「ファントムペイン」の版間の差分

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== ファントムペイン(Phantom pain) ==
 
== ファントムペイン(Phantom pain) ==
正式名称は「'''地球連合軍第81独立機動群'''」。その実体は[[ロゴス]]に所属する非正規特殊部隊で、[[ブルーコスモス]]やロゴスの私兵である。
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[[ブルーコスモス]]の最高意思決定機関である軍産複合体「[[ロゴス]]」に所属する非正規部隊。[[地球連合軍]]においては名目上、「第81独立機動郡」として活動するが、一般部隊の指揮系統には属さず、その本質は純然たるロゴスの私兵部隊である。部隊名の「ファントムペイン(幻肢痛)」とは医学用語で切断されて失った筈の四肢に痛みを感じる症状を指す。
  
地球連合軍の人員・機材で構成されており、地球連合とザフトの休戦条約である[[ユニウス条約]]を批准していないためNジャマーキャンセラーや核兵器、ミラージュコロイド、PS装甲などを使用した艦船・MSやロゴスの資金力を背景にした最新鋭装備を保有している。人員はブルーコスモス派の将兵の他に孤児などにMSパイロットなどとして薬物投与や洗脳教育を施して賄っており、[[ブーステッドマン]]や[[エクステンデッド]]のように精神や人体に多大な負担を強いるほどの強化を施された者もいる。さらに一般部隊から人員・資材を引き抜くなど無制限の便宜を受けることができ、[[ネオ・ロアノーク]]は[[ミネルバ]]撃破のためカーペンタリア付近の建設中の基地から[[ウィンダム]]の大部隊を借り受けている。
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ファントムペインは非合法な行為に手を染める、対[[コーディネイター]]戦を遂行する影の軍隊である。その活動は単純な戦闘行動のみならず、諜殺・破壊・非戦闘員攻撃など多岐にわたるが、その性格上、作戦行動の大半はそのほとんどが公式には存在しないものとされている。
  
コーディネイター殲滅というロゴス(ブルーコスモス)の目的の為なら手段を選ばず、人為的な改造を施された兵士やユニウス条約に抵触する兵器を保有し、またロゴスの資金力・権力によって行動の制限がほとんど存在しない(目的のためならば自分達以外のナチュラルや民間人も平然と殺戮する)ファントムペインは地球連合軍が抱える闇そのものともいえる部隊でもある。また、非公然部隊という事もあり、地球連合軍の内部においてもその詳細について知る者はごく少数の幹部のみに留まっている。
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また、独自の[[モビルスーツ]]部隊や訓練・研究開発施設を有するなど、かなりの特権を与えられている事が推測されており、更に前線では一般部隊を指揮下に置く権限も与えられ、超法規的集団に位置づけられている。
  
ちなみにファントムペインとは医学用語で、切断されて存在しない四肢などの感覚や痛みを感じること(手を切除されたはずなのに指が痛いと感じる、など)。
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部隊に属するパイロット(中でもエース級の人材)は幼少期から専用の施設で過酷な訓練に晒され、薬物投与や肉体改造によって常人を上回る能力を与えられた者も多く、[[第1次連合・プラント大戦]]後は[[ナチュラル]]のパイロットから[[エクステンデッド]]へ段階的に切り替えられていったとされる。また、パイロット達はその過程において洗脳に近い教育で[[プラント]]及びコーディネイターに対する憎悪を植え付けられるため、戦闘では微塵も躊躇いを見せる事なく、無抵抗の避難民に対しても銃火を浴びせる事が出来た。
  
