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:『1st』第42~43話より。アムロのニュータイプ能力とガンダムに対抗し、シャアのジオングは有線ビーム砲でガンダムに攻勢をかける。激しい攻防の末、ジオングは胴体部を全損しながらも頭部だけ脱出。左腕と頭部を損傷した状態のガンダムと相打ちとなった。 | :『1st』第42~43話より。アムロのニュータイプ能力とガンダムに対抗し、シャアのジオングは有線ビーム砲でガンダムに攻勢をかける。激しい攻防の末、ジオングは胴体部を全損しながらも頭部だけ脱出。左腕と頭部を損傷した状態のガンダムと相打ちとなった。 |
2021年4月24日 (土) 16:13時点における版
ジオング | |
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外国語表記 | Zeong |
登場作品 | |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | ニュータイプ専用試作型モビルスーツ |
型式番号 | MSN-02 (MS-16X) |
頭頂高 | 23m |
全高 | 17.3m |
本体重量 | 151.2t |
全備重量 | 231.9t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 9,400kW |
スラスター総推力 | 187,000kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 81,000m |
開発組織 | ジオン公国軍 |
所属 | ジオン公国軍 |
主なパイロット | シャア・アズナブル |
概要
一年戦争末期にジオン軍が極秘開発したニュータイプ専用モビルスーツ。開発にはビショップ計画で得られたデータが活用されており、サイコミュシステムを搭載する。
純粋な宇宙戦用に開発されている為、通常のモビルスーツに見られる歩行ユニットは装着されておらず、下半身には可変式ロケット・モーターが搭載されている。歩行ユニットの開発も並行して行われており、その場合はロケット・モーターをユニットごと交換する設計となっている。
全身に合計13基のビーム砲を固定武装として搭載しており、これを稼働させるエネルギーを賄う為にジェネレーターは大型化し、通常のモビルスーツの3.8倍のキャパシティで設計が行われた。
コクピットは頭部と胸部の2箇所にあり、パイロット2名による運用も可能。その際は火器管制(頭部)と機体制御(胸部)を分担するが、ニュータイプパイロットであれば頭部から全機能をコントロールする事ができた[1]。また、頭部は緊急脱出ポッドとしても運用でき、パイロットの生存性が高められている。
サイコミュシステムを搭載した高性能機として開発されたものの、A級ニュータイプの出現と前後して無線誘導型サイコミュ兵装の実用化の目処が立った事から、格闘戦のメリットを失ったジオングは一部プロジェクトチームを残して本国防空隊の工廠へ預けられ、研究が続行された。ア・バオア・クー戦では稼働状態にあった3機のうちの1機がキシリア・ザビからシャア・アズナブルに与えられ実戦投入される。残り2機は開発中だった歩行ユニットと併せて戦火により喪失、シャア機もガンダムとの戦闘で大破し失われた。また、実戦投入された機体も未完成(完成度80%)であり、上腕部装甲の一部が未装着のままであった。
ジオングのコンセプトは後のニュータイプ用モビルスーツやモビルアーマーに引き継がれている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム
- キシリア・ザビから与えられた機体にシャア・アズナブルが搭乗。サイコミュの慣熟が不完全な状態であったものの、オールレンジ攻撃でアムロのガンダムを攻め立てた。最期は頭部ユニットまで追い詰められ、自動操縦のガンダムと相打ちになるもののシャアは寸での所で脱出している。
- MSV
- パーフェクト・ジオングの設定ができた事で、本機と並行して脚部が開発されていたという設定が追加された。シャア搭乗機を含めた3機がア・バオア・クー工廠で建造中だったものの、連邦軍の攻撃により脚部を含めた全ての機体が失われている。また、パーフェクト・ジオングの発展系であるMSN-03 ジオングも新たに設定されている。
- 機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル
- エリク・ブランケがジオングの出撃に立ち会っており、脚がない姿を見て「あれで正解なのか」と呟いている。
- 機動戦士ガンダム サンダーボルト
