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*[[機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス]]
 
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[木星船団公社|木星ヘリウム輸送船団]]のリーダーである「木星じいさん」こと[[グレイ・ストーク]]が搭乗する[[モビルスーツ]]。彼によると『プロジェクト・エクソダス』の時点で60年間使用しているようだ。
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[[木星船団|木星ヘリウム輸送船団]]のリーダーである「木星じいさん」こと[[グレイ・ストーク]]の乗る[[モビルスーツ]]。ストークの個人所有機であり、公には作業用として認可を受けている。彼の発言によれば、[[宇宙世紀]]0153年の時点で60年もの間使用し続けているとの事。
  
もはや原型となった機体は判別不能であるが、機体サイズから[[グリプス戦役]]時に開発された機体が元となっていると推測されている。小型機の規格パーツはほとんど合わないためかなりの努力と工夫で改修されており、左右非対称の機体となっている。主にジャンクパーツで改修されているため、フロントアーマーには[[ドーベン・ウルフ]]の踵パーツが使われていたりする。元となった機体の面影が完全にないわけではなく、頭部のセンサーカバーの下には[[ΖΖガンダム]]に酷似した頭部が隠されており、ビーム・ライフルやバックパックの形状もΖΖガンダムの物と似ている。『スカルハート』時点では両脚部とも同じ物であったが、作中で右脚部が破壊されたため、時系列的に後となる『プロジェクト・エクソダス』では右脚部がマシンガンが内蔵された別物となっている。旧式ではあるが[[木星帝国]]軍のモビルスーツに引けを取らない程度の性能を誇る。だが、さすがに[[ザンスカール帝国]]製の機体には翻弄されている。
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全高が20メートルに達さんとする大型MSで、その体躯からみて[[グリプス戦役]]時に作られた機体と推測される(ただし、コクピットは[[全天周囲モニター]]ではない)。だが、小型MSが主流となった宇宙世紀0140~150年代の現行機とはMSの基本サイズも規格も異なるため、合うパーツはほとんど存在しない。かなりの工夫と努力で改修を重ね続けた結果(確認できる一例として、フロントアーマーは[[ドーベン・ウルフ]]の踵を使用している)が、左右非対称な機体形状であろうと考えられている。また、ジャンクパーツを使って機体を維持し続けている関係から、破損した箇所をそのまま修復する事は実質不可能であり、パーツの構成もその時々で変化している。
  
頭部形状がΖΖガンダムに酷似しているが、ΖΖガンダムは[[ハマーン・カーン]]との最終決戦で大破したため同一の機体ではありえないとされている。しかし、ΖΖガンダムは[[ΖΖ-GR]]を経て個人の手で元の状態に修復され木星船団公社に参加しているため、本機の元である可能性もある。別の候補としては同時期に開発された試作タイプの再構成か、[[メガゼータ]]だと言われている。
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センサーカバー下の頭部形状は[[強化型ΖΖガンダム]]に酷似しているが、同機は[[第一次ネオ・ジオン抗争]]における[[ハマーン・カーン]]との最終決戦において大破しており、同一の機体ではありえないとされる。だが、同時期に[[プロトタイプΖΖガンダム|試作]][[プロトタイプΖΖガンダムB型|タイプ]]などの幾つかの機体は存在しており、持ち主の個人的なこだわりによりそれらを買い集めて再構成されたものと考えられている<ref>実際には[[ΖΖ-GR]]を経て完全な形で強化型ΖΖガンダムは修復されており、オリジナルのパーツも使用されている可能性もある。</ref>。
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ハイメガキャノンも装備されている(いた)ようであるが、劣化により威力もかなり落ちていると推測されている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス]]
 
;[[機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス]]
:初登場作品。[[ザンスカール帝国]]軍との戦闘でハイ・メガ・キャノンを使用し自壊してしまうが、コックピットブロックは脱出に成功している。
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:初登場作品。[[ザンスカール帝国]]の機体や[[Vガンダム]]と比較して大型な機体である事が強調されているが、この時点で[[ゾロアット]]との戦力差は覆し難く、翻弄される姿が見られた。[[ジョング]]を駆る[[スケイル・サープリス]]の「心で嘘をつく能力」を打破する為、ハイ・メガ・キャノンを使用して敵機の影を浮かび上がらせて[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]達の勝機を作り出すが、負荷に耐えきれず機体は自壊。直後、ストークはコクピットブロックを離脱させ、脱出に成功している。
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート]]
:時系列的には過去に位置する。[[木星帝国]]残党の討伐に加わり互角以上に立ち回るが、[[クロスボーン・ガンダムX1改・改]]をかばい脚部を破壊されている。
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:『最終兵士』にて登場。時系列的には『Vガンダム外伝』の約17年前の話になり、この時点では右脚が義足ではなく通常の脚部であるため左右対称となっていた。[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]]と共闘し、[[木星帝国]]残党の討伐を行ったが、[[アマクサ]]との戦闘時に[[クロスボーン・ガンダムX1改・改]]をかばい右脚を破壊されている。
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;[[機動戦士クロスボーン・ガンダムLOVE&PIECE]]
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:第1話~2話「KA・RR・SS」に登場。上記作品よりも前の時系列で登場し、左腕も破砕プライヤーではなく通常の物になっている。
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:[[宇宙世紀]]0103年、連邦軍のニュータイプ研究所を襲撃した[[ディミアン・カラス]]の搭乗する[[モナーム]]との交戦。人質を利用したカラスの策によって追い込まれるも左腕をわざと高振動ワイヤーに絡ませて切断し、モナームに肉薄したが決着は付かず、カラスからは「勝者なき共倒れなどまったく意味のない愚かなことだ」と告げられ撤退された。
  
