ファウナに居座りドレッド艦隊が深刻な被害を受けても眉一つ動かさないリンゴ(16・24話) ・待機命令を無視して勝手に出撃して暴れたベルリを誰も咎めない(ヴィーナス・グロゥブからフォトン・バッテリーの供給が絶え地球圏全土がエネルギー不足に発展しかねない行為)(16話) ・ビーナス・グロゥブの使者が来るから大人しくしていろと言われたにも関わらず率先して騒動を起こす各陣営(17話) ・不自然な仕掛けが施されているクレッセント・シップ(この仕掛けによって航続期間を大幅に短縮できたがベルリ達が地球圏に戻ってくるころにはキャピタル・アーミィとドレッド軍の密約が決裂するなどむしろ時間を掛けたことにしたほうが説得力の増す展開であり、何の意味も無い仕掛け)(18話) ・どの勢力でも杜撰な捕虜の扱い(3・15・21話) ・自分の居住地に穴を開けるジット団の団長(20話) ・勝手にジーラッハを持ち出したマニィを放置するメガ・ファウナクルー(22話)
……などアスラン・ザラのように愛国心と誠実さを併せ持つ主人公、ガガ部隊のように個性溢れるキャラクター、ヴェイガンの母星のような豊かな世界観、マクギリス・ファリドのクーデター計画のような緻密なストーリーが好評を博した。
宇宙世紀の延長線上(約1000年後)である「リギルド・センチュリー」を舞台としており、宇宙世紀に登場した技術や用語、設定が登場するのが特徴。ただし、監督自身は『∀ガンダム』の約500年後頃を想定して制作したと発言しており、公式側と設定で矛盾が生じている。
2019年にはTV版を再編集した劇場版が上映開始。全5部作を予定している。
ストーリー
『宇宙世紀』から一千年余の年月が経過。新たにリギルド・センチュリーと呼ばれる年号を採用。宇宙世紀の戦争に関わる技術は封印、或いは抹消された排他的世界観。その世界観で新たな歴史を起こすべく、若者達が「レコンギスタ」と称して戦う。
登場人物
主要人物
キャピタル・テリトリィ
キャピタル・アーミィ
アメリア
- ドニエル・トス
- 副長
- ギゼラ
- ステア
- ハッパ
- アダム・スミス
- クレン・モア
- マキ・ソール
- ジャマ・デリア
- レッセル・ブラン
- アネッテ・ソラ
- メディー・ススン
- キラン・キム
- カーヒル・セイント
- クリム・ニック
- ルアン
- オリバー
- ミック・ジャック
- ズッキーニ・ニッキーニ
- グシオン・スルガン
トワサンガ
- ノウトゥ・ドレット
- ターボ・ブロッキン
- マッシュナー・ヒューム
- ロックパイ・ゲティ
- リンゴ・ロン・ジャマノッタ
- ガヴァン・マグダラ
- フラミニア・カッレ
- ロルッカ・ビスケス
- ミラジ・バルバロス
- ジャン・ビョン・ハザム
ビーナス・グロゥブ
その他
メカニック
G系列
アメリア
キャピタル・テリトリィ / キャピタル・アーミィ
- レクテン
- カットシー
- エルフ・ブル
- エルフ・ブルック
- ウーシァ
- マックナイフ
- ビフロン
- カバカーリー
- G-フェネクス
- 派生作品『ガンダム Gのレコンギスタ FROM THE PAST TO THE FUTURE』に登場。
- キャピタル・アーミィによって復元されたユニコーンガンダム3号機 フェネクス。
- ジーラッハ
- ユグドラシル
トワサンガ
ビーナス・グロゥブ (ジット団)
その他
- ザクIIS型
- ドム
- ゴッグ
- ズゴック
- ガンキャノン
- ガルバルディβ
- リック・ディアス
- カプール
- ジェガン
- ジェムズガン
- キャピタル・ガード養成学校内に展示されている。全て発掘されたもので、既に退色しているため起動することは不可能だと考えられる。
- ズゴック
- ギアナ高地内にある旧世紀時代の遺跡に風化した機体が放棄されていた。
用語
- リギルド・センチュリー (R.C.)
- 宇宙世紀から改暦した歴号。リギルドとは「再鍍金」の意。
- フォトン・バッテリー
- 『フォトン(光子)』光をエネルギーとして蓄積するバッテリー。リギルド・センチュリーのMSを始めとする様々な機械の動力源。
- キャピタル・タワー
- 「フォトン・エネルギー」を供給する宇宙と地球を結ぶ軌道エレベーター。なお、この時代の後とされるC.C.では軌道エレベーターと思われる建造物の存在が示唆されている。
関連作品
- 劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ
-
- Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター
- Gのレコンギスタ II ベルリ 撃進
- TVシリーズに新規カット追加、映像を再編集した劇場作品。全5部作。
- ガンダム Gのレコンギスタ FROM THE PAST TO THE FUTURE
- ダイバーシティ東京の実物大ガンダム立像横の壁面映像演出「WALL-G」にて公開された映像作品。G-セルフとG-フェネクスとの戦いを描く。
- ジーラボラトリィ
- 模型雑誌「ホビージャパン」に掲載されていた本作のMSV的企画。
- はじめたいキャピタルGの物語
- 2010年に月刊ガンダムエースに寄稿された、本作のプロトタイプにあたる作品。
楽曲
オープニングテーマ
- 「BLAZING」(1話~13話)
- 作詞:メイリア / 作曲:toku / 編曲・歌:GARNiDELiA
- 「ふたりのまほう」(第14話~第26話、Amazonプライムビデオ配信版全話)
- 作詞:前田たかひろ / 作曲・編曲:菅野祐悟 / 歌:May J.(rhythm zone)
エンディングテーマ
- 「Gの閃光」(1話~26話、劇場版第一部)
- 作詞:井荻麟 / 作曲・編曲:菅野祐悟 / 歌:ハセガワダイスケ
劇場版主題歌
- 「G」(第二部)
- 作詩:吉田美和 / 作曲・編曲:中村正人 / 歌:DREAMS COME TRUE
各話リスト
話数 | サブタイトル | 備考 |
---|---|---|
第1話 | 謎のモビルスーツ | |
第2話 | G-セルフ起動! | |
第3話 | モンテーロの圧力 | |
第4話 | カットシー乱舞 | |
第5話 | 敵はキャピタル・アーミィ | |
第6話 | 強敵、デレンセン! | |
第7話 | マスク部隊の強襲 | |
第8話 | 父と母とマスクと | |
第9話 | メガファウナ南へ | |
第10話 | テリトリィ脱出 | |
第11話 | 突入!宇宙戦争 | |
第12話 | キャピタル・タワー占拠 | |
第13話 | 月から来た者 | |
第14話 | 宇宙、モビルスーツ戦 | |
第15話 | 飛べ!トワサンガへ | |
第16話 | ベルリの戦争 | |
第17話 | アイーダの決断 | |
第18話 | 三日月に乗れ | |
第19話 | ビーナス・グロゥブの一団 | |
第20話 | フレームのある宇宙 | |
第21話 | 海の重さ | |
第22話 | 地球圏再会 | |
第23話 | ニュータイプの音 | |
第24話 | 宇宙のカレイドスコープ | |
第25話 | 死線を越えて | |
第26話 | 大地に立つ |
資料リンク
リンク
脚注
- ↑ 監督曰く「ンと濁点がなければヒットしない」とのこと。