- 第4巻に登場。ア・バオア・クーで建造途中だった機体(2号機、3号機、機番不明機)が連邦軍に接収されている。OVA版の同シーンでは、2号機と3号機の間に脚部が確認できる。
装備・機能
特殊機能
- サイコミュシステム
- ニュータイプ用のマン・マシン・インタフェース。オールレンジ攻撃を可能とする。
- 分離
- コクピットのある頭部を分離し緊急脱出ポッドとして運用可能。これ単体でもビーム砲を1基備える為、火力は高くパイロットの力量次第ではMS1機分の戦力になると言われている。頭部単体での稼働時間は約10分。
武装・必殺攻撃
- 頭部メガ粒子砲
- 頭部口部に内蔵されたメガ粒子砲。頭部ユニットのみの状態でも使用可能であり、シャアは胴体を破壊されながらもこの装備でガンダムとの戦闘を継続した。
- 腰部メガ粒子砲
- 胴体部に2門内蔵。砲口部がある程度可動するため対地・対空攻撃にも対応できる。
- 有線制御式5連装メガ粒子砲
- 両腕の指に装備されたビーム砲。両肘の先から分離し、有線制御によるオールレンジ攻撃を行う。五指すべてにビーム砲を搭載する為、それぞれ個別のターゲットを攻撃するといった運用も可能。有線式を採用しているのは殆どのパイロットが有効レベルのサイコミュを操作できなかった為。本体コクピットにパイロットが二名搭乗する事でニュータイプ能力者でなくとも使用は可能。
ケーブルは戦闘中に切断される場合を想定し、予備が2~3本搭載されていたとされている。
対決・名場面
- ジオング出撃
- 『1st』第42話より、シャアとジオング整備士の会話シーン。キシリアより「完成度80%」と告げられ不安を見せるシャアに対し「冗談じゃない。現状でジオングの性能は100%出せる」と太鼓判を押す[2]。それでも「脚が付いてない…」と尤もな意見を呟くシャアに対し「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」と反論する等、名も無き一般兵が次々と名言を生み出した有名なシーンである。
後日談として、漫画「若き彗星の肖像」にて後にシャアがパーフェクトジオングに乗る際にこの整備士と再会し、整備士が「足も満更無駄ではなかった」と評価を改めたエピソードがある。 - 対ガンダム
- 『1st』第42~43話より。アムロのニュータイプ能力とガンダムに対抗し、シャアのジオングは有線ビーム砲でガンダムに攻勢をかける。激しい攻防の末、ジオングは胴体部を全損しながらも頭部だけ脱出。左腕と頭部を損傷した状態のガンダムと相打ちとなった。
関連機体
改修機
- パーフェクト・ジオング
- 本機の完成形。上腕部装甲が装着されたジオング。脚部ユニットを装着した機体を指す場合もある。
- 高機動型ジオング
- ブースターやスラスターが追加された機体。武装にプラズマリーダーが追加されている。
- パーフェクト・ジオング (サンダーボルト版)
- 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場するジオングの改修機。武装コンテナの他、機体下部にはプロペラントタンク兼ブースターが追加されている。
系列機・派生機
- サイコミュ試験用ザク / サイコミュ高機動試験用ザク
- ジオングの前身にあたる機体。
- ジオング (MSN-03)
- ジオングの内、『MSV』に文字設定のみ存在する機体。上記の完成形をさらに完全なサイコミュ搭載機として完成させた機体で、頭、胸、腰、両腕、両脚の7ブロックでオールレンジ攻撃が可能な機体として計画されていた。MSN-03のナンバーはその後ヤクト・ドーガに受け継がれている。
- グレート・ジオング
- 後継機。形式番号や分離機能からして上記MSN-03の完成形または発展形と思われる。
- キケロガ
- ジオングのプロトタイプに位置する機体。
技術的関与のある機体
その他
- ネオ・ジオング
- 本機の名を冠する機体。シナンジュとハルユニットが合体したモビルアーマーである。
- グラン・ジオング
- 本機の名を冠する機体。生存性を重視した重モビルスーツである。
- ハイドラガンダム
- 『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』に登場する機体。MA形態が本機をオマージュしている。
- フェブラル
- 『機動新世紀ガンダムX』における本機のオマージュ機。
- ヘルジオング マリーン / ヘルジオング ギャラクシー
- 『ガンダムビルドファイターズ』に登場する、本機をベースに改造したガンプラ。前者が水中用で、後者が宇宙用。
- ジオング・スペクトラ
- 『ビルドダイバーズ GBWC』に登場するガンプラ。頭部アンテナがオミットされている以外機体形状はジオングと同じだが、外装がプラ板とパテで改修されている。
商品情報
ガンプラ
フィギュア