== 言及作品 ==
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運用する機体も独自のカスタマイズが施された機体が配備されており、[[アクタイオン・インダストリー社]]をリーダーカンパニーとした[[アクタイオン・プロジェクト]]によるエース専用機の開発も行われている。
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== 登場作品 ==
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
:ネオ・ロアノークや[[アウル・ニーダ]]、[[スティング・オークレー]]、[[ステラ・ルーシェ]]等が登場。[[アーモリーワン]]でのザフト新型MS強奪に始まり、[[ミネルバ]]の追撃部隊として各地を転戦した。最終的にはアウルが[[ブラストインパルスガンダム]]に撃墜され、ステラとスティングは[[デストロイ]]の生体CPUとなって被撃墜、戦死しネオも[[アークエンジェル]]の捕虜となって部隊は壊滅した。その後[[ヘブンズベース]]でロゴスのメンバーが捕らえられ、代表の[[ロード・ジブリール]]もレクイエムを巡る戦闘の際に戦死したためファントムペインは壊滅したと思われる。
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:初登場作品。[[ネオ・ロアノーク]]麾下の部隊が登場し、[[アーモリーワン]]でのザフト新型MS強奪に始まり、[[ミネルバ]]の追撃部隊として各地を転戦したものの、[[アウル・ニーダ]]の戦死を皮切りに部隊は損耗していき、ネオが[[アークエンジェル]]の捕虜となった事でロアノーク隊は事実上壊滅。その後[[ヘブンズベース]]でロゴスのメンバーが捕らえられ、代表の[[ロード・ジブリール]][[レクイエム]]を巡る戦闘の際に戦死したため、ファントムペインという組織自体も壊滅したものと思われる。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER]]
:主人公の1人である[[スウェン・カル・バヤン]]と同僚の[[ミューディー・ホルクロフト]]、[[シャムス・コーザ]]はブルーコスモスによって洗脳教育を含む訓練を受けた戦災孤児。彼らを指揮する[[ホアキン]]中佐ともども各地の作戦に投入されたが、最終的にミューディーはデストロイ護送作戦で、その他のメンバーはD.S.S.Dへの侵攻作戦で戦死または行方不明となって部隊は壊滅した。
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:[[ホアキン]]中佐麾下の部隊が登場。主人公の1人である[[スウェン・カル・バヤン]]と同僚の[[ミューディー・ホルクロフト]]、[[シャムス・コーザ]]が所属し、各地の作戦に投入されたが、最終的にミューディーはデストロイ護送作戦で、その他のメンバーはD.S.S.Dへの侵攻作戦で戦死または行方不明となって部隊は壊滅した。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY]]
 
:上記のホアキン隊を含むメンバーが[[マーシャン]]と交戦・衝突している。
 
:上記のホアキン隊を含むメンバーが[[マーシャン]]と交戦・衝突している。
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== 保有戦力 ==
 
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:ロアノーク隊のモビルスーツ。
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=== ホアキン隊 ===
 
;[[ストライクノワール]]
 
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;[[ブルデュエル]]
 
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;[[ヴェルデバスター]]
 
;[[ヴェルデバスター]]
 
;[[105スローターダガー]]
 
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:ホアキン隊のモビルスーツ。
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=== その他 ===
 
;[[ロッソイージス]]
 
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;[[ネロブリッツ]]
 
;[[ネロブリッツ]]
:マーシャル追撃部隊のモビルスーツ。
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=== 艦艇 ===
 
;[[ガーティ・ルー級]]
 
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;[[ブルーコスモス]]
 
;[[ブルーコスモス]]
 
;[[ロゴス]]
 
;[[ロゴス]]
 
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;[[アクタイオン・インダストリー社]]
 
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[組織]]
 
*[[組織]]

2024年4月12日 (金) 09:40時点における最新版

ファントムペイン(Phantom pain)[編集 | ソースを編集]

ブルーコスモスの最高意思決定機関である軍産複合体「ロゴス」に所属する非正規部隊。地球連合軍においては名目上、「第81独立機動郡」として活動するが、一般部隊の指揮系統には属さず、その本質は純然たるロゴスの私兵部隊である。部隊名の「ファントムペイン(幻肢痛)」とは医学用語で切断されて失った筈の四肢に痛みを感じる症状を指す。

ファントムペインは非合法な行為に手を染める、対コーディネイター戦を遂行する影の軍隊である。その活動は単純な戦闘行動のみならず、諜殺・破壊・非戦闘員攻撃など多岐にわたるが、その性格上、作戦行動の大半はそのほとんどが公式には存在しないものとされている。

また、独自のモビルスーツ部隊や訓練・研究開発施設を有するなど、かなりの特権を与えられている事が推測されており、更に前線では一般部隊を指揮下に置く権限も与えられ、超法規的集団に位置づけられている。