== 装備・機能 ==
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==装備・機能==
=== 武装・必殺攻撃 ===
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===武装・必殺攻撃===
;ビーム・ライフル
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;ビーム・サーベル
:右腕部に固定装備される2連装のビーム・ライフル。[[ΖΖガンダム]]が装備していたダブル・ビーム・ライフルに酷似している。
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:U.C.0103仕様のバックパックに計2基装備されている高出力[[ビーム・サーベル]]。対[[モナーム]]戦で使用し、高振動ワイヤーを切り払った。
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:持ち手のサイズとビーム刃の規模が[[ΖΖガンダム]]のハイパー・ビーム・サーベルとほぼ同じであるが、詳細は不明。
 
;破砕プライヤー
 
;破砕プライヤー
:左腕部の武装。左腕を置き換える形で装備している。
+
:左腕部に備わる圧壊用のプライヤー。左腕部マニピュレータと置き換える形で装備されている。
 
;グレネード・ランチャー
 
;グレネード・ランチャー
:両腰部に2発ずつの計4発装備されている。
+
:両腰部に2発ずつ計4発装備されている擲弾。
;バズーカ砲
+
;ダブル・ビーム・ライフル
:『プロジェクト・エクソダス』にて装備していた。
+
:U.C.0135仕様の右前腕部に装着されている連装式の高出力[[ビーム・ライフル]]。形状はΖΖガンダムの物に似るが、それよりは小型化されている。
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;バズーカ
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:[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]のハイパー・バズーカに似た武装。『Vガンダム外伝』作中で装備した。
 
;マシンガン
 
;マシンガン
:『プロジェクト・エクソダス』で右脚部に内蔵されているマシンガン。
+
:右脚義足部分に内蔵されているマシンガン。木星帝国残党との戦闘で右脚部が破壊された為、修復時に装備されたものと思われる。
;ハイメガキャノン
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;ハイ・メガ・キャノン
:頭部に内蔵されているビーム砲。通常はセンサーカバーに覆われている。経年劣化により出力が低下している。
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:額部に内蔵されている高出力[[メガ粒子砲]]。通常はセンサーカバーで覆われており使用不可。使用出来たとしても経年劣化により出力は大きく低下しており、目眩まし程度にしかならないとされる。また、機体自体も発射に耐えうる状態ではないため、使用後に自壊する恐れがあった。
;バルカン砲
 
:頭部にそれらしきものが2門存在する。同じく通常はセンサーカバーで覆われている。
 
  
== 対決・名場面 ==
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==対決・名場面==
;[[アマクサ]]
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;VS:[[アマクサ]]
 
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;VS:[[ジョング]]
== 関連機体 ==
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;[[ΖΖガンダム]] / [[メガゼータ]]
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==関連機体==
:原型機?
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:原型機と推測される機体。長谷川氏本人はメガゼータが原型機であると解釈できると述べている(2005年時点)<ref>『オタクの遺伝子 長谷川裕一・SFまんがの世界』111ページ</ref>。
 
;[[ドーベン・ウルフ]]
 
;[[ドーベン・ウルフ]]
:本機のフロントアーマーはこの機体の踵パーツである。
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:踵パーツが本機のフロントアーマーに流用されている。
 
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== 商品情報 ==
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2024年1月3日 (水) 07:32時点における最新版

ガンプ
登場作品
デザイナー 長谷川裕一
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スペック
分類 現地改修型モビルスーツ
生産形態 現地改修機
型式番号 不明
全高 20m程度
主動力 熱核融合炉
原型機 不明 (頭部形状はΖΖガンダムに類似)
改修 グレイ・ストーク
所属 木星船団
母艦
主なパイロット グレイ・ストーク
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

木星ヘリウム輸送船団のリーダーである「木星じいさん」ことグレイ・ストークの乗るモビルスーツ。ストークの個人所有機であり、公には作業用として認可を受けている。彼の発言によれば、宇宙世紀0153年の時点で60年もの間使用し続けているとの事。

