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:[[ラプターブルー隊]]の所属機。胸部が青く塗装され、[[ガンダム]]を髣髴とさせるカラーになっている。 | :[[ラプターブルー隊]]の所属機。胸部が青く塗装され、[[ガンダム]]を髣髴とさせるカラーになっている。 |
2022年1月28日 (金) 19:48時点における版
ジムII | |
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外国語表記 | GM II |
登場作品 | |
デザイナー | 近藤和久 |
スペック | |
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分類 | 汎用量産型モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 / 改修機 (RGM-79R) |
型式番号 |
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頭頂高 | 18.1m |
本体重量 | 40.5t |
全備重量 | 58.7t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,518kw |
スラスター総推力 | 62,000kg |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
センサー有効半径 | 8,800m |
開発組織 | 地球連邦軍 |
開発拠点 | グリプス工廠(RMS-179) |
所属 | |
主なパイロット |
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概要
地球連邦軍が一年戦争終結後、宇宙世紀0080年代後半以降に配備した主力モビルスーツ。一年戦争末期に量産化されたジムの後継機にあたる。
戦時下に生産されたジム系の機体は、設計や規格の乱立のため継続運用に支障をきたしていた。そこで、戦後しばらくは補充や更新に対応するべくジム改の生産が継続されていた。しかし、公国軍系技術の吸収が一定の成果を上げ、アナハイム・エレクトロニクス社の参入などもあってガルバルディβやハイザックの採用など、連邦軍全体の兵器調達体系が刷新された事もあって、「量産機」の調達はボーダレス化していった。ただし、0080年代後半は各種パーツの活用や機能向上などを包括的に可能とする技術やノウハウの確立もあって、ジムの後継機開発が再び推進される事になった。かくして、ジムIIはジムをベースとした改装機として正式採用が決定。ジムの耐用年数や配置転換が重なった事もあってまたたく間に生産数を増やし、遂には全てのパーツを新造した機体の生産も決定した。
ジムIIの配備が進んだ事については、公国系の機体の正式採用に対するある種の揺り戻しもあったようだが、実際には軍内部での派閥間闘争の激化、つまりは調達容易な機種に対するニーズが急速に高まっていた事が上げられる。
ジムの設計をベースに機体各部にマイナーチェンジを行っており、ジェネレーターを出力向上モデルに変更し、バックパックもはジム寒冷地仕様の物をベースにセンサー等を追加して再設計を行っている[1]。コクピットも全天周囲モニターとリニアシートに変更され。肩部と脹脛には開閉式サブスラスターも追加され、機動性を上げつつも整備性・生産性は保たれている。他にも頭部と胸部にそれぞれアンテナとセンサーの追加といった改修が行われ、ミノフスキー粒子散布下での戦闘において索敵能力の向上を図っている。
結果として、総合性能はガンダム以上[2]となっているものの、基本的には旧ジムのマイナーチェンジバージョンに過ぎず、グリプス戦役勃発後は力不足の感は否めず、第一次ネオ・ジオン抗争時になると退役するかジムIIIへの更なるマイナーチェンジを行った上で運用される事となった。
カラーバリエーション
- 連邦軍カラー
- 従来のジムと同様、白と赤のツートンで塗装された一般的なカラー。
- エゥーゴカラー
- エゥーゴ所属機。機体の赤の部分が黄緑に塗り替えられている。シールドの十字マークも、連邦軍でない事を示す為に赤く塗り潰されている。
- ネモカラー
- 『Ζ』第10話や第12話、第32話などに登場する、ネモと同一のカラーリングの機体。バイザー部分もネモと同様、赤色になっている。
- 敵側からネモに誤認させるためだったとも、あるいはネモの配備が遅れていたためその代替だったとも言われている(メタ的に言うと『Ζ』スタッフのお遊びか色指定ミスと思われる)。
- トリントンカラー
- 『UC』にてトリントン基地に配備されていた、ジム改と同様のデザートカラーの機体。マリアナ基地に配備されているマーティン小隊の機体も同様のカラーリングとなっている。
- ラプターブルー隊カラー
- ラプターブルー隊の所属機。胸部が青く塗装され、ガンダムを髣髴とさせるカラーになっている。
- コンペイトウカラー
- コンペイトウ守備隊の所属機。暗色を基調に塗装されている。
- FSSカラー
- FSSの所属機。従来のジムのように肩部まで赤く塗装されている。
- クリストバル・ラザフォード機
- 元キマイラ隊のクリストバルが使用した機体。連邦軍カラーの機体で、左肩部にはパーソナルマークが描かれている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士Ζガンダム
