「カイ・シデン」の版間の差分
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− | + | おちゃらけた性格の皮肉屋で、皮肉や軽口を叩いては仲間達から咎められる事も少なくはなかったが、本質的にはお節介でお人好し。機械に明るく、幾つかの大型免許を所持していた為、サイド7から退避する為に[[ホワイトベース]]に乗り込む事になった際には、機銃の射手や[[モビルスーツ]]での戦闘など、半ば強制的に戦争に駆り出される事になった。 | |
戦争には消極的な姿勢を見せ、ホワイトベースの仲間達を大切には思っているものの、軍属となる事に関しては極めて否定的で、[[ベルファスト基地]]ではそれを理由に一度艦を降りた事もあった。また、その際に出会った少女[[ミハル・ラトキエ]]との出会いと死別が、彼を大きく成長させる事になる。 | 戦争には消極的な姿勢を見せ、ホワイトベースの仲間達を大切には思っているものの、軍属となる事に関しては極めて否定的で、[[ベルファスト基地]]ではそれを理由に一度艦を降りた事もあった。また、その際に出会った少女[[ミハル・ラトキエ]]との出会いと死別が、彼を大きく成長させる事になる。 | ||
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:カイ・シデンの視点から劇場版『Ζ』のグリプス戦役が描かれており、特に映画ではカットされていた『恋人たち』以降の地上での情勢が補完されている。 | :カイ・シデンの視点から劇場版『Ζ』のグリプス戦役が描かれており、特に映画ではカットされていた『恋人たち』以降の地上での情勢が補完されている。 | ||
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− | :フリーのジャーナリストとして活動中。[[ローナン・マーセナス]]が独自にアポを取ろうとする事から、信頼はされている様子。中盤ではブライトの意向でガランシェール隊のジンネマンとの交渉役となり、ミネバとユニコーンの奪還作戦のきっかけを作っている。また、旧知の仲である[[ブライト・ノア|ブライト]] | + | :フリーのジャーナリストとして活動中。[[ローナン・マーセナス]]が独自にアポを取ろうとする事から、信頼はされている様子。中盤ではブライトの意向でガランシェール隊のジンネマンとの交渉役となり、ミネバとユニコーンの奪還作戦のきっかけを作っている。また、旧知の仲である[[ブライト・ノア|ブライト]]の為にコロニーレーザー発射の情報を手に入れるなど、裏方としての活躍が目立つ。なお、[[リディ・マーセナス]]の義兄パトリック・マーセナスはホワイトベース戦記の愛読者で、こと「軟弱者のカイ」の大ファンだという。 |
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:映画公開2週目の入場者特典として、カイが本編中の出来事を綴ったという設定の「[[サイド6ヘリウム3備蓄基地臨界爆発事故]]異聞」コラムペーパーが配布されている。 | :映画公開2週目の入場者特典として、カイが本編中の出来事を綴ったという設定の「[[サイド6ヘリウム3備蓄基地臨界爆発事故]]異聞」コラムペーパーが配布されている。 | ||
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+ | :通常のカイの他、2022年7月開催のイベント「0079 真紅の稲妻」にてジャーナリストとして活動し始めた頃のカイが登場。[[ジョニー・ライデン]]や[[キマイラ隊]]の正体を突き止めるべく、元ジオン公国軍特務中尉の[[シェーラ・グレイマー]]に取材を行っており、発言内容から恐らく0085年頃の出来事と思われる。また、公にされていない[[デラーズ紛争]]や[[シーマ艦隊]]の事を認知している他、[[スペースノイド]]弾圧政策の苛烈さについても言及している。時期的には[[30バンチ事件]]が起こった(起こる)年だが、果たして把握しているのであろうか? | ||
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+ | :0094年頃に[[サイド1]]にガンダムらしきMSの残骸が流れついたことを[[オスカ・ダブリン]]から聞き、[[シャングリラ]]へ向かう。 | ||
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+ | :アムロという人物の実像を探ろうとする[[キッカ・コバヤシ]]に関連人物の連絡先を教えた。その後キッカと直接通話する。前述の『英雄伝説』に関するエピソードも拾われている。 | ||