全高が20メートルに達さんとする大型MSで、その体躯からみてグリプス戦役時に作られた機体と推測される(ただし、コクピットは全天周囲モニターではない)。だが、小型MSが主流となった宇宙世紀0140~150年代の現行機とはMSの基本サイズも規格も異なるため、合うパーツはほとんど存在しない。かなりの工夫と努力で改修を重ね続けた結果(確認できる一例として、フロントアーマーはドーベン・ウルフの踵を使用している)が、左右非対称な機体形状であろうと考えられている。また、ジャンクパーツを使って機体を維持し続けている関係から、破損した箇所をそのまま修復する事は実質不可能であり、パーツの構成もその時々で変化している。

センサーカバー下の頭部形状は強化型ΖΖガンダムに酷似しているが、同機は第一次ネオ・ジオン抗争におけるハマーン・カーンとの最終決戦において大破しており、同一の機体ではありえないとされる。だが、同時期に試作タイプなどの幾つかの機体は存在しており、持ち主の個人的なこだわりによりそれらを買い集めて再構成されたものと考えられている[1]

ハイメガキャノンも装備されている(いた)ようであるが、劣化により威力もかなり落ちていると推測されている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス
初登場作品。ザンスカール帝国の機体やVガンダムと比較して大型な機体である事が強調されているが、この時点でゾロアットとの戦力差は覆し難く、翻弄される姿が見られた。ジョングを駆るスケイル・サープリスの「心で嘘をつく能力」を打破する為、ハイ・メガ・キャノンを使用して敵機の影を浮かび上がらせてウッソ達の勝機を作り出すが、負荷に耐えきれず機体は自壊。直後、ストークはコクピットブロックを離脱させ、脱出に成功している。
機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
『最終兵士』にて登場。時系列的には『Vガンダム外伝』の約17年前の話になり、この時点では右脚が義足ではなく通常の脚部であるため左右対称となっていた。宇宙海賊クロスボーン・バンガードと共闘し、木星帝国残党の討伐を行ったが、アマクサとの戦闘時にクロスボーン・ガンダムX1改・改をかばい右脚を破壊されている。
機動戦士クロスボーン・ガンダムLOVE&PIECE
第1話~2話「KA・RR・SS」に登場。上記作品よりも前の時系列で登場し、左腕も破砕プライヤーではなく通常の物になっている。
宇宙世紀0103年、連邦軍のニュータイプ研究所を襲撃したディミアン・カラスの搭乗するモナームとの交戦。人質を利用したカラスの策によって追い込まれるも左腕をわざと高振動ワイヤーに絡ませて切断し、モナームに肉薄したが決着は付かず、カラスからは「勝者なき共倒れなどまったく意味のない愚かなことだ」と告げられ撤退された。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ビーム・サーベル
U.C.0103仕様のバックパックに計2基装備されている高出力ビーム・サーベル。対モナーム戦で使用し、高振動ワイヤーを切り払った。
持ち手のサイズとビーム刃の規模がΖΖガンダムのハイパー・ビーム・サーベルとほぼ同じであるが、詳細は不明。
破砕プライヤー
左腕部に備わる圧壊用のプライヤー。左腕部マニピュレータと置き換える形で装備されている。
グレネード・ランチャー
両腰部に2発ずつ計4発装備されている擲弾。
ダブル・ビーム・ライフル
U.C.0135仕様の右前腕部に装着されている連装式の高出力ビーム・ライフル。形状はΖΖガンダムの物に似るが、それよりは小型化されている。
バズーカ
地球連邦軍のハイパー・バズーカに似た武装。『Vガンダム外伝』作中で装備した。
マシンガン
右脚義足部分に内蔵されているマシンガン。木星帝国残党との戦闘で右脚部が破壊された為、修復時に装備されたものと思われる。
ハイ・メガ・キャノン
額部に内蔵されている高出力メガ粒子砲。通常はセンサーカバーで覆われており使用不可。使用出来たとしても経年劣化により出力は大きく低下しており、目眩まし程度にしかならないとされる。また、機体自体も発射に耐えうる状態ではないため、使用後に自壊する恐れがあった。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

VS:アマクサ
VS:ジョング

関連機体[編集 | ソースを編集]

ΖΖガンダム (ΖΖ-GR) / プロトタイプΖΖガンダム[2] / メガゼータ
原型機と推測される機体。長谷川氏本人はメガゼータが原型機であると解釈できると述べている(2005年時点)[3]
ドーベン・ウルフ
踵パーツが本機のフロントアーマーに流用されている。

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 実際にはΖΖ-GRを経て完全な形で強化型ΖΖガンダムは修復されており、オリジナルのパーツも使用されている可能性もある。
  2. B型を含むかは不明
  3. 『オタクの遺伝子 長谷川裕一・SFまんがの世界』111ページ