- 初出作品。第1話から登場し、連邦正規軍やティターンズ、エゥーゴで配備・運用されている。前述のように既に旧式化が進んでいるため、序盤ではかなりの数の機体がエゥーゴのMSと戦っているものの、新型機の度重なる登場に伴い、早々に画面から姿を消していった。
- ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム
- アラハスの艦載機として登場。冒頭でさっそくウィントン機が撃墜されている。これ以外には機体全体に大幅な改修を受けたアンティケ機が登場。苦戦するDガンダムセカンドにビーム・ライフルを届けた。大型バックパックが目を引く機体だが、機体設定は用意されていない。
- ガンダム新体験 グリーンダイバーズ
- 連邦軍カラーの機体の他にも『GUNDAM THE RIDE A BAOA QU』の主人公であるジャック・ベアードの乗るエゥーゴカラーの機体も登場。損傷した機体でプロスペローの乗客の救出作業を行った。
- 機動戦士ガンダムUC
- カトキハジメ氏によるリデザイン版が登場。足先の形状などが同氏の手がけたジムシリーズと同様の形状になっている。
- 主にジェガンの配備が進んでいない辺境基地などで運用されている。作中ではダカールの防衛隊(OVA版)及びトリントン基地防衛部隊がジオン残党の駆るMSと交戦するが為す術も無く撃破された。トリントン基地所属機はジム改やザクIIF2型等と同様のデザートカラーが施されている。
- 機動戦士ガンダムUC 星月の欠片
- 第6話にて胸部が青い機体をラプターブルー隊が運用している[3]。インダストリアル7にあるアナハイム工専実習場の警備任務中に「風の会」のハイザック部隊の襲撃を受け、ユーディン機がピンチに陥るものの、そこへ頭部にレプリカのガンダムヘッドを取り付ける応急処置を施したエンデ機が駆けつけ、敵の撃退に成功した。
- 機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
- 7、8話で海賊側の戦力として2機が登場。頭に×印や〇のペイントが施されている。1機はゼー・ズールに腕を切り裂かれ足場が破壊された際に陸を目指すがズゴックEに撃破される。もう1機は生き延びて、カークス隊基地に侵入するが、カークス隊基地の崩落に巻き込まれる。
- 機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
- マリアナ基地のマーティン小隊で運用されている。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵。主に牽制や迎撃等に使用される。連邦製MSの標準的な装備で、頭部そのものが一種の自動砲台としての機能を持っているといえる。
- BR-S-85-C2 ビーム・ライフル
- ジムのビーム・スプレーガンの更新兵装。出力1.9MW。生産ラインもビーム・スプレーガンの物を流用しており、エネルギー供給は従来どおり本体から受けている為、継戦能力に課題を遺している。ジム・クゥエル等も使用可能。
- ビーム・サーベル
- バックパック左側面に一本マウントされている斬撃用エネルギー兵器。プラズマ状のビームを形成して対象を溶断する。ビーム発振ユニットは一年戦争以降の標準的な量産品の更新部材を採用している。
- シールド
- 主に実体弾などに対して有効な防御用の実体盾。ガンダム用の設計を踏襲した量産品であり、ほぼ同等の防御力を維持しつつ大幅なコストダウンを達成している。表面には十字マークが付いているがエゥーゴ所属機の物は十字マークが赤く塗り潰されている。
- ハープーン・ガン
- 銛を発射する水中戦用の武装。トリントン湾岸基地に配備された機体が装備している。
- バズーカ
- 宇宙世紀0090年代の連邦軍の汎用装備であるバズーカ。『UC』にてダカールやトリントン湾岸基地に配備された機体が装備している。
- 小型シールド
- 「ショート・シールド」とも呼ばれる、陸戦型ジムが装備している物と同型のシールド。先端部は打突兵装としても用いられる。『UC』にてトリントン湾岸基地に配備された機体が装備している。
- ビーム・スプレーガンらしき武器 / シールド(ジェガン用)
- 『ダブルフェイク』のアンティケ機が装備。シールドの表面には「INTERCEPTOR」と表記されている。
対決・名場面
機動戦士Ζガンダム
- 赤い彗星との邂逅
- 第2話より。グリーン・ノア1を襲撃する3機のリック・ディアスを迎撃するべく出撃したジムII部隊だったが、相手の赤い機体は驚異的な運動性でジムIIを翻弄し、次々と撃墜していく。動きを捉えられないまま次々と味方機が撃墜されていく光景にパイロットは恐怖し呟く。「まるで赤い彗星だ…」と…。
関連機体
強化型・装備バリエーション
- ジムII・セミストライカー
- ジムIIをジム・ストライカーに近い仕様に改装した機体。接近戦に特化している。
- ジムII <フェイス・ハイダー>
- マリア・シールド社が運用した本機の改造機。
系列機・派生機
技術的関与のある機体
余談
- 「ガシャポン戦士」でも何度か商品化されているが、その内最初の商品は頭のアンテナが無く、胸のサブカメラも無いためどこからどう見てもジムそのものだった。造形担当スタッフが当時あまりガンダムシリーズに詳しくなかったせいでこうなったらしい。
商品情報
ガンプラ