「機動戦士ガンダム (小説版)」の版間の差分

機動戦士ガンダム (小説版)
機動戦士ガンダム (小説版)
著者	富野喜幸（富野由悠季）
原作	富野由悠季; 矢立肇
表紙カバー	美樹本晴彦 (イラスト); CREST・朝倉哲也 (デザイン)
イラスト	【口絵】美樹本晴彦末弥純【解説】佐野浩敏田中精美
発行人	井上伸一郎
発行所	角川書店
出版社	朝日ソノラマ
発売元	角川グループパブリッシング
巻数	全3巻
	テンプレートを表示

2020年10月4日 (日) 12:15時点における版

概要

TVアニメ『機動戦士ガンダム』のノベライズ版。テレビ版監督の富野喜幸（富野由悠季）による執筆版と中根真明による執筆版の2つがあるが、本項では前者を取り扱う。

本小説はTVシリーズの地上編をカット、宇宙編に絞った大幅なストーリー変更がされており、キャラ・機体設定にも変更が加えられている。死と性的描写が多く見られるためTVシリーズ以上に重い展開が多い。また、物語初期の時点でアムロを含むペガサスクルーが軍属かつニュータイプとして覚醒しつつあるのも特徴で、敵味方でニュータイプの存在が物語に大きく関わっている。

本作以降のガンダムシリーズの小説版についても、大まかな流れは本編と概ね同一ながら個々のストーリーは大幅に改変、といったスタンスが中心となっている。

ストーリー

宇宙世紀0079年。月の裏側にあるサイド3が「ジオン公国」を名乗り、連邦軍に対して独立戦争を仕掛けてから既に1年あまりが経過していた。新兵器モビルスーツで優勢に動くジオンに対し、連邦軍はモビルスーツで対抗するべく反攻作戦「V作戦」を発動。新型モビルスーツを完成させるも、これを察知したジオンが新造艦への積み込みが行われるサイド7を襲撃した。

連邦軍の新兵アムロ・レイは突如として実戦の只中に放り出される中でニュータイプへと覚醒。やがて戦場で敵のニュータイプ、ララァ・スンと邂逅する。しかし、戦争の只中でのニュータイプの邂逅はただ悲劇を生み続けるだけだった。

登場人物

地球連邦軍

アムロ・レイ: 主人公。TV版では当初民間人だったが、本作では最初からパイロット候補生として軍属となっている。
カイ・シデン: パイロット候補生の1人。
ハヤト・コバヤシ: パイロット候補生の1人。
リュウ・ホセイ: パイロット候補生の1人。アムロ達より1つ年上で面倒見のいい性格。テキサス・ゾーンの戦闘でひっそりと戦死してしまう。
スレッガー・ロウ: 星一号作戦の際、ペガサスに砲撃隊として配属された補充兵。
セイラ・マス: 連邦軍の通信兵でシャアの妹。ペガサスのクルーから「ドジ・セイラ」のあだ名をつけられている。
フラウ・ボゥ: アムロのガールフレンド。ルナツーでカツ、レツ、キッカ達と共に降り、アムロの帰りを待つ。
ミライ・ヤシマ: 学徒兵の1人。ペガサスの操舵手を務める。アムロと同様、物語初期からニュータイプの素質を見せた。
ブライト・ノア: 学徒兵の1人。パオロに代わりペガサスの艦長を務める。
パオロ・カシアス: ペガサス艦長。サイド7での戦闘でブリッジが半壊したため負傷。
マチルダ・アジャン: ミデア輸送艦の艦長。
レビル: 連邦軍の大将。艦隊を率いてグラナダの制圧に成功した他、ジオンのニュータイプ部隊への対抗手段として、アムロを中心としたニュータイプ部隊「第百二十七独立戦隊」を編成する。
シアン・クランク: パイロット候補生の1人で曹長。アムロ達と共にサイド7の戦場に向かう途中、墜落したコア・ファイターの破片を受けて死亡。腸がはみ出た死体が吹き飛ぶというショッキングな死に方をしている。
ラルフ中尉: 正規パイロットの1人。左手に産毛が生えている義手を付けている。サイド7の戦闘で戦死した模様。

ジオン公国軍

シャア・アズナブル: ジオン軍のエースパイロット。ザビ家への復讐と連邦軍の支配のためニュータイプを活用しようとするも、
ララァ・スン: 過去にシャアに拾われた経験を持つフラナガン機関のパイロット候補生。テキサスで同じくニュータイプであるアムロと邂逅するも、程なくして悲劇的な末路を迎える。
クスコ・アル: ララァに続いて現れたニュータイプの少女。漂流していたアムロを救出し、その素直さから興味を抱く。
シャリア・ブル: ギレンの特命を受けシャアのニュータイプ部隊に派遣された木星船団の指揮官。リック・ドムやブラウ・ブロに搭乗する。
ルロイ・ギリアム: シャアのニュータイプ部隊に所属する学徒兵。
ガルマ・ザビ: 高々度人工衛星「キャルフォルニア」の司令官。
ドズル・ザビ: ソロモンの司令官。
キシリア・ザビ: 突撃機動軍司令官。シャア麾下のニュータイプ部隊を設立する。
ギレン・ザビ: ジオン公国軍総帥。
デギン・ソド・ザビ: ジオン公国公王。
マ・クベ: キシリア麾下の軍人で政治家肌の才能を持つ男。抜け目の無いシャアを警戒しており、彼とも折り合いが悪い。
ランバ・ラル: 本作ではギレン直属のS・S（シークレットサービス）として登場。
ドレン: シャアの副官。
デニム / ジーン: シャアの部下。TV版とは異なり、功を焦ったデニムが先制攻撃を仕掛けている。
セシリア・アイリーン: ギレンの秘書官。

その他

ジンバ・ラル: ジオン・ダイクンの元側近。ザビ家を憎むあまり、シャアとセイラに対し、事ある毎にジオンはザビ家に暗殺されたと教え込んだ。

登場メカ

モビルスーツ・モビルアーマーなど

航空機・その他

艦船

用語

各話リスト

巻	話数	サブタイトル
1巻	PART1	サイド7
	PART2	サイド7脱出
	PART3	キャルフォルニア・クラッシュ
	PART4	ニュータイプ
	PART5	ジオン
	PART6	テキサス・ゾーン
	PART7	ララァ
	PART8	はじまり
2巻	PART9	脱出
	PART10	クスコ・アル
	PART11	前夜
	PART12	人たち
	PART13	接触
	PART14	予感
	PART15	アタック
	PART16	エルメス
3巻	PART17	怨念
	PART18	ドズル・ザビ
	PART19	後退
	PART20	胎動
	PART21	試動
	PART22	ア・バオア・クー
	PART23	ズム・シティ

商品情報

小説

リンク

シリーズ一覧

@@ 58行目: / 58行目: @@
 本小説はTVシリーズの地上編をカット、宇宙編に絞った大幅なストーリー変更がされており、キャラ・機体設定にも変更が加えられている。死と性的描写が多く見られるためTVシリーズ以上に重い展開が多い。また、物語初期の時点でアムロを含むペガサスクルーが軍属かつ[[ニュータイプ]]として覚醒しつつあるのも特徴で、敵味方でニュータイプの存在が物語に大きく関わっている。
+本作以降のガンダムシリーズの小説版についても、大まかな流れは本編と概ね同一ながら個々のストーリーは大幅に改変、といったスタンスが中心となっている。
 == ストーリー ==