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;[[スベロア・ジンネマン]] | ;[[スベロア・ジンネマン]] | ||
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− | : | + | :主な搭乗機。小説版及び劇場版では108番機に搭乗。 |
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− | : | + | :主に地上での戦闘で搭乗。ガンキャノンと状況に応じて乗り換えている。 |
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− | : | + | :主にガンダムの輸送などに使用。大西洋での戦闘で搭乗した際にはミハルを同乗させたが、それが悲劇を生む事になった。 |
;[[キャノンザク]] | ;[[キャノンザク]] | ||
− | : | + | :『THE ORGIN』で搭乗。鹵獲したザクをガンキャノンのパーツで改修した機体。 |
+ | ;[[マラサイ]] | ||
+ | :『Z Define』でキリマンジャロ基地から脱出する際に搭乗。 | ||
== 余談 == | == 余談 == |
2023年8月10日 (木) 20:47時点における最新版
カイ・シデン | |
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外国語表記 | Kai Shiden |
登場作品 | |
声優 |
|
デザイナー | 安彦良和 |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 人間 (スペースノイド) |
性別 | 男 |
生年月日 | 宇宙世紀0061年 |
年齢 | 17歳 (1st) ⇒ 24歳 (Ζ) ⇒ 33歳 (UC) |
出身 | サイド7 |
職業 | 民間人 (1st) / 学生 (THE ORIGIN) ⇒ MSパイロット ⇒ ジャーナリスト |
所属 | |
所属部隊 | ホワイトベース隊 |
階級 |
|
主な搭乗機 |
|
概要[編集 | ソースを編集]
サイド7に住むプエルトリコ系の少年。父親はサイド系技術者、母親は医者とされている。
おちゃらけた性格の皮肉屋で、皮肉や軽口を叩いては仲間達から咎められる事も少なくはなかったが、本質的にはお節介でお人好し。機械に明るく、幾つかの大型免許を所持していた為、サイド7から退避する為にホワイトベースに乗り込む事になった際には、機銃の射手やモビルスーツでの戦闘など、半ば強制的に戦争に駆り出される事になった。
戦争には消極的な姿勢を見せ、ホワイトベースの仲間達を大切には思っているものの、軍属となる事に関しては極めて否定的で、ベルファスト基地ではそれを理由に一度艦を降りた事もあった。また、その際に出会った少女ミハル・ラトキエとの出会いと死別が、彼を大きく成長させる事になる。
一年戦争終結後は軍を退役。社会復帰プログラムの援助を受け、ベルファスト大学でジャーナリズムを専攻。通信社勤務を経てフリーのジャーナリストへと転向。地球連邦軍の内情を探るべくジャブローへ赴き、そこでティターンズとエゥーゴとの間に勃発したグリプス戦役に巻き込まれ、エゥーゴとその支援組織であるカラバに協力した。
毒ガス攻撃やコロニー落としを行ったジオン軍の蛮行をひどく嫌っており、批判的なスタンスを採っている。戦後もブライト・ノアらからの信頼は厚く、政府要人などから直接指名を受けるなど、やり手のジャーナリストとして有名を馳せた。
主な著書は『巨人達の黄昏~グリプス戦役』『天国の中の地獄』『月の専制君主たち』『木星航路』など。ユニバーサル・ピュリッツァー賞やコロニー・ネットワーク記者クラブ賞等の数々の賞を受賞している。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム
- 初出作品。前半~中盤は皮肉屋キャラとして存在感のあるキャラクターとして描かれていた。度々戦場から逃げ出そうと脱走や退艦を試みるが、結果的にそれが果たされる事はなかった。しかしベルファストで出会ったミハルとの出会いが彼を人間として成長させ、その後正式に軍属となって一年戦争を最後まで戦い抜く事になった。
- 機動戦士ガンダム (小説版)
- 物語開始時点でアムロ達と同様に軍属となっており、仲間達と共に過酷な戦場を戦い抜いていく。そしてシャアとの決戦でアムロやハヤトが戦死したのを契機に、遂にニュータイプとして完全に覚醒。アムロの意思に従い、シャア達と共闘してザビ家を討つものの、それに乗じてジオンの指導者となったシャアに不信感を抱いた。