部隊に属するパイロット(中でもエース級の人材)は幼少期から専用の施設で過酷な訓練に晒され、薬物投与や肉体改造によって常人を上回る能力を与えられた者も多く、第1次連合・プラント大戦後はナチュラルのパイロットからエクステンデッドへ段階的に切り替えられていったとされる。また、パイロット達はその過程において洗脳に近い教育でプラント及びコーディネイターに対する憎悪を植え付けられるため、戦闘では微塵も躊躇いを見せる事なく、無抵抗の避難民に対しても銃火を浴びせる事が出来た。

運用する機体も独自のカスタマイズが施された機体が配備されており、アクタイオン・インダストリー社をリーダーカンパニーとしたアクタイオン・プロジェクトによるエース専用機の開発も行われている。

登場作品[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムSEED DESTINY
初登場作品。ネオ・ロアノーク麾下の部隊が登場し、アーモリーワンでのザフト新型MS強奪に始まり、ミネルバの追撃部隊として各地を転戦したものの、アウル・ニーダの戦死を皮切りに部隊は損耗していき、ネオがアークエンジェルの捕虜となった事でロアノーク隊は事実上壊滅。その後ヘブンズベースでロゴスのメンバーが捕らえられ、代表のロード・ジブリールレクイエムを巡る戦闘の際に戦死したため、ファントムペインという組織自体も壊滅したものと思われる。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
ホアキン中佐麾下の部隊が登場。主人公の1人であるスウェン・カル・バヤンと同僚のミューディー・ホルクロフトシャムス・コーザが所属し、各地の作戦に投入されたが、最終的にミューディーはデストロイ護送作戦で、その他のメンバーはD.S.S.Dへの侵攻作戦で戦死または行方不明となって部隊は壊滅した。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY
上記のホアキン隊を含むメンバーがマーシャンと交戦・衝突している。

構成員[編集 | ソースを編集]

ロアノーク隊[編集 | ソースを編集]

ネオ・ロアノーク
スティング達の指揮官。ガーティ・ルーやJ.P.ジョーンズに乗艦している。
スティング・オークレー
アウル・ニーダ
ステラ・ルーシェ
ネオ指揮下のモビルスーツパイロット。
イアン・リー
ガーティ・ルーの艦長。

ホアキン隊[編集 | ソースを編集]

ホアキン
ネオ達とは別の部隊を指揮する中佐。難民キャンプへの無差別銃撃やD.S.S.Dの非戦闘員への攻撃など、目的の為なら犠牲を厭わない性格。
スウェン・カル・バヤン
ミューディー・ホルクロフト
シャムス・コーザ
ホアキン指揮下のモビルスーツパイロット。

マーシャン追撃部隊[編集 | ソースを編集]

ファンフェルト・リア・リンゼイ
エミリオ・ブロデリック
ダナ・スニップ
マーシャン追撃部隊のモビルスーツパイロット。ファンフェルトのみオーブ軍からの鞍替えで、デストロイガンダムのパイロットとしての強化を受けている。

保有戦力 [編集 | ソースを編集]

ロアノーク隊 [編集 | ソースを編集]

カオスガンダム
アビスガンダム
ガイアガンダム
ザフト軍より強奪。以後、ロアノーク隊の主戦力として運用される。
デストロイガンダム
エグザス
ネオ専用ウィンダム
ウィンダム
ダガーL
ダークダガーL

ホアキン隊 [編集 | ソースを編集]

ストライクノワール
ブルデュエル
ヴェルデバスター
105スローターダガー

その他 [編集 | ソースを編集]

ロッソイージス
ネロブリッツ
NダガーN

艦艇 [編集 | ソースを編集]

ガーティ・ルー級
ガーティ・ルー
ナナバルク
それぞれロアノーク隊、ホアキン隊が宇宙で使用。
スペングラー級J.P.ジョーンズ
ロアノーク隊が地上で母艦とした強襲揚陸艦。
ハンニバル級ボナパルト
デストロイの輸送に使われた地上戦艦。

関連組織[編集 | ソースを編集]

地球連合軍
ブルーコスモス
ロゴス
アクタイオン・インダストリー社

リンク[編集 | ソースを編集]