- 機動戦士Ζガンダム
- 前作から引き続き登場。第9話から登場する。軍を退役後、ジャーナリストとして活躍しており、「いつでもバチカンに呼ばれてもいいように」という理由で白いスーツを着用するようになる。エゥーゴやカラバに協力するが、MSパイロットとしては復帰する事はなく、第13話でハヤトに手紙を残してアウドムラから去っていった。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- アナハイム・ジャーナル
- メラニー・ヒュー・カーバインとの対談が記載されている。この仕事の後、カイは取材の為に木星へと旅立った。
- SDガンダム GGENERATION DS
- ホワイトベース隊と共に一年戦争時の敵キャラとして登場する。それだけでなく『小説版1st』のその後を舞台とするライバルルートではカラバで現役パイロットを務めているというIF設定を引っ下げて登場。顔グラフィックではカラバのノーマルスーツを着用しているのがわかる。死んだアムロに代わって対ティターンズの中核戦力として活躍しているという設定で、そのニュータイプ能力でνガンダムが伊達ではない事を遺憾なく証明してくれる。
- 機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ~カイ・シデンのレポートより~
- カイ・シデンの視点から劇場版『Ζ』のグリプス戦役が描かれており、特に映画ではカットされていた『恋人たち』以降の地上での情勢が補完されている。
- 機動戦士ガンダムUC
- フリーのジャーナリストとして活動中。ローナン・マーセナスが独自にアポを取ろうとする事から、信頼はされている様子。中盤ではブライトの意向でガランシェール隊のジンネマンとの交渉役となり、ミネバとユニコーンの奪還作戦のきっかけを作っている。また、旧知の仲であるブライトの為にコロニーレーザー発射の情報を手に入れるなど、裏方としての活躍が目立つ。なお、リディ・マーセナスの義兄パトリック・マーセナスはホワイトベース戦記の愛読者で、こと「軟弱者のカイ」の大ファンだという。
- 機動戦士Ζガンダム Define
- 機動戦士ガンダムNT
- 映画公開2週目の入場者特典として、カイが本編中の出来事を綴ったという設定の「サイド6ヘリウム3備蓄基地臨界爆発事故異聞」コラムペーパーが配布されている。
- 機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
- 通常のカイの他、2022年7月開催のイベント「0079 真紅の稲妻」にてジャーナリストとして活動し始めた頃のカイが登場。ジョニー・ライデンやキマイラ隊の正体を突き止めるべく、元ジオン公国軍特務中尉のシェーラ・グレイマーに取材を行っており、発言内容から恐らく0085年頃の出来事と思われる。また、公にされていないデラーズ紛争やシーマ艦隊の事を認知している他、スペースノイド弾圧政策の苛烈さについても言及している。時期的には30バンチ事件が起こった(起こる)年だが、果たして把握しているのであろうか?
- 機動戦士ガンダム 英雄伝説
- 0094年頃にサイド1にガンダムらしきMSの残骸が流れついたことをオスカ・ダブリンから聞き、シャングリラへ向かう。
- 機動戦士ガンダム ピューリッツァー
- アムロという人物の実像を探ろうとするキッカ・コバヤシに関連人物の連絡先を教えた。その後キッカと直接通話する。前述の『英雄伝説』に関するエピソードも拾われている。
- 2巻発売時には古川氏がナレーションを行うCMが作られた。
人間関係[編集 | ソースを編集]
ホワイトベース隊 [編集 | ソースを編集]
- セイラ・マス
- 通信士。初対面時に咎められた際「軟弱者」の各印を押され、カイ本人もそれを自嘲的に用いる事があった。しかし後に下船した際、仲間を放っておけずホワイトベースへ戻る決心を抱くのに至ったのもその時の一言があったからこそであり、彼を象徴する言葉の1つとなっている。
- アムロ・レイ
- パイロット仲間。年齢が近いということもあってそれなりに付き合いもあったが、カイ自身があまり人付き合いの良いほうではなく、彼の皮肉は序盤の繊細なアムロにとってはあまり喜ばしいものではなかったようだ。
それでも徐々にクルーとしては信頼し、カイが下船するときは私物を餞別に渡すほどには良好な関係になっていた。 - ブライト・ノア
- ホワイトベースの艦長。戦後も彼のジャーナリストとしての腕を信用しており、秘密裏に仕事を依頼する事もあった。
- ハヤト・コバヤシ
- 弟分。日常・戦闘で特に絡みが多く、最終的に名コンビとなっていった。
ジオン公国軍 [編集 | ソースを編集]
- ミハル・ラトキエ
- ベルファストで一度WBを降りた際に出会ったジオンの女スパイ。その後、ホワイトベースに潜入した彼女を成り行きで匿うが、戦闘で死別。彼女の死はカイの心に大きな傷を作ったが、彼女のような犠牲を生まないよう戦う切っ掛けとなった。
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- 一年戦争で交戦。その後、クワトロと名を変えた彼と対面し、彼をシャアであると看破するが、彼との共闘には懐疑的であった。シャアの反乱後は彼の行いを批判しており、カイが「ジオン嫌い」となる所以となった。
- スベロア・ジンネマン
- ラプラス事変の際にブライトの依頼で彼との仲介を行った。
その他 [編集 | ソースを編集]
- ローナン・マーセナス
- メラニー・ヒュー・カーバイン
- ミリー
- ミハルの妹。『Define』では戦後、カイに引き取られた後、コンピュータの扱いに熟知し、凄腕のハッカーとしてカイの活動をサポートしている。
名台詞[編集 | ソースを編集]
機動戦士ガンダム [編集 | ソースを編集]
- 「いやだねぇ…」「おぉいやだいやだ」
- カイの代名詞ともいえるセリフ。様々なバリエーションがあるが、基本的には戦争という非情な状況を皮肉めいて言うのが主な用いられ方。
- 「俺もお前の全部が好きってわけじゃねーけどよ。恩にきるぜ。」
- 第26話「復活のシャア」で、ホワイトベースを降りる際に。アムロから「僕は貴方の全部が好きなわけじゃないけど、僕達仲間でしょう?」という慰留を受けたが固辞。去り際に私物の工具を持たせて換金しろと勧められた時に。カイらしい言い回し。なお、ホワイトベース隊に戻った際に、くだんの工具は「お前の工具一銭にもならねえとよ」と彼らしい言い回しでアムロに返却した。
- 「連中ときたら手が遅くて見てらんねぇんだよ!」
- これも第26話「復活のシャア」から。シャア率いるマッドアングラー隊によって窮地に陥ったホワイトベースへ駆けつけながら。なんだかんだ言いながらも、彼のお人よしなところがよくわかる。
- 「ミハル…俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな子を増やさせないために、ジオンを叩く…徹底的にな!」
- 第29話「ジャブローに散る」にて。ジャブローの秘密基地防衛に出撃する際に、決意の独白。戦後はジャーナリストとして様々な切り口から世界情勢を見続けることになるが、彼らしい闘い方である。
機動戦士Ζガンダム [編集 | ソースを編集]
- 「フリーのジャーナリストってさ、いつバチカンに取材に行くか分らないだろ?」
- 第9話より、ジャブローのジャングルでレコア・ロンドを救出して。ジャングルの中でも白のスーツといういでたちに、見るからに不信そうなレコアに。彼らしい物言いだが、「バチカンに行く=ローマ法王の面会に行く」という意味から転じて「いつ死ぬか分らないからどこでもお洒落な恰好をしているんだ」とも取れる。
機動戦士ガンダムUC [編集 | ソースを編集]
- 「だから最初から共同作戦だといってるでしょ。応援は差し向ける。あんたらとは、因縁浅からぬ艦(ふね)だろうがね」
- 機動戦士ガンダムUC episode5「黒いユニコーン」より。ビスト財団手動のもと、地球連邦の手に落ちたユニコーンとラプラスの箱は封印されるべく宇宙へと運び出される手はずになっていた。しかしこれをよく思わない「現場の指揮官」と、ビスト財団の「商売敵」ルオ商会の思惑でガランシェール隊に情報が流されていた。オードリー・バーン奪還のためこの計画に協力するスベロア・ジンネマンだったが、戦力の確保を願い出る。しかして、カイの言う「因縁浅からぬ艦」とは……。ちなみにこのセリフの最中、カイのネクタイを緩める仕草は「この後一杯どう?」または「腹を割って話しましょう」という意味を持つジェスチャーだそうな。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- ガンキャノン / ガンキャノン (THE ORIGIN版)
- 主な搭乗機。小説版及び劇場版では108番機に搭乗。
- ガンタンク
- 主に地上での戦闘で搭乗。ガンキャノンと状況に応じて乗り換えている。
- ガンペリー
- 主にガンダムの輸送などに使用。大西洋での戦闘で搭乗した際にはミハルを同乗させたが、それが悲劇を生む事になった。
- キャノンザク
- 『THE ORGIN』で搭乗。鹵獲したザクをガンキャノンのパーツで改修した機体。
- マラサイ
- 『Z Define』でキリマンジャロ基地から脱出する際に搭乗。
余談[編集 | ソースを編集]
- 名前の由来は日本が第二次世界大戦時に開発した戦闘機「紫電改」